こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】毎日王冠 2019 における勝負の明暗
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 調教師 |
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1 | 8 | 9 | ダノンキングリー | 牡3 | 54 | 戸崎圭太 | 1.44.4 | 10-10-09 | 33.4 | 1 | (美)萩原清 | |
2 | 3 | 3 | アエロリット | 牝5 | 55 | 津村明秀 | 1.44.6 | 1 1/4 | 01-01-01 | 34.5 | 2 | (美)菊沢隆徳 |
3 | 4 | 4 | インディチャンプ | 牡4 | 58 | 福永祐一 | 1.44.8 | 1 1/4 | 02-02-02 | 34.4 | 3 | (栗)音無秀孝 |
4 | B6 | 6 | ペルシアンナイト | 牡5 | 57 | シュタル | 1.44.9 | 1/2 | 06-04-04 | 34.3 | 4 | (栗)池江泰寿 |
5 | B5 | 5 | ランフォザローゼス | 牡3 | 54 | 北村宏司 | 1.45.0 | 1/2 | 07-07-07 | 34.2 | 8 | (美)藤沢和雄 |
6 | 8 | 10 | モズアスコット | 牡5 | 57 | 内田博幸 | 1.45.0 | 頭 | 07-09-09 | 34.0 | 5 | (栗)矢作芳人 |
7 | 2 | 2 | ギベオン | 牡4 | 56 | 岩田望来 | 1.45.0 | ハナ | 03-06-04 | 34.3 | 6 | (栗)藤原英昭 |
8 | 7 | 8 | ハッピーグリン | 牡4 | 56 | 服部茂史 | 1.45.5 | 3 | 07-07-07 | 34.7 | 10 | [地]田中淳司 |
9 | 1 | 1 | ケイアイノーテック | 牡4 | 57 | 幸英明 | 1.45.8 | 2 | 03-02-02 | 35.4 | 7 | (栗)平田修 |
10 | 7 | 7 | マイネルファンロン | 牡4 | 56 | 柴田大知 | 1.46.7 | 5 | 03-04-04 | 36.1 | 9 | (美)手塚貴久 |
率直にいって「穴のキングスポーツ」にとっては厄介なレースだった。
誰もが同じ思いだったとは思うが、明らかに実績上位3頭の力が抜けているように思えたからだ。
恐らく
穴のキングスポーツというくらいだから、こういった時でも穴から攻めるのか?
という疑問を持たれる方もいるだろう。
決して穴一辺倒ではない!
それに対する答えは
状況による
もちろん、常に攻めたい気持ちがある。だが、どうしても難しいと思えば、無理に攻めずに実績馬から点数を絞って勝利を目指す!
この切り替えができるのも、キングスポーツの持ち味だと自負している。
実際に今回は、レース前に公開したコラムで、ダノンキングリーが勝つ(つまり軸馬)と断言させてもらった。
このように、現在のキングスポーツは決して穴一辺倒ではない。
したがって、穴党以外の方にも「人気馬の優劣・取り捨て」は非常に参考になると思う。ぜひ、チェックしてほしい。
3強の時の考え方とは?
さて、皆様もご存知の通り、3強は予想通りの強さを見せつけた。
優勝したダノンキングリーの豪脚はもちろんだが、展開や斤量などを考えれば、アエロリット、インディチャンプにも着差ほどの力の差はない。
だから、その3頭について改めて言及する必要はないだろう。
それよりも、今回は「キングスポーツの予想における考え方」をひとつご紹介しようかと思う。
具体的には
今回のような3強対決(2強や4強でもよし)の際の優劣をどう見極めるか?
他馬の存在は完全に頭から消す
結論を申し上げると
3強以外の存在は完全に頭から消す!
3頭だけで対決すると仮定した時に、どういった順位になるか?
という点にだけ集中して考えることが重要。
これにより、本当にシンプルな思考で、完結な答えが導き出せるというのが、長い予想家生活から導き出した結論。
今回、結果的にはダノンキングリーの豪脚を見ることになったが、私たちの頭の中の3強対決では、逃げたアエロリットの直後にダノンキングリーがつく。そしてラスト1ハロン手前から抜け出す、そんな形をイメージしていた。
もちろん、最終的に買い目を出す段階では、他の馬を加える作業が出てくるが
勝ち馬(軸馬)が決まっている
というだけで、他馬の発掘も随分と楽になる。レースの構図に、柱ができるからだ。
恐らく、秋のG1シーズンでは、今回のような数頭の有力馬が抜けた構図というレースが少なくないだろう。
軸選びに迷った時、ぜひここでご紹介した考え方で予想に挑んでいただきたい。
レースを見逃した方はコチラから
【みんなのKEIBA 次回10月13日(日)午後3時】
天皇賞(秋)前哨戦「毎日王冠・GⅡ」を制したのは1番人気⑨ダノンキングリー
スタートの出遅れをものともせずコースレコードにコンマ2秒差の追い込みで
天皇賞(秋)の優先出走権を獲得!
2着は2番人気の③アエロリット、3着は3番人気④インディチャンプ pic.twitter.com/V3p9Iruemh— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) October 6, 2019
次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!
6着・モズアスコット
かつてのG1馬に対して、今更「未来の主役」と呼ぶのも失礼かとは思ったが
今回よりも更に良くなりそう馬
という意味で、指名させてもらった。
考え方に関しては、レース後に内田博幸騎手が語っていた
というコメントと全く同じ。
特に距離面に関しては、明らかにマイルまでの馬だと思う。
1400M~1600Mにこだわってくれたら、まだまだ重賞の1つや2つは勝つだろう。
【毎日王冠 2019】のレース後の関係者のコメント
1着 ダノンキングリー(戸崎圭太騎手)
「馬の力で勝たせてもらいました。馬場も、時計も速いので良いポジションでレースをしようと思っていましたが、後手を踏んでしまいました。ただ手応えもありましたし、あとはリラックスさせてリズム良く走らせました。馬の良いところ、切れ味を証明することができました。夏を越えて、順調に心身ともに成長していると思います。力をつけて、GIでも活躍できるよう、僕自身もワクワクしています」
2着 アエロリット(津村明秀騎手)
「ペースはちょうど良く、最後にインディチャンプを差し返してくれて、力のあるところは見せられました。3コーナーで自分から力むところがあったので、そこが影響したのかもしれません」
3着 インディチャンプ(福永祐一騎手)
「ゲート練習をしたおかげで、良いスタートを切ることができました。道中は番手追走でしたが、斤量の58キロなのか、休み明けなのか、どれが原因かはっきり分かりません。ただ、この馬の成長を感じましたし、マイルならまた頑張ってくれると思います」
4着 ペルシアンナイト(A.シュタルケ騎手)
「勝った馬が強かったです。よく走っていて、内容も良かったです。彼の力は出し切れたかと思います」
6着 モズアスコット(内田博幸騎手)
「勝った馬は強かったです。休み明けで+10キロ、加えて1800mという条件の中でも終い脚を使ってくれました。使って良くなるでしょうし、マイルもしくは1400mなら、さらにやれると思います」
8着 ハッピーグリン(服部茂史騎手)
「長いところを使ってきた影響なのか、追い出してからの反応が鈍かったです。状態は良かったですが、残念です」
10着 マイネルファンロン(柴田大知騎手)
「メンバーも東京コースも、この馬には厳しかったですね。2000mでコーナーが4つある競馬のほうが向いていそうです」
(via ラジオNIKKEI )
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