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ホーム勝負の明暗オールカマー 2021【回顧】勝ち馬には驚いた!もう1頭「凄み」を感じた馬とは?

オールカマー 2021【回顧】勝ち馬には驚いた!もう1頭「凄み」を感じた馬とは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】オールカマー 2021 における勝負の明暗

2021年 9月26日(日) 4回中山7日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第67回産経賞オールカマー
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 2200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 ウインマリリン 牝4 55 横山武史 2.11.9 02-02-03-03 35.1 2 4.7 476 +14 *(美)手塚貴久
1 2 ウインキートス 牝4 55 丹内祐次 2.12.2 1 1/2 06-06-08-05 35.1 5 12.1 472 -14 (美)宗像義忠
6 11 グローリーヴェイズ 牡6 57 M.デム 2.12.2 クビ 14-15-04-03 35.2 3 6.2 464 +12 (美)尾関知人
6 12 レイパパレ 牝4 56 川田将雅 2.12.3 クビ 02-02-02-02 35.6 1 2.1 442 +10 (栗)高野友和
8 16 ステイフーリッシュ 牡6 56 横山和生 2.12.3 05-04-04-05 35.4 7 20.3 464 -10 (栗)矢作芳人
B4 8 サトノソルタス 牡6 56 大野拓弥 2.12.4  3/4 14-14-13-10 35.1 10 78.8 500 +6 *(美)堀宣行
3 6 ランブリングアレー 牝5 54 戸崎圭太 2.12.5 クビ 07-07-08-08 35.4 4 7.1 474 +8 (栗)友道康夫
B2 4 アドマイヤアルバ セ6 56 柴田善臣 2.12.6  1/2 08-08-11-13 35.4 15 229.2 474 +12 (美)柄崎孝
5 10 キングオブコージ 牡5 56 横山典弘 2.12.9 1 3/4 10-10-08-08 35.8 6 15.4 494 +2 (栗)安田翔伍
10 8 15 ロザムール 牝5 54 三浦皇成 2.12.9 クビ 01-01-01-01 36.3 9 73.1 502 +2 (美)上原博之
11 7 13 ゴールドギア 牡6 56 田辺裕信 2.13.2 1 3/4 16-16-16-16 35.6 11 97.7 482 0 (美)伊藤圭三
12 3 5 ソッサスブレイ セ7 56 柴田大知 2.13.2 クビ 12-12-11-12 36.0 16 231.2 448 0 (美)粕谷昌央
13 5 9 マウントゴールド 牡8 56 岩田望来 2.13.2 クビ 08-08-04-05 36.3 12 109.2 452 0 (栗)池江泰寿
14 B4 7 ブレステイキング 牡6 56 内田博幸 2.13.3 クビ 12-12-13-13 36.0 14 224.6 496 +4 *(美)堀宣行
15 2 3 セダブリランテス 牡7 56 石川裕紀 2.13.4  1/2 10-10-13-13 36.1 8 40.4 530 +12 *(美)手塚貴久
16 7 14 アールスター 牡6 56 長岡禎仁 2.13.8 2 1/2 02-04-04-10 36.9 13 157.1 510 -2 (栗)杉山晴紀

 

牝馬が活躍してきたレース

【オールカマー】といえば!

秋のG1路線へのステップレースであると同時に

「牝馬が大活躍しているレース」

という大きな特徴がある。

例えば、2015年以降、昨年までの6年のうち、半分の3勝を牝馬が挙げてきたのだ!

▼牝馬が大活躍▼
2015年 ショウナンパンドラ

2017年 ルージュバック
2020年 センテリュオ

では、どうして、牝馬が強いのか?

