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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】金鯱賞 2023 など⇒上位3頭のレースぶりに驚かされた【金鯱賞】など「次に買いたい未来の主役」をご紹介

【先週の重賞回顧】金鯱賞 2023 など⇒上位3頭のレースぶりに驚かされた【金鯱賞】など「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

金鯱賞 2023 の回顧&未来の主役

2023年 3月12日(日) 2回中京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第59回金鯱賞
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2000m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 12 プログノーシス 牡5 57 川田将雅 1.59.8   10-10-09-09 33.9 1 (栗)中内田充
B7 10 フェーングロッテン 牡4 57 松若風馬 1.59.9  3/4 01-01-01-01 34.7 3 (栗)宮本博
1 1 アラタ 牡6 57 横山典弘 2.00.1 1 1/4 03-03-04-04 34.6 6 (美)和田勇介
B3 3 ハヤヤッコ 牡7 57 幸英明 2.00.3 1 1/4 11-11-11-10 34.3 8 (美)国枝栄
4 4 ディープモンスター 牡5 57 団野大成 2.00.3 クビ 03-04-04-04 34.7 5 (栗)池江泰寿
7 9 ポタジェ 牡6 59 岩田望来 2.00.4 08-08-06-06 34.7 7 (栗)友道康夫
8 11 ヤマニンサルバム 牡4 57 浜中俊 2.00.5  3/4 02-02-02-02 35.1 4 (栗)中村直也
2 2 マリアエレーナ 牝5 55 松山弘平 2.00.5 05-06-06-07 34.7 2 (栗)吉田直弘
6 8 バイオスパーク 牡8 57 森泰斗 2.00.6  1/2 11-12-11-12 34.5 12 (栗)浜田多実
10 5 5 ワンダフルタウン 牡5 57 和田竜二 2.00.7  1/2 08-08-09-10 34.7 11 (栗)高橋義忠
11 6 7 グランオフィシエ 牡5 57 坂井瑠星 2.00.7 クビ 05-04-02-02 35.3 10 (美)久保田貴
12 5 6 ルビーカサブランカ 牝6 55 西村淳也 2.00.8  1/2 05-06-06-07 35.0 9 (栗)須貝尚介

 

印象は「素直に上位3頭」

皆様もご存知の通り、この【金鯱賞】での好走ステップに、その後、古馬の中長距離路線で大活躍する馬は少なくない。

舞台がタフな中京芝2000Mということもあるだけに「本物」しか好走できないし、当然、そういった馬には「先の栄光」も待っているということだ。

それだけに、私たちの軸馬で6番人気の伏兵アラタが3着に好走してくれたことにも感謝するが(アラタについては後述)それ以上に、回顧を書く人間としては

今後に期待が持てそうな馬はいたのか?

という点にこだわってレースをチェックした。

 

できるだけ「キングスポーツならではの視点(他人とは違う視点)」を意識して、振り返るようにしているが、今回に関しては、感想、印象はシンプル。

上位3頭を着順の順番で高く評価すべきレース

だったように思う。(尚、8着マリアエレーナは、まともにレースをしていたら上位に絡んでいた可能性は十分だが、ご存知の通り、スムーズさを欠き、レースをしていないも同然。良い調教になったと前向きにとらえてもらい、次に期待しよう。)

 

プログノーシスの強さは強烈

中でも、やはりプログノーシスの強さは強烈だった。

レースを振り返ってみると、直線に入った段階では、完全にフェーングロッテンが勝つ流れ。

良馬場発表ながら、少し緩い馬場だったようだが、そうした中、逃げた馬が上がり3ハロン34秒7のタイムを出せるのだから、それだけ余裕のあるペースだったということだ。

それでも、差し切りを決めた。

堂々の優勝!プログノーシス

川田騎手曰く、終始力んでいたり、決して完璧な内容のレースではなかったようだ。

それでも、直線での追われてからの反応の速さ、息の長い末脚共に迫力満点で、まるでお父さんのディープインパクトを見ているかのようだった。

額面上の数字以上に「得も言われぬ大物感」が漂っているように感じた。長年の経験上、こういった馬はなかなか出てくるものではない。

前走の【中日新聞杯】でも、上がり3ハロン最速の脚を使いながら、位置取りの悪さで届かなかっただけなのだが、その前走とくらべても、パワーアップした印象!

