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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】日本ダービー 2025 など ⇒最高レースに「ありがとう」今感じている「2つの大切なこと」とは?未来の主役もご紹介

【先週の重賞回顧】日本ダービー 2025 など ⇒最高レースに「ありがとう」今感じている「2つの大切なこと」とは?未来の主役もご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

日本ダービー 2025 の回顧&未来の主役

2025年 6月 1日(日) 2回東京12日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第92回東京優駿
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 13 クロワデュノール 牡3 57 北村友一 2.23.7 04-03-02-03 34.2 1 (栗)斉藤崇史
8 17 マスカレードボール 牡3 57 坂井瑠星 2.23.8  3/4 08-08-07-07 33.7 3 (美)手塚貴久
1 2 ショウヘイ 牡3 57 ルメール 2.24.0 1 1/2 03-03-04-04 34.3 6 (栗)友道康夫
8 18 サトノシャイニング 牡3 57 武豊 2.24.1 クビ 02-02-02-02 34.7 5 *(栗)杉山晴紀
2 3 エリキング 牡3 57 川田将雅 2.24.3 1 1/4 14-14-14-14 33.4 8 (栗)中内田充
4 7 ミュージアムマイル 牡3 57 レーン 2.24.4 クビ 11-11-11-10 34.1 2 (栗)高柳大輔
4 8 エムズ 牡3 57 戸崎圭太 2.24.4 クビ 05-06-06-06 34.5 11 (栗)池江泰寿
5 9 ジョバンニ 牡3 57 松山弘平 2.24.5 クビ 08-08-09-09 34.3 7 *(栗)杉山晴紀
8 16 ファイアンクランツ 牡3 57 佐々木大 2.24.6  3/4 05-05-04-04 34.9 14 (美)堀宣行
10 1 1 リラエンブレム 牡3 57 浜中俊 2.24.7  1/2 10-08-09-10 34.4 10 (栗)武幸四郎
11 B7 14 ホウオウアートマン 牡3 57 田辺裕信 2.25.1 2 1/2 01-01-01-01 36.2 16 (栗)矢作芳人
12 6 12 カラマティアノス 牡3 57 池添謙一 2.25.2 クビ 13-13-13-12 34.7 15 (美)奥村武
13 5 10 トッピボーン 牡3 57 岩田望来 2.25.3  3/4 17-17-16-16 34.2 12 (栗)笹田和秀
14 3 6 ファンダム 牡3 57 北村宏司 2.25.6 1 1/2 05-06-07-07 35.6 4 (美)辻哲英
15 2 4 ドラゴンブースト 牡3 57 丹内祐次 2.25.9 1 3/4 16-16-16-16 34.7 18 (栗)藤野健太
16 6 11 ニシノエージェント 牡3 57 津村明秀 2.26.1 1 1/4 14-14-14-14 35.3 17 (美)千葉直人
17 3 5 レディネス 牡3 57 横山典弘 2.28.5 大差 12-11-12-12 38.0 9 (栗)昆貢
18 7 15 ファウストラーゼン 牡3 57 M.デム 2.29.0 3 1/2 18-18-18-18 37.6 13 (栗)西村真幸

これこそ「最高のレース」

今回の【日本ダービー】を一言で表すのなら

「最高のレース」

非常にシンプルで恐縮だが、これに勝るものはないのではないか。

別に、私たちが的中できたから言うのではない。

断然の1番人気馬が、その人気に相応しい風格漂う堂々としたレースぶりで頂点に立った。

メンバー中、1番の仕上がりを見せていた馬が、1番人気馬をギリギリまで追い詰めた。

日本競馬界、屈指の名手たちが、それぞれの持ち味を存分に発揮して存在感を見せつけた。

上位人気馬が、概ね好走をしていることを含め、あらゆる面において【ダービー】らしい、極めてハイレベルな内容だったからだ。

結果的に下位に沈んでしまった馬たちも「これなら仕方がない」という納得の競馬だったのではないだろうか。

そんな最高のレースを私たちに届けてくれたすべての出走馬、関係者の皆様に対して、心からの感謝と、労いの思いを贈りたい。

 

クロワデュノール陣営に、心からの祝福を!

そして何より、新しいダービー馬、ダービージョッキー、ダービートレーナー!クロワデュノール、北村友一騎手、斉藤崇史調教師には心からの祝福を!

