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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】阪神JF&カペラS 2024 など ⇒岩田望騎手の魅力は?さらに意外なダートの新常識とは?

【先週の重賞回顧】阪神JF&カペラS 2024 など ⇒岩田望騎手の魅力は?さらに意外なダートの新常識とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

阪神JF 2024 の回顧&未来の主役

2024年12月 8日(日) 7回京都4日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第76回阪神ジュベナイルフィリーズ
2歳・オープン・G1(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 12 アルマヴェローチェ 牝2 55 岩田望来 1.33.4    07-09 34.3 5 (栗)上村洋行
1 1 ビップデイジー 牝2 55 幸英明 1.33.6 1 1/4    12-09 34.4 8 *(栗)松下武士
1 2 テリオスララ 牝2 55 M.デム 1.33.9 1 3/4    05-05 35.1 7 (美)田島俊明
5 9 ショウナンザナドゥ 牝2 55 池添謙一 1.33.9    03-03 35.2 2 *(栗)松下武士
8 16 スリールミニョン 牝2 55 永島まな 1.34.2 1 1/2    14-16 34.6 16 (栗)高橋康之
7 13 コートアリシアン 牝2 55 戸崎圭太 1.34.2    17-16 34.4 3 (美)伊藤大士
8 18 ミーントゥビー 牝2 55 古川吉洋 1.34.3  1/2    12-13 34.9 18 (美)堀内岳志
4 7 ミストレス 牝2 55 坂井瑠星 1.34.3    01-01 35.8 6 *(栗)矢作芳人
3 6 モズナナスター 牝2 55 田口貫太 1.34.4  1/2    03-03 35.7 15 *(栗)矢作芳人
10 2 4 ジャルディニエ 牝2 55 北村友一 1.34.5  3/4    14-13 34.9 13 (栗)奥村豊
11 7 14 ランフォーヴァウ 牝2 55 松山弘平 1.34.5    09-09 35.3 10 (栗)福永祐一
12 7 15 リリーフィールド 牝2 55 武豊 1.34.5    02-02 35.9 12 (栗)小崎憲
13 8 17 メイデイレディ 牝2 55 デットー 1.34.7 1 1/4    05-06 35.9 4 [外]リー
14 6 11 クリノメイ 牝2 55 荻野琢真 1.34.9 1 1/4    17-16 35.1 14 (栗)須貝尚介
15 3 5 ジューンエオス 牝2 55 藤岡佑介 1.35.0  3/4    16-15 35.4 17 (栗)武英智
16 5 10 ブラウンラチェット 牝2 55 ルメール 1.35.1  1/2    11-12 35.9 1 (美)手塚貴久
17 2 3 ダンツエラン 牝2 55 団野大成 1.35.5 2 1/2    09-06 36.4 9 (栗)本田優
18 4 8 カワキタマナレア 牝2 55 鮫島克駿 1.36.0 3    07-06 37.1 11 (栗)杉山佳明

最大の収穫

2024年の競馬界において、馬券を買う側(競馬ファン)にとっての最大の収穫は

「イメージほど、一部のトップジョッキーの腕が抜けている訳ではない」

ことを結果が証明してくれたことではないだろうか。

 

芝・ダートの中央G1を複数勝った騎手はわずか3名だけ。

あの川田騎手が(海外転戦なので忙しかったにせよ)たった1勝しかできていない。

また、ルメール騎手も3勝しているとはいえ、苦戦したレースも多く、G1に関していえば、相当不本意な1年だったのではないか。

一方で、菱田騎手や津村騎手、さらに岩田望来騎手まで、5名の騎手がG1初勝利を達成している。

もちろん、川田騎手やルメール騎手は素晴らしい騎手であり、彼らを貶めるつもりはない。

そうではなくて「彼らに近い腕を持つ騎手、乗り馬次第でキッチリ結果を出せる騎手が、実は少なくないことがわかった」ということが言いたい。

 

岩田望来騎手「どこが素晴らしい?」

昔から、競馬の世界では馬7、人3と言われてきたが、どうしても近年は騎手にとらわれすぎている人が多かったのではないだろうか?

G1に限った話ではないが、良い馬だと思ったら素直に期待する!

これがわかったことで、これまで以上に競馬ファンの皆様の、競馬の楽しみ方、予想の仕方に幅が出てくるはずだ!

 

そして、上で記した「彼らに近い腕を持つ騎手、乗り馬次第でキッチリ結果を出せる騎手」の代表格こそが、今回、G1初勝利を達成した岩田望来騎手ではないだろうか。

改めてG1初勝利おめでとう!ちなみに中山競馬場のモニターでレースを見ていたお父さんの康誠騎手は「望来!!望来!!」とかなりたかぶっていたそうだ。笑

それはともかく、これまで、勝ち星は伸ばしながら、G1勝てなかったことで、競馬ファンからの評価が芳しくなかった望来騎手。

だが、私たちは、間違いなく「単純にめぐり合わせの問題」だと考えていた。

 

若い時から、周りがよく見えていた

では、彼のどこが素晴らしいのか?

