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ホーム勝負の明暗京王杯2歳ステークス 2020【回顧】勝ち馬は大器!2着馬も!次走への一言メモも

京王杯2歳ステークス 2020【回顧】勝ち馬は大器!2着馬も!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】京王杯2歳S 2020 における勝負の明暗

2020年11月 7日(土) 5回東京1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝 1400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 6 モントライゼ 牡2 55 ルメール 1.21.8      02-02 34.5 2 3.0 496 +14 *(栗)松永幹夫
8 17 ロードマックス 牡2 55 岩田望来 1.21.8 クビ    10-11 33.7 9 57.5 444 -6 (栗)藤原英昭
8 16 ユングヴィ 牡2 55 柴田善臣 1.21.9 クビ    07-08 34.0 5 18.5 452 +4 (美)大江原哲
7 14 ストライプ 牝2 54 斎藤新 1.21.9    07-08 34.0 7 25.8 510 +6 (美)尾形和幸
6 11 リフレイム 牝2 54 木幡巧也 1.22.0  1/2    10-11 33.8 1 2.4 488 -8 (美)黒岩陽一
5 10 ジャガード 牡2 55 M.デム 1.22.6 3 1/2    05-04 35.0 10 64.8 426 +4 (美)和田雄二
7 15 レガトゥス 牡2 55 戸崎圭太 1.22.6 クビ    13-11 34.4 6 22.6 558 -4 (美)木村哲也
8 18 ブルーシンフォニー 牡2 55 田辺裕信 1.22.7    13-15 34.4 3 7.0 472 +4 (美)伊藤圭三
5 9 ファルヴォーレ 牡2 55 横山武史 1.22.7 ハナ    13-08 34.8 12 99.0 442 +12 (栗)高橋義忠
10 2 3 マツリダスティール 牡2 55 内田博幸 1.22.8  3/4    17-16 34.3 13 130.0 482 -5 [地]菅原勲
11 7 13 クムシラコ 牡2 55 嶋田純次 1.22.9  1/2    13-17 34.3 16 170.9 456 +2 (美)石毛善彦
12 2 4 リンゴアメ 牝2 54 丹内祐次 1.23.1 1 1/2    05-06 35.4 4 16.4 436 +16 (美)菊川正達
13 4 8 オリアメンディ 牝2 54 杉原誠人 1.23.3 1 1/4    03-04 35.7 18 288.1 456 +6 (美)斎藤誠
14 1 1 ロンギングバース 牡2 55 石橋脩 1.23.3 クビ    03-03 35.8 14 146.3 456 +4 (美)竹内正洋
15 3 5 ニシノガブリヨリ 牡2 55 松山弘平 1.23.5 1 1/2    07-06 35.8 8 26.9 466 -4 (栗)橋口慎介
16 6 12 タマダイヤモンド 牝2 54 津村明秀 1.23.7 1 1/4    17-17 35.1 17 282.5 484 0 (美)相沢郁
17 4 7 プルスウルトラ 牡2 55 江田照男 1.24.1 2 1/2    10-11 35.9 15 155.1 512 +12 (美)手塚貴久
18 1 2 リメス 牡2 55 三浦皇成 1.25.8 大差    01-01 38.7 11 94.6 456 +6 *(栗)松永幹夫

 

レースを振り返る前に!

まずは重賞初勝利を挙げたモントライゼ&陣営関係者に心からの祝福を伝えたい。

前走【小倉2歳ステークス】では単勝1倍台の1番人気に推されながら2着。

悔しさは大きかっただろうから、今回の勝利の味は格別だろう。

本当におめでとう!

 

今回のモントライゼのレースぶりをざっと振り返ってみよう。

◆前半から2番手を追走したが、決して無理に前にいった訳ではない

◆過去3走、いずれも1200M戦を戦う中で鍛えられたスピードを活かし、スムーズに良い位置をゲット

◆コーナーでもしっかりと我慢した

◆それにより脚を溜められたようで初めて経験する東京の長い坂も難なくこなした

簡単に記してみたが、お読みいただければおわかりの通り

スキらしいスキが全くなかった

つまり完成度が高いのだが、それでもただまとまっている馬ということではない。

前半のスピードから、直線での脚まで

ひとつひとつの要素がかなりハイレベル!

なのだ。

これは紛れもなく本物!!

 

距離適性の幅が広そうだ

もうひとつ感じたのが

距離適性が幅がかなり広いのではないか

という点だ。

もちろん、500キロ近い筋肉質の馬体から、どちらかといえば短距離寄りの馬だということは間違いないだろう。しかし!

