こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください！
勝負の明暗 はここだった！
【回顧】マイラーズカップ 2022 における勝負の明暗
【11Ｒ】 第53回読売マイラーズカップ
４歳以上・オープン・Ｇ２(別定) (国際)(指定) 芝・外 1600m 15頭立
| 着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １ | B7 | 13 | ソウルラッシュ | 牡4 | 56 | 浜中俊 | 1.33.3 | 13-13 | 34.1 | 6 | 7.8 | 500 | 0 | *(栗)池江泰寿 | |
| ２ | 4 | 7 | ホウオウアマゾン | 牡4 | 56 | 坂井瑠星 | 1.33.4 | 1/2 | 02-02 | 35.3 | 1 | 5.0 | 508 | -2 | (栗)矢作芳人 |
| ３ | 2 | 3 | ファルコニア | 牡5 | 56 | 川田将雅 | 1.33.4 | クビ | 04-03 | 35.1 | 4 | 7.3 | 472 | +2 | (栗)高野友和 |
| ４ | B4 | 6 | ベステンダンク | 牡10 | 56 | 鮫島克駿 | 1.33.7 | 1 3/4 | 01-01 | 36.2 | 14 | 209.8 | 520 | -10 | (栗)安達昭夫 |
| ５ | 7 | 12 | エアロロノア | 牡5 | 56 | 幸英明 | 1.34.0 | 1 3/4 | 11-09 | 35.2 | 5 | 7.8 | 500 | 0 | (栗)笹田和秀 |
| ６ | 3 | 5 | レッドベルオーブ | 牡4 | 56 | 岩田望来 | 1.34.0 | 頭 | 10-09 | 35.2 | 7 | 8.7 | 490 | -2 | *(栗)藤原英昭 |
| ７ | 3 | 4 | カラテ | 牡6 | 56 | 菅原明良 | 1.34.1 | 1/2 | 07-06 | 35.4 | 2 | 5.1 | 530 | -4 | (栗)辻野泰之 |
| ８ | 6 | 11 | ロードマックス | 牡4 | 56 | 松田大作 | 1.34.2 | 1/2 | 15-15 | 34.7 | 11 | 36.3 | 440 | -6 | *(栗)藤原英昭 |
| ９ | 5 | 8 | サトノアーサー | 牡8 | 56 | 和田竜二 | 1.34.3 | クビ | 07-06 | 35.7 | 13 | 112.8 | 494 | 0 | *(栗)池江泰寿 |
| 10 | 1 | 1 | レインボーフラッグ | 牡9 | 56 | 国分恭介 | 1.34.7 | 2 1/2 | 06-06 | 36.1 | 15 | 265.7 | 462 | -8 | (栗)小崎憲 |
| 11 | B5 | 9 | エアファンディタ | 牡5 | 56 | 松山弘平 | 1.34.9 | 1 1/4 | 14-14 | 35.6 | 3 | 6.0 | 460 | -4 | *(栗)池添学 |
| 12 | 6 | 10 | シュリ | 牡6 | 56 | 秋山真一 | 1.34.9 | 頭 | 11-11 | 35.8 | 10 | 32.5 | 520 | +2 | *(栗)池江泰寿 |
| 13 | B8 | 14 | ダイワキャグニー | セ8 | 56 | 三浦皇成 | 1.35.2 | 2 | 04-03 | 36.9 | 9 | 27.3 | 496 | -8 | (美)菊沢隆徳 |
| 14 | 2 | 2 | ヴィクティファルス | 牡4 | 56 | 池添謙一 | 1.35.5 | 1 1/2 | 02-03 | 37.1 | 8 | 18.7 | 480 | -2 | *(栗)池添学 |
| 15 | 8 | 15 | ケイデンスコール | 牡6 | 57 | 岩田康誠 | 1.45.3 | 大差 | 07-11 | 46.2 | 12 | 46.9 | 474 | -4 | (栗)安田隆行 |