このコラムはあくまでも、今後の馬券につなげることが目的の回顧だから、彼らのこれまでの道のりについては敢えて触れないが(もちろん、痺れるような話はいくらでも書けるが、そのあたりはスポーツ紙等でたくさん取り上げられているだろうし、何より他の人と同じことを書いても面白くない)これほどの馬にとっては、ひょっとしたらダービーさえも通過点かもしれない。

まず、今夜はしっかりと休んでもらうとして。

今後のさらなる飛躍、そして栄光の瞬間を願っている。

 

参考▶︎ダービー的中や「土日・1点勝負2連勝」など先週の成績

 

さて、ここからは回顧にいこうと思うのだが、今回の【ダービー】のようなレースは、回顧する人間泣かせの部分もある(笑)

強い馬が強い内容の走りをするというのは、ある意味では「自然」という考え方もできるからだ。

その上で、今回のダービーで再確認した「極めて重要な2つのこと」をご紹介しようと思う。

 

1➡最も内側が走りやすい馬場になった

東京競馬場が非常に水捌けが良いことは皆様も十分にご存じだと思う。

「少し前まで雨が降っていて、重馬場の発表だったのに、天候が回復したと思ったら、あっという間に良馬場発表に変わっていて驚いた!」

恐らく、大半の競馬ファンがそうした経験をしているに違いない。

ただし!回復する中でも、場所によっての差異はある。

今回のように、当日の朝に稍重発表だったのに、そこから晴天になって良馬場へとかわっていく過程においては

「確実に内側から順番に馬場が回復していく」

のだ。

問題は「それは何故なのか?」という部分だろう。

実は「道悪になると内の芝がはげやすい」という部分に秘密があるらしい。

 

芝よりも土!

私は馬場の専門家ではないので、以前、関係者の方から聞かせてもらった話のご紹介、となってしまうことをご了承願いたいが、要するに

雨が降る中でレースが行われる
👇
どうしても、内の芝からはげやすくなる
👇
天候が回復して陽が当たる
👇
直接、土(芝がはげて露出した部分)に陽が当たる方が、芝部分よりも乾きやすい

だから内から順番に馬場が回復していく、というロジックなのだそうだ。

 

今回、8Rの【青嵐賞】が同じ芝2400Mで行われたが、明らかに内前が走りやすそうで、ダービーのリハーサルともいえるような乗り方をしていたのがルメール騎手(2着馬に乗っていた)

だから、その時点で、ルメール騎手のショウヘイ(内の2番枠)の凡走は考えにくいなと見ていたら、案の定だった。

それはともかく、東京の天候回復時の馬場には、本当にお気をつけいただきたい。

 

2➡やはり川田は違う

もうひとつ、川田騎手の凄さを改めて感じた。

上記の通り、内前有利の馬場状況は明らかだった。

武騎手もルメール騎手も北村友一騎手も皆、前を取りに行く中、川田騎手は全く動じずに、終始14番手あたりを追走。

「馬場状態よりも、まず馬の持ち味を出し切ること」

という信念を貫いたのだろうが、上がり3ハロン最速のタイムをマークし、5着にまで追い上げている。

 

力を見せた!エリキング

一世一代の大勝負、ましてやレース後の川田騎手いわく「非常に状態が良かった」とのことだから、枠が内側だったこともあるし、一か八か、積極的に攻めていく戦法もあったはずだ。

改めて、川田騎手の、技術だけではなく、一本筋の通った、不動心というか、鋼のメンタルの凄まじさを感じた。

今年、勝ち星の上ではさほど目立ってはいない(全国リーディング8位)改めて格が違うなと。来週以降の2つのG1、さらには下半期には、川田騎手が席巻する気がしてならない。

そして、それほどの騎手だけに、エリキングをこのまま終わらせることはないだろう。個人的には、直線の短いコースで、もっと良さがでる馬だと考えている。

中山、あるいは阪神、京都の内回りコースに出てきた時は、大舞台でも期待できると思うし、未来の主役に指名したい。

 

