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ホーム勝負の明暗エプソムカップ 2019【回顧】あの位置にルメールがいたことで、、、

エプソムカップ 2019【回顧】あの位置にルメールがいたことで、、、

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】エプソムカップ 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 9 レイエンダ 牡4 56 ルメール 1.49.1    02-02-02 32.7 5 *(美)藤沢和雄
4 6 サラキア 牝4 54 丸山元気 1.49.2  3/4  01-01-01 33.0 7 (栗)池添学
3 4 ソーグリッタリング 牡5 57 浜中俊 1.49.4 1  04-05-05 32.8 1 (栗)池江泰寿
1 1 ショウナンバッハ 牡8 56 吉田豊 1.49.6 1 1/4  09-10-11 32.7 12 (美)上原博之
7 12 ブレスジャーニー 牡5 56 戸崎圭太 1.49.6 クビ  09-12-05 33.0 9 (栗)佐々木晶
5 7 プロディガルサン 牡6 56 レーン 1.49.7  3/4  07-06-05 33.1 3 (美)国枝栄
8 13 アンノートル 牡5 56 柴田大知 1.49.8  3/4  06-06-08 33.1 6 (美)田中博康
3 3 ストーンウェア 牡7 56 中谷雄太 1.49.9 クビ  04-03-03 33.4 13 (栗)吉田直弘
7 11 カラビナ 牡6 56 武藤雅 1.50.0  1/2  07-08-08 33.2 8 (栗)藤岡健一
10 5 8 ミッキースワロー 牡5 56 横山典弘 1.50.1  3/4  11-10-11 33.2 2 (美)菊沢隆徳
11 2 2 ハクサンルドルフ 牡6 56 大野拓弥 1.50.3 1 1/4  11-08-08 33.6 11 (栗)西園正都
12 8 14 ダノンキングダム 牡5 56 三浦皇成 1.50.3 クビ  03-03-03 33.8 4 (栗)安田隆行
13 4 5 アップクォーク 牡6 56 津村明秀 1.50.7 2 1/2  13-13-13 33.6 10 (美)中川公成
6 10 ソウルスターリング 牝5 55 武豊           *(美)藤沢和雄

 

改めて言うまでもないことだが

競馬は結果がすべて

前残りだろうが、差し馬が上位を独占しようが、そんなことは関係ない。勝った馬が素晴らしいのだ。

優勝(しかも初重賞勝ちだ)したレイエンダ陣営には心からの祝福を申し上げたい。

レイデオロの弟という血統背景から大きな期待を受けながら、このところ苦戦が続いていただけに、関係者の喜びは大きいだろう。

おめでとう!

 

勝ち馬や上位に激走した面々の走りの価値は十分に認めた上で!

「先に繋がるレースだったのか?」といったように「内容」を問われたなら、残念ながらそうではなかったと言わざるを得ない。超スローからの前残りだったのだから。

 

どうしてあれほどのスローペースに?

とても重賞を見ているとは思えないスローペースだったね。笑

稍重の芝とはいえ、前半1000Mの通過が63.9は遅い!

今年よりも馬場が悪かった、重馬場の昨年の前半1000Mが59.6(今年はそれより4秒以上遅い)だから、いかにスローペースだったかがわかる。

となれば、前残りの決着も致し方なし。

 

ポイントは6ハロン目

もしも後続の馬にチャンスがあったとしたら、前半1000Mの次、即ち「6ハロン目」だったと思う。

いくらそこまでがスローだったとはいえ、ここでレースを乱すような、ペースを上げるような馬が出てくれば、前の馬達が苦しくなる可能性もあっただろう。

だが、攻める馬は現れなかった。

5ハロン目➡12.6

6ハロン目➡12.3

と、微妙に速くなっているだけではどうしようもない。

ではどうして、後続の馬たちは、まるで勝ち馬や2着馬のサラキアをサポートするような走りをしてしまったのか?

 

レイエンダの鞍上がルメールじゃなければ、あるいは、、、

後続の馬が攻められなかった最大の要因を想像すると

2番手を走っていたレイエンダの鞍上がルメールだった

という点が大きかったのではないだろうか。

 

恐らく、後続の騎手たちもスローであることはわかっていたはずだ。だが、No1騎手であるルメールがいつまでも動かなかったため

「まだ動かない方がいいのだろう」

という、思いにとらわれたのではないだろうか。気づいた時にはもう遅かったのだが、、、。

 

マークもされるが

ルメールのような有力騎手、そして彼の騎乗馬は、差し馬の場合は「周囲からのマークを受けやすい」というデメリットがある。

だが、先行馬の場合は、今回がそうであるように

レースを支配できる

というメリットがあるのだという点を再認識させられた。

 

「どんな実力の馬」ではなく「どんな脚質の馬」

有力馬の騎乗馬をチェックする際は、こういった視点で考える必要があるのだと思わされた。皆様も覚えておいてほしい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは、、、

4着のショウナンバッハ

失礼ながら、8歳という年齢を考慮すれば「未来の主役」には相応しくないのかもしれない。

だが、残念ながら、他に「未来の主役」だと思えるほどの馬が見当たらなかった。そこでシンプルに、今回のレースで最も良い内容だったショウナンバッハをピックアップすることにした

本記事の前半でも記した通り、スローからの前残り。

そんな中、4角11番手という絶望的な位置取りから、上がり3ハロン最速タイ(この馬とレイデオロ)となる32秒7の脚を使って追い上げた事実を強調したい。

ハッキリ言って、上位との差は位置取りの差だけ。

鞍上の吉田豊が「左回りが良い馬」と語るとおり、コースに恵まれた面はあったにしても素晴らしい。

さすがにG1となると厳しいかもしれないが、G2、G3あたりで東京に出走することがあれば、注目してもよさそうだ!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【エプソムカップ 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 レイエンダ(C.ルメール騎手)
「いいスタートを切れたのでいいポジションが取れました。道中も折り合いがついて冷静に走っていました。柔らかい馬場を心配していましたが、反応が良く速い脚を使ってくれました。今日はチークピーシーズを付けて100%の力が出せたと思います。血統が良く能力もすごく高いので今後がとても楽しみです」

2着 サラキア(丸山元気騎手)
「スタートが出過ぎる感じで、周りを見ると行く馬がいなそうでしたので、先頭に立って馬場のいいところをリズム良く走らせました。勝った馬は強かったですが、ゲートも安定して右手前の走りも良くなればもっと成長すると思います」

3着 ソーグリッタリング(浜中俊騎手)
「レイエンダを目標に前に見ながらいい形でレースができました。今日はペースが遅すぎて展開が向かなかった感じです」

4着 ショウナンバッハ(吉田豊騎手)
「この馬の脚は使っています。雨が降って馬場を心配したのですが大丈夫でした。左回りはいい馬です」

5着 ブレスジャーニー(戸崎圭太騎手)
「緩い馬場は大丈夫そうだったので内を突きました。最後は止まる感じでしたが、早めに動いた分もあると思います」

6着 プロディガルサン(D.レーン騎手)
「重い馬場は問題ありませんでした。今日はペースが遅く展開が向きませんでした」

12着 ダノンキングダム(三浦皇成騎手)
「敗因は馬場しか考えられません。馬場に出て走らせたときからハミ受けが甘く、極端に重い馬場はダメな感じでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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