見解は様々あるだろうが、私たちは「有力馬の今後のローテーションの違い」だと考えた。

【天皇賞秋】が目標の牡馬は、ここは完全な叩き台になるが、2週後の【エリザベス女王杯】を目標にできる牝馬なら、間隔が開く分、ここである程度仕上げても立て直すことができる。

昨年の優勝馬センテリュオなどがまさにそうだった。

 

やはり今年も牝馬だった

そこで迎えた今年、1番人気は牝馬のレイパパレ。

【オールカマー】の牝馬有利の実績、何より彼女自身の実績(大阪杯勝ちなど)から、多くのファンが勝利を信じて疑わなかったが、、、

優勝したのは牝馬!だがレイパパレではなく、2番人気のウインマリリンだった。

おめでとう!ウインマリリン

まずは何より、ウインマリリン&関係者の方々に心より祝福を申し上げたい。

これで、今年3月【日経賞】などを含む重賞3勝目となった。

【天皇賞春】以来の久々がどうかと思われたが、やはり「次走【エリザベス女王杯】」というローテーションだったがゆえにキッチリ仕上げられた面もあったのか。

不利もあったが、基本的には終始良いフットワークを見せていた。

 

ウインマリリンは「本物」

さて、上でも記したように次走は【エリザベス女王杯】を予定しているようだ。

それでも、牡馬相手の【オールカマー】を制した以上「その先」にも期待してみたくなる。

今日の雰囲気だと【エリザベス女王杯】も好走の可能性は高そう。

となれば、体調さえ良ければ年末の【有馬記念】も視野に入ってくるはずだ。

そこで通用するのかどうか?

 

ということで、現時点での私たちの率直な思いをお伝えしてみよう。

今日を含めた今年のレースぶり見る限り、好走の可能性は十分にある!

このように考える「2つの理由」をご紹介してみたい。

 

1⇒当然だが、、、根本的な能力が高い

まずは、やはり根本的な能力の高さだろう。

【オールカマー】を勝ったことで、3月の【日経賞】に続いて牡馬相手のG2を2勝。

その【日経賞】もハイレベルな相手関係だっただけに価値は大きいと思う。

だが、実はそれ以上に見落としがちなのが「【天皇賞春】5着の価値」だ。

参考⇒天皇賞春 2021 回顧

 

着順が評価されがちな昨今の競馬だけに、G1とはいえ「5着」と聞くと、物足りなく感じる方も多いかもしれない。

だが、着差だけで考えると、3着馬でJC好走歴もあるカレンブーケドールからは0.4秒差だけ。

そして、レース後の鞍上・横山武史騎手のコメントも見逃せない。

「適距離ではなかったですから。仕方ありません」

横山武史騎手といえば、決して競馬に妥協しない男。
常に、貪欲に結果を求めるイメージがある。(だからこそ成績が伸びるのだ)

そんな騎手が残した、驚くほどさらっとした「仕方ありません」というコメント。
いかに、距離が合っていなかったかがよくわかる。

それでも「3着からは0.4秒差の5着にまとめた」

ここに、真の底力を見た!!

 

2⇒強いが「成長期」でもある

今回のレースを見て驚かされたのが

ウインマリリンの意外な瞬発力

レースをご覧になっていた方ならおわかりの通り、実はウインマリリンは直線でスムーズさを欠く場面があった。

ブレーキをかけても大丈夫

一度追い出しをはじめた後、前にいたレイパパレの動きにより、ブレーキをかけることに。

だが、ギアを入れ直してからが速い!

一気にトップスピードに乗ったかと思うと、後続を楽に突き放した。

正直に申し上げて、これまでのウインマリリンといえば、好位追走からの抜け出し、粘り込みがスタイルだというイメージ。それがかなわないと難しい馬だと考えていた。

だが、とてもそんなことはない!驚くほどの瞬発力を備えていたことにびっくり!

管理する手塚調教師が

以前はジリッぽいところがありましたが、反応がすぐに出来るようになりました。

とコメントしているように、つまり、成長しているのだ。

今が成長期だとすれば【有馬記念】の頃にはもう少し力をつけているだろう。
その姿を見るのが楽しみじゃないか!

