キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗京成杯オータムハンデ 2021【回顧】勝ち馬の進化に衝撃!3歳馬も素晴らしい!

京成杯オータムハンデ 2021【回顧】勝ち馬の進化に衝撃!3歳馬も素晴らしい!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京成杯オータムハンデ 2021 における勝負の明暗

2021年 9月12日(日) 4回中山2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第66回京成杯オータムH
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 2 カテドラル 牡5 56 戸崎圭太 1.32.0    12-09-09 33.9 7 15.4 482 0 (栗)池添学
5 9 コントラチェック 牝5 55.5 大野拓弥 1.32.0 クビ  01-01-01 35.2 12 36.8 480 0 *(美)藤沢和雄
1 1 グレナディアガーズ 牡3 56 川田将雅 1.32.1  1/2  08-09-09 34.0 1 2.8 460 0 (栗)中内田充
7 13 スマートリアン 牝4 53 三浦皇成 1.32.1 ハナ  03-04-06 34.6 9 21.1 478 -2 (栗)石橋守
5 10 カラテ 牡5 57 菅原明良 1.32.2  1/2  08-07-07 34.4 3 8.4 532 +12 *(美)高橋祥泰
3 6 レイエンダ セ6 57 津村明秀 1.32.3 クビ  12-12-11 33.8 15 158.2 488 -6 *(美)藤沢和雄
3 5 ステルヴィオ 牡6 58 横山武史 1.32.4  1/2  03-04-03 34.9 8 20.0 500 0 (美)岩戸孝樹
4 7 マルターズディオサ 牝4 55 田辺裕信 1.32.4 クビ  15-15-14 33.6 4 8.6 448 -2 (美)手塚貴久
B4 8 ワイドファラオ 牡5 57.5 柴田善臣 1.32.7 2  03-07-07 34.9 14 78.1 512 +4 (栗)辻野泰之
10 8 16 スマイルカナ 牝4 55 柴田大知 1.32.8  1/2  02-02-02 35.8 10 21.5 438 +6 *(美)高橋祥泰
11 2 4 グランデマーレ 牡4 55 藤岡康太 1.32.9  1/2  03-04-03 35.4 5 9.2 512 +4 (栗)藤岡健一
12 6 12 カレンシュトラウス 牡4 55 池添謙一 1.33.0  3/4  11-11-11 34.7 6 11.4 524 +10 (栗)平田修
13 8 15 アカノニジュウイチ 牝4 53 横山典弘 1.33.1  1/2  16-15-15 34.3 11 28.4 454 +6 (美)尾関知人
14 B2 3 ベステンダンク 牡9 56 武藤雅 1.33.2 クビ  08-14-15 34.5 16 166.2 506 -16 (栗)安達昭夫
15 6 11 バスラットレオン 牡3 54 藤岡佑介 1.33.3  1/2  14-12-11 34.8 2 6.2 482 -2 (栗)矢作芳人
16 7 14 マイスタイル 牡7 57 横山和生 1.33.5 1 1/4  03-03-03 36.3 13 52.1 462 -8 (栗)昆貢

 

先入観が敵になるレース

【京成杯オータムハンデ】ほど

「先入観が敵になるレース」

もないかもしれない。

レース前に公開した「京成杯オータムハンデの狙い」の中でも記したが、

◆中山マイルは外枠不利と言われるが、このレースではそうでもない
◆ハンデ戦の割に、過去5年のうち1番人気が3勝!さほど荒れていない

こんな実績が残っているのだ。

そんな中で迎えた今年のレースを制したのは、7番人気のカテドラル。
4角9番手という厳しい位置取りから、見事な末脚で突き抜けた。

そういえば、このレースには「前でレースを運べる馬が優位」という傾向もあったが、終わってみれば、その「先入観」も大敵だったということかもしれない。

 

メンバーの傾向が定まらないレース

では、どうして【京成杯オータムハンデ】に先入観は禁物なのだろう?

考え方は様々あるだろうが、その中のひとつが

出走するメンバーの傾向が定まらない

という点にあることは間違いないと思う。

例えば、同じ週に行われる【セントウルS】の場合なら

「(今年のレシステンシアのように)G1でも上位人気を争えそうな大物が1~2頭出走」

そしてその大物に挑むライバルたち、といったような構図がハッキリしている。

だから、レース展開や傾向も、似たような形になりやすいのだ。

だが【京成杯オータムハンデ】ではそうではない。

 

個々の馬を振り返ることに注力すべき

いかにもG3のハンデ重賞らしい、飛び抜けた実績馬、素質馬が存在しない年もある。

その一方で、今年のように昨年の2歳G1馬という大器が出走する年もある。

グレナディアガーズのような大物が出る年もあれば、団子の年も!

当然、来年の出走メンバーがどうなるかなど、全く予想もできない。

だからこそ、レースの展開などを振り返ったところで、来年に活かすのが難しいと判断!

ということで、今回のレース回顧では、あくまでも「個々の馬」に注目。

勝ち馬&もう1頭。気になった2頭をピックアップ!

彼らの今後への期待を記すことで、皆様の馬券のお役に立てたらと思う。

ということで、前置きが長くなったが、勝ち馬カテドラルからご紹介だ!

 

1着カテドラル⇒厳しい条件だと思われたが

ということで、改めて今回のレースを制したのは7番人気のカテドラル。

重賞初制覇ということで、カテドラル&陣営に対して、心からの祝福を申し上げたい。

今年に入ってから、前走まで4戦を消化。(全て重賞)

そのうち、G1【安田記念】を除く3戦で2着に激走している実績があった。

おめでとう!カテドラル

だから、ここで勝利しても何ら驚けないのだが、そんな馬が7番人気にとどまったのには、恐らく理由がある。

ひとつは、冒頭でも記したが「前有利の傾向」があるレースでの「差し馬」だということ。

そしてもうひとつは、上の理由に連動するが、皆が内に集まりやすい馬場の良い開幕週だけに、内の2番を引いたことで、捌くのが難しそうだという点だと思う。

だが、終わってみれば1馬身3/4差の完勝だ。

 

理由は極めて単純

では、これだけ鮮やかに勝てた理由は?

