こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】小倉記念 2021 における勝負の明暗
【11R】 第57回農林水産省賞典小倉記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 10頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 9 | モズナガレボシ | 牡4 | 53 | 松山弘平 | 1.59.7 | 07-08-08-09 | 35.0 | 6 | 9.6 | 500 | 0 | (栗)荒川義之 | |
2 | 7 | 7 | ヒュミドール | セ5 | 55 | 幸英明 | 1.59.8 | 1/2 | 06-06-04-05 | 35.4 | 5 | 7.1 | 468 | +6 | (美)小手川準 |
3 | 8 | 10 | スーパーフェザー | セ6 | 53 | 武豊 | 2.00.2 | 2 1/2 | 09-09-08-03 | 35.5 | 8 | 21.3 | 470 | -2 | *(栗)渡辺薫彦 |
4 | 6 | 6 | ダブルシャープ | 牡6 | 54 | 酒井学 | 2.00.2 | 頭 | 07-06-04-05 | 35.8 | 4 | 6.8 | 488 | 0 | *(栗)渡辺薫彦 |
5 | 5 | 5 | ショウナンバルディ | 牡5 | 55 | 岩田康誠 | 2.00.6 | 2 1/2 | 02-02-04-05 | 36.2 | 3 | 6.5 | 448 | 0 | (栗)松下武士 |
6 | 2 | 2 | ファルコニア | 牡4 | 56 | 川田将雅 | 2.00.8 | 1 1/4 | 03-03-02-02 | 36.7 | 1 | 2.7 | 456 | -4 | (栗)高野友和 |
7 | 7 | 8 | ヴェロックス | 牡5 | 57 | 浜中俊 | 2.01.0 | 1 1/4 | 03-04-02-03 | 36.8 | 2 | 5.2 | 484 | -10 | (栗)中内田充 |
8 | 4 | 4 | テーオーエナジー | 牡6 | 55 | 藤岡康太 | 2.01.1 | 1/2 | 05-04-07-05 | 36.6 | 9 | 98.0 | 508 | -8 | (栗)宮徹 |
9 | B3 | 3 | グランスピード | 牡4 | 53 | 和田竜二 | 2.01.1 | クビ | 01-01-01-01 | 37.0 | 7 | 10.4 | 524 | +4 | (栗)西村真幸 |
返 | B1 | 1 | アールスター | 牡6 | 56 | 長岡禎仁 | (栗)杉山晴紀 |
少頭数ほど競馬は荒れる
昔から、競馬予想の世界には次のような格言がある。
「少頭数ほど競馬は荒れる」
少頭数なら紛れは少ない。実力馬はそのまま力を出せそうに思える。
だが、必ずしもそうではないのだ。
実際に、私たち自身も何度も体感してきた格言でもある。
では、どうして荒れるのだろう?
考え方は様々もあるだろうが、、、私はこう思うようにしている。
少頭数なら、上位人気馬は勝てるチャンスが大きい。
その分、鞍上が、必要以上に他の上位人気馬を警戒しすぎるのではないだろうか。
ライバルを警戒するということは、自分のリズムでレースができないということでもある。
それゆえ、消耗が大きくなり、苦戦という結果に陥るのだ。
やはり今回も簡単ではなかった!
私の考え方が正しいか間違っているかはさておき、兎にも角にも「少頭数は荒れる」!
そして、今回の【小倉記念】の結果が、改めてそれを証明してくれた。
9頭立ての少頭数だったが、上位人気3頭は全て馬券圏外へ!
ブービー人気の馬まで馬券圏内に絡んだのだ!
結果的に馬連3850円&3連単9万馬券が出ているが、その配当以上に荒れた印象が強い!
幸い、私たちはその馬券をキッチリと射止めることができた。
「穴のキングスポーツだからこそ」なのだと自負している。
参考⇒8/15 成績速報
予告の☆穴馬2頭のワンツーフィニッシュ
さて、キングスポーツをご利用の有料会員様ならご存知の通り、今回優勝した☆モズナガレボシ(6番人気)、そして2着☆ヒュミドール(5番人気)という、どちらも伏兵の2頭は
1週前の段階から激走を予告していた☆穴馬
また、☆ヒュミドールに関しては、Youtubeチャンネルでも激走を断言していた。
要するに結果的に的中が転がり込んだということではなく
ということが、ハッキリとおわかりいただけたのではないだろうか。
激走を見せてくれた☆穴馬2頭には、心からの感謝を申し上げたい。
参考⇒小倉記念 Youtube
なぜ、指名できた?
では、そもそもどうして
「伏兵2頭を1週前から予告できたのか?」
という点が気になる方が多いのではないだろうか。
そこで今回は、Youtubeでも公開していた2着ヒュミドールを例として、皆さまに私たちの考え方をご紹介したい。
お断りするまでもないかもしれないが、決してヒュミドールらを発掘したことを自慢しようということではない。
そのように考えてのことだとご理解いただけると幸いだ。
考え方は極めてシンプルだ
では早速へいってみよう。考え方は極めてシンプル。
重視したのは「鞍上のコメント」だ!
ヒュミドールは、前走で【エプソムC】を走っている。
結果的には0.5秒差の6着だから、それほど目立つものではない。
だが!当時の鞍上だった吉田豊騎手のコメントなどに魅力を感じ、当時のレース回顧で「未来の主役」に指名している。
参考⇒エプソムC レース回顧
では、具体的にどういった内容だったのか?
