こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】福島記念 2018 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 1 | 2 | スティッフェリオ | 牡4 | 55 | 丸山元気 | 1.58.3 | 03-03-03-03 | 35.9 | 2 | 4.5 | |
| ２ | 3 | 6 | マイスタイル | 牡4 | 55 | 田中勝春 | 1.58.5 | 1 1/4 | 02-02-02-02 | 36.5 | 3 | 4.7 |
| ３ | 1 | 1 | エアアンセム | 牡7 | 57 | 田辺裕信 | 1.58.5 | クビ | 05-04-05-04 | 35.9 | 1 | 3.6 |
| ４ | 4 | 7 | ナイトオブナイツ | 牡5 | 56 | 松山弘平 | 1.59.1 | 3 1/2 | 11-11-09-08 | 35.5 | 7 | 18.6 |
| ５ | 5 | 10 | ルミナスウォリアー | 牡7 | 56 | 柴山雄一 | 1.59.1 | クビ | 12-12-12-12 | 35.2 | 13 | 50.3 |
| ６ | 5 | 9 | トーセンビクトリー | 牝6 | 55 | 三浦皇成 | 1.59.2 | クビ | 04-04-04-04 | 36.7 | 11 | 45.9 |
| ７ | 6 | 12 | マルターズアポジー | 牡6 | 57.5 | 戸崎圭太 | 1.59.3 | 1/2 | 01-01-01-01 | 37.6 | 4 | 8.4 |
| ８ | 6 | 11 | マイネルハニー | 牡5 | 57 | 丹内祐次 | 1.59.3 | 頭 | 07-08-08-08 | 35.8 | 9 | 21.7 |
| ９ | B8 | 15 | マイネルフロスト | 牡7 | 56 | 松岡正海 | 1.59.4 | 1/2 | 14-14-12-12 | 35.5 | 12 | 48.6 |
| 10 | 4 | 8 | マイネルミラノ | 牡8 | 56 | 木幡巧也 | 1.59.4 | クビ | 09-09-10-10 | 35.7 | 15 | 158.7 |
| 11 | 3 | 5 | レトロロック | 牡6 | 55 | 吉田隼人 | 1.59.5 | 1/2 | 06-06-06-06 | 36.7 | 5 | 11.0 |
| 12 | 7 | 14 | メドウラーク | 牡7 | 56 | 丸田恭介 | 1.59.8 | 1 3/4 | 12-12-10-10 | 36.1 | 10 | 25.0 |
| 13 | 2 | 4 | ツクバアズマオー | 牡7 | 56 | 柴田善臣 | 2.00.0 | 1 1/2 | 07-07-07-07 | 36.7 | 16 | 234.9 |
| 14 | 8 | 16 | マサハヤドリーム | 牡6 | 55 | 勝浦正樹 | 2.00.1 | 1/2 | 15-15-15-14 | 35.8 | 6 | 18.2 |
| 15 | 2 | 3 | キンショーユキヒメ | 牝5 | 54 | 鮫島克駿 | 2.00.1 | クビ | 15-16-16-16 | 35.0 | 8 | 19.9 |
| 16 | 7 | 13 | トミケンスラーヴァ | 牡8 | 54 | 藤田菜七 | 2.00.2 | クビ | 09-09-12-15 | 36.3 | 14 | 59.8 |
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１、２着馬はハイレベルと言われる４歳世代、一方で３着馬は７歳世代と、年齢には少々差があるものの、人気という面では「１～３番人気」という占めた仲間たちがキッチリと上位をしめた。
ハッキリ言って「堅すぎる決着」だ。
「穴のキングスポーツ」としては、ある意味で手も足もでない決着だったが、そうなるであろう可能性が高いことはわかっていた。
その秘密は「福島コース」にあるのだ！
福島コースはタフなんだ
福島記念の狙いで記した内容とは少し重なるが、今回のレースに限らず、今後も必ず皆さまの競馬ライフに役立つ内容だと思うので、ここでもご紹介したい。
さて、ひょっとしたら、福島競馬場のことを「ローカルの競馬場だし、小倉などと同様になだらかな平坦コース」などと見ている方が多いのではないだろうか。
実はここに落とし穴がある！
