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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】キーンランドC&新潟2歳S 2025 など⇒衝撃的な勝ち馬2頭とともに「今後が見逃せないキーンランドCの好走馬」とは?

【先週の重賞回顧】キーンランドC&新潟2歳S 2025 など⇒衝撃的な勝ち馬2頭とともに「今後が見逃せないキーンランドCの好走馬」とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

キーンランドC 2025 の回顧&未来の主役

2025年 8月24日(日) 2回札幌2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第20回キーンランドカップ
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 5 パンジャタワー 牡3 57 松山弘平 1.08.2    08-07 33.9 2 (栗)橋口慎介
3 6 ペアポルックス 牡4 57 松若風馬 1.08.3  3/4    03-03 34.4 4 (栗)梅田智之
8 16 カルプスペルシュ 牝3 53 横山武史 1.08.4  1/2    03-03 34.6 3 (栗)石坂公一
8 15 ナムラクララ 牝3 53 浜中俊 1.08.4 ハナ    05-05 34.4 8 (栗)長谷川浩
B5 10 ウインカーネリアン 牡8 57 三浦皇成 1.08.4 ハナ    01-01 34.8 1 *(美)鹿戸雄一
7 14 カルロヴェローチェ セ5 57 佐々木大 1.08.4 ハナ    05-05 34.4 9 *(栗)須貝尚介
B2 4 エーティーマクフィ 牡6 57 戸崎圭太 1.08.5 クビ    08-07 34.2 7 (栗)武英智
B6 11 プルパレイ セ6 57 ティータ 1.08.7 1 1/4    10-10 34.2 14 *(栗)須貝尚介
5 9 モリノドリーム 牝6 55 ルメール 1.08.8  1/2    13-14 34.1 5 *(美)鹿戸雄一
10 6 12 フィオライア 牝4 55 坂井瑠星 1.08.8 クビ    02-02 35.1 10 (栗)西園正都
11 2 3 レイピア 牡3 55 北村友一 1.09.0 1 1/4    10-10 34.5 6 (栗)中竹和也
12 4 7 クファシル 牡5 57 バデル 1.09.1  1/2    13-14 34.4 12 (栗)池添学
13 7 13 ジョーメッドヴィン 牡4 57 松岡正海 1.09.2 クビ    10-10 34.7 15 (栗)清水久詞
14 1 2 エトヴプレ 牝4 55 丹内祐次 1.09.2    07-07 35.1 13 (栗)藤岡健一
15 4 8 ゾンニッヒ 牡7 57 武豊 1.09.3  1/2    15-10 34.4 11 (栗)池江泰寿
16 B1 1 ツインクルトーズ 牝5 55 古川吉洋 1.09.9 3 1/2    16-16 34.7 16 (美)牧光二

「ほぼ」想定通りのレースに

今回の【キーンランドC】は「ほぼ」レース前の段階から私たちが想定し、皆様に公言していた通りのレースだったように思う。

以下、実際に有料会員様にご紹介したキングのキーワードだ。転載してみよう。

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▼キングのキーワード
 馬場には注意せよ
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早速だが、基本的な部分ではあるが、おろそかにしたくないところ、ということで、ひとつご紹介したい。実は今年の札幌開催は「昨年までとはコース替わりのパターンが違う」のだ。

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(例年)
1週目から4週目までをAコース
5週目以降がCコース

(今年)
1週目から4週目までをAコース
5週目以降がB&7週目だけC
────────

これだけ見せられてもピンとこないと思うので、わかりやすく端的に申しあげよう。

実は、例年「Cコース2週目」で行われていたキーンランドCが今年は「Bコース1週目」!要するに、非常に内前が走りやすい馬場状態へと変化するのだ。

札幌開催は、洋芝である分、たった1週行われるだけでも、随分馬場が傷むケースが見られるだけに、例年の2週目から1週目にかわったことで、内前を確保できそうな馬にとっては相当に有利な条件になったといえる。

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当然「内前」は有利に
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普通に考えれば、ベテラン8歳馬の10番ウインカーネリアンは、世界の舞台での前走でも逃げたほどの馬。何が何でも先頭を主張するだろう。そんなウインカーネリアンを目標に、その後ろの2番手を苦もなく確保できそうな「テンの速さ」の持ち主には「絶好のチャンス」になる!

