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ホーム勝負の明暗阪神ジュベナイルフィリーズ 2020【回顧】夢が大きく広がった!次走への一言メモも

阪神ジュベナイルフィリーズ 2020【回顧】夢が大きく広がった!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】阪神ジュベナイルフィリーズ 2020 における勝負の明暗

2020年12月13日(日) 6回阪神4日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
2歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 6 ソダシ 牝2 54 吉田隼人 1.33.1      05-04 34.2 1 3.2 472 -4 (栗)須貝尚介
4 7 サトノレイナス 牝2 54 ルメール 1.33.1 ハナ    09-08 33.9 2 4.4 474 -2 (美)国枝栄
6 11 ユーバーレーベン 牝2 54 M.デム 1.33.2 クビ    15-14 33.6 6 30.0 470 -14 (美)手塚貴久
8 18 メイケイエール 牝2 54 武豊 1.33.3  1/2    12-08 34.0 3 4.7 458 0 (栗)武英智
4 8 ヨカヨカ 牝2 54 福永祐一 1.33.5 1 1/2    01-01 34.8 10 52.4 454 +4 (栗)谷潔
6 12 オパールムーン 牝2 54 横山典弘 1.33.6  3/4    15-16 33.8 5 12.7 430 -6 (栗)昆貢
2 3 ジェラルディーナ 牝2 54 岩田康誠 1.33.6    18-17 33.7 8 30.7 428 -4 (栗)石坂正
3 5 サルビア 牝2 54 松山弘平 1.33.8 1 1/4    03-04 34.8 14 167.5 454 -2 *(栗)鈴木孝志
7 13 アオイゴールド 牝2 54 団野大成 1.34.0 1 1/4    09-08 34.8 17 232.0 462 -2 *(美)和田雄二
10 1 2 ルクシオン 牝2 54 西村淳也 1.34.0 ハナ    15-17 34.1 16 229.9 418 -2 (栗)河内洋
11 7 15 エイシンヒテン 牝2 54 松若風馬 1.34.0 クビ    03-03 35.2 7 30.6 450 +2 *(栗)渡辺薫彦
12 2 4 リンゴアメ 牝2 54 丹内祐次 1.34.1  1/2    08-08 34.8 15 212.8 436 0 (美)菊川正達
13 1 1 ウインアグライア 牝2 54 横山武史 1.34.1 ハナ    12-14 34.5 13 138.9 458 +8 *(美)和田雄二
14 8 16 インフィナイト 牝2 54 北村友一 1.34.4 1 1/2    05-04 35.4 4 5.9 484 -4 (栗)音無秀孝
15 5 9 ナムラメーテル 牝2 54 和田竜二 1.34.4 ハナ    09-08 35.1 18 339.5 430 -4 *(栗)鈴木孝志
16 8 17 フラリオナ 牝2 54 浜中俊 1.34.4 クビ    14-13 34.9 12 104.7 412 -2 (栗)武幸四郎
17 5 10 シゲルピンクルビー 牝2 54 幸英明 1.34.7 2    05-04 35.7 11 56.9 470 -10 *(栗)渡辺薫彦
18 7 14 ポールネイロン 牝2 54 藤岡佑介 1.35.3 3 1/2    02-02 36.6 9 31.9 432 -6 (栗)矢作芳人

 

改めて申し上げるまでもなく、昨今の日本競馬界における、牝馬のレベルの上昇は凄まじい。

その象徴は先日の【ジャパンカップ】だろう。

だがその他にも!昨年【有馬記念】からJCまで、この1年間における「古馬の王道G1・5レース」において

牝馬が5戦4勝!

本当に物凄いことになっている。

▼参考⇒ジャパンカップ 2020 回顧▼

 

それだけに、今回の【阪神JF】も

「明日のヒロイン候補誕生」

に大きな期待がかかった。

そして、そんなレースを制したのが1番人気のソダシだ。

今回の勝利は、白毛馬初のG1勝利ということで、日本競馬史上に燦然と輝くだろう。

だが!白毛云々の話を抜きにしても

夢が広がる勝利だった!

