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レパードステークス 2018【回顧】「結果」だけじゃない。「内容」を見なくちゃ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】レパードステークス 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
6 グリム 牡3 56 内田博幸 1.52.0   01-01-01-01 37.8 5
15 ヒラボクラターシュ 牡3 56 福永祐一 1.52.0 クビ 06-05-06-05 37.4 10
11 ビッグスモーキー 牡3 56 大野拓弥 1.52.5 3 03-03-03-03 38.1 9
4 ドンフォルティス 牡3 56 石橋脩 1.52.5 07-07-06-07 37.8 2
2 アルクトス 牡3 56 田辺裕信 1.52.8 1 3/4 03-03-03-03 38.4 4
14 グレートタイム 牡3 56 ルメール 1.53.0 1 1/2 15-15-11-10 37.9 1
7 オノリス 牡3 56 北村宏司 1.53.3 1 3/4 10-10-11-13 38.2 11
10 フロリアヌス 牡3 56 西田雄一 1.53.4  1/2 02-02-02-02 39.1 14
5 アドマイヤビクター 牡3 56 戸崎圭太 1.53.4 クビ 13-13-14-14 38.1 3
10 1 バクハツ 牡3 56 小崎綾也 1.53.5 クビ 10-10-08-10 38.5 12
11 8 プロスパラスデイズ 牡3 56 太宰啓介 1.53.5 クビ 07-07-08-08 38.6 6
12 9 エングローサー 牡3 56 田中勝春 1.53.6 クビ 07-07-08-08 38.7 7
13 3 イダペガサス 牡3 56 三浦皇成 1.53.6 クビ 03-05-03-05 39.1 8
14 12 クレディブル 牡3 56 江田照男 1.53.9 1 3/4 13-13-14-14 38.6 13
15 13 ミックベンハー 牡3 56 木幡巧也 1.53.9 クビ 10-10-11-10 38.8 15

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【レパードステークス】の結果を受けて、改めて感じたこと。
それは「予想をする際は、各馬の結果だけではなく“内容”を吟味すべきだ」ということだ。

 

優勝したグリムは、5番人気の評価。だが、前走【ユニコーンステークス】の時点では、今回、1番人気に評価されたグレートタイムよりも上の評価だったのだ。(グリムが2番人気、グレートタイムが3番人気)

【ユニコーンステークス】の結果を受けて、評価は完全に逆転した。(グリムが9着、グレートタイムが2着)

 

だが、冷静にレースをチェックすれば、グリムは力負けした訳ではない。前が狭くなったことで、まともにレースができていなかっただけ。実際に、私たちは『ユニコーンステークスの回顧』にて、グリムについて以下のように記した。

 

彼らの激走の一方、有力視されたグリム(9着)、ハーベストムーン(13着)あたりは惨敗に終わった。だが、全く心配する事はない。力を出し切っていないからだ。

例えばグリムの川田将雅騎手はレース後「直線で前の馬たちがゴチャゴチャになり、その後ろにいたためスペースが無くなりました。馬は良くなっていただけにとても残念です」と語っている。

これまでのレースぶりからも素質は間違いないだけに、逆襲を楽しみに待ちたい。(ユニコーンステークス2018の回顧より)

 

前が開いた後の脚などから、まともなら「グレートタイムよりも上だった」とは思わないが、互角に近い走りができていたと思う。

「結果」だけで評価してはいけない

スポーツ紙、専門紙を見ると、グリムの評価を大幅に下げている人がたくさんいたが、彼らは「内容」よりも「結果」ばかりに目がいっている三流記者と言い切って良いだろう。

是非、皆様も馬券を買う際は「結果」だけにとらわれないで頂きたい。

 

今回、キングスポーツはグレートタイムを軸に、馬連の相手2点目でグリムを指名した。グリムに高い評価を与えられたことは誇りに思うが、グレートタイムがまさか6着に終わるとは・・・。その辺りについては後述するとして、もう少しだけグリムの強さについて触れておこう。

 