該当部分を抜粋してみようと思う。
11番人気の低評価ながら6着にまとめたのだから、見方によっては「頑張った」と言えるのかもしれない。
だが、客観的な立場でレースを見ると、ロスの多いもったいない競馬だったように思う。
実はレース後、鞍上の吉田豊騎手が次のように語っている。
鞍上も精一杯乗ってくれたのだとは思うが、やはり自身が語るように、馬場が伸びるを回れたら、もう少し伸びたのではないだろうか。
それくらい、4角を回った時の手応えは良さそうに見えた。
タラレバは禁物だが、流れひとつで馬券圏内の可能性はあったと考える。
2走前【日経賞】好走があるように2500Mくらいまでは走れるが、個人的には1800M~2000Mあたりがベストだと判断。
さすがにG1で勝ち負けできるとまでは思わないが、G2~G3ならチャンスあり!
セン馬だけにまだまだ競走馬生活を続けるだろうし、注目してみたい。未来の主役に!
以上が該当部分だ。
どうだろう、これを読んだら、次に買いたくなるよね(笑)
重賞くらいは
長年予想家として活動する中で、特に感じるのが
ジョッキーのコメントはヒントの宝庫
だということだ。
毎週チェックしていると、本音を言っている騎手とそうではない騎手はハッキリわかる。
本音を言っていない騎手も「本音じゃないんだな」という前提でコメントを聞いていると、そこから見えてくるものもある。
だから、今回の【小倉記念】を通して皆さまに最もお伝えしたいことは
ということ。私たちが吉田豊騎手のコメントを活かして馬券を射止めたように、きっと役に立つはず。
もちろん、より深い部分を知りたい方は、、、
キングスポーツのレース回顧のチェックが必須だね!笑
最後に、今回の未来の主役は?
では最後にお待ちかね!
今回のレースにおいて内容がよく、またジョッキーも良いコメントを残していた「未来の主役」についてご紹介してみたい。
今回はシンプルに、今回の私たちの指名馬だが、もっとも伸びると判断して
1着モズナガレボシ
優勝したとはいえ「格上挑戦ゆえの軽ハンデ、また実績のある力の要る馬場が向いたのでは?」と、フロック視される方も少なくないだろう。
だが、私たちはそう見てはいない。
ありがたいことに、レース後に私たちが評価したポイントと、松山騎手が残したコメントがドンピシャで重なったので、ご紹介してみたい。
もちろん末脚の伸びも良かった。だが、それよりも印象に残ったのは、レース前に私たちがイメージしていた以上に、鞍上に対して素直だし、競馬センスがあるな、という部分。
鞍上に対して素直だと言うことは、例えば、追われてからの反応も速いということ。
コンマを争う世界の競馬において、わずかな反応の差が「決定的な差」になる。
これから先、上のクラスで戦えば戦うほど大事になると思うし
モズナガレボシ=大一番向きの馬
という考え方で良いだろう。
数多くの名馬の背中を知る松山騎手が絶賛したという事実自体も価値があるし、今年とは言わないが、来年はG1での活躍も見られるかも!
注目していきたい。
レースを見逃した方はコチラ
【みんなのKEIBA 次回8月22日(日)午後3時】
「小倉記念・GⅢ」は
6番人気⑨モズナガレボシが格上挑戦ながら
大外から追い込みを決め重賞初制覇!
初コンビで勝利へと導いた
松山弘平騎手は今年重賞4勝目!2着は5番人気⑦ヒュミドール
3着は8番人気⑩スーパーフェザー
3連単は9万3130円の払い戻し pic.twitter.com/aROIHOhm7j— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) August 15, 2021
【小倉記念 2021】のレース後の関係者のコメント
1着 モズナガレボシ(松山弘平騎手)
「今日は枠も良かったですし、外が伸びる馬場になっていましたのでその点を意識していました。向正面でペースも上がったのでその点も良かったと思います。そこでしっかり脚も溜まりましたからね。その分最後に良い脚を使ってくれました。本当に乗りやすい馬で、道中も楽でしたし本当に自分のやりたい競馬もできました。頭が良く強い馬です。自在性もありますし、この点も強みです。また競馬場で大勢の皆さんに応援してもらえるよう我々も頑張ります。これからも応援よろしくお願いします」
2着 ヒュミドール(幸英明騎手)
「4コーナーでは前に人気馬を見ながら直線へ向いて、これならと思いましたが後ろからやられるとは思っていませんでした。やはり力はありますね。勝った馬とはハンデの差もあったと思います」
3着 スーパーフェザー(武豊騎手)
「狙っていたパターンのひとつでした。キレイにはまったと思いましたが、最後に止まってしまいました。長く良い脚が続かないタイプでしょうか。よく頑張っています」
4着 ダブルシャープ(酒井学騎手)
「この頭数でスタートから全体的について行く感じで行きました。いつもは手応えが無くなる中でしぶとく頑張りますが、今日はこの馬にはスムーズ過ぎました」
5着 ショウナンバルディ(松下武士調教師)
「早めに来られた分もありましたが、最後は盛り返していますししぶとさを見せてくれました。馬場は良くなってきていましたが、理想はもっと乾いた馬場が良いですね」
6着 ファルコニア(川田将雅騎手)
「スムーズに競馬をしてくれて、向正面もよく我慢してくれたと思います。この結果を踏まえると2000mは少し長いのかなと思います」
7着 ヴェロックス(浜中俊騎手)
「一週前の追い切りや返し馬の動きは良いと思いました。競馬もスムーズでした。近走は道中で進みが悪かったり馬群に入ってもがいたりしていましたが、今日は外枠で馬場の良いところを進みました。3コーナーで一気に手応えが無くなりました。よくわかりません」
(via ラジオNIKKEI )
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