こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】京阪杯 2019 における勝負の明暗
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | 3 | 6 | ライトオンキュー | 牡4 | 56 | 古川吉洋 | 1.08.8 | 09-08 | 33.7 | 2 | 5.5 | 508 | -6 | (栗)昆貢 | |
| ２ | 6 | 12 | アイラブテーラー | 牝3 | 53 | 和田竜二 | 1.09.1 | 1 3/4 | 12-13 | 33.6 | 3 | 6.9 | 434 | -4 | (栗)河内洋 |
| ３ | 4 | 7 | カラクレナイ | 牝5 | 54 | 大野拓弥 | 1.09.2 | 1/2 | 08-06 | 34.3 | 7 | 13.3 | 500 | 0 | (栗)松下武士 |
| ４ | 6 | 11 | アウィルアウェイ | 牝3 | 53 | 北村友一 | 1.09.3 | 3/4 | 12-10 | 33.9 | 6 | 11.7 | 474 | +4 | (栗)高野友和 |
| ５ | 7 | 13 | リナーテ | 牝5 | 55 | 三浦皇成 | 1.09.4 | 1/2 | 09-09 | 34.2 | 4 | 7.3 | 498 | +12 | (栗)須貝尚介 |
| ６ | 8 | 18 | ダイシンバルカン | 牡7 | 56 | 勝浦正樹 | 1.09.4 | クビ | 11-10 | 34.1 | 17 | 153.2 | 512 | +8 | (栗)吉田直弘 |
| ７ | 7 | 15 | エイシンデネブ | 牝4 | 54 | 藤岡康太 | 1.09.5 | 1/2 | 16-15 | 33.7 | 5 | 9.7 | 428 | -4 | (栗)坂口智康 |
| ８ | 7 | 14 | モズスーパーフレア | 牝4 | 56 | 松山弘平 | 1.09.6 | クビ | 01-01 | 35.4 | 1 | 2.7 | 500 | -2 | (栗)音無秀孝 |
| ９ | 1 | 1 | ラブカンプー | 牝4 | 55 | 西村淳也 | 1.09.8 | 1 1/4 | 03-03 | 35.2 | 12 | 104.4 | 446 | +8 | *(栗)森田直行 |
| 10 | 5 | 10 | エントリーチケット | 牝5 | 54 | 丹内祐次 | 1.09.9 | 3/4 | 12-10 | 34.5 | 15 | 141.9 | 464 | 0 | (栗)宮徹 |
| 11 | 2 | 3 | パラダイスガーデン | 牝7 | 54 | 坂井瑠星 | 1.10.0 | クビ | 17-16 | 33.8 | 13 | 105.1 | 492 | +2 | (美)粕谷昌央 |
| 12 | 8 | 16 | ニシノラッシュ | 牡7 | 56 | 幸英明 | 1.10.0 | クビ | 02-02 | 35.6 | 16 | 145.8 | 488 | -16 | (栗)宮本博 |
| 13 | 2 | 4 | フミノムーン | 牡7 | 56 | 国分優作 | 1.10.1 | 1/2 | 15-13 | 34.4 | 11 | 91.2 | 452 | +2 | (栗)西浦勝一 |
| 14 | 1 | 2 | アポロノシンザン | 牡7 | 57 | 横山武史 | 1.10.1 | クビ | 06-06 | 35.3 | 14 | 135.5 | 478 | -2 | (美)鈴木伸尋 |
| 15 | 3 | 5 | ビップライブリー | 牡6 | 56 | 松岡正海 | 1.10.1 | ハナ | 04-03 | 35.4 | 10 | 80.6 | 470 | -4 | (栗)清水久詞 |
| 16 | 4 | 8 | ダイメイフジ | 牡5 | 56 | 池添謙一 | 1.10.6 | 3 | 06-03 | 35.8 | 8 | 17.8 | 512 | +4 | *(栗)森田直行 |