 

来年も同様のカレンダーなら

今週の札幌は、週中~後半にかけて降雨もあったようだが、それでも、大きく馬場が傷んだ印象はなかった。

となれば、想定通り、前にいける馬が上位に名を連ねるだろうと考えていたら案の定だった。

逃げて5着に粘ったウインカーネリアンを筆頭に、2着~6着までの面々は、いずれも4角を5番手付近以内で通過した面々。

となれば、まだ来年のJRAのレース日程は発表されてはいないが、もしも今年と同様のカレンダーでの開催になるのなら、上でご紹介したキングのキーワードは大筋の部分では引き続き活かせる。

基本的なことかもしれないが、馬券に直結してくることだから、忘れずに頭に入れておいてほしい。

だが!!こうした想定をただ1頭、ぶち壊すかのように突き抜けて優勝を収めた馬がいる。

ご存知、メンバー中で唯一のG1馬・パンジャタワーだ。

 

ここまで走るとは

4番人気ながら2着に頑張ってくれたペアポルックスを予告の☆穴馬(軸馬)として指名した私たちにとっては

「まさかパンジャタワーがここまで走るとは」

というのが正直な思いだ。

もちろん、前にいける脚質ではないという部分が非常に大きかった。だが、それだけではない。

────────
・G1馬であるがゆえに、古馬と同じ57キロ
・不得手な右回り(唯一右回りを走った朝日杯は12着)
・東京など広いコースでこそ
・G1馬にとって、ここは叩き台。目標は先。
────────

脚質の部分を含めれば「五重苦」と言えるような状況下での参戦だったのだ。

G1馬という点でいえば、先週の【札幌記念】でステレンボッシュが惨敗したこともあり、余計に競馬ファンは悩んだようだ。そのあたりは、本来であれば断然の1番人気でも驚けない馬が混戦の2番人気だった点に、それは表れている。

 

格が違う!競馬史に名を刻む存在に

だが、終わってみれば完勝。

着差だけをみれば2着に3/4馬身差だったが、ゴール前の脚を見る限り、まだ余力を感じた。着差以上に力の差はあるだろう。

スムーズに追い出せる位置でレースを運んだ松山騎手の上手さもあっただろうが、それにしても本当に強かった。驚いた。

あくまでも「終わってみれば」という部分にはなるが、、、

予想家としての経験上「強い」と思える馬は数え切れないほどに見てきたが、その強さが、自分の想像を軽く超えてくる馬ということになれば、それほど多くはない。

そして、そうした馬のほとんどは、G1をいくつも勝ち、競馬史上にも名を刻んできた馬たち。

となれば、パンジャタワーも、スプリント~マイル路線で、そうした存在になっていく可能性は十分にある。

次走はオーストラリアへの遠征になるようだが、今回使われたことでの上昇度も追い風になり、よいレースをしてくれるだろう。本当に楽しみじゃないか!

 

敢えてもう一頭を挙げるなら

正直、パンジャタワーのインパクトが強すぎたレースではあるが、強いてもう一頭「未来の主役」を挙げるなら、私たちの軸馬だったから、という訳ではないが、素直に2着のペアポルックスで良いと思う。

レースぶりは皆様もご覧の通りだが、レース後、鞍上の松若騎手はこんなことを言っている。

「枠も内で、理想的な展開になりました。いい内容の競馬だったと思います。結果は残念でした。勝てたら一番良かったです」

本当にその通りで、基本的にはスキのないレースだったように思う。

一方で、勝てたかどうかは別問題として、そこまでの雰囲気からすれば、ゴール前でもう少し良い脚が使えても良かったのかな、とも感じた。

恐らくこの馬、直線に坂があるコースで、より一層の力を発揮する馬だとみる。

結果は同じ2着だったが、4角前に先頭に立ち、直線でもG1馬ママコチャの追撃をギリギリまで粘った3月【オーシャンS】での走りには、さらに迫力を感じたからだ。

となると【スプリンターズS】は楽しみではないだろうか。実績のある中山で悔いなき逃走劇を!勝利とまでは言わないにしても、3着までに粘る可能性は十分にあるとみて、未来の主役に指名!