福島コースには細かなアップダウンが存在する
実は福島コースには、細かなアップダウンがいくつも存在している！
高低差こそそれほどでもないが、直線も微妙に上り坂になっているし、かなりのスタミナを要するのだ！
そんなこともあり、実は「伏兵のラッキーな一発」は少ない。
決して堅いレースではないが、下記データの通り、直近５年のうち、３万馬券台以下が３回もあるから「ローカル重賞＝大荒れ」というイメージからは少々離れている。
福島記念 近年の勝ち馬と３連単配当
| 実施年 | 優勝馬 | ３連単の配当 |
| 2017年 | ウインブライト（２人気） | ７万5,420円 |
| 2016年 | マルターズアポジー（７人気） | ３万1,740円 |
| 2015年 | ヤマカツエース（２人気） | １万0,870円 |
| 2014年 | ミトラ（６人気） | 36万0,750円 |
| 2013年 | ダイワファルコン（３人気） | ３万3,730円 |
スタミナを要求される舞台、底力を問われる舞台だからこそ、今回に限らず、上位人気馬に好成績が生まれやすいのだ。
勝ち馬は特に強そうだ
さて、力のある上位人気馬=上位入線馬の中でも、やはり勝利を収めたスティッフェリオを最も高く評価すべきだろう。
もちろん、１馬身1/4という着差そのものも大きいが、それ以上にラストのキレ、更にゴール後の余裕が頭ひとつ抜けていた印象。
この先はどうだろう？
さすがに、即Ｇ１となると簡単ではないだろうが、Ｇ２までなら十分に上位争いが期待できそうだ。ぜひ、ご注目頂きたい。
次走こそ狙え！この馬が未来の主役だ！
今回の「未来の主役」としてご紹介するのは
４着ナイトオブナイツ
１着～３着までを上位人気３頭が占める中、７番人気という伏兵の評価ながら、４着に食い込んだのがナイトオブナイツだ。
７月に行われたオープン特別【巴ステークス】を勝利するなど、元々地力自体は高いものを持っている。一方でムラがあり、好走が続かない。だからこそ、今回も７番人気にとどまったのだろう。
好走するには「条件」が必要なのかもしれない。函館だったり、今回のような「底力」が問われる舞台では力を発揮するようだ。上でも書いた通りムラがあるだけに、買いにくい面はあるが、覚えておいて損はないだろう。
【福島記念 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。
【みんなのKEIBA 次回11月18日(日) 午後3時】
福島記念・ＧⅢは２番人気②スティッフェリオが勝利。
丸山元気騎手は今年重賞初勝利となりました。
２着は３番人気⑥マイスタイル、３着は１番人気①エアアンセム。
３連単は７５４０円の払い戻し。 pic.twitter.com/2rCvaby3TB— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) November 11, 2018
【福島記念 2018】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 スティッフェリオ（丸山元気騎手）
「状態も良かったですし、枠も良かったです。行く馬が何頭かいて展開もベストでした。流れていても脚はたまっていましたし、１頭になるとフワッとするところはありましたが、最後までしっかり走ってくれました」
２着 マイスタイル（田中勝春騎手）
「マルターズアポジーの２番手は予定通りでした。それでも後ろの馬に脚を使わせるような競馬を心掛けて、その中で脚もたまっていました。頑張ってくれていますが、勝った馬にシュッと来られてしまいました」
３着 エアアンセム（田辺裕信騎手）
「なかなか脚をためにくい競馬になってしまいました。馬場状態も考えて意識的に出していったのですが、時計も速かったですし……。それでも力は出してくれています」
４着 ナイトオブナイツ（松山弘平騎手）
「もっと前の位置で競馬をしようと考えていましたが、他の馬が速くてあの位置からになりました。長く脚を使ってくれていますし、ＧＩＩＩでもやれる力をつけています」
５着 ルミナスウォリアー（柴山雄一騎手）
「馬体が絞れていましたし、最後も脚を使ってくれています。ただ、周りの馬も止まりませんでしたね」
６着 トーセンビクトリー（三浦皇成騎手）
「前回よりも良くなっていると感じましたし、よく頑張ってくれています」
（via ラジオNIKKEI ）
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