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エプソムカップ 2018【回顧】勝ち馬は本物!1番人気馬は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】エプソムカップ 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
16 サトノアーサー 牡4 56 戸崎圭太 1.47.4    03-06-06 35.2 2
6 ハクサンルドルフ 牡5 56 川田将雅 1.47.5  1/2  12-13-13 34.7 4
5 グリュイエール 牡6 56 福永祐一 1.47.6  3/4  10-08-08 35.1 5
8 サーブルオール 牡5 56 ルメール 1.47.7  1/2  12-09-08 35.2 3
3 エアアンセム 牡7 56 藤岡佑介 1.48.1 2 1/2  07-13-14 35.2 8
2 ベルキャニオン 牡7 56 石橋脩 1.48.1 クビ  03-03-04 36.3 9
15 ゴールドサーベラス 牡6 56 大野拓弥 1.48.2 クビ  15-13-14 35.3 15
14 バーディーイーグル 牡8 56 三浦皇成 1.48.2 ハナ  12-09-10 35.5 12
7 マイネルフロスト 牡7 56 柴田大知 1.48.3 クビ  02-02-02 36.7 13
10 1 ブラックスピネル 牡5 56 石川裕紀 1.48.7 2 1/2  03-06-06 36.5 11
11 12 マイネルミラノ 牡8 58 丹内祐次 1.49.2 3  07-03-02 37.5 14
12 9 スマートオーディン 牡5 56 武豊 1.49.2 クビ  01-01-01 37.7 6
13 4 トーセンマタコイヤ 牡7 56 柴田善臣 1.49.3  1/2  11-09-10 36.6 10
14 10 ダイワキャグニー 牡4 56 横山典弘 1.49.4 クビ  07-09-10 36.7 1
15 13 アデイインザライフ 牡7 56 北村宏司 1.50.3 5  16-16-16 37.2 7
16 11 シャイニープリンス 牡8 56 勝浦正樹 1.52.8 大差  03-03-05 40.7 16

 

早速だが、私は「エプソムカップの狙い」において、以下のような内容を記した。

 

【エプソムカップ】へ出走する面々の多くが、一週前のG1【安田記念】に出走していても、好走可能な面々。ローテーションや賞金の都合もあり、こちらに回ってきたが、十分に秋の主役が狙える馬達だ。

 

現状の能力、将来性共に十分な馬が数多く揃っていた。

なそれだけに「単にこのレースを勝てば良い」といったような雰囲気を漂わせる陣営、そして馬を狙うことはしなかった。
あくまでも「先を見据えている、大物感のある馬で勝負すべき!そして勝つ!」これが【エプソムカップ】へ臨む上での、私の基本的な考え方だった。

 

陣営がいかにして立て直すか?

だからこそ、軸馬に1番人気ダイワキャグニーを指名することになったのは、ごく自然の流れだった。

時折勝ち切れない面を見せるとはいえ、超ハイレベルだった昨秋【毎日王冠】4着から、ここに至るまでの高いレベルでの安定した走りからは「強さ」を感じていたし、陣営からも「先」を見据えて育てているなという印象が伝わってきていた。

しかし・・・。そのダイワキャグニーが14着に惨敗。改めて、競馬は本当に難しい。

レース後、調教師が「ボコボコした馬場に気を遣って走っていたようです。内側に入る形になりましたが、手応えがあれば外に出せていたでしょう」と語っていたように、不向きな条件になってしまったことは確かだろう。

とはいえ、本当に強い馬なら、二桁に負けてほしくはない。ましてやここはG3なのだから。

一方で、前向きに考えるとすれば、まだまだ成長途上の4歳馬。使われてきたレース数も決して多くはないし、まだノビシロがあるのだ!これまでに見せてきたレースぶりからも、素晴らしい潜在能力の持ち主で関して疑う余地はないし、次走を見てみたい。

今回の経験を糧にできるのか?ただの負けで終わらせるのか?陣営の手腕にも注目が必要だ。

 

勝ち馬は本物だ!

