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エリザベス女王杯 2018【回顧】モレイラの最大の魅力とは!?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】エリザベス女王杯 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝
6 12 リスグラシュー 牝4 56 モレイラ 2.13.1   08-09-10-09 33.8 3 4.7
5 9 クロコスミア 牝5 56 岩田康誠 2.13.1 クビ 01-01-01-01 34.7 9 41.8
4 7 モズカッチャン 牝4 56 M.デム 2.13.6 3 05-06-05-05 34.7 1 3.6
3 5 レッドジェノヴァ 牝4 56 池添謙一 2.13.6 クビ 08-09-07-07 34.5 4 5.7
7 13 ノームコア 牝3 54 ルメール 2.13.7 クビ 05-03-03-03 34.9 2 3.8
4 8 カンタービレ 牝3 54 C.デム 2.13.7 クビ 03-03-06-05 34.7 5 7.7
1 2 フロンテアクイーン 牝5 56 蛯名正義 2.13.7 ハナ 07-07-07-07 34.7 7 25.8
8 16 コルコバード 牝5 56 浜中俊 2.13.8 クビ 08-07-09-09 34.5 6 23.5
6 11 スマートレイアー 牝8 56 武豊 2.13.9  1/2 16-16-13-15 34.2 8 30.1
10 B5 10 ヴァフラーム 牝6 56 川又賢治 2.13.9 クビ 12-12-13-13 34.3 14 221.0
11 7 14 ワンブレスアウェイ 牝5 56 津村明秀 2.14.0 クビ 14-14-16-16 34.2 13 202.2
12 8 17 ミスパンテール 牝4 56 横山典弘 2.14.0 クビ 02-02-02-02 35.3 10 61.4
13 2 3 レイホーロマンス 牝5 56 福永祐一 2.14.1  1/2 11-12-10-11 34.7 12 110.7
14 3 6 アドマイヤリード 牝5 56 藤岡康太 2.14.1 14-14-13-13 34.5 11 62.1
15 8 15 エテルナミノル 牝5 56 四位洋文 2.14.3 1 1/4 12-11-12-12 34.8 15 306.2
16 1 1 ハッピーユニバンス 牝6 56 松若風馬 2.14.9 3 1/2 17-17-17-17 35.0 17 352.7
17 2 4 プリメラアスール 牝6 56 藤岡佑介 2.15.2 2 03-03-03-03 36.5 16 311.6

※横にスクロールできます

まずは何より、キングスポーツの軸馬の1頭でもあった優勝馬リスグラシューに対して、心からの「おめでとう」を送りたい。

逃げたクロコスミアが残る前有利のペースの中、上がり3ハロンで最速となる33秒8の脚で差し切る姿は、1頭だけ別のレースをしているかのような迫力で、興奮させられた。

 

私たちは、キングスポーツをご利用中の会員様に以下のように解説させて頂いたが、予想通りだった。

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最強牝馬と互角!
12番リスグラシュー
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仮に【府中牝馬S】の勝者ディアドラがここに出走していれば、勝ち負けは濃厚だろう。そんな現役最強牝馬クラスのディアドラと互角の勝負をしたリスグラシューは、やはり最強クラスの牝馬に違いない。
確かにG1・2着が多く、勝負弱いイメージが根付いてしまっているが、どれも決して悲観する内容の2着ではなく、勝者を讃えるべき内容であり、どれもハイレベルなものばかり。

その強さと悔しさを共に知っている執念のトレーナー、矢作調教師が彼女にハードトレーニングを施し、リスグラシューをより強い馬へと変貌させた!!その証拠が前走のプラス12キロ増なのだ。
鞍上にも雷神モレイラ騎手を配してきたことも大きなカンフル剤となる!!さあ戴冠の時は来た!!

 

 

リスグラシュー自身の能力の高さは、私たちが「最強クラスの牝馬」と予想していた通りだったが、その実力をこれでもかとばかりに引き出した、モレイラ騎手の存在を見逃すわけにはいかない。

彼ほどの名手であれば、逃げたクロコスミアが作るペースが、後方待機馬にとっては望ましくないゆったりとしたペースであることはわかっていた筈だ。

だが、彼には全く動じる様子がなかった。3角10番手から4角9番手へとややポジションを上げた程度で、馬の脚を溜めるのに専念していたように見えた。

そこには、彼のこんな思いがあったようだ。

色々な惜しい場面がありましたが、GIを勝てる能力はあると思っていました。

 

