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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】ホープフルS 2024 など ⇒まさにホープフルな勝ち馬に感謝&あの馬の今後にも期待!

【先週の重賞回顧】ホープフルS 2024 など ⇒まさにホープフルな勝ち馬に感謝&あの馬の今後にも期待!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

ホープフルS 2024 の回顧&未来の主役

2024年12月28日(土) 5回中山9日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第41回ホープフルS
2歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 6 クロワデュノール 牡2 56 北村友一 2.00.5   07-07-04-03 34.9 1 (栗)斉藤崇史
1 1 ジョバンニ 牡2 56 松山弘平 2.00.8 2 07-07-09-07 34.8 6 (栗)杉山晴紀
B6 11 ファウストラーゼン 牡2 56 杉原誠人 2.01.0 1 1/4 16-16-01-01 36.0 17 (栗)西村真幸
8 16 ジュタ 牡2 56 坂井瑠星 2.01.2 1 05-05-07-05 35.3 8 (栗)矢作芳人
2 4 クラウディアイ 牡2 56 西村淳也 2.01.4 1 1/2 05-05-07-07 35.5 13 (栗)橋口慎介
5 10 アスクシュタイン 牡2 56 横山武史 2.01.5  1/2 11-10-12-10 35.3 12 (栗)藤原英昭
2 3 ジェットマグナム 牡2 56 丹内祐次 2.01.5 ハナ 02-02-03-03 36.0 10 (栗)安達昭夫
3 5 レーヴドロペラ 牝2 55 大野拓弥 2.01.7 1 14-13-16-13 35.2 16 (美)加藤士津
4 8 デルアヴァー 牡2 56 三浦皇成 2.01.7 クビ 16-16-15-13 35.3 9 *(栗)松永幹夫
10 1 2 ショウナンマクベス 牡2 56 池添謙一 2.01.7 ハナ 03-03-05-05 36.0 14 (美)武市康男
11 8 18 マスカレードボール 牡2 56 戸崎圭太 2.01.7 ハナ 14-14-12-10 35.5 4 (美)手塚貴久
12 7 13 ジュンアサヒソラ 牡2 56 横山和生 2.01.8  3/4 01-01-02-02 36.8 11 (美)高柳瑞樹
13 7 15 ピコチャンブラック 牡2 56 川田将雅 2.01.9  1/2 03-03-05-07 36.2 3 (美)上原佑紀
14 4 7 ヤマニンブークリエ 牡2 56 武豊 2.02.0 クビ 11-11-11-13 35.9 5 *(栗)松永幹夫
15 7 14 リアライズオーラム 牡2 56 菅原明良 2.02.3 1 3/4 13-14-16-16 35.7 15 *(栗)須貝尚介
16 6 12 マジックサンズ 牡2 56 佐々木大 2.02.6 1 3/4 09-07-09-10 36.6 2 *(栗)須貝尚介
17 8 17 アマキヒ 牡2 56 ルメール 2.02.7 1 09-11-12-16 36.5 7 (美)国枝栄
18 5 9 アリオーンスマイル 牡2 56 木幡巧也 2.03.1 2 18-18-18-18 36.4 18 (美)土田稔

やはり「大波乱」

ご存じの通り【ホープフルS】は、数多くの後の名馬を出してきた。

サートゥルナーリア、コントレイル、そして先日の【有馬記念】を優勝したレガレイラなど。

ちなみに、今、名前を挙げた3頭は、いずれも1番人気に応えている。

「人気を集めた素質馬が結果を出し、そのまま羽ばたく」

そうしたレースだけに、馬券的には「堅い」というイメージを抱く方も多いだろう。

確かに、例えばコントレイルが優勝した2019年などは、上位人気の3頭が上位を独占し、3連単27倍という鉄板決着で終わっている。

だが!!実際には【ホープフルS】は

「荒れる年と、荒れない年の両極端」

といったタイプのレースなのだ。

そこでポイントとなってくるのは「出走頭数」。

 

今年を含めた3年と、それ以前の違いとは?

ということで、上でも名前を挙げたサートゥルナーリアが勝った2018年から今回まで、7年をチェックしてみよう。

以下のデータをご覧いただきたい。

近年のホープフルSの勝ち馬&3連単の配当→注目は頭数

日付 馬名S 頭数 人気 着順 3連単
241228 クロワデュノール 18 1 293380
231228 レガレイラ 18 1 56240
221228 ドゥラエレーデ 18 14 2466010
211228 キラーアビリティ 15 2 27610
201226 ダノンザキッド 15 1 5560
191228 コントレイル 13 1 2760
181228 サートゥルナーリア 13 1 3650

 

お伝えしたいことは一目瞭然だろう。

出走頭数が15頭までだった前半の4年と、フルゲートになった直近3年では、3連単の配当、即ち「荒れえ方」が全く違うのだ!!