当たり前のことを言うようで恐縮だが、ここにきて急激に力をつけているということではないか。

ここでご紹介したいのは、約2ヶ月前の前走【中京記念】(小倉開催)。

勝ち馬から0.1秒差2着だったから、惜しい、そして悔しい競馬だったはず。

だが、当時の鞍上・福永騎手は、レース後に次のようにコメント。

「久しぶりのコーナ4つでしたが、上手に立ち回っていました。右回りだと少し内へモタれるのですが、よく差し込んでくれました。今日は勝った馬がスムーズでした。この馬としてはよく走ってくれています」

悔しい時は素直に悔しいと語る騎手が「よく走っています」

恐らく、名手の感覚として、当時のカテドラルの能力は「G3・2着でもよく走っている馬」だったのだろう。

 

当然、大一番も

だが、今回は完勝。そしてレース後の戸崎騎手からは

中々重賞では勝ち切れていませんでしたが、力はある馬ですから今後が楽しみです

もの凄く前向きなコメントが飛び出している。

たった2ヶ月でこの進化!しかも若駒ではない。5歳馬だ。
改めて、馬の成長は難しいし、だからこそ面白くもあるのだと感じる。

さて、ここを勝った以上、当然、11月の【マイルCS】が視野に入ってくる。

結論から申し上げると、上位争いに絡める可能性は十分にある!と思う。

今回の走りも十分にインパクトがあるが、恐らくこの馬、タフな馬場はさらに合うと思う。

今年は阪神で行われるが、前月からの連続開催だけに、馬場はかなり傷むだろう。

それが追い風になると思うのだが、、、とにかく、非常に楽しみにしている!

 

3着グレナディアガーズ⇒やはり大器

初めての古馬との対戦。しかも5月以来の久々。

厳しい条件にもかかわらず1番人気に推されるあたりはさすが2歳王者。

だが、終わってみれば勝ち馬から0.1秒差の3着。悔しい結果になってしまった。

敗因はどのあたりだろうか。

レース後、川田騎手は次のようにコメントしている。

「この中間の雰囲気が、とても落ち着きがあって良かったです。レースでも落ち着いていましたし、これで良い結果が出れば最高でしたが、それでは足りないということが今日の競馬で分かりました。改めてまた違う準備をして、次に臨みたいと思います」

なんだか、わかったようなわからないようなコメントだが(笑)

要するに、古馬相手のレースはグレナディアガーズにとっても簡単ではないという意図なのだろう。

確かに、勝負どころの反応も、例えばカテドラルと比較すると、少し重く見えた。

ただ、個人的には、単に久々の分、そしてこの時期の3歳馬にしてはタフな56キロの斤量が応えただけのようにも思う。

事実、勝負どころに入るまでの道中でのフットワークは、実に堂々としていたし、むしろ古馬勢以上の貫禄があった。

今後は海外への遠征を予定しているそうだが、例え日本で【マイルCS】に出走したとしても、カテドラルに勝るとも劣らないほどの可能性を感じる。

新たなマイル王候補の誕生を喜びつつ、未来の主役に指名しておきたい。

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【京成杯オータムハンデ 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 カテドラル(戸崎圭太騎手)
「すごく乗りやすいと聞いていました。今週の中山は内枠、前残りが多いので、そのあたりがどうかなと思いましたが、良いレースをしてくれました。スタートは出負けしたのですが、その後はリズム良く行けました。内枠でしたし、本命馬を見ながらリズムを保ちつつ、バランス良く行ければと思っていました。手応えは十分で、外を回らず内々を捌こうと思いました。進路を探すのが大変でしたが、上手く捌いてこられました。中々重賞では勝ち切れていませんでしたが、力はある馬ですから今後が楽しみです」

2着 コントラチェック(大野拓弥騎手)
「今日はスタートが決まったのが大きかったです。斤量を背負っていましたが、最後まで頑張ってくれました。中山コースも相性が良いですね」

3着 グレナディアガーズ(川田将雅騎手)
「この中間の雰囲気が、とても落ち着きがあって良かったです。レースでも落ち着いていましたし、これで良い結果が出れば最高でしたが、それでは足りないということが今日の競馬で分かりました。改めてまた違う準備をして、次に臨みたいと思います」

4着 スマートリアン(三浦皇成騎手)
「よく頑張ってくれました。馬の状態がすごく良かったですし、成長を感じました。このメンバーでこれだけやれたことは収穫です」

5着 カラテ(菅原明良騎手)
「前走より馬が良くなっていて、ゲートも出て終始良い感じで回って来られました。ただ、開幕週で前も止まりませんでした。溜めてスパッと切れるタイプではないので、早めに動いて寄せ付けないような競馬が理想的でしたが、位置を上げられませんでした。ただ、中山の1600mは良いですし、これからもっと良くなると思います」

6着 レイエンダ(津村明秀騎手)
「出てからも急かさずに、リズム良く走ることに重点を置いて運びました。最後まであきらめずに走ってくれていましたし、これがきっかけになればと思います」

15着 バスラットレオン(藤岡佑介騎手)
「スタートでつまずく形になって遅れましたが、元々控える競馬をしようと思っていました。道中は折り合いをつけて運べて、早めに動いて行こうと思ったのですが、そこでの反応がもうひとつだったのは、久々の分もあったかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事