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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】 中山金杯&京都金杯 2025 ⇒今年の競馬を彩ってくれそうな馬、そして騎手は!?

【先週の重賞回顧】 中山金杯&京都金杯 2025 ⇒今年の競馬を彩ってくれそうな馬、そして騎手は!?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

中山金杯 2025 の回顧&未来の主役

2025年 1月 5日(日) 1回中山1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第74回日刊スポーツ賞中山金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 2 アルナシーム 牡6 58 藤岡佑介 1.58.1   11-10-09-06 34.6 4 (栗)橋口慎介
4 7 マイネルモーント 牡5 55 丹内祐次 1.58.3 1 1/4 13-12-11-09 34.6 6 (美)高木登
B8 16 ボーンディスウェイ 牡6 57 木幡巧也 1.58.4 1 03-03-03-03 35.7 8 (美)牧光二
7 15 クリスマスパレード 牝4 55 石川裕紀 1.58.5  1/2 01-01-01-01 36.1 1 (美)加藤士津
5 9 ギャラクシーナイト 牡6 56 菊沢一樹 1.58.5 ハナ 16-16-16-14 34.5 15 (美)菊沢隆徳
2 3 パラレルヴィジョン 牡6 58 マーカン 1.58.5 クビ 09-08-09-09 35.0 7 (美)国枝栄
3 5 ショウナンアデイブ 牡6 55 池添謙一 1.58.6 06-06-06-06 35.4 9 (栗)高野友和
B4 8 エアファンディタ 牡8 57.5 戸崎圭太 1.58.7 1 18-18-18-18 34.4 10 (栗)池添学
8 18 ホウオウビスケッツ 牡5 59.5 ドイル 1.58.8 クビ 02-02-02-02 36.4 2 (美)奥村武
10 1 1 ラーグルフ 牡6 57.5 菅原明良 1.58.9  1/2 15-14-15-11 35.1 12 (美)宗像義忠
11 5 10 セイウンプラチナ 牡6 54 内田博幸 1.58.9 クビ 04-05-05-04 36.0 16 (美)千葉直人
12 8 17 シンリョクカ 牝5 56 木幡初也 1.58.9 ハナ 07-08-08-11 35.5 3 (美)竹内正洋
13 3 6 カラテ 牡9 59 杉原誠人 1.59.1  3/4 09-10-11-14 35.4 13 (栗)音無秀孝
14 2 4 ジェイパームス セ5 56 佐々木大 1.59.1 クビ 07-06-06-06 35.9 11 *(美)堀宣行
15 7 14 リカンカブール 牡6 58 津村明秀 1.59.5 2 1/2 16-16-16-16 35.5 5 (栗)田中克典
16 7 13 アドマイヤビルゴ 牡8 57 北村宏司 2.00.3 5 11-12-11-16 36.6 17 (栗)友道康夫
17 B6 12 ディオスバリエンテ セ7 55 大野拓弥 2.00.9 3 1/2 04-03-03-04 38.2 14 *(美)堀宣行
18 B6 11 カレンシュトラウス 牡8 54 荻野極 2.01.0  1/2 13-14-11-11 37.3 18 (栗)平田修

LAP 12.3-10.8-11.8-11.9-11.9-
11.9-11.8-11.9-11.8-12.0
通過 34.9-46.8-58.7-70.6
上り 71.3-59.4-47.5-35.7

2025年もよろしく

競馬界のお正月にあたる【新春金杯】が終了。

当然、回顧のコラムにとってもこれが2025年の第一弾となる。

これまで同様、いやそれ以上に、読者の皆様に何かしらの「夢馬券へのヒント」を得ていただくため、時に厳しく、時に楽しく書いていきたい。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ということで、ここからは本題へ!中山金杯を振り返っていこう。

 

ここまで速くなるとは、、、

「中山金杯ってどんなレース?」

もしもこのように問いかけられたなら、迷うことなくこう答えるだろう。

「前でレースを運べる馬が圧倒的に有利なレース」

だと。

それは、近年の成績に明確に表れている。以下、直近15年の4コーナー通過順別の成績だ。

中山金杯  4角位置別の成績(近15年)

4角位置 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4角1番手 0- 1- 3- 11/ 15 0.0% 6.7% 26.7%
2番手以内 4- 2- 4- 28/ 38 10.5% 15.8% 26.3%
3番手以内 5- 6- 4- 40/ 55 9.1% 20.0% 27.3%
4番手以内 8- 8- 6- 49/ 71 11.3% 22.5% 31.0%
5番手以内 9- 9- 6- 63/ 87 10.3% 20.7% 27.6%
7番手以内 13- 12- 9- 83/117 11.1% 21.4% 29.1%
10番手以内 15- 14- 14-119/162 9.3% 17.9% 26.5%

 

注目いただきたいのは4角7番手以内。勝ち馬15頭のうち13頭がこの中に!