昨年公開した岩田望来の特集コラムでも記したが、若い段階から「圧倒的に待てる騎手」だったことだ。

(コラムでは、データを紹介した上でそのあたりについて記したので、ぜひご覧いただきたい)

若い騎手は、どうしても目先の勝利欲しさゆえに早仕掛けになりがち。

だが、彼にはそういった部分がない。

あくまでも馬のスタイルやレースの流れを客観的に考え、仕掛けどころを待てる。だから、馬にとっての「一番良い脚」を発揮できる。

参考⇒昨年公開した岩田望騎手のコラム

 

人馬ともに、大きく飛躍する!

まさに、その良さが出たのが、アルマヴェローチェを歓喜に導いた今回のレース。

お見事!望来騎手

馬自身のことでいえば、結果として2着に1馬身1/4差だから、能力面が抜けていたことは確か。夏に札幌で結果を出し、冬に京都で結果を出しと、条件も問わないだけに、来年のクラシック路線での主役候補になることは間違いない。

だが、その良さを引き出した望来騎手の腕も忘れてはいけない。

必要以上にロスのない進路に馬を導き、ギリギリまで勝負どころを見極め、追い出しのタイミングも完璧だった。

 

これまで、彼に足りないのは「G1を勝てていない」という自信だけだったように思う。

ここでそれを手にしたことで、一気に飛躍すると思う。同時に、どんどん良い馬が集まってくるに違いない。

来年も、騎手の群雄割拠の時代は続くだろうが、その中で、複数回G1を勝つ騎手の一人になりそうな気もするが、、、人馬ともに期待を込めて未来の主役に!

 

カペラS 2024 の回顧&未来の主役

2024年12月 8日(日) 5回中山4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第17回カペラS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 6 ガビーズシスター 牝3 54 吉田隼人 1.10.1    07-07 36.3 1 (美)森一誠
5 9 クロジシジョー 牡5 57 浜中俊 1.10.1 クビ    10-09 35.9 7 (栗)岡田稲男
2 4 ジレトール 牡5 57 大野拓弥 1.10.2 クビ    09-09 36.1 9 (栗)松永幹夫
7 14 サンライズアムール 牡5 57 斎藤新 1.10.3  1/2    03-03 37.3 4 (栗)小林真也
5 10 エティエンヌ セ5 57 津村明秀 1.10.3    11-11 36.0 14 (栗)吉田直弘
6 11 チカッパ 牡3 58 横山典弘 1.10.3 ハナ    12-11 35.7 2 (栗)中竹和也
4 8 インビンシブルパパ 牡3 55 三浦皇成 1.10.5 1    05-05 37.2 5 (美)伊藤大士
1 1 ナムラフランク 牡5 57 菱田裕二 1.10.5    05-05 37.1 12 (栗)鈴木孝志
1 2 インユアパレス 牡3 56 横山武史 1.10.6  3/4    07-08 36.7 3 (栗)須貝尚介
10 4 7 クインズメリッサ 牝6 55 藤懸貴志 1.10.6 クビ    13-13 35.8 10 (栗)宮本博
11 8 16 イスラアネーロ 牡5 57 川又賢治 1.10.9 2    03-03 37.9 13 (栗)吉村圭司
12 B7 13 スズカコテキタイ 牡5 57 岩田康誠 1.11.2 1 1/2    13-13 36.4 8 (美)奥村武
13 8 15 テイエムトッキュウ 牡6 58 田辺裕信 1.12.4 7    02-01 39.8 6 (栗)木原一良
14 6 12 チェイスザドリーム 牝5 55 吉田豊 1.12.9 3 1/2    01-02 40.4 11 (栗)矢作芳人
15 B2 3 リベイクフルシティ セ4 57 和田譲治 1.13.8 5    15-15 37.3 15 [地]宗形竹見
3 5 エスカル 牡3 56 横山和生 (栗)森秀行

「ダート戦は高齢馬を狙え!」

昨今、競馬の世界は「過去の常識が通用しない時代に入った」と言われている。

もちろん、様々あるのだが、例えばローテーション。

かつては「休み明けは1度、あるいは2度叩いてから」というのが常識だった。

実際、私たちも予想家として生きてきた中で、それを何度も痛感させられてきた。

しかしながら、最近は「休み明けなど一切関係ない」という馬が一気に増えてきた。

例えば、年明け初戦がいきなり「クラシック本番→優勝」。コントレイルやソダシなどが代表例といえる。

結局のところ、調教技術が進化しているからこそ

「実戦を一度使ったのと同じくらい質の良い負荷を調教で与えることができる」

ということなのだろう。今後も、休み明けの馬でも、必要以上に過小評価しないようにしたい。

 

