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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】しらさぎS & 府中牝馬S 2025 ⇒新設重賞だからこその結果に!さらに今後の活躍を大いに期待したい未来の主役は?

【先週の重賞回顧】しらさぎS & 府中牝馬S 2025 ⇒新設重賞だからこその結果に!さらに今後の活躍を大いに期待したい未来の主役は?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

しらさぎS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 6月22日(日) 3回阪神6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第1回しらさぎS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・外 1600m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 2 キープカルム 牡4 57 坂井瑠星 1.33.0      09-10 33.4 5 *(栗)中竹和也
5 7 チェルヴィニア 牝4 57 ルメール 1.33.2 1    07-06 33.9 1 (美)木村哲也
7 12 コレペティトール セ5 57 井上敏樹 1.33.4 1 1/2    11-05 34.2 14 *(栗)中竹和也
4 5 ダイシンヤマト 牡5 57 岩田康誠 1.33.4 クビ    05-06 34.0 7 (美)戸田博文
6 10 デビットバローズ セ6 57 松山弘平 1.33.5    02-02 34.4 3 (栗)上村洋行
B6 9 マテンロウオリオン 牡6 57 横山典弘 1.33.5 ハナ    14-13 33.7 10 (栗)昆貢
4 6 レーベンスティール 牡5 59 川田将雅 1.33.5 クビ    05-06 34.1 2 (美)田中博康
8 13 ダンツエラン 牝3 51 松若風馬 1.33.6  1/2    07-06 34.2 9 (栗)本田優
3 3 ラケマーダ 牡5 57 小沢大仁 1.33.6 ハナ    11-10 34.1 12 *(栗)千田輝彦
10 5 8 シヴァース 牡4 57 M.デム 1.33.7 クビ    02-02 34.6 4 (栗)友道康夫
11 8 14 ニホンピロキーフ 牡5 57 幸英明 1.33.8 クビ    01-01 34.7 6 (栗)大橋勇樹
12 1 1 ボルザコフスキー 牡6 57 吉村誠之 1.33.8 クビ    13-13 34.0 13 (栗)清水久詞
12 3 4 ダディーズビビッド 牡7 57 藤懸貴志 1.33.8 同着    09-10 34.2 8 *(栗)千田輝彦
14 7 11 タシット 牡6 57 田口貫太 1.34.6 5    02-02 35.5 11 (美)中川公成

 

「新設重賞」だからこその考え方

ご存じの通り【しらさぎS】は「新設重賞」

厳密にいえば、昨年まで同じ舞台(阪神芝1600M)で行われていたオープン特別の【米子S】を引き継ぐ形になる。

その【米子S】は、前(好位)でレースを運んだ馬たちが圧倒的に強いレースだった。

とはいえ、今年からは重賞にかわり、尚且つ今回は第一回でもある。

「重賞の初代ウイナー」

という称号は、競馬関係者にとっては決して軽くはない。皆が序盤から積極的な騎乗に挑み、タイトなペースになるだろう。

だから【米子S】時代とは違い、むしろ「後ろの馬こそが狙い目」

「逆張り」したいレースだということを、レース前に公開した狙いの記事では書かせてもらった。

参考▶︎しらさぎSの狙い

 

さあ結果はどうだった?皆様もご存じの通り「案の定」だったのだ。

 

後方待機か底力か

スタート直後から、6番人気の14番ニホンピロキーフが積極的に飛ばすと、すかさず上位人気勢、3番人気デビットバローズと、4番人気のシヴァースもついていく。

速い流れだとしても、力のある馬が前にいく以上、他の有力どころもついていく。

レーベンスティールも、5番手付近を追走していた。

こうなると、非常にタフな流れになるから、浮上してくるのは

「後ろでじっくりと構えていた馬か、底力が一枚上の馬」

ということになる。

 

そういった点でいえば、優勝した2番キープカルムは本当に素晴らしいし、結果そのものについては、なんら文句のつけようがない。

とはいえ、序盤から前の馬たちの厳しいペースには乗らず、じっくりと脚を溜める形を選択した、鞍上・坂井瑠星の好騎乗が後押しになった部分は少なからずあるだろう。

また、このところ本来の行きっぷりが見られなかった2着・7番チェルヴィニアに関しては、かえってこの速い流れが刺激になったのか。

ここなら別格とも言える「底力」が発揮されたのだと思う。当然、秋シーズンは楽しみになる。

 

蘇った実力馬

ただ、そんな2頭以上にインパクトがあったのは、3着のコレペティトール

確かに序盤は後方を追走していたが、なんとタフな展開をものともせずに、3角から4角にかけて、大く位置どりをあげるという、チャレンジングな競馬。

ある意味、はじめから前でガンガンいっていた馬たちと変わらないダメージは受けていたと思う。

そんな馬が、直線で最後まで脚を伸ばして3着でゴールしたのだ。

14番人気という低評価もあり驚いた競馬ファンは多かっただろう。

とはいえ、冷静に考えれば、昨年1月の【京都金杯】を制している重賞ウイナー。

このところ結果が出ていなかったこともあり評価を落としてはいたが、元々のポテンシャルは、今回の上位人気勢に大くヒケをとるものではない。

 

G1好走も見えてきた!