 

ここまで3戦3勝!更に重賞も2勝!

圧倒的な力を見せてきたソダシ。

だが、今回のレースは、彼女とっては決して楽な条件でのレースではなかった。

 

楽な状況ではなかったが

レースをご覧になられていた方ならおわかりの通り、まずゲート入りに時間がかかった。

実は今回のレース前、管理する須貝調教師が次のような旨の話をしている。

神経の細かい馬。初めての当日輸送に対応できるか?

案の定、これまでとは違う精神状況におかれていたようだ。

鞍上の吉田隼人も「僕もおどおどした」と語っていたが、主戦として精神面での不安を熟知していた分、まずいなという思いにかられたに違いない。

 

また、馬場状態も合わなかったようだ。

レース後、吉田隼人騎手は

馬場が緩いせいか思ったほど弾けませんでした

というコメントを残している。

確かに、直線に限らず、前走ほどの行きっぷりではないように見受けられた。

普通なら、惨敗してもおかしくないケース。

だが、彼女は勝った!

 

勝負根性に注目!

苦しい中でも、しっかりと鞍上の支持に従うセンスの良さを見せた。

また、直線ではライバルに迫られ、普通なら差し切られるような流れの中、2歳馬離れした勝負根性&精神力も披露してしのいだ。

そして、その勝負根性こそが最も評価できる点だと私は考える。

この先、彼女は更に高いレベルの相手と戦わなくてはいけない。

ひょっとしたら、来年後半には古馬との戦いが待っているかも。

次から次へと現れる強敵、そんな時に怯んでいたら勝負にならないのだ!

 

デアリングタクトを思い出してほしい

例えば、ひとつ上の先輩牝馬デアリングタクト!

極めて苦しい流れを乗り越えて優勝した【オークス】から勝負根性、精神的な強さを感じたが、それが特に発揮されたのが【ジャパンカップ】。

カレンブーケドールとの激しい3着争いをハナ差で制したが、これも勝負根性のなせる技。

もちろん、競走馬としてのタイプは違うが

第2のデアリングタクト誕生をハッキリと予感させる走りだった!

 

再び!無敗の3冠馬へ

もちろん、今回戦ったライバルたちも魅力的。

だが、現時点でということなら、ソダシとライバルたちの間にはハッキリとした能力差があるように感じられる。(もちろん、今後の成長については何とも言えないが)

そうなってくると、期待されるのは

2年連続での無敗の3冠馬誕生

今年のJCは、史上初の3冠馬3頭の対決ということで話題になった。

だが、ソダシや、あるいは今の2歳牡馬から3冠馬が誕生するようなことがあれば

再びの3冠馬3頭対決

が見られるかもしれないのだ!

 

さすがに夢を見過ぎかもしれない。笑

甘い世界ではないことは十分に承知している。

だが、そんな夢を見たくなるほど、ソダシや、今の競馬界が夢に溢れていることは事実!

大好きな競馬界への感謝を思いつつ、最後に「次走への一言メモ」へ!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は2頭について記したので、お付き合いいただけると幸い。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

ではいこう。

 

2着サトノソルタス

直線で内から伸びてきた時には

「またルメールかー!!」

と思わず叫んでしまった。笑

改めて、素晴らしいジョッキーだなと感じる。

もちろん、騎手だけではない。仕掛けられてからの反応があまり早くないのかなとも感じたが、そこから伸びてくる脚は、2歳馬離れしている印象。

それほど前にいけるタイプではなさそうだから、追われてからの反応は本当に重要。

そこの改善がなければ上では難しいが、逆に改善されるようなら!