スタートしてから早い段階で上り勾配となっていくコースの関係もあり、なかなかペースが上がりにくい。

ゆったりとレースが進むこともあり、後ろにいる馬にとってはノーチャンスに近い状況が続いていた。

だが!!今年は「速かった」

 

一気に1秒以上も

上でラップタイムを記したが、なんと前半1000Mの通過は驚きの58秒7!

これがどれくらい速かったか?

わかりやすい実例を申し上げるなら、直近5年の前半1000M通過は、全て60秒以上かかっていた!

すなわち、近年と比べると1秒以上も速かったということ。

・ジョッキーたちも過去の傾向をわかっていて、できるだけ前をとりたかったこと
・有力どころの先行馬がこぞって外に入ったことで、彼らが強引に前をとりにいったこと

2つの要素が偶然に重なってしまい、とんでもなあいペースになったのだ。

この点に関しては色々な見方があると思うが、改めて痛感するのは、当たり前ではあるが「展開」は「枠順」によって大勢が決まる可能性が非常に高いということ。

今回、クリスマスパレードやあホウオウビスケッツがもう少し真ん中の枠なら、ここまで速くならなかったような気がする。

とにかく、予想に先入観や決めつけは禁物。枠順までしっかり吟味して、抜かりなく勝負しようじゃないか。

 

充実の2頭

そして展開面を考慮すれば、勝ち馬や2着馬の激走に敬意を表した上で、素晴らしかったのは3着&4着の2頭ではないだろうか。

私たちの予告の☆穴馬(軸馬)でもあったボーンディスウェイは、8番人気の低評価を覆して3着に好走。

外枠から、積極的に飛ばした2頭に続いて3番手を確保。

行きっぷりはもちろん、道中での軽快なフットワーク、直線での渋太さも際立っており、レースの中身、完成度は文句なしで一番だった。

レース後、木幡騎手は

「やりたい競馬はできました。前に馬を置いて、息も入れられました。切れないのはわかっているので、この馬の脚質を生かした競馬をしました。2着は欲しかったですが、自分のなかでは納得できるレースでした」

と語っているが、確かに手応えを感じる内容だったに違いない。

年齢的には6歳の高齢ながら、昨年の秋から、さらに一段力を伸ばしてきた印象を受ける。

この分なら【中山記念】あたりに出走でもかなりやれるのではないか?

例え6歳であろうとも!文句なしの未来の主役だ。

もちろんクリスマスパレードも

そして前半から先頭を走ったクリスマスパレードだ。

正直「ここまで飛ばすか?」という印象も持ったが、レース前の段階から、石川騎手はこうした形も想定していたようだ。

例え牡馬相手の重賞でも勝ちにいける馬!

そうした手応えがあればこそ、入念に考え抜き、その上での攻めの勝負だったということ。

G1勝ちも経験している名手にそこまで思わせるクリスマスパレード、ましてや苦しい展開でもそれなりに粘っていた点から、今後が本当に楽しみだと思う。

ただ、粘れた理由の中には「立ち回りの上手さゆえ、必要以上にスタミナを消費せずに終盤までいけたという部分は大きかったとみる。

広いコースで戦うの難しい馬だと思うので、中山や京都の内回り、あるいはローカルに出てきた場合のみ、注目してほしい

 

京都金杯 2025 の回顧&未来の主役

2025年 1月 5日(日) 1回中京1日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第63回スポーツニッポン賞京都金杯
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 7 サクラトゥジュール セ8 58 キング 1.33.5    13-10-10 34.6 6 (美)堀宣行
8 16 ウォーターリヒト 牡4 57 田辺裕信 1.33.6 クビ  13-12-12 34.3 4 (栗)河内洋
1 1 ロジリオン 牡4 57 三浦皇成 1.33.6 クビ  03-03-03 35.1 2 (美)古賀慎明
1 2 セオ 牡5 57 団野大成 1.33.8 1  01-02-02 35.5 8 (栗)上村洋行
3 5 アスクコンナモンダ 牡6 57.5 ルメート 1.33.8 同着  11-08-08 35.0 5 (栗)中内田充
5 9 シャドウフューリー 牡5 57 川田将雅 1.33.9 1  06-06-04 35.3 1 (栗)杉山晴紀
2 3 シュバルツカイザー セ7 57 岩田望来 1.33.9  08-07-07 35.2 11 (美)大竹正博
3 6 マテンロウオリオン 牡6 56 古川吉洋 1.34.2 1 1/2  08-08-08 35.4 10 (栗)昆貢
6 11 コレペティトール 牡5 57 柴田裕一 1.34.6 2 1/2  15-15-14 35.0 16 (栗)中竹和也
10 7 14 メイショウチタン 牡8 57 横山典弘 1.34.8 1 1/2  08-12-12 35.5 15 (栗)本田優
11 8 15 ドゥアイズ 牝5 55.5 武豊 1.34.9 クビ  12-10-11 35.8 3 (栗)庄野靖志
12 4 8 オーキッドロマンス 牡4 57 丸田恭介 1.35.1 1 1/4  03-03-04 36.5 13 (美)手塚貴久
13 5 10 セルバーグ 牡6 57 田口貫太 1.35.3 1 1/2  02-01-01 37.2 9 (栗)鈴木孝志
14 6 12 フィールシンパシー 牝6 54 坂井瑠星 1.35.7 2 1/2  03-03-04 37.1 7 (美)小島茂之
15 2 4 ゴールデンシロップ 牡7 55 原優介 1.35.7 ハナ  15-15-15 35.9 12 (美)鈴木慎太
16 7 13 コナコースト 牝5 54 北村友一 1.37.8 大差  06-14-16 37.9 14 (栗)清水久詞