| 17 | B5 | 9 | エメラルエナジー | 牡7 | 56 | 吉田隼人 | 1.12.4 | 大差 | 17-17 | 36.1 | 18 | 454.9 | 504 | 0 | (美)相沢郁 |
| 止 | 8 | 17 | ファンタジスト | 牡3 | 56 | 浜中俊 | 04- | 9 | 30.4 | 492 | +12 | (栗)梅田智之 |
【京阪杯】というのは、これまで「荒れまくってきた」レース。
何と言っても、直近５年の３連単平均配当は85万馬券を超えているのだ。
また、今年も１番人気モズスーパーフレアこそやや売れていたが、５番人気のエイシンデネブまでが単勝10倍を切っていたように
混戦
という見方をするのが妥当な状況だった。
もしもあなたご自身が予想家なら、こういった状況の時、どういった考え方で予想に臨むだろう？
混戦の時ほどシンプルに！
競馬の考え方は十人十色だから、当然、様々な発想があるだろう。
そんな中、私たちキングスポーツはというと
混戦の時ほどシンプルに！
これが基本。
「混戦」「荒れる」などと聞くと「あれも、これも」と色々な材料、データを調べたくなる方が多いかもしれない。
だが、私の予想家としての長年の経験上、考えすぎて上手くいったケースは非常に少ない。
奇をてらわずに、必要なデータを絞って勝負に挑むことが勝利への近道だ！
来年以降も必ず使える！京阪杯の鉄板データとは？
では【京阪杯】を予想する上で重要なデータとは？
それは「性別」について。
実はレース前の段階で公開した「京阪杯の狙い」においても記している。
該当部分を転載してみよう。
毎年荒れている【京阪杯】だが、まずひとつ、極めて特徴的なデータがある。
それは
牝馬が苦戦を続けてきたレース
だということ。
１）直近10年 ⇒ 牝馬は１勝
まずは、全性別を対象をした、直近10年の年齢別勝ち馬データをご紹介しよう。
京阪杯 年齢別成績（直近10年・全性別が対象）
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ３歳 | 3- 1- 0- 20/ 24 | 12.5% | 16.7% | 16.7% |
| ４歳 | 2- 4- 2- 30/ 38 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
| ５歳 | 3- 4- 4- 43/ 54 | 5.6% | 13.0% | 20.4% |
| ６歳 | 2- 0- 4- 31/ 37 | 5.4% | 5.4% | 16.2% |
| ７歳 | 0- 1- 1- 13/ 15 | 0.0% | 6.7% | 13.3% |
ここから、牝馬だけをピックアップしてみるとどうなる？
京阪杯 年齢別成績（直近10年・牝馬だけを抽出）
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| ３歳 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 12.5% |
| ４歳 | 0- 2- 1-15/18 | 0.0% | 11.1% | 16.7% |
| ５歳 | 1- 1- 2-20/24 | 4.2% | 8.3% | 16.7% |
| ６歳 | 0- 0- 1- 8/ 9 | 0.0% | 0.0% | 11.1% |
| ７歳 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
話を整理すると
直近10年の京阪杯
全170頭中 ⇒ 牡馬が９勝
牝馬61頭中 ⇒ １勝のみ
牝馬はわずか１勝！（2014年のアンバルブライベンのみ）
だが決して出走頭数が少ない訳ではない。全体の３分の１は牝馬なのだから
いかに、牝馬が苦戦しているか！
よくわかるだろう。
そして、データ通りに、１番人気モズスーパーフレアを筆頭に、牝馬勢は惜しくも伸びきれず！