新潟2歳S 2025 の回顧&未来の主役

2025年 8月24日(日) 3回新潟2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第45回新潟2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝・外 1600m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 9 リアライズシリウス 牡2 55 津村明秀 1.33.4    02-02 33.4 1 (美)手塚貴久
3 3 タイセイボーグ 牝2 55 田口貫太 1.34.1 4    05-05 33.1 6 (栗)松下武士
4 4 フェスティバルヒル 牝2 55 石橋脩 1.34.1 ハナ    10-09 32.5 3 (栗)四位洋文
7 8 サンアントワーヌ 牝2 55 岩田望来 1.34.3 1    07-07 33.0 4 (美)鹿戸雄一
8 10 タイセイフレッサ 牝2 55 斎藤新 1.34.3  1/2    03-04 33.4 7 (美)斎藤誠
7 7 サノノグレーター 牡2 55 横山琉人 1.34.7 2 1/2    07-09 33.2 2 (美)尾形和幸
6 6 フォトンゲイザー 牡2 55 木幡巧也 1.35.1 2    01-01 35.4 10 (美)牧光二
5 5 ヒルデグリム 牝2 55 石川裕紀 1.35.2  1/2    05-05 34.1 5 (美)小野次郎
2 2 リネンタイリン 牡2 55 柴田大知 1.35.2 ハナ    03-03 34.6 9 (美)南田美知
10 1 1 メーゼ 牝2 55 菊沢一樹 1.36.7 9    07-07 35.4 8 (美)菊沢隆徳

こちらも「大器の予感」

優勝したリアライズシリウス、2着馬に4馬身差だから完勝と言ってよいだろう。

数多くの後の活躍馬を出してきたレースでの完勝だけに、来年以降のさらなる活躍も視野に入ってきたのではないだろうか。

強調しておきたいのは「4馬身差」という結果のインパクト以上に「中身」に収穫があった点ではないだろうか。

御存知の通り【新潟2歳ステークス】というのは、速い上がりを使える馬が結果を残してきたレース。

上の画像は、過去10年の連対馬20頭。

そのうちの17頭が、各年の「上がり3ハロン3位以内」の脚を使っており、その平均タイムは驚きの「33.4秒」

上に速い上がりを使えると記したが、タフな新潟の直線を警戒してか(経験の浅い2歳馬だけに)スローペースになる可能性が高く、究極の瞬発力勝負を勝ち抜けるタイプでなくてはいけない。

実は、リアライズシリウスはその点が懸念材料だった。

というのも、ハイレベルな東京マイルの新馬戦で、2着馬に7馬身差をつけて勝ち上がっているとはいえ、その舞台は稍重、上がり3ハロンも34秒8。父がアイルランド血統✕母父ステイゴールドという「パワー型」が追い風になった面もあったのかと思えたのだ。

 

いかなる条件でも

その場合「上がり平均33.4」が求められる究極の瞬発力勝負になった時にどうなんだ?

だが、その素質は私たちの想像を軽く超えていたということ。

強すぎる!リアライズシリウス

上がり最速の馬(3着フェスティバル)が32秒台の脚を使っても届かないほどのセーフティーリードを早い段階でとり、尚且つ自身も「33.4」の脚を使う。

こんな馬、どうやって倒せばいいのか!?笑

昔から言われていることだが、結局、逃げて後続に影を踏ませない馬が、一番強いしリスクも少ない。他馬に邪魔されたり揉まれることもないのだから。

サイレンススズカだったり、ダイワスカーレットだったり。

もちろん、歴史的名馬たちと名前を並べるのはまだ早いかもしれないが、少なくともその片鱗を示した一戦だったように思うのだ。

本当なら、敗れた馬の中から「次はこの馬」という存在をご紹介したいところだが、今回だけは、あまりに力の違いを感じたため、素直にリアライズシリウスの凄さを称える内容になった。

 

さあ、今週の【中京2歳S】や来週の【札幌2歳S】など、2歳重賞は続く。

引き続き魅力的な素材が出てくることを楽しみにしている!

 

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