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ホーム勝負の明暗中山金杯&京都金杯 2022【先週の重賞回顧】2023年最初の2重賞に対する見解&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

中山金杯&京都金杯 2022【先週の重賞回顧】2023年最初の2重賞に対する見解&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

中山金杯 2022 のレース回顧

2023年 1月 5日(木) 1回中山1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第72回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 ラーグルフ 牡4 56 戸崎圭太 2.00.2   07-07-05-05 35.4 1 *(美)宗像義忠
2 クリノプレミアム 牝6 55 M.デム 2.00.2 ハナ 04-05-05-05 35.4 7 (美)伊藤伸一
5 フェーングロッテン 牡4 56 松若風馬 2.00.2 01-01-01-01 35.9 2 (栗)宮本博
7 アラタ 牡6 57 横山武史 2.00.2 クビ 07-07-08-08 35.2 5 (美)和田勇介
1 マテンロウレオ 牡4 57.5 横山和生 2.00.3 クビ 10-10-08-09 35.2 3 (栗)昆貢
15 レッドランメルト 牡4 55 北村宏司 2.00.5 1 04-05-05-02 35.8 4 (美)国枝栄
8 カレンルシェルブル 牡5 56 斎藤新 2.00.5 ハナ 13-13-13-13 35.2 6 (栗)安田翔伍
13 フォワードアゲン セ6 54 江田照男 2.00.5 クビ 11-11-13-13 35.1 17 (美)中野栄治
11 ラーゴム 牡5 58 バシュロ 2.00.5 13-13-11-09 35.3 9 (栗)斉藤崇史
10 17 エヴァーガーデン 牝6 53 丹内祐次 2.00.9 2 04-03-03-02 36.4 14 (美)深山雅史
11 6 スカーフェイス 牡7 56 石橋脩 2.00.9 クビ 17-17-17-17 35.1 13 (栗)橋田満
12 4 レインカルナティオ 牡6 55 石川裕紀 2.00.9 07-09-08-09 35.8 10 (美)小西一男
13 9 ヒュミドール セ7 56 田辺裕信 2.01.2 1 3/4 15-16-15-15 35.7 16 (美)小手川準
14 12 ウインキートス 牝6 55 松岡正海 2.01.3  3/4 02-02-03-05 36.7 8 *(美)宗像義忠
15 10 コスモカレンドゥラ 牡7 56 柴田大知 2.01.4  3/4 03-03-02-04 37.0 15 (美)田中博康
16 14 ワンダフルタウン 牡5 58 津村明秀 2.01.6  3/4 15-13-15-15 36.1 11 (栗)高橋義忠
17 16 ゴールドスミス セ9 57 大野拓弥 2.01.8 1 1/2 11-11-11-12 36.6 12 (美)高柳瑞樹

 

2023年もよろしくお願い致します

さあ、2023年の競馬が始まった!ということは、皆様にご好評をいただいている(はずの)重賞回顧もスタートするということ。

少しでも皆様のお役に立てればという思いで、今年も毎週、気合を入れて記していくので、ぜひ、お付き合いをお願いしたい。

さて、開幕日を飾ったのはもちろん、毎年恒例の【東西金杯】!まずは【中山金杯】からお話していこう。

まずひとつ結論的な話をすると、私たちが昨年末の段階から会員様やYouTubeにて予告してきたイチオシの軸馬☆ラーグルフが優勝を収めてくれた!

心から、感謝と祝福を申し上げたい。

参考⇒ラーグルフを指名した中山金杯の動画

 

なぜ、ラーグルフを指名できた?

もちろん、指名馬が激走してくれたことを誇りたい訳ではない。

それよりも「何故ラーグルフを年末の段階から指名できたのか?」という考え方の部分が、来年以降の【金杯】において、皆様のお役に立つのではないかと考えている。

やはりポイントとなってくるのは

「金杯=年またぎのレース」

という部分ではないだろうか。

厳しい気候という面も含めて、通常とは競馬の流れが異なるだけに、仕上げが容易ではないと言われる。(もちろん、その中で比較的良い仕上がりの馬はいるが)

だから、各馬を見定める上で大事になってくるのは「勢いとスケール」

細かいことを抜きに一気に突き抜けられそうな勢いと、全てをねじ伏せられるような競走馬としてのスケールの大きさにはこだわったつもりだ。

 

必然的な指名だった

そうなると、必然的にラーグルフに辿り着くのだ。

御存知の通り、2歳暮れのG1【ホープフルステークス】では3着に激走するほどの素材。

500キロ近い大型でありながら、中山のようなトリッキーコースを問題にしない競馬センスを備える点に、スケールの大きさを感じる。

間違いなく大器!ラーグルフ

同時に、以前は「時計のかかる馬場でこそ」のイメージがあったが、前走、東京芝2000M(3勝クラス)を1分58秒0で走破し優勝!

この時計は、秋の東京開催でも、3番目に速い好タイムだった!

時計のかかる馬場も、高速の馬場もこなした!あらゆる馬場をこなす競走馬としての幅の広がり

「進化や上昇」といった「勢い」を感じさせるもの!

こうした点はメンバー中ではずば抜けており、指名に全く迷いはなかった。

 

大きな飛躍に期待したい!

ちなみに、以前のラーグルフには、気性的に少々若い面もあった。

それが、クラシック路線で思うような走りができなかった要因のひとつだったように思う。

だが、その点もここにきて大きく改善されている印象だ。

レース後、管理する宗像調教師は次のように話している。

今は落ち着いてきているのがなによりです。集中して、鞍上の言うことを聞けるようになっているのではないでしょうか。今年このあと飛躍してくれるといいですね

元々の好素材が勢いに乗って、さらに懸念材料も解消された。

いよいよ、今年は大きく羽ばたく瞬間が見られるのではないだろうか?