長くなったが、ここまではあくまで前置きで(笑)

同じように、昔から言われてきた予想の常識、というか鉄則として

「ダートは高齢の馬を狙え」というものがあった。

 

経験こそが強みだと言われてきたが、、、

ダートは、芝と比べて「砂をかぶる」などの不確定要素が多い。

それゆえ、経験こそが何よりの強みだと言われてきたし、実際に、芝に比べてダートには高齢の活躍馬が多かった。

常識、鉄則として言われてきたことだから、多くの人が実感してきたと思うが、私たち自身も感じてきたことだ。

だが、最近は若い世代の活躍馬が増えてきたような、、、

そんなことを思い、実際にデータを調べてみた。

直近3年(2022年〜今年の12月1日まで)3歳馬も出走できる古馬混合のダート戦(オープン以上)における年齢別の成績だ。

直近3年 オープン以上のダート戦の年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳 8- 8- 5- 35/ 56 14.3% 28.6% 37.5%
4歳 50- 71- 56- 429/ 606 8.3% 20.0% 29.2%
5歳 77- 51- 65- 716/ 909 8.5% 14.1% 21.2%
6歳 36- 41- 42- 606/ 725 5.0% 10.6% 16.4%
7歳 14- 11- 21- 302/ 348 4.0% 7.2% 13.2%
8歳 3- 7- 2- 136/ 148 2.0% 6.8% 8.1%

 

改めて先入観は敵なんだ

上のデータから一目瞭然だが、、、

びっくりするくらい、若い世代に良績が偏っていた(笑)

上での昨今のローテーションの話で、調教技術の進化ゆえに「実戦を一度使ったのと同じくらい質の良い負荷を調教で与えることができる」と記した。

同じように「実戦と戦うのと同じくらいの経験を調教で与えることができるようになった」ということだろう。

 

おめでとう!ガビーズシスター

今回のガビーズシスターの場合、前走の走りっぷりなどから、突き抜けた1番人気になっても驚けない馬に思えたが、オッズは3.5倍と「半信半疑の人気馬」

恐らく3歳という年齢を気にされた方がいたのだろうが、今やそんなものは関係ない。先入観は敵。

芝だろうがダートだろうが、年齢ではなく「強い」と自分が素直に思えた馬を迷わず指名すること。

それこそが勝利への近道となるだろう。

最後にガビーズシスター、5万馬券をありがとう!来年はG1でもやれるぞ!!!

参考→カペラSの5万馬券や中日新聞杯の勝利など先週の成績

 

中日新聞杯 2024 の回顧&未来の主役

2024年12月 7日(土) 4回中京3日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第60回中日新聞杯
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 8 デシエルト 牡5 58 岩田康誠 1.58.4 01-01-01-01 35.6 3 (栗)安田翔伍
5 10 ロードデルレイ 牡4 57.5 西村淳也 1.58.8 2 09-11-07-07 35.1 1 (栗)中内田充
1 2 マテンロウレオ 牡5 58.5 横山典弘 1.58.8 09-08-10-09 35.0 6 (栗)昆貢
3 5 トーセンリョウ 牡5 55 団野大成 1.58.8 12-11-11-12 34.8 5 (美)加藤征弘
2 3 キングズパレス 牡5 57.5 M.デム 1.58.9  1/2 17-17-17-17 34.3 4 (美)戸田博文
5 9 コスモキュランダ 牡3 58 横山武史 1.59.1 1 1/4 14-13-05-05 35.6 2 (美)加藤士津
8 16 クルゼイロドスル 牡4 57 ドイル 1.59.4 1 1/2 08-08-11-12 35.4 13 (栗)高橋義忠
7 15 ジェイパームス セ4 56 鮫島克駿 1.59.5 クビ 05-05-07-07 35.8 8 (美)堀宣行
6 12 エヒト 牡7 59 浜中俊 1.59.7 1 1/4 02-02-02-02 36.7 9 (栗)森秀行
10 7 14 ドクタードリトル 牡4 56 松山弘平 1.59.7 クビ 09-08-11-12 35.7 7 (栗)今野貞一
11 8 17 マコトヴェリーキー 牡4 55 岩田望来 1.59.8 1 12-13-11-09 36.0 10 (栗)上村洋行
12 7 13 フライライクバード セ7 57 小崎綾也 1.59.8 ハナ 03-03-03-03 36.6 11 (栗)福永祐一
13 6 11 マイネルメモリー 牡4 55 丹内祐次 1.59.8 ハナ 15-16-16-16 35.4 12 (栗)宮徹
14 3 6 エリカヴァレリア 牝6 53 池添謙一 2.00.1 1 1/2 05-05-07-09 36.2 16 (美)久保田貴
15 1 1 ベリーヴィーナス 牝5 53 藤懸貴志 2.00.4 2 05-05-05-05 36.9 15 (栗)鈴木孝志
16 8 18 アドマイヤハレー 牡6 55 田辺裕信 2.00.5 クビ 15-15-15-15 36.4 14 (美)宮田敬介
17 4 7 タマモブラックタイ 牡4 55 角田大和 2.01.1 3 1/2 03-03-03-03 37.9 17 (栗)角田晃一
18 B2 4 アスクワイルドモア 牡5 54 西塚洸二 2.01.6 3 18-18-18-18 36.0 18 (栗)藤原英昭