・前3走の1200M戦で見せた素晴らしいスピード

・今回は1400Mで完璧なレース

・余力を感じた点からマイル~1800Mくらいまではこなせそうだ

私は以前から「距離適性や脚質の幅広さは能力の高さの証」だと考えている。

それだけに、モントライゼのスケールの大きさを感じずにはいられない。

 

かつての名馬のように

さて【京王杯2歳ステークス】から羽ばたいた最大の出世ホースと言えば、1997年のグラスワンダーではないだろうか。

歴史的名馬!グラスワンダー

改めて申し上げるまでもないがマイルG1から【有馬記念】まで制した

名馬中の名馬

であると同時に、距離適性の幅の広さも、史上屈指の一頭と言っても過言ではない。

さすがに、現時点では「第2のグラスワンダーに!!」とまでは言えない。

とはいえ、タイプとしては非常に近いのではないだろうか。

 

恐らく次走は【朝日杯FS】(マイル戦)になるようだ。当然、優勝候補だと思う。

だが、いつの日か、グラスワンダーのように、あらゆる路線において活躍する姿を見たい!

というより見られるはずだ!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

 

今回は、順当に2着&3着には触れてみよう。

数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。

頭に入れておいてほしい。

 

2着・ロードマックス

実は、この馬の前走【新潟2歳ステークス】でのキングスポーツの☆穴馬だった。

当時は「6人気⇒7着」ということで悔しい思いをしたが、いつか必ず花開く馬だと思っていた。

その理由は「陣営の先を意識していた調教」にある。

 

具体例は前走時の1週前追い切り。

新馬戦で素晴らしい逃げ切りを決めながら「栗東CWで84.9➡11.7」

ラスト1ハロンのタイムからもわかるように「末を伸ばす形で調教を行い、良いタイムをマークしている」のだ。

「長い直線コースで差して結果を出す」

そんな、陣営の意気込みとこの馬への期待がハッキリと伝わってきた。

 

【新潟2歳S】では間に合わなかったが、今回は4角11番手から上がり最速の脚で2着に!

好素質馬が、意図のある調教を重ね、ようやく形になったということだろう。

当然、この先も直線長いコースに出走なら、重賞でも!

未来の主役に指名したい。

 

3着・ユングヴィ

この馬に関しては「少々もったいなかったな」というのが率直な印象。

レース後、鞍上の柴田善臣騎手は次のような話をしている。

外枠だったことに加えて、前半は力んでいました。馬の後ろに入れましたが、真面目過ぎて力んでいました。

全くの同感だ。だが、そういった中でも3着にまとめている事実を見逃したくはない。

気性の改善は簡単ではないかもしれないが、それが叶えば、G1レベルでの好走も見られるかも!

注目していきたい。

 

【京王杯2歳S 2020】のレース後の関係者のコメント

1着 モントライゼ(C.ルメール騎手)
「とても嬉しいです。調教がすごくいい感じで、勝つ自信がありました。良いスタートを切って、良いポジションを取れました。コーナーで我慢ができましたし、最後まで頑張ってくれました。結構ムキムキな馬でスピードがたくさんあります。東京の1400m、坂を上って走れたので、距離はもう少し長くても大丈夫だと思います。能力があります。今日が4回目で1,2着ばかりですし、前回は馬場が悪かったです。トップレベルに行けると思います」

(松永幹夫調教師)
「道中は上手く脚がたまっていましたし、上手に乗ってくれました。マイルくらいまでは大丈夫ではないかと思います。今後は朝日杯になると思いますが、クラブと相談して決めたいと思います」

2着 ロードマックス(岩田望来騎手)
「道中少し力んでいましたが、馬の後ろで我慢していました。追い出してから良く伸びていました。夏の時よりも成長していて、良い状態でレースを迎えられました。本当は勝って結果を出したかったのですが、力のあるところは見せられました」

3着 ユングヴィ(柴田善臣騎手)
「外枠だったことに加えて、前半は力んでいました。馬の後ろに入れましたが、真面目過ぎて力んでいました。ただそこからまた伸びています。返し馬のフットワークが良く、レースへ向かう気持ちも良かったと思います。この先もっと良くなってきそうで、後は道中リラックスして走れるようになったら突き抜けると思います」

4着 ストライプ(斎藤新騎手)
「スタートが上手で乗りやすい馬です。馬場の良い所を走れましたが、直線で寄られ少し苦しくなりました。ただこのクラスでも十分通用します」

5着 リフレイム(木幡巧也騎手)
「結果的に負けましたが、馬群の中で我慢できて内容的には悪くありませんでした。間を割っていこうとすると、少し躊躇していましたが、外へ出してからは伸びてきていました。1600mなど、もう少し距離があっても良いかもしれません」

6着 ジャガード(M.デムーロ騎手)
「頑張っていました。新馬の時に子供だと感じましたが、今日もずっと鳴いていてまだ子供です。能力もスピードもありますが、気持ちのアップダウンが激しいタイプです。馬自身、良くなってきています」

7着 レガトゥス(戸崎圭太騎手)
「フットワーク的には、もっと距離が合ってゆったりと走った方が良さそうですが、気持ちが前向きで、力んで走っていました。現状は気持ちと体が合っていない感じですね」

(via ラジオNIKKEI 

 

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