優勝したのは牡馬のライトオンキューだった。
とにもかくにも
京阪杯は牡馬を買うべし
このデータは来年以降も使えるはずだ。ぜひ、覚えておいてほしい。
ライトオンキューはかなり強いかも
とはいえ、ライトオンキューは、データがあろうがなかろうが、今回のメンバーの中では
抜けた強さの持ち主だった
と言い切って良いと思う。
というのも、この馬が２～３コーナーを走っている姿を見た時に
「間違いなくライトオンキューが勝つな」
と私が確信したほど、手応えが他馬とは違った。
レース後、鞍上の古川騎手が自信タップリに
と語っていたが、それも納得。
実績豊富な面々を相手に力の違いを見せつけたのだから、近い将来、Ｇ１で活躍する可能性はかなり高いとみる！
短距離王・タワーオブロンドンの最大のライバルは、同じ馬主のこの馬かも！？
注目していきたい。
２着・アイラブテーラー
【ジャパンカップ】においてカレンブーケドールが２着に激走！
Ｇ１未勝利の３歳牝馬があれだけの走りをしたことで、世代のレベルの高さを見せつけられた思いだが、この先、短距離路線を先頭で引っ張っていくのはアイラブテーラーかもしれない。
３連勝に続いて初重賞でも２着
この結果自体はもちろん素晴らしいが、それ以上にレース内容に驚いた。
前半、中盤、後半、どこをとっても、スキらしいスキがないのだ。
完成度が高い。
道中、故障馬によりスムーズさを欠く場面もあったが、そこでも動じずに最後まで力を出した。
精神力も素晴らしい！
年齢を経て、経験を積めば、走力は自然と上がるはず。
今後を追いかけるのが、本当に楽しみだ！
【京阪杯 2019】のレース後の関係者のコメント
～レース後のコメント～
１着 ライトオンキュー（古川吉洋騎手）
「期待通りにパワーアップしていましたし、完勝でした。このまま無事に成長してくれれば良いですね。それが一番です」
（昆貢調教師）
「キーンランドＣで後にＧＩを勝つ馬とも接戦でしたし、この相手なら負けられない気持ちでした。今後はタワーオブロンドンを負かすつもりでローテーションを考えています。無事に（ＧＩへ）持っていけるように、様子を見て次走は考えようと思います」
２着 アイラブテーラー（和田竜二騎手）
「ゲートの１歩目が前に掛かりすぎて、タイミングが難しくなってしまいました。もう少し前で競馬をしたかったのですが…。故障した馬をよけるところで差が開いた面もありました。それでも直線で狭いところへ入っていく根性もありますし、いい脚を使ってくれました」
３着 カラクレナイ（大野拓弥騎手）
「状態は良かったですし、リズム良く運んで上手に走ってくれました。（自分が乗って）勝たせてもらった時よりもいい感触でした」
４着 アウィルアウェイ（北村友一騎手）
「前にいた馬（故障馬）の脚が触れて、バランスが崩れてリズムが悪くなる面はありました。それでも直線に向くともう１回反応してくれました。スムースならもう少しやれていたと思います。まだ３歳ですから、これからに期待したいです」
７着 エイシンデネブ（藤岡康太騎手）
「この馬のリズムで行かせて、道中のリズムは良かったです。ただ、故障馬のあおりを受けて、直線も進路を探しながらという形でした。それを考えればよく頑張ってくれたと思います。もう少しスムースだったら…」
８着 モズスーパーフレア（松山弘平騎手）
「スタートは速く、他の馬を待つのではなく、自分の競馬をしました。ただ、今の京都の馬場が合わないですね」
１０着 エントリーチケット（丹内祐次騎手）
「一瞬伸びてくると思いましたが、最後は止まってしまいました」
１１着 パラダイスガーデン（坂井瑠星騎手）
「出たなりに行って、終いを生かす競馬をして、思った通りの流れでした。３コーナーで故障馬の影響を受けて集中力を欠いてしまいました」
１４着 アポロノシンザン（横山武史騎手）
「速い馬が多いので、速い流れになると思っていました。その速い流れと荒れた馬場で道中、力を使わされてしまいました」
（via ラジオNIKKEI ）
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