ハイレベルすぎるぞ!2022年クラシック世代

既に、各所で報じられているから、ご存じの方も多いと思うが、今回の【中日新聞杯】をデシエエルトが制したことにより

「2022年のダービー出走馬18頭中、17頭が重賞ウイナーに!!」

ドウデュース、イクイノックスの2頭が突出した存在として語られがちだが、結局のところ、全体のレベルが高いからこそ、そういったスーパーホースが出てくるということなのだろう。

参考までに、彼らが制した重賞をまとめてみた。

馬 名 騎手 タイム 調教師 優勝した(主な)重賞
7 13 ドウデュース 武豊 2.21.9 (栗)友道康夫 ダービー
8 18 イクイノックス ルメール 2.21.9 *(美)木村哲也 ジャパンカップ
2 3 アスクビクターモア 田辺裕信 2.22.2 (美)田村康仁 菊花賞
6 12 ダノンベルーガ 川田将雅 2.22.3 (美)堀宣行 共同通信杯
3 6 プラダリア 池添謙一 2.22.8 (栗)池添学 京都記念
8 16 キラーアビリティ 横山武史 2.22.9 (栗)斉藤崇史  ホープフルS
7 15 ジオグリフ 福永祐一 2.22.9 *(美)木村哲也  皐月賞
4 7 オニャンコポン 菅原明良 2.23.0 (美)小島茂之  京成杯
5 9 ジャスティンパレス M.デム 2.23.2 (栗)杉山晴紀  天皇賞春
10 4 8 ビーアストニッシド 和田竜二 2.23.5 (栗)飯田雄三  スプリングS
11 1 2 セイウンハーデス 幸英明 2.23.9 (栗)橋口慎介  七夕賞
12 1 1 アスクワイルドモア 岩田望来 2.24.0 (栗)藤原英昭  京都新聞杯
13 2 4 マテンロウレオ 横山和生 2.24.0 *(栗)昆貢  きさらぎ賞
14 8 17 ロードレゼル レーン 2.24.0 (栗)中内田充  未勝利/引退
15 7 14 デシエルト 岩田康誠 2.24.0 (栗)安田隆行  中日新聞杯
16 6 11 ジャスティンロック 松山弘平 2.24.7 (栗)吉岡辰弥   京都2歳S
17 5 10 マテンロウオリオン 横山典弘 2.25.9 *(栗)昆貢  シンザン記念
18 3 5 ピースオブエイト 藤岡佑介 2.29.1 (栗)奥村豊  毎日杯

それはともかくデシエルト、重賞初勝利、本当におめでとう!

そして、勝利をプレゼントしてもらい、心から感謝している。

 

中京は前&まだまだやれる

私たちに言わせれば、非常に自信のある軸馬だった。

というのも「中京(特に2000M)は前」

先ほどのカペラSの回顧で、先入観は敵だと言っていきながらなんだが(笑)これに関しては、不動の鉄則と言ってよいだろう。

 

その代表例が2021年の【金鯱賞】

前年の3冠牝馬デアリングタクトが中団追走から末脚を伸ばす中、終始先頭を走った単勝最下位人気のギベオンがまさかの逃げ切り勝ち。衝撃を受けた方も多かったと思う。

中京は、直線も長いし坂もある。馬場も比較的重いと言われている。

本当にタフな舞台だから、どの馬も無理はしたくない。レースの流れに乗って、自分が得意をする位置を確保するにとどまる。

そうなると、ペースが上がるはずがないし、前は止まらないのだ。

デシエルトの場合、前走の勝ちっぷりからも、芝での能力が本物であることは明らかだったが、ましてやここは展開の恩恵もあるとみて、迷いがなかった。

結果的には、岩田康誠騎手が、翌日の望来騎手が勝利のバトンを渡す形になったこともドラマチックじゃないか。

デシエルトは来年6歳ながら、長期の休養も経験しており、馬はまだまだ若い。遅ればせながらの来年のさらなる「大きな」飛躍。期待しながら、未来の主役に指名したい。

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