LAP 12.7-11.0-11.0-11.5
11.9-11.9-11.6-11.9
通過 34.7-46.2-58.1-70.0
上り 69.8-58.8-47.3-35.4

何が差を生んだ?

「ハンデ戦の意味って何?」

すごく馬鹿馬鹿しい質問に聞こえるかもしれないが、改めて確認しよう。

出走馬の能力差を平均化するために、能力に応じてハンデ差をつけた斤量を設定する。

つまり、計算上は、全馬が同じ能力値で走っていることになるから、皆が同着でゴールしてもおかしくないということになる。

見ている側は非常にスリリングな競馬を楽しめるということになる。

ただ!それにもかかわらず、必ず着順、着差はつくのだ。

ハンデによって、能力自体は皆が平等ということになっている。

ましてや、今回の【京都金杯】に関していえば、掲示板の中には、後ろからレースをした馬も、好位っでレースをした馬も、中団で運んだ馬も入っている。

つまり展開面における有利不利も極めて少ないレースだったということ。

ならば、何が差を生むのだろう?

 

今回に関しては「騎手の腕」

私たちは、日頃から「馬7、騎手3」だと思っている。いや、それどころか、騎手にはそこまでこだわらないと公言したこともある。

そして、基本的には今もそう思っている。

だが、それとは矛盾するようだが、今回に関しては「騎手の腕」が勝負を分けたと思う。

サクラトゥジュールのキングジョッキー、本当に素晴らしかった。

先ほど、今回のレースに展開の有利不利はなかったと記したが、それはあくまでも「結果」

中京コースはスパイラルカーブが採用されているため、なかなか後ろの馬が届きにくい。

(参考までに、、、スパイラルカーブとは「入口が緩く、出口がきつい形状」。スピードに乗ってコーナーに入れるが、どうしても出口では膨れるというか、外に広がりがち。当然、後ろの馬は、さらに外を回される可能性が高く、差し馬の台頭は非常に難しい。ということだ)

数年前の【金鯱賞】では、単勝最下位人気のギベオンが逃げ切り、後ろから鋭い脚を使った前年の3冠牝馬デアリングタクトが届かず2着なんてこともあったねえ。

だから、できれば前につけておきたい。それが王道なのだが、キング騎手は全く焦らない。

 

3月4日まで!楽しませてもらうぞ!

もちろん、昨年の【東京新聞杯】を一緒に勝っているから馬の力をわかっていたこともあっただろう。

それにしても「馬の力を正しく出せば結果は自ずとついてくる」と言わんばかりに、序盤から全く焦らずに後方で脚を溜めたかと思えば、あとは直線でさばくだけ。

全盛時代の武豊騎手を思わせるような、しなやか、かつ堂々とした差し切りを決めた。

まるでかつての武豊

特に近年は、世界から様々なジョッキーが来日してくる。

中でも、ムーア騎手やモレイラ騎手のような超ビッグネームの来日には心を奪われるが、改めて「世界は広いな」と。

2人ほどの名前はなくても、腕では決して遜色のないジョッキーがまだまだ潜んでいるのだろうし、その筆頭格がキング騎手だと思う。

ちなみに、私はここまで「女性騎手」という書き方を一切していない。性別云々を超えたレベルにあることが明白だからだ。

ということで、最後まで騎手の話をしてしまったが、滅多にないことだしご理解いただきたい。と同時に、それだけ素晴らしいと感じたということだ。

幸い3月4日まで日本で乗るそうだ。迷った時はキング騎手!名前もいいしね(笑)たくさん買わせてもらおうか!

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