3歳時の【毎日杯】3着など、早い段階から期待されてきた素質馬が、いよいよ本格化だ!

 

G1でも上位争いまで

それほどの馬であっても、G1に出て、確実に上位争いに絡むかと言われたら、何とも言えない面もある。

川田騎手が語る通り、やはり気性的に難しい面がある馬のようだし、多頭数でハイレベル、観客の数も多く、異様な雰囲気が漂うG1の舞台で、本来の力を出し切れるだろうか。

好走には、条件も必要になりそうだ。

例えば今回と同じ12頭くらいで、しかも、自分のリズムで走れそうな外枠、しかも直線の長いコースに出走なら、上位が可能だという味方をしておきたい。

 

一方、私たちは2着のフェーングロッテンも、かなり高く評価すべきだと考えている。

この馬にとっては、極端に距離が長かった2走前の【菊花賞】を除けば、常に高いレベルで安定した走りを続けてきているこの馬。

小回り平坦の福島でも、左回りの新潟でも、急坂のある中山でも、、、

本当に馬券を買う側にとっては頼れる馬だが、安定した結果の中でも、馬自身は確実に進化している。

具体的には「精神面」だ。

 

意外に若い馬

条件を問わないフェーングロッテン

フェーングロッテンといえば、昨年8月には、3歳にして、古馬相手の重賞【新潟記念】で3着に好走している。

そうした実績の持ち主だけに「大人びた馬なのでは?」という印象を持たれる方もいるかもしれないが、実際には「逆」で、意外に気性の若さがあった馬。

鞍上が、折り合いに気をつけて乗ったとコメントすることもあった。

だが、今回のレースからは、そういった雰囲気が殆ど感じられなかった。

終始リズムよくレースを運べていたし、だからこそスタミナの消費も少なく、直線でも、プログノーシスの桁違いの急追がありながら、3/4差でまとめられたのだろう。

レース後、松若騎手は

返し馬の感じから今までで一番いいと感じました。厩舎スタッフが上手く仕上げてくれました。ペースは思っていた通りでした。悔しいですけどこの馬の走りは出来ました。成長を感じます

と高く評価。

先程も記した通り、コースの条件を問わない強みもあるし、元々の好素材が精神的に成長した今、上の舞台、つまり中距離のG1での活躍も十分に見込めるだろう。脚質的な戦いやすさなどを鑑みれば、この馬を未来の主役にして、今後も狙ってみたい!

次で重賞勝ちだ!

最後に、私たちの軸馬でもあったアラタについて。

結果は3着だが、中身はもったいなかった。レース後、管理する和田勇師が

「みんな一生懸命だから仕方ないけど、あれだけ挟まれたら…。普通は3着まで来れないと思います」

と語るように、スムーズなレースにはならなかった。

精神的な強さを見せたアラタ

それでも3着まで伸びてきた。もちろん、前が開かなかった分、脚が溜められたという見方をする人もいるかもしれないが、万が一そうだとしても、少なくとも「精神的な強さを証明した」という部分に関しては、疑う余地はないだろう。

これまで、数多くの強豪と戦い、常に安定してきた百戦錬磨のベテランホースならではかもしれない。

それほどの馬が、重賞未勝利のまま終わっていいはずがない。

今回は好走したが、基本的には、それほど使える脚が長いタイプではないだけに、夏の福島、函館あたりの重賞が狙い目だと思うのだが、どうだろうか。当然、陣営もそこを意識して調整してくるだろう。出走の際は「全力厚め勝負!!」ぜひ、意識しておいてほしい。