目黒記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年 6月 1日(日) 2回東京12日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【12R】 第139回目黒記念
4歳以上・オープン・G2(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2500m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 10 アドマイヤテラ 牡4 57.5 武豊 2.32.9   05-06-06-04 34.5 1 (栗)友道康夫
5 9 ホーエリート 牝4 55 戸崎圭太 2.32.9 クビ 02-02-02-02 34.8 6 (美)田島俊明
2 4 マイネルクリソーラ 牡6 57 横山武史 2.33.4 3 03-03-09-09 34.8 9 (美)手塚貴久
6 11 ディープモンスター 牡7 58 松山弘平 2.33.4 ハナ 15-16-17-15 34.3 13 (栗)池江泰寿
7 14 シルブロン 牡7 57 レーン 2.33.4 10-06-01-01 35.3 8 (美)稲垣幸雄
2 3 ヴェルミセル 牝5 54 津村明秀 2.33.5  1/2 17-16-15-14 34.5 11 (栗)吉村圭司
B1 2 マテンロウレオ 牡6 58.5 横山典弘 2.33.6 クビ 07-09-13-12 34.7 4 (栗)昆貢
4 7 マイネルカンパーナ 牡5 56 丹内祐次 2.33.6 ハナ 01-01-04-04 35.3 5 (美)青木孝文
1 1 サンライズソレイユ 牡4 56 坂井瑠星 2.33.8 1 15-14-13-12 34.9 3 (栗)矢作芳人
10 3 5 アスターブジエ 牡5 53 北村宏司 2.33.8 クビ 18-18-18-15 34.7 16 (栗)中竹和也
11 4 8 スティンガーグラス 牡4 56.5 ルメール 2.33.9 クビ 07-09-09-09 35.2 2 (美)木村哲也
12 6 12 ダンディズム セ9 56 佐々木大 2.34.0 1 12-11-09-09 35.3 12 (栗)野中賢二
13 7 15 マイネルウィルトス 牡9 57.5 シュタル 2.34.4 2 1/2 05-06-06-04 36.0 14 (栗)宮徹
14 B3 6 ミクソロジー 牡6 57 菅原明良 2.34.6 1 12-12-15-15 35.5 17 *(栗)辻野泰之
15 8 18 ニシノレヴナント セ5 55 池添謙一 2.34.7 1 03-03-02-02 36.5 10 (美)上原博之
16 7 13 マキシ 牡5 56 岩田望来 2.34.7 10-12-08-08 36.2 15 *(栗)辻野泰之
17 8 17 メイショウブレゲ 牡6 56 石橋脩 2.34.7 ハナ 07-03-04-04 36.4 18 (栗)本田優
B8 16 ハヤヤッコ 牡9 59 ディー     12-14-12-18   7 (美)国枝栄

やっぱり武豊

【ダービー】デーの締めくくりということで、ある意味では【ダービー】に近い注目度を誇るのが【目黒記念】。

【ダービー】後もほとんどのお客さんが帰らなかったようで、物凄い人だったね。

そんなレースだけに、やっぱり勝つのは千両役者!武豊騎手ということになるのだろう。

パートナーのアドマイヤテラとともに、一番人気馬らしい、堂々の勝利だった。

 

そんな目黒記念には、元々「前にいった馬が戦いやすいレース」という側面がある。

理由は「スタート地点」にある。

【ダービー】などが行われる2400Mより、わずか100M距離が延びる、つまりスタート地点が後ろになるだけなのだが、実は、スタートと同時に、直線の坂の一番きついところを上っていくようなイメージになっている。

東京コースの平面図(JRA公式サイトより)

 

当然、ペースは上がりにくい。ゆったりとした流れでレースは進む。よほどレースを動かす馬がいない限り、後半までそのまま流れる可能性は大きい。

だとすれば、スタート直後にすぐに好位を確保できるような出脚を備える馬は、確実に大きなアドバンテージを掴めるということ。

 

ましてや馬場も

ましてや、上の【ダービー】回顧でも記した通り、内前が有利な馬場状態だった。

それだけに!接戦を演じた勝ち馬も2着馬は当然素晴らしいが、3着馬につけた3馬身差という数字ほど、能力に開きはないという見方で良いと思う。

特に4着(3着馬とハナ差)のディープモンスターは、4コーナー15番手から、上がり3ハロン最速の末脚を繰り出してしっかりと追い込んでいる。

このところ、ほとんど1800mや2000Mを使われているが、振り返ってみれば、3歳時の【菊花賞】では5着に入っている馬。

意外に「スタミナ型」の部分があるのかもしれない。

今回の結果を受けて、長い距離にシフトしていくだろうか!?正直、中距離では厳しくなってきた印象も受けるだけに「長距離にシフトする」ことを前提(仮定)として、未来の主役に指名したい。