 

補足⇒鞍上が燃えている

最後に、ひとつだけ補足するなら、鞍上の横山武史騎手のコメント。

今日は馬に救われただけなので、自分の技術も馬の力も発揮できるようにレースに臨みたいです

上でにも記したが、決して競馬に妥協しない男。

だから、馬の頑張りを喜びつつも、納得できない部分もあったのだろう。

「次は借りを返す」

今、燃えまくっているに違いない。

【有馬記念】に出走したとして、その鞍上に横山武史騎手がいるかどうかは現時点ではわからないが、個人的にはコンビ継続がみたい。

きっと、熱いレースを見せてくれるはずだ。勝ち馬でも、未来の主役は決まり!

 

最後に1頭だけ!強さを再確認

ここまでが長くなったので、最後に1頭だけ、ご紹介したい。

3着グローリーヴェイズ

実績は、誰もが認めるところだ。

4歳だった一昨年には【香港ヴァーズ】を優勝、また今年も4月の【クイーンエリザベス2世C】で2着に入っている。

だが、それらを承知の上で、今日のレースぶりからは「凄み」を感じた。

決して、万全の仕上がりだったようには思えない。

それでも、ゲートで出遅れながら、マクリ気味にあがっていったかと思えば、目標にしていたレイパパレはキッチリと差し切っている。ゲート以外は、完璧と言ってよいレースぶり。

「今の仕上がりでここまで走るか、、、」

正直言って驚いたし、強いというより「まだ強くなっている」という感覚が正解かも。

海外G1実績の割に、国内のG1ではさほど目立っていないが、この秋はやるかも!

注目してほしい。

 

レースを見逃した方はこちらから

【オールカマー 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ウインマリリン(横山武史騎手)
「日経賞が良い競馬だったので、1枠1番でしたし、それに似た競馬ができれば良いと思っていました。ロザムールが逃げて、その後ろに入れて、思い描いたレースが出来ました。ロザムールとレイパパレの間を狙おうと思いましたが、狭くて入り切れず、引っ張るようなところもありましたが、勝てたのはこの馬に救われたところがあります。元々力のある馬で、夏を越して普段の角馬場からリラックス出来るようになって、返し馬でもとてもリラックスしていました。精神的な部分で大きな成長がありました。(中山4勝は)とても器用な証かなと思います。今日は馬に救われただけなので、自分の技術も馬の力も発揮できるようにレースに臨みたいです」

(手塚貴久調教師)
「強かったと思います。放牧から戻ってきてパワーアップしているのが分かりました。調教の動き、仕草から成長したと感じていました。以前はジリッぽいところがありましたが、反応がすぐに出来るようになりました。好走している時は内枠なので、外枠になった時、折り合って走れれば良いと思います。次は予定通りエリザベス女王杯になると思います」

2着 ウインキートス(丹内祐次騎手)
「今日は自分が思い描いていたまんまでした。思った通りの乗り方が出来ました。頑張ってくれたと思います」

3着 グローリーヴェイズ(M.デムーロ騎手)
「久々でゲートの中でイライラして少し出遅れました。道中は自分のペースで行って、早目に動いて、これで良かったと思いましたが、最後は少し脚が甘くなりました」

(尾関知人調教師)
「休み明けはゲートがうるさいタイプで、そこがあのように(出遅れに)なってしまったでしょうか。あのような展開ですから、レイパパレを目標に競馬していって、そこには競り勝ちましたし、最後も競り合って伸びていましたが、走り慣れない坂の部分で切れが鈍ったところがあったでしょうか。頑張ってはいました」

4着 レイパパレ(川田将雅騎手)
「雰囲気が良くレースを迎えました。道中もよく我慢してくれました。早目に動かされた分、ゴール前は苦しくなってしまいました」

7着 ランブリングアレー(戸崎圭太騎手)
「調子は良さそうでした。スタートは良く、道中、もう一列前で競馬をすれば良かったかなと思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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