 

フィリーズレビューの未来の主役

2023年 3月12日(日) 1回阪神10日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第57回報知杯フィリーズレビュー
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・内 1400m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 12 シングザットソング 牝3 54 吉田隼人 1.20.7      06-04 35.4 2 (栗)高野友和
7 15 ムーンプローブ 牝3 54 北村友一 1.20.8 クビ    09-09 34.9 7 (栗)上村洋行
5 9 ジューンオレンジ 牝3 54 富田暁 1.20.8 クビ    14-13 34.5 11 *(栗)長谷川浩
6 11 ルーフ 牝3 54 藤岡康太 1.20.9  1/2    07-07 35.2 4 (栗)清水久詞
1 1 イティネラートル 牝3 54 斎藤新 1.21.1 1 1/4    07-07 35.5 10 *(栗)長谷川浩
7 13 ブトンドール 牝3 54 鮫島克駿 1.21.1 クビ    11-11 35.1 1 (栗)池添学
7 14 サラサハウプリティ 牝3 54 菱田裕二 1.21.2  1/2    15-15 34.9 9 (栗)岡田稲男
4 7 ポリーフォリア 牝3 54 藤岡佑介 1.21.2 クビ    04-04 36.0 5 (美)鈴木伸尋
3 5 トウシンカーリン 牝3 54 川須栄彦 1.21.3 クビ    09-09 35.4 17 (栗)杉山晴紀
10 8 18 ランフリーバンクス 牝3 54 武豊 1.21.3 ハナ    15-15 34.9 13 (栗)武幸四郎
11 8 17 プウスカンドゥール 牝3 54 角田大河 1.21.3 クビ    17-17 34.7 12 (栗)坂口智康
12 3 6 リバーラ 牝3 54 石橋脩 1.21.3    02-02 36.3 3 (美)高柳瑞樹
13 8 16 マルモリディライト 牝3 54 国分優作 1.21.5 1    12-11 35.4 18 (栗)石橋守
14 1 2 イコノスタシス 牝3 54 古川吉洋 1.21.7 1 1/4    12-13 35.5 8 (美)古賀慎明
15 2 4 ジョリダム 牝3 54 松田大作 1.22.0 1 3/4    04-04 36.9 14 (栗)武英智
16 5 10 トラベログ 牝3 54 北村宏司 1.22.0 クビ    02-02 36.9 6 (美)岩戸孝樹
17 4 8 エコロアイ 牝3 54 池添謙一 1.23.2 7    01-01 38.3 16 (栗)森秀行
18 2 3 ニシノトキメキ 牝3 54 今村聖奈 1.23.3  1/2    17-18 36.2 15 (栗)北出成人

 

この世代らしい混戦

現在の3歳牝馬世代といえば、恐らくほど全ての競馬ファンが

「阪神ジュベナイルフィリーズを制したリバティアイランド以外は大混戦」

という評価をしていると思う。

世代のレベル云々はまだわからない部分もあるが、なかなか飛び抜けた馬が出てこない。

そういった意味では、今回の【フィリーズレビュー】も「この世代らしいレース」と言えるのかも。

2番人気で、私たちのフォーメーション勝負の軸の1頭でもあった12番シングザットソングこそ優勝したが、1&3番人気は共に馬券圏外。

対象的に2着に7番人気、3着に11番人気の伏兵が食い込んでいる。

それだけに、混戦の状況は相変わらずだとは思うが、そんな中でも、優勝したシングザットソングに関しては、桜花賞云々は別にして、中身の濃いが出来ていたように思う!

