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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】小倉記念 2025 など ⇒今回の結果から得た「2つの大きな教訓」とは?函館2歳Sの未来の主役も!

【先週の重賞回顧】小倉記念 2025 など ⇒今回の結果から得た「2つの大きな教訓」とは?函館2歳Sの未来の主役も!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

小倉記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年 7月20日(日) 2回小倉8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第61回農林水産省賞典小倉記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B1 1 イングランドアイズ 牝5 51 松若風馬 1.59.9   05-04-04-05 36.2 9 *(栗)安田翔伍
3 6 シェイクユアハート 牡5 55 古川吉洋 2.00.2 1 3/4 08-08-05-04 36.4 3 *(栗)宮徹
8 16 ディープモンスター 牡7 58 北村友一 2.00.3 1 06-06-07-07 36.3 2 (栗)池江泰寿
4 8 ラスカンブレス 牡4 56 荻野極 2.00.3 ハナ 13-13-13-13 35.4 6 (美)林徹
4 7 オールセインツ 牡4 54 酒井学 2.00.5 1 09-09-08-07 36.4 5 *(栗)友道康夫
6 12 ハピ 牡6 57 坂井瑠星 2.00.5 クビ 11-11-11-11 36.1 4 (栗)大久保龍
6 11 ダンディズム セ9 56 高杉吏麒 2.00.7  3/4 15-15-15-15 35.6 15 (栗)野中賢二
5 10 ナムラエイハブ 牡4 55 松山弘平 2.00.7 クビ 03-05-05-05 36.9 8 (栗)長谷川浩
2 4 メリオーレム 牡4 56 川田将雅 2.00.8 クビ 12-12-12-12 36.1 1 *(栗)友道康夫
10 8 15 ニホンピロキーフ 牡5 56 幸英明 2.00.8 03-03-02-03 37.3 11 (栗)大橋勇樹
11 5 9 リカンカブール セ6 58 団野大成 2.00.9  1/2 07-06-08-07 36.8 12 (栗)田中克典
12 3 5 マイネルメモリー 牡5 56 田口貫太 2.00.9 13-13-13-13 36.0 10 *(栗)宮徹
13 1 2 ショウナンアデイブ 牡6 56 岩田康誠 2.01.0  1/2 09-09-08-07 36.9 7 (栗)高野友和
14 2 3 カネフラ 牡5 54 永島まな 2.01.2 1 1/2 15-15-15-16 36.0 13 (栗)高橋康之
15 7 13 スズカダブル 牡5 54 吉村誠之 2.01.3 クビ 02-02-02-01 37.9 14 (栗)西村真幸
16 7 14 グラティアス 牡7 56 小沢大仁 2.04.0 大差 01-01-01-02 41.5 16 *(栗)安田翔伍

 

今、改めて思う「夏の鉄則」

まず、今回のレース結果を受けて最初に思ったことは

「夏は牝馬を狙え」

という鉄則についてだ。(優勝したイングランドアイズはメンバー中で唯一の牝馬)

 

競馬の世界では、昔から、夏競馬では特に牝馬が強い(牝馬は暑い時期に強い)と言われている。

じゃあ、どうして牝馬は夏に強いのだろうか。

当然、諸説あるようだが、特に有力な2つの説として挙げられるのが

1→牝馬は牡馬と比べると軽量の馬が多い

夏は、どうしても暑くて体力が奪われやすい分、春や秋ほどはハードな調教を敢行しにくい。軽量の馬の方が、軽めの調教でも仕上がりやすいそうだから、まさにその部分がマッチするのだろう。

そしてもうひとつは「舞台」について。

 

夏=ローカル競馬場が牝馬向き

2→ローカル開催の競馬場は直線平坦

どうしても、牝馬の場合は、牡馬との比較になると「パワーよりキレ」ば魅力ということになるだろう。

そのキレが活かされるのは、直線に坂がある中央の4競馬場より、夏競馬のメインとなるローカル競馬場であることは間違いない。

 

そして、例えば【小倉記念】の場合も、昨年まで3年続けて牝馬が馬券に絡んでいた。

小倉記念 直近3年の上位3頭

日付 馬名 性齢 斤量 頭数 人気 着順
240811 リフレーミング 牡6 57 12 1
240811 コスタボニータ 牝5 56 12 4
240811 ディープモンスター 牡6 58.5 12 2
230813 エヒト 牡6 58 16 3
230813 テーオーシリウス 牡5 55 16 5
230813 ゴールドエクリプス 牝4 51 16 2
220814 マリアエレーナ 牝4 54 16 2
220814 ヒンドゥタイムズ セ6 56.5 16 10
220814 ジェラルディーナ 牝4 54 16 1

 

特に2022年などは、3頭中2頭が牝馬だった。

「ひょっとして、牝馬の出走が多かったんじゃないの?」

と疑われる方がいるかもしれないのでお断りしておくが、2022年は出走15頭中、牝馬は3頭だけだった。

 

ハンデの軽さもあったとは思うが

今ご紹介したデータから、改めて「夏は牝馬を狙え」を実感していただいたと思う。

そこで、今回優勝したイングランドアイズだ。

冒頭でも記したが、メンバー中で唯一の牝馬が見事に優勝を果たしたのだ。

確かにハンデの51キロはメンバー中での最軽量だったし(牡馬換算の53キロでも最軽量だ)、前走の【垂水S】も7着とはいえ、直線でスムーズさを欠いた&それでいて上がり最速をマークしていたように、実はここにきて能力を伸ばしていた、という部分はあるだろう。