ダイワキャグニーが大苦戦した一方、2番人気という高い評価に応えて堂々の勝利を掴んだのがサトノアーサー。

道悪を苦にすることなく、楽な手応えでの道中追走したかと思えば、直線では鋭伸!「危ないかな?」と感じさせる場面が皆無であり、2着馬には半馬身差だったが、見た目以上に力の差を感じた。これは「本物」だと確信した!

「本物」の予感あり!

G3とはいえ、ハイレベルな馬が揃っていたレースを快勝したのだから、待っているのはG2、そしてG1のみ!レース後、鞍上の戸崎が「初めて乗せてもらいましたが、今日の勝ちっぷりならこれから先、楽しみな馬だと思います」と語っていたが、これは本音だろう。

昨年春の【毎日杯】では、後のG1馬アルアインと差のない競馬をするなど「大器」と言われたきた存在。一時はそのアルアインに随分差をつけられたが、今秋は、久々に「ライバル」として再開できそうだ。

 

3着馬もみどころ十分!

その他で気になったのは、キングスポーツの予告の☆穴馬でもあった3着のグリュイエール(5番人気)。

前走、約2年ぶりの実戦で準オープンクラスを快勝!復帰2戦目となったのがこのレースだった。休養前には重賞でもまずまず走っていただけに、素質は認めつつも、久々激走の反動、つまり「状態面」を心配する声が多かったようだ。だが、その点に関して、私たちキングスポーツは以下のように解説していた。

「全く問題なし」というのが私達の結論!前走から中6週とキッチリ間隔を開けた効果もあるのか、1週前追いでは非常に軽快な動きを見せていた。これなら力を出せる!

 

もっとやれる馬だ!

一般の競馬ファンの方ではなかなか見抜けない、調教や状態の細かい部分に関しても、ぬかりなくチェックできるのが、精鋭の「調教班」を擁するキングスポーツの強みだ!

これまで、調教班が指名した「好調教馬」が何度も夢馬券的中の主役となってきた。この夏、そして秋競馬以降も「好調教馬」には是非ともご注目頂きたい。

もちろん、今回のグリュイエールを高く評価するのは、状態云々を抜きにした話だ。直線で左にもたれるロスがありながら、3着を確保したのは「強さ」の証。タラレバは禁物にせよ、スムーズだったら、2着は当然、勝ち馬とも差のない競馬になっていたかもしれない。

とにかく体調さえ崩さなければ、充実の秋が待っているだろう。

 

 


 

【エプソムカップ 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【エプソムカップ 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 サトノアーサー(戸崎騎手)
「スタートがよく、思ったよりいい位置につけることができました。緩い馬場も問題なく、手応えよくレースができました。初めて乗せてもらいましたが、今日の勝ちっぷりならこれから先、楽しみな馬だと思います」

2着 ハクサンルドルフ(川田騎手)
「返し馬の様子から、馬場は大丈夫だと感じていました。直線では自分の脚をしっかり使って、精一杯頑張っています」

3着 グリュイエール(福永騎手)
「もう少し前でレースをしたかったのですが、馬場もあって前走ほど行きっぷりがよくなかったです。直線ではジリジリ伸びていましたが、左にモタれていて、その分2着を取り損ねました。ただ、長期休養明け2戦目でよく頑張っていますから、今後が楽しみです」

4着 サーブルオール(C.ルメール騎手)
「このレベルは初めてでしたが、よく頑張っています。距離は1800
~2000mあたりがよさそうです。この馬場で大変でしたが、力のある馬ですから重賞を勝つ力は十分にあります。一戦毎によくなっています」

6着 ベルキャニオン (石橋騎手)
「これまでは力んでしまいモタれていましたが、今日は我慢できるようになっていました。それもあって3~4コーナーもスムーズに行けて、直線では手応えを感じました。次につながるいいレースができました」

12着 スマートオーディン(武豊騎手)
「入れ込みは以前よりよくなってしましたが、途中から気負って力んで走っていました。能力を感じるので、このまま無事にいってくれれば今後が楽しみです」

14着 ダイワキャグニー(菊沢隆徳調教師)
「ボコボコした馬場に気を遣って走っていたようです。内側に入る形になりましたが、手応えがあれば外に出せていたでしょう」

(via ラジオNIKKEI 

 

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