 

この距離が良かったかも

ここまでの3戦は全てマイル戦を使われてきた。

後ろから運んだこともあり、いずれも上がり最速(33秒台)をマーク。

完勝!シングザットソング

特に前走【エルフィンステークス】は、3着ながら、2着馬で、先週の重賞【チューリップ賞】で2着に好走したコナコーストと0.1秒差の好走。

このように、単純な能力的にここで上位であることは誰もが認めるところだろうが、今回は、初めての1400M(距離短縮)も良かったかもしれない。

初めてとなる好位~中団での道中追走も実にスムーズだったし、ラストも自ら前をとらにいくなど、馬がイキイキと走っているように見えた。

なんだかんだ言っても、馬が気持ちよく走れるのが一番!リラックスすれば、余計なスタミナも消費せずにすむのだから。

それだけに、ひとまず権利を獲得した以上は【桜花賞】に進むだろうが、個人的には1400M以下での戦いがまた見てみたい。

ということで「短距離の未来の主役」に!

 

中山牝馬ステークスの未来の主役

2023年 3月11日(土) 2回中山5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第41回ローレル競馬場賞中山牝馬S
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 8 スルーセブンシーズ 牝5 54 ルメール 1.46.5   09-09-08-05 33.8 2 (美)尾関知人
7 12 ストーリア 牝4 52 横山武史 1.46.7 1 1/4 06-07-03-03 34.4 6 (栗)杉山晴紀
4 5 サトノセシル 牝7 55 田辺裕信 1.47.0 1 1/2 08-07-05-05 34.5 5 (美)堀宣行
3 4 アートハウス 牝4 57 川田将雅 1.47.0 03-03-03-03 34.7 1 (栗)中内田充
6 9 クリノプレミアム 牝6 55.5 M.デム 1.47.2 1 1/2 05-03-02-02 35.0 3 (美)伊藤伸一
7 11 スライリー 牝5 53 津村明秀 1.47.4  3/4 06-06-08-09 34.8 9 (美)相沢郁
3 3 リノキアナ 牝6 50 原優介 1.47.4 ハナ 11-11-10-10 34.6 14 (栗)谷潔
8 14 ウインピクシス 牝4 53 松岡正海 1.47.4 01-01-01-01 35.4 4 (美)上原博之
8 13 イリマ 牝5 50 木幡巧也 1.47.6 1 12-11-10-10 34.8 11 (栗)高橋亮
10 4 6 シャーレイポピー 牝5 53 戸崎圭太 1.47.6 ハナ 02-02-05-05 35.2 10 *(栗)石坂公一
11 6 10 ラルナブリラーレ 牝6 54 菅原明良 1.47.6 クビ 10-10-12-10 34.7 8 *(栗)石坂公一
12 1 1 コトブキテティス 牝6 52 武藤雅 1.47.7 クビ 13-13-13-13 34.5 13 (美)田島俊明
13 5 7 エイシンチラー 牝5 53 三浦皇成 1.47.9 1 1/4 03-03-05-05 35.4 7 (美)田中剛
14 2 2 クロスマジェスティ 牝4 51 柴田善臣 1.48.2 2 14-13-13-13 35.0 12 (美)水野貴広

 

最後はシンプルに

ここまでが長くなったので、最後はすぐに結論へ。

未来の主役としてご紹介したいのは、シンプルに4着のアートハウス

過去の重賞2勝の舞台はいずれも中京。正直に言って、狭い中山の芝1800Mが向いているとは言い難い。

また斤量57キロは当然トップハンデであり、牡馬換算すると59キロ。

輸送があることも含めて、好走するイメージが想像しにくかった。

だが!直線でも進路を切り替えるロスなどもあったが、3着馬とは同タイムの4着。

やはり並の素材ではない

このあたりでは明確に一枚上の馬だと感じることができたし、結果的には、厳しい条件に揉まれたことで、馬もまた成長を遂げることができるはず。

知将・中内田調教師だけに、そういったところまで視野に入れての挑戦だったような気もするのだが、どうだろうか。

次も2000Mあたりの出走になると思うが、今日の走りを見る限り、定量で戦えるなら、例え牡馬相手でも侮れないかも!

近年、牝馬の時代が続く日本競馬界だが、またそこに、新たなヒロイン候補が加わったぞ!

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