内にこだわって、ロスなく運べた最内の1番枠をゲットできたことも大きかった。

ただ、それ以上に「よく仕上がっていた」ように思う。

返し馬の動きがとにかく軽く、キレッキレに見えた。

夏の牝馬マジックといったところだろうか。松若騎手の騎乗ぶりも実に落ち着いていたが、実際に跨がった際の手応え&自信が、彼に落ち着きを与えたのかもしれない。

 

もうひとつの大切な事実

もちろん、夏は牝馬を狙えの鉄則は、このコラムに目を通してくださるほどの方であれば、誰でも知っていると思う。

とはいえ、ただ言葉として知っているのと、今回のように「その理由と、実際のデータを目にして」身を持って知るのでは、意味が全く違ってくるはずだ。

改めて、この先の夏競馬における牝馬の扱いにはご注意いただきたい。

 

そしてもうひとつ、今回のレースの結果において非常に重く受け止めなくてはいけないのは

「(ハンデ戦だったにせよ)格上挑戦&昇級戦の馬がワンツーフィニッシュを決めた」

という事実だ。

 

関屋記念にもつなげたい

奇しくも、上位2頭は、前走で同じレースを走っている。

3勝クラスの【垂水S】を優勝したのが今回2着のシェイクユアハート(私たちの軸馬の一頭でもあった)で、上述の通り上がり最速をマークしたのがイングランドアイズだった。

もちろん【垂水ステークス】自体のレベルが高かった部分もあるだろう。

だが、私はそれ以上に、単純に今の競馬界が能力拮抗しており、3勝クラスとオープン特別、G3あたりに出走するよな馬たちの能力にはほぼ差がないのだと考えている。

その証拠に、実は上位2頭だけではなく、4着のラスカンブレスも昇級戦であり、5着オールセインツも格上挑戦だったのだ。

能力に差はないけど、一応の格の差はあるから、ハンデ戦だと斤量に違いがでる。となれば、昇級や格上挑戦馬が浮上するのは当たり前の話。

そして、目の前に迫る今週の【関屋記念】も同じくハンデ戦だ。今回のレースで得た教訓、しっかりとつなげていこうじゃないか!

 

函館2歳S 2025 の回顧&未来の主役

2025年 7月20日(日) 1回函館12日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第57回函館2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1200m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 5 エイシンディード 牡2 55 キング 1.08.4      01-01 34.1 9 (栗)大久保龍
6 8 ブラックチャリス 牝2 55 浜中俊 1.08.7 2    02-02 34.1 1 (栗)武幸四郎
2 2 カイショー 牝2 55 池添謙一 1.09.0 1 3/4    04-03 34.2 2 (栗)長谷川浩
4 4 タガノアラリア 牡2 55 斎藤新 1.09.1  1/2    04-05 34.3 3 (栗)西園翔太
7 10 スターオブロンドン 牡2 55 古川奈穂 1.09.4 2    07-07 34.5 7 (栗)矢作芳人
6 7 クラディスティーナ 牡2 55 横山武史 1.09.5  1/2    08-07 34.4 4 (美)清水英克
8 11 トウカイマシェリ 牝2 55 鮫島克駿 1.09.6 クビ    10-09 34.3 5 (栗)高柳大輔
1 1 ノアールビーナス 牝2 55 川又賢治 1.09.7  3/4    08-09 34.7 11 (栗)杉山佳明
5 6 ウレシイゴサン 牡2 55 黛弘人 1.09.7 クビ    12-12 34.2 12 (美)伊藤大士
10 7 9 スペシャルチャンス 牡2 55 落合玄太 1.10.0 1 1/2    03-04 35.3 10 [地]田中淳司
11 3 3 エスカレイト 牝2 55 丹内祐次 1.10.0 ハナ    10-09 34.7 6 (栗)小栗実
12 8 12 マイオウンウェイ 牡2 55 佐々木大 1.10.3 1 3/4    04-06 35.5 8 (栗)高野友和

大事なのは「走りっぷり」

2023年産まれの馬たちによる、世代最初のJRA重賞は、単勝9番人気の伏兵エイシンディードが優勝する波乱の決着となった。

もちろん、驚かれた競馬ファンは少なくなかっただろう。

ただ、この時期の重賞に出走する馬の場合、ほとんどが実戦を一度から二度しか経験していない。

そのくらいでは、馬の本当の部分は見えてこないから、評価や人気はあくまでも参考程度でOK!

だから、荒れたとかなんだとか、そうした細かい話よりも

「走りっぷりがどうだったのか?」

つまりり大物感があったのか、次につながりそうなのか、その部分にだけフォーカスすれば良いと思う。

 

勝ち馬は当然素晴らしいが

今回に関してはもちろん勝ち馬は素晴らしい。

それはレースを見れば一目瞭然ではあるが「今後」という部分では、必ずしもスムーズな競馬ではなかった中でも、しっかりと走れていた馬に期待しても良いのではないか。

そういった意味では3着のカイショー。

早速だが、レース後の池添騎手のコメントをご紹介したい。

「スタートは普通でした。二の脚で取りたい位置は取れました。ただ、3コーナーから窮屈になって、他馬にぶつけられてバランスを崩してしまい、厳しい競馬になりました。地力で最後は来ていますが、結果を出せず残念です」

このコメントを踏まえた上で、お時間のある方は、ぜひ改めてレース映像をご覧いただきた。

なるほどなと、納得されるのではないだろうか。

確かに3着。ただ。窮屈になったり、他馬にぶつけられたりというのは、調教では決して体験できないこと。

それを体験できたこと、尚且つ、それでも3着にまとめたことは、この馬の今後に大きな期待を抱かせるのに十分な要素ではないだろうか。

今後を楽しみに!未来の主役はこの馬で決まり!

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