一気に世代の頂点に立つ可能性も!今後のレースや調教は十分に注意したい。

 

4着メイケイエール

レース後、武豊騎手は次のように語っている。

「前半はいい感じで3コーナーまで行けたけどかかりましたね。なかなか折り合いに苦労しました。そこがロスになっている分、終いが甘くなりました」

確かに、かなり苦労していたようだ。

それでも4着にまとめるあたり、好素質馬なのだろう。

ただ、今回の中間、かなり工夫した調整をしていたようだ。それでも、なかなか改善されない気性だけに、少し時間がかかるかもしれない。

とはいえ、競馬はクラシックだけが全てではない。

個人的には1200M~1400Mに専念すれば!将来的にはG1も狙える馬だと思うのだが。

今後の路線選択に注目しよう。

期待を込めて、未来の主役に!

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【阪神ジュベナイルフィリーズ 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 ソダシ(吉田隼人騎手)
「ホッとしました。結果を出せて良かったです。1番人気のGIでしたし、自分のせいで負けてはいけないプレッシャーもありました。感謝です。返し馬からゲートに寄り付かないところがあって、嫌だという素振りをしていました。僕もおどおどしてしまいました。何とかゲートに入って良かったです。このくらいの位置から壁を作りたいと思っていて、イメージ通りのレースでした。馬場が緩いせいか思ったほど弾けませんでした。内外の有力馬も見えていてしのいでくれと思いました。馬に助けられました。来年のクラシックもありますし、鍛えないといけないので信頼関係を築かないといけませんね。ソダシのおかげです。馬や先生、牧場の方に感謝したいです。これから先のある馬です。応援よろしくお願いします」

2着 サトノレイナス(C.ルメール騎手)
「勝ち馬をマークしながら良いレースができました。ただ坂を上ってからはよく頑張っているのですが、エンジンのかかりが遅かったです」

3着 ユーバーレーベン(M.デムーロ騎手)
「頑張ってくれました。一瞬勝てると思いました。先生から聞いていたように、スタートは速いのですが、二の脚がもう一つでした。最初の反応がズブいです。チャンスがあると思っていたので、勝ち馬とメイケイエールを見ながら4コーナーでじりじり上がって行きました。まだ子供のところがあり、直線に入って他馬が近づいたら逃げるようなところがありました。その点が良くなれば楽しみです。能力があります」

4着 メイケイエール(武豊騎手)
「前半はいい感じで3コーナーまで行けたけどかかりましたね。なかなか折り合いに苦労しました。そこがロスになっている分、終いが甘くなりました」

5着 ヨカヨカ(福永祐一騎手)
「馬のコンディションが良かったです。厩舎スタッフがよくここまで仕上げてくれました。スタートさえ決まればこういうレースをしようと思っていました。行ってからも楽なリズムで運べました。十分に脚が溜まっていたので、最後まで脚色は衰えませんでした。この馬自身良い走りを見せてくれました」

6着 オパールムーン(横山典弘騎手)
「この馬としては本当によく頑張ってくれました」

10着 ルクシオン(西村淳也騎手)
「馬群の中で気にするところはありましたが、最後は馬群を割ってきました。距離は大丈夫ですし、これからの成長が楽しみです」

11着 エイシンヒテン(松若風馬騎手)
「着順は良くありませんでしたが、内容は良かったと思います。これからの馬です」

13着 ウインアグライア(横山武史騎手)
「もう少し前のポジションが欲しかったですね。この距離は短いかもしれません。1800m、2000mが合っていると思います」

14着 インフィナイト(北村友一騎手)
「返し馬や道中、切れるような感じがありませんでした。自分から動ける位置で競馬はできたのですが、切れないにしてももう少し頑張ってくれると思っていました。突っ張ったり直線では脚が上がりました。まだ成長途上ですからこれから頑張って欲しいです」

18着 ポールネイロン(藤岡佑介騎手)
「休み明けでフレッシュな状態でしたし、前向きさを感じました。スタートをポンと出て、行く馬を行かせて好位で我慢する形でしたが、最後には止まってしまいました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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