気になる落馬事故があった
ご存じの方も多いだろうが、実は先週は
「先月の落馬事故後に休養していた松山弘平騎手の復帰週」
およそ１ヶ月半ぶりの復帰となったが、復帰後の初騎乗となった（土）２レースでいきなりの勝利！
レース後に残した
というコメントからも、苦しい日々だったことがわかる。だからこそ、心から「復帰おめでとう！」と申し上げたい。
【マイラーズカップ】は苦しいレースになったが、近いうちに再び重賞でも華々しい姿を見せてくれるだろう。楽しみにしたい。
その一方で、気になる話もある。
4/16(土）福島８レースで落馬事故にあった藤井勘一郎騎手の状況についてだ。
命懸けのスポーツなのだ！
落馬後、全身打撲（脊椎損傷の疑い）というニュースが入ったが、あくまでも現状だが、藤井騎手の状況は決して簡単なものではないようだ。
自身のツイッターにて、次のように呟いている。
38年間、今まで共に歩んできた自分の足たちへ。
反応してください。
それまで、ずっと僕は語りかけますよ。
まだ見たことのない景色を、見に行きましょう。#フジイチャレンジ#諦めない
— ?? ??藤井勘一郎 (@joefujii1) April 21, 2022
まずひとつ、声を大にして言いたいのは
私の声など何の役にも立たないことは承知しているが、それでも思わずにはいられない。
それと同時に、改めて「競馬は命懸けのスポーツ」だと感じる。
私たちの楽しみには、藤井騎手や松山騎手らのジョッキー、もちろん、調教師、調教助手や厩務員といった裏方の人たちも。そして何より、競走馬たちの命懸けの戦いの上に成り立っているものなのだ。
彼らへの感謝は、決して忘れてはいけない。
その上で、引き続き全力で楽しませてもらおうじゃないか！
ソウルラッシュは本物！
では、ここからは【マイルチャンピオンシップ】の話題へ。
【安田記念】の前哨戦らしく、魅力的なメンバーがそろったが、優勝したのは６番人気の伏兵であり、尚且つ重賞初挑戦だったソウルラッシュだった！
（尚、藤井騎手も４走前にこの馬に乗っていた）
３勝クラスの前走を重馬場で勝つなど、道悪適性があるだけに、今回の稍重馬場が味方した部分もあっただろう。それでも前でレースをした馬たちが粘る中、４角13番手からの差し切りは強烈だ。
ただ一方で、次のように思う方もいるだろう。差し切りが鮮やかずぎたがゆえに
「条件がドンピシャだったからじゃないの？良馬場では厳しかったのでは？」
と思われる方もいるだろう。
だが、その点に関しては、はっきりと「NO」と申し上げておこう。
池江調教師が絶賛していた
大変手前味噌となり恐縮だが、、、
実はYouTube（サブチャンネル）の「キング予想いろは」において、私たちはソウルウラッシュの激走を断言していた。
参考→キング予想いろは
詳しい指名理由などは、ぜひ番組をご覧いただけると幸いだが、大きなポイントとして、こんなことをお話させていただいた。
前走の【春興Ｓ】。細かく言えば色々あるが、何よりも、あの池江寿調教師に
「前走は完璧な競馬。まさにテン良し、中良し、しまい良しだった」
とまで言わせた事実に価値を感じずにはいられない。完璧だから、中途半端にOP特別やＧ３を挟まずに、ハイレベルなここへの参戦を決断できたのだろう。
尚、池江師は「マイルも合っていた。体もだんだんガッチリしてマイラーっぽくなってきた」とも語っていた。
池江寿厩舎といえば、オルフェーヴルを管理していたせいか、王道のイメージがあるが、2017年にはマイルＧ１の春秋連覇を達成しているようにマイル路線にも強い。それだけに、ソウルラッシュへの期待は高まる。
どうだろう、もうこれだけで十分ではないかな？笑
さあ！安田記念へ！
同時に、前走までの３連勝、そして今回と、常にコンビを組んできた浜中騎手の、レースぶりやコメントが、その強さの証明ではないだろうか。
今回のレース、スタートが上手くいかずに、後ろからのレースになってしまった。
だが、浜中騎手の落ち着いたレースぶりから、焦りの様子は全く見られず。