モレイラの最大の武器は馬の能力を見誤らない点なのかもしれない

いくら力があるとはいえ、リスグラシューが一度もG1を勝てていないことも確か。普通なら、頭のどこかに「本当に大丈夫なのか、クロコスミアをとらえられるのか?」という思いがよぎりそうなもの。

だが、彼にはそういった様子が全く見られなかった。

結局、彼には馬の能力を見誤ることのない絶対的な目があり、彼自身も100%自分の目を信じているということなのだろう。

「俺がG1を勝てると思った馬なんだから間違いなく強いんだ」

だから落ち着いていられたに違いない。

 

正しく馬を見られるということは馬に合わせた乗り方ができるということ

頼もしすぎるぞモレイラ(via netkeiba)

今回、リスグラシューの力に合わせた脚の溜め方をしたように、今後も、どういった馬に騎乗しようとも、その馬に合わせた乗り方をしてくるだろう。

少し力が足りないと思えば、早めに馬を動かすこともあるかもしれない。再びリスグラシューのような乗り方をする場面もあるだろう。

正しく馬を見られるということは、馬に合わせた乗り方ができるということだから、まず大きな外れがない。本当に恐ろしい男だ。

残念ながらJRA騎手の受験には失敗してしまったが、もしも来年も受けるなら合格する可能性は高いだろうし、日本競馬界を席巻しそうだ。

 

やはり順調さは大事なんだ

さて、優勝したのは3番人気のリスグラシュー。一方で、1番人気で連覇を狙ったモズカッチャンは3着に、2番人気のノームコアは5着に終わった。

上位人気を争った彼ら3頭だが、どこで明暗が分かれたのだろう?

最大の理由は「順調さ」にあったと思う。

 

モズカッチャンは状態を崩して本来使うべき筈だった前哨戦【府中牝馬ステークス】を使えなかった。ノームコアの場合も本当に順調なら【秋華賞】に出走していたはず。

対してリスグラシューは【府中牝馬ステークス】でディアドラとの「最高の予行演習」ができた。その差だ。

近年は調教技術の進化により、休み明けの馬でもいきなり激走、というパターンが少なくない。だから忘れがちだが、今回のような混戦であればあるほど「基本に立ち返る」ことが重要なのだと改めて感じた。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

8着コルコバード

経験を活かして

実は、今回のレースにおけるキングスポーツの「予告の☆穴馬」1頭だった。

スタミナ豊富な同馬。そのスタミナを活かせる流れになるかと考えていたが、スローからの切れ味勝負では持ち味が生きなかった。

競馬は自分だけではどうしようもない流れがあるとはいえ、爪痕を残すようなレースぶりが見たかった。

いずれしても初重賞は初G1挑戦だった同馬にとって、この経験値は大きいだけに次走は牡馬相手の重賞などに出走して欲しいものだ。鞍上・浜中の「まだこれから良くなる馬」というコメントに期待したい。


 

【エリザベス女王杯 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【エリザベス女王杯 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 リスグラシュー(J.モレイラ騎手)
「色々な惜しい場面がありましたが、GIを勝てる能力はあると思っていました。道中はスムーズで、直線では外にスペースができました。能力を見せられて良かったです。日本で始めてのGI勝利で特別な気持ちがあります。ガッツポーズをしてしまったことは許してください。この馬がさらにGIを取れるようにまた頑張りたいです」

2着 クロコスミア(岩田康誠騎手)
「惜しかったです。自分の競馬をして早めにスパートもしましたが、切れ味勝負で負けてしまいました」

3着 モズカッチャン(鮫島一歩調教師)
「もっとペースが流れてくれればというのもありますが、良いポジションを取れて、道中窮屈な所がありながら、それなりに力を示してくれました」

4着 レッドジェノヴァ(池添謙一騎手)
「内枠だったので、内に押し込められるような形になって、最後の最後まで外に出せませんでした。そんな中、内からジリジリと伸びてくれました。GI初挑戦でよく頑張ってくれています。成長を感じますし、来年が楽しみです」

5着 ノームコア(C.ルメール騎手)
「折り合いはつきましたが、外枠でスローペースで大変でした。直線に入って反応があまりなかったですが、すごく頑張ってくれています。ペースが遅すぎました。まだ3歳馬、古馬は強いですし、これからの馬です」

6着 カンタービレ(C.デムーロ騎手)
「先頭についていけませんでした。距離が少し長く感じました」

7着 フロンテアクイーン(蛯名正義騎手)
「前が開いた時にスッと入れず、ジリジリとした反応でした。距離は短い方が切れ味を生かせるかもしれません」

9着 スマートレイアー(武豊騎手)
「あの形なら本来、ラストは弾けるんですが、以前の脚は出なかったですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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