もう少し段階を踏むことは必要かもしれないが、秋頃にはG1でも姿が見られるかも!

勝ち馬ではあるが、文句なしで未来の主役に指名しておきたい!

 

最後にもう1頭だけ

ただし「勝ち馬を指名しだけでは面白くないよ!!!」という方もいらっしゃるだろう。

そこで最後にもう1頭だけ

5着マテンロウレオ

3番人気での5着だから、応援されていた方にしてみれば、悔しい結果になるのかもしれない。

ただ、中身は濃かったと思う。ここで、レース後の横山和騎手のコメントをご紹介。

「ダービーの時より、精神的に成長していました。直線で他馬に締められてもめげないで走っていました」

昨年2月の【きさらぎ賞】を制するなど文句なしの逸材ながら、先程のラーグルフ同様、精神的な若さがあった。

だから今回、ごちゃつきやすい中山2000Mの最内1番枠に入ってしまったことで「力を発揮できないのでは?」とも思ったのだ。

だが、決して楽な流れではなかったが、上の鞍上のコメントにもあるように、最後まで粘り強く走っていた。明確な成長を感じた。

元々走力は一級品なのだ。ラーグルフと4歳馬同士、しのぎを削って歩んでいってほしいという思いも込めて、こちらも未来の主役にしたい。

 

京都金杯 2022 のレース回顧

2023年 1月 5日(木) 1回中京1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第61回スポーツニッポン賞京都金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 イルーシヴパンサー 牡5 58 岩田望来 1.32.7    09-09-07 34.4 5 (美)久保田貴
5 エアロロノア 牡6 58 福永祐一 1.32.8  1/2  08-06-05 34.7 4 (栗)笹田和秀
2 プレサージュリフト 牝4 54 イーガン 1.32.9  3/4  04-03-03 35.0 2 (美)木村哲也
3 ピースワンパラディ 牡7 57.5 松山弘平 1.33.0  1/2  05-08-07 34.7 3 (美)大竹正博
14 カイザーミノル 牡7 57 荻野極 1.33.0  09-09-10 34.5 15 (栗)北出成人
13 オニャンコポン 牡4 56 菅原明良 1.33.0  13-12-10 34.5 6 (美)小島茂之
6 タイムトゥヘヴン 牡5 58 北村友一 1.33.0  14-14-13 34.2 9 (美)戸田博文
12 シュリ 牡7 58 鮫島克駿 1.33.2 1  05-06-07 34.9 10 (栗)池江泰寿
16 ミッキーブリランテ 牡7 57.5 藤岡佑介 1.33.4 1 1/4  15-14-13 34.6 14 *(栗)矢作芳人
10 11 エントシャイデン 牡8 57.5 坂井瑠星 1.33.4 ハナ  09-11-10 34.8 13 *(栗)矢作芳人
11 15 シャーレイポピー 牝5 53 富田暁 1.33.6 1 1/4  09-12-13 34.8 16 (栗)石坂公一
12 8 ヴィクティファルス 牡5 57 団野大成 1.33.9 1 1/2  05-05-05 35.8 11 (栗)池添学
13 10 マテンロウオリオン 牡4 57 横山典弘 1.34.1 1 1/4  16-16-16 34.6 1 (栗)昆貢
14 9 ダイワキャグニー セ9 58 岩田康誠 1.34.4 1 3/4  02-02-02 36.7 12 (美)菊沢隆徳
15 4 アルサトワ 牡6 57.5 幸英明 1.34.5  1/2  02-03-03 36.6 7 (栗)斉藤崇史
16 1 ベレヌス 牡6 58 西村淳也 1.34.7 1 1/2  01-01-01 37.1 8 (栗)杉山晴紀

 

明暗をわけたのは「スムーズさ」だけ

【中山金杯】のお話が少々長くなったので、こちらはコンパクトにいってみよう。

既に実績のある馬、あるいは今年の飛躍が期待できそうな馬など、今年の初日の重賞らしく、非常に魅力的なマイラーが揃う一戦となった。

ハイレベルな混戦、こういった時に勝負をわけるのは、やはり「スムーズなレース運び」ということになる。

混戦はスムーズさが大事に

もちろん、鞍上の導きに応えられるだけの能力があるのは大前提にせよ、特に1着のイルーシヴパンサーや2着のエアロロノアは、上手く進路を見つけ、スルスルと抜けてきていたように思う。

その鞍上が、これからの競馬界を担う岩田望騎手、これまでの競馬界を担ってきた、調教師を転身する福永祐騎手というのも、まるで「バトンタッチ」かのようで印象的だった。

いずれにせよ、競馬だから着順はついたが、上位5~6頭あたりは、能力的にはさほど差がないように私には思える。

中でも、これからの期待したいのはあの馬だ!

 

6着オニャンコポン

正直にいってもったいないレースだったように思う。

スタートこそ出遅れて後ろからになったが、行きっぷりもよく、優勝したイルーシヴパンサーの後ろあたりで、しっかりと脚も溜められていた。

さあ弾けるぞ!!といったところだったが、前がつまる場面が、、、

その分が、勝ち馬からの0.3秒差になってしまった。

マイルもいけるぞ!

とはいえ、中身は間違いなく上位2頭あたりと比較しても遜色なし!

【京成杯】を優勝した実績などから、どうしても中距離型のイメージがあったが、むしろ初挑戦となったマイルはハマりそうな予感もある。

次もマイルのG3あたりに出走ならきっと結果を出すだろうし、さらなる飛躍への足がかりとするに違いない。

自身をもって、未来の主役としてこの馬を推したい。

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