実際に、レース後には
早くも、大一番を見据えた発言が飛び出すあたりも、期待の大きさを物語る。
近年は大一番では目立ってはいないとはいえ、何と言っても2019年のダービージョッキー！
名将に続き、名手にも絶賛されるほどの大器が「条件が向いたから」という馬の訳がない。
私たちもこの馬の大一番での激走を心から楽しみにしている！もちろん未来の主役は決まり！
最後にもう１頭だけご紹介！
ソウルラッシュの豪快な勝ちっぷりが際立ったが、最後にもう１頭だけ、個人的に気になった馬がいたのでご紹介させてほしい。
８着ロードマックス
４角では、13番手通過の勝ち馬に対して、こちらは少し後ろの15番手だったが、直線で一気に差をつけられてしまった。
だが、勝ち馬を別にすれば、完全に前が有利な流れの中、この馬自身も上がり３ハロンでは２番目のタイムを叩き出している！
内容では、それほど上位入線馬とは差がないように思えるし、仮に良馬場だったら、自慢のキレ味がもう少し発揮されたように思うのだが、、、
何と言っても、昨年（３歳）春には、大一番【NHKマイルカップ】で５着に激走しているほどの馬。
潜在能力を考えれば、もっと上まで狙える素材だと信じている。
今回の経験を糧に、大きく飛躍することを祈りたい！
レースを見逃した方はコチラ
【みんなのKEIBA 次回5月1日(日)午後3時】
「マイラーズＣ・ＧⅡ」は
6番人気の⑬ソウルラッシュが
直線鮮やかに差し切り重賞初挑戦で初勝利を挙げ
安田記念・ＧⅠの優先出走権を獲得!2着は1番人気の⑦ホウオウアマゾン
3着は4番人気の③ファルコニアでした。3連単は3万1970円の払い戻し pic.twitter.com/BLhm3Qu8wv
— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) April 24, 2022
【マイラーズカップ 2022】のレース後の関係者のコメント
レース後のコメント
１着 ソウルラッシュ（浜中俊騎手）
「すごく強かったですね。ゲートの一歩目で上手くスタートできなくて、いつもより後ろのポジションになってしまいましたが、直線勝負に切り替えて直線をむかえました。４コーナーを回ってゴーサインを出すとしっかり反応したので、前を交わせるかな？という感じでしたが、途中から交わせるという感じでした。
この馬がマイルの距離にしてからしか乗っていませんが、良いタイミングで巡り合えましたし、連勝できているので、良いタイミングで乗せてもらっていると思います。重賞初挑戦でこれだけ豪快な競馬を見せてくれて、次のＧＩにも更に期待を持って挑めると思うので、僕自身、楽しみにしています」
２着 ホウオウアマゾン（坂井瑠星騎手）
「今日のような馬場状態も得意ですし、現状できる精一杯の走りはしてくれました。ただ、一頭強い馬がいた感じです」
３着 ファルコニア（川田将雅騎手）
「走り的に得意ではない馬場でも、ここまで精一杯頑張ってくれました。走り切った結果です」
４着 ベステンダンク（鮫島克駿騎手）
「ラスト１００ｍ過ぎくらいで振り切った時には、やったかなと思いました。４年ぶりの騎乗（２０１８年１０月２日のポートアイランドＳ以来）でしたが、阪神は合いますね。直線で他馬と内外離れていたことも、良かったと思います」
５着 エアロロノア（幸英明騎手）
「最後、伸びてはきてくれているのですが、馬場がきれいな方が良い脚を使えるのかもしれません」
６着 レッドベルオーブ（岩田望来騎手）
「ゲートから良くありませんでした。３コーナーまで少し折り合いを欠いていました。折り合いをつけるのに時間がかかりました。最後は直線で良い伸びをしてくれました。前半に折り合いを欠いた中で６着に来てくれました。力があるところは見せられたと思います」
９着 サトノアーサー（和田竜二騎手）
「ゲートが良かったので、いつもより前で競馬をしました。その分、最後に脚色が鈍った感じです」
（via ラジオNIKKEI ）
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