あのダート王を思い出した

スタート直後の1コーナー付近から先頭に立ったかと思えば、楽な手応えで道中を進む。直線では後続に迫られるも、ラストまで渋太く粘り抜き、勝利を収めた。

目標にされる展開の中で逃げ切っているだけに、単に勝利したという以上に「強さ」を感じさせる内容。

その姿は、かつてのダート王で、世界の大舞台【ドバイワールドカップ】でも2着に激走したトランセンドを見ているかのようだった。(ちなみに、トランセンドは2009年のレパードステークスの勝ち馬でもある)

 

もちろん、逃げだけではなく、本来は好位抜け出しのスタイルをとることもできる。脚質の幅は広い。それだけに【ユニコーンS】の時のような大きな不利さえなければ、まず大崩れもないはず。秋には、G1戦線で古馬に挑戦することになるだろうが、かなりの好成績を残すのではないか?そんな気がしている。楽しみだ。

 

グレートタイムに何があった?

1番人気馬であり、私たちの軸馬でもあったグレートタイムがまさかの6着に終わった。

【ユニコーンS】で2着、【ジャパンダートダービー】で3着と、世代トップクラスの成績を残していたこと、またデビュー以来、馬券圏内を外したのが一度だけ(それも4着)という高いレベルでの安定感を見せていたことから、仮に1着ではなくとも、馬券の軸としてはまず外さないだろうと期待していた。

どうしたグレートタイム?

一体何があった?

私たちは「最終追い日から今日までの、僅か数日の間に、体調の変化があった筈」と考えている。

最終追いでは、間違いなくこの馬本来のフットワークを見せていた。いかにも調子が良さそうな雰囲気だった。それが今日は、レース前の段階から何となく重々しい。レース後に鞍上のルメールも語っていたが、スタートしても馬が進んでいかない。嫌な予感が的中してしまった。

経験の浅い3歳馬だからこその、難しい部分なのかもしれない。私たちも勉強になった。

 

だが!幸い(という言い方が正しいかはわからないが)決して力負けではない。これまでのレースでの走り、最近の調教で見せていた動きを冷静に評価すれば、今日の上位5頭なら、グリム以外には見劣らないと考える。

名将・藤原師がどのように立て直すのか?次走を楽しみにしたい。

 


 

【レパードステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【レパードステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

1着 グリム(内田博幸騎手)
「1600mを使っていて、スピードがあるのは分かっていましたし、、気分を損ねないようにしたら、自然と良い形になりました。ペースも速くなく、直線に向いたときの手応えも良かったです。並ばれるとしぶとく伸びるので、後続が来てくれたのは良かったと思います。1800mをこなせましたし、この先に幅が広がりました。楽しみです」

2着 ヒラボクラターシュ(福永祐一騎手)
「イメージ通りの競馬ができましたが、最後差し返されてしまいました。よく頑張っていましたが残念です」

3着 ビッグスモーキー(大野拓弥騎手)
「一回使って上積みがありました。新潟コースでしっかり走ってくれました。最後もしぶとく頑張っています」

4着 ドンフォルティス(石橋脩騎手)
「内枠を引けて道中の立ち回りは良かったですね。良い手応えで4コーナーを回れて、外に上手く誘導できたのですが、いつもの伸び脚がありませんでした。暑さの影響があるのか、成長途上ということなのか、敗因は明確ではありません。ただ、この馬の力はこんなものではありません」

6着 グレートタイム(C.ルメール騎手)
「今日は疲れていました。スタートしてからも進んで行かず、ポジションを上げようとしても反応がありませんでした」

9着 アドマイヤビクター(戸崎圭太騎手)
「挟まれてしまい、後ろに下がってレースの流れに乗れませんでした。キャリアの浅さもありました」

11着 プロスパラスデイズ(太宰啓介騎手)
「ゲートを上手に出て、ポジションを取れました。ただ終始ハミがかからず、最後も手前を替えませんでした。緩さがあるので、これから良くなると思います」

13着 イダペガサス(三浦皇成騎手)
「スタートを出てポジションを取り、リズム良く行けました。体全体に緩さがあって、小回りコースは向いていなさそうです。力はあるので、これから成長すればさらに良くなると思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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