京都金杯優勝時のコレペティトール

また、それを踏まえた上で、今回の走りを見ると

普通の重賞ウイナーのレベルを超えた素材なんだな」と実感した。

今回の結果は決してフロックではない。

また、長い間苦戦が続いても、一度の激走で一気に目覚める馬も少なくない。

 

さあ、コレペティトールの今後はどうか?次走でも好走するようなら、一気にG1での活躍というところまでステップアップしそうな気がしてならない。

もちろん未来の主役に指名する。今後が楽しみだ!

府中牝馬S 2025 の回顧&未来の主役

2025年 6月22日(日) 3回東京6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第73回府中牝馬S
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 12 セキトバイースト 牝4 55.5 浜中俊 1.46.0    06-02-03 35.2 5 (栗)四位洋文
5 7 カナテープ 牝6 53 大野拓弥 1.46.2 1  04-06-04 35.2 3 (美)堀宣行
8 14 ラヴァンダ 牝4 54 岩田望来 1.46.3  1/2  08-07-07 35.0 2 (栗)中村直也
B1 1 ウンブライル 牝5 54 石川裕紀 1.46.3 クビ  12-10-10 34.8 12 (美)木村哲也
7 11 タガノエルピーダ 牝4 54 団野大成 1.46.4  1/2  02-02-02 35.7 4 (栗)斉藤崇史
4 6 エリカヴィータ 牝6 52 丸山元気 1.46.4 ハナ  01-01-01 35.8 14 (美)国枝栄
6 10 ウインエーデル 牝5 52 原優介 1.46.5  1/2  14-14-14 34.6 8 (栗)吉田直弘
8 13 カニキュル 牝4 52 戸崎圭太 1.46.6  1/2  12-13-13 34.9 1 (美)菊沢隆徳
5 8 ラヴェル 牝5 56.5 津村明秀 1.46.6 クビ  08-07-07 35.3 7 *(栗)矢作芳人
10 4 5 アスコルティアーモ 牝5 53 荻野極 1.46.7 クビ  04-04-04 35.7 11 *(美)林徹
11 6 9 ミアネーロ 牝4 55.5 ディー 1.46.9 1  08-10-10 35.4 6 *(美)林徹
12 2 2 シングザットソング 牝5 55 三浦皇成 1.47.1 1 1/2  06-07-07 35.8 10 (栗)高野友和
13 3 3 グランスラムアスク 牝6 51 吉田豊 1.47.3 1  08-12-10 35.8 13 *(栗)矢作芳人
14 3 4 フィールシンパシー 牝6 54 横山琉人 1.47.4  1/2  03-04-04 36.4 9 (美)小島茂之

対照的なレース内容に

上でご紹介した「新設重賞」の【しらさぎS】に対して、こちらは「条件一新」の形で行われた【府中牝馬S】。

10月から6月に、そして別定戦からハンデ戦へと変更になった。

つまり、こちらも事実上の新設重賞というイメージになるのだが、レースの中身としては「対照的」だったな、というのが印象だ。

どう対照的だったか?

という部分をお伝えするために、一つ「データ」をご紹介しよう。

今年の開幕から先週まで、芝の良馬場で行われた重賞は46回。
そのうち、上がり3ハロンで3位までの馬が馬券に絡まなかったケースは、たった4回しかない!そして、5回目となったのが、今週の【府中牝馬S】だった(今週、2重賞があったから、48回中の5回、ということになる)

 

このデータからわかること

では、今ご紹介したデータから何がわかるか?

結論としては、極めてシンプルだ。

後ろの馬が良い脚を使っても届かなかったということであり、要するに、前でレースをした馬たちにとって、有利な流れだったということ。

もちろん、馬場状態の部分も含めてだ。

言うまでもないが、55.5キロという斤量を背負いながら、好位抜け出しを決めたセキトバイーストは、文句なしで強い。

それを前提に、多少なりとも流れの恩恵もあった、というのが私たちの見方。

ただ、そういった中で、3着ラヴァンダだけは、条件云々を抜きにした、真の強さを感じた。

 

枠による距離ロスもある中で

確かに、上がり3ハロンでは3番目までに入っていない。

とはいえ、4角7番手から、外の方を回って追い込んできた分のロス(枠も大外だったこともあるし)により、タイムが出なかっただけ。

レースを見ていて感じたのは

「あの位置から3着まで追い込んでくるか?」

ということ。直線での末脚の迫力が、他の馬とは全く違うものに感じられた。

勝ったセキトバイーストも素晴らしいが、、、

さすがは、格上挑戦にもかかわらず、54キロを背負わされるだけの馬だということか。

戦歴を振り返れば、前にいって良し、差して良し。位置どりなりの競馬を必ずしてくる頼れる馬。

もう少しスタートが安定すれば、手がつけられなくなるかもしれない。

現時点ということでいえば、G1での活躍となるとまだわからないが、少なくとも牝馬限定のG2までなら、十分に勝ち負けが狙えると思う。

すでに多くの競馬ファンに強さがバレているとは思うが(笑)自信をもって未来の主役に!

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