7歳とはいえ、昨今の調教技術の進化からも、まだまだやれるはず。

数少なくなったディープインパクト産駒、ぜひ、もうひと花咲かせてほしい。

葵S 2025 の回顧&未来の主役

2025年 5月31日(土) 2回京都11日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第8回葵S
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝・内 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 8 アブキールベイ 牝3 55 岩田望来 1.08.3      06-06 33.6 15 (栗)坂口智康
8 15 クラスペディア 牡3 57 小崎綾也 1.08.4  3/4    01-01 34.9 13 (栗)河嶋宏樹
6 12 レイピア 牡3 57 柴田裕一 1.08.5    08-08 33.6 8 (栗)中竹和也
5 10 サウスバンク 牝3 55 西塚洸二 1.08.5 ハナ    02-02 34.9 9 (栗)吉岡辰弥
4 7 モジャーリオ 牡3 57 斎藤新 1.08.5 ハナ    06-06 33.8 14 (美)斎藤誠
5 9 ダンツエラン 牝3 55 団野大成 1.08.5 クビ    09-09 33.3 7 (栗)本田優
3 6 ベイビーキッス 牝3 55 菊沢一樹 1.08.6 クビ    03-03 34.7 10 (美)青木孝文
6 11 カンシン 牡3 57 坂井瑠星 1.08.6 クビ    09-09 33.5 3 *(栗)西園翔太
1 1 カワキタマナレア 牝3 55 鮫島克駿 1.08.7 クビ    12-12 33.4 12 (栗)杉山佳明
10 B3 5 ワース 牡3 57 丹内祐次 1.08.7 クビ    09-09 33.6 6 *(美)上原佑紀
11 2 3 ニタモノドウシ 牡3 57 菅原明良 1.08.8 クビ    15-14 33.4 4 (美)高木登
12 7 13 ムイ 牝3 55 今村聖奈 1.08.9  3/4    12-14 33.6 5 (栗)笹田和秀
13 1 2 ウイントワイライト 牝3 55 シュタル 1.08.9 クビ    15-16 33.4 1 *(栗)西園翔太
14 7 14 ポッドベイダー 牡3 57 荻野極 1.09.0  3/4    05-05 34.5 2 *(美)上原佑紀
15 2 4 オンザブルースカイ 牡3 57 菱田裕二 1.09.2 1 1/4    12-12 34.0 16 (栗)谷潔
16 8 16 ドラゴンウェルズ 牡3 57 北村友一 1.09.2 ハナ    03-03 35.3 11 (栗)藤原英昭

こんなこともあるさ

ダービー&目黒記念で大分長くなってしまったので(苦笑)

最後はサクッといってみようか。

1&2番人気馬がともに二桁着順に沈んでみたり、対照的に単勝二桁人気の2頭がワンツーを決めたり。

良い調子で好位を走っていた馬が、4角を通過すると驚くほど外側の馬場を走ってみたり(笑)

見ている側も、恐らくジョッキーたちも、何だかよくわからないままに終わってしまった、そんなレースだったのではないだろうか。

ただ、競馬も年間52週、各会場1日12レースも行われるのだから、時にはこんなこともある。

こうした時は、敢えてレースの全体像には目を向けず、個々の馬だけにフォーカスして

「これは!!」

と思える馬を頭に入れておけばOK。

 

よくぞあの展開から

そこで1頭ご紹介したいのは6着でゴールしたダンツエランだ。

今回芝1200Mへの出走は初めてだったが、1400Mの重賞を勝った経験があるだけに、対応できるという考え方での参戦だったのだろう。

実際のところどうだったか?

レース映像をご覧いただければ一目瞭然だが、好スタートを決めたものの、やはりスプリントの流れには戸惑ったようで、明らかに走りにくそうに位置を下げていく。

実際、レース後には団野騎手が

(初めての)1200mでスタート良くある程度追走させようと運びました。ただ、スプリントを使ってきたメンバーのなかで、馬もギャップを感じていたようです。

だが、それでもズルズルいかない。そして、上がり結果6着とはいえ、上がり3ハロンで最速タイムをしっかりとマークしたのだ。

心身両面におけるハイレベルなタフさがなければ叶わなかった芸当だと言い切りたい。

恐らく、もう1200Mはいいんじゃないだろうか!?

牝馬限定の1400M〜1600Mの重賞なら、いずれ必ず勝ち負けになる素材だと思う。未来の主役は決まり!

 

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