 

ごちゃつく条件を乗り越えて

いうまでもないが、中山の内回りコースは狭く、まず確実にごちゃつく。

その中でも、1番人気馬など、上位人気に推される馬たちにはマークが集中するから力を発揮しにくい。

対照的に、気楽に、ノーマークで走れる伏兵に台頭するチャンスが生まれる。その象徴が2022年、14番人気のドゥラエレーデが優勝した年だろう。

だから、多頭数の時は「荒れて当たり前」くらいの面があるのだが、、、

 

逆に言えば、そうした難しい状況の中で上位人気に推されながら、それに応えて結果を出すような馬は、ライバルたちから1枚、いや2枚は力が抜けた馬たち、つまり「将来に大きな期待が持てる大器」だと見て間違いない。

例えば昨年は、3着に13番人気のサンライズジパングが悔いこみ、3連単では良い配当が出たが、1&2着馬は上位人気2頭だった。

その2頭とは、レガレイラ&シンエンペラー。3歳にして、古馬王道G1で活躍するような面々だったのだから、紛れもなく「将来に大きな期待が持てる大器」だったわけだ。

 

クロワデュヌールも!

そして、彼らに続くように、今回、1番人気に応えて完勝を収めたのが、クロワデュヌール。

着差も2馬身と大きいが、レースをご覧の皆様ならおわかりの通り、レースのどの場面を切り取ってみても、全く危ない場面がなかった。

見た目以上の完勝という考え方で差し支えないだろう。

走りっぷりももちろん、気性も素直だから距離が延びても全く問題はなさそう。

この先、怪我などなければ、来年のクラシック戦線を席巻する可能性もありそうだ。

そんな彼を不動の軸に指名し、有終の美を飾らせてもらったことに対し、心から感謝を伝えたい。

参考→ホープフルSデーの成績速報

 

さて、結果的にも強かったが、私たちの中ではレース前の段階から圧倒的な評価だった。

特に、以下のポイントは、今後若駒を評価する上で必ず活かせる部分だと思うので、知らなかったという人は頭に入れておいてほしい。(有料会員様にご提供した解説文を一部抜粋)

今回のメンバーの中では、クロワデュノールが、圧倒的に真の大器に相応しいと言い切りたい。

それは、ここまでの「時計」に現れている。

東京芝1800Mの2歳戦において、1分46秒9以内、尚且つ上がり3ハロンを33秒9以内で勝った馬は実はこれまでに3頭しかいなかった。そしてその内の2頭がコントレイルとイクイノックスだ!それを、過去2戦の両方で達成しているのがクロワデュノール。正直言って、モノが違う。

 

2025年に向けて

さて、競馬の世界では、昔から「ヒーローの後にヒーローあり」と言われてきた。

オグリキャップ引退の翌年、トウカイテイオーがダービーを制したように。

ディープインパクト引退の翌年、ウオッカが64年ぶりの牝馬ダービー馬になったように。

じゃあドウデュースのあとは?クロワデュノールしかいないだろう!

強すぎるぞ!

レース後の北村友騎手のインタビューも、心にきたという方が多かったのではないだろうか。

また、管理する斉藤崇調教師も、かつてコンビを組んだ名牝クロノジェエネシスでできなかったことをこの馬でできたら最高だと語っていた。(騎手が大怪我をしたことで、最後まで乗れなかった)

人馬共に、競馬ファンの心を掴まずにいられない新たなる名コンビ誕生へ!

ワクワクしながら、2025年を迎えられそうなこと、競馬を愛する人間の一人として、心から感謝申し上げたい。

 

最後に一頭だけ!素直にあの馬を

正直に言って、勝ち馬の強さは圧倒的だと思う。

とはいえ、強さを称え続けるだけではこのコラムは締められないので(笑)もう1頭、今後が楽しみな馬を。

ということで、着順的には「素直に」ということになってしまうが2着ジョバンニを。

今回の着順に関しては、内枠に恵まれた面もあると思う。枠次第で、3着や4着馬と逆だった可能性もあった点は否定しない。

つまり、走力的には、まだまだこれからの馬だと思うのだが、評価したいのは「競馬センスの良さ」

ここでレース後の松山騎手のコメントをご紹介してみよう。

ゲートがあまり出られませんでした。ただ1番枠だったので中団までもって行けましたし、ロスなく競馬ができました。

このコメントからも感じ取れる部分だと思うが、とにかく騎手の指示に対して素直で、行きたいところにしっかりいける。だから余計なロスもない。したがって、現状のこの馬なりの力を出し切れる。

あくまでも主観だが、経験上、走力は経験や年齢を重ねることである程度伸びていくが、センスというのは、元々備えているものが非常に大きいと感じる。

今の時点でこれだけのセンスを備えていること自体が競走馬としての大きなアドバンテージであり、それなりに結果を出していく馬になるだろう。これからに期待だ!

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