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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】毎日王冠 2024 など ⇒豪華3重賞!レースのポイントは「未来の勝利」につながるぞ!

【先週の重賞回顧】毎日王冠 2024 など ⇒豪華3重賞!レースのポイントは「未来の勝利」につながるぞ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

毎日王冠 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月 6日(日) 4回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第75回毎日王冠
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 11 シックスペンス 牡3 56 ルメール 1.45.1  03-04-04 33.3 1 (美)国枝栄
2 2 ホウオウビスケッツ 牡4 57 岩田康誠 1.45.2 クビ  01-01-01 33.8 4 (美)奥村武
B8 14 エルトンバローズ 牡4 58 西村淳也 1.45.3  3/4  02-02-02 33.7 5 (栗)杉山晴紀
1 1 ヤマニンサルバム 牡5 57 三浦皇成 1.45.3 クビ  05-05-04 33.4 9 (栗)中村直也
4 6 シルトホルン 牡4 57 津村明秀 1.45.3  03-03-03 33.6 11 (美)新開幸一
5 7 ダノンエアズロック 牡3 55 鮫島克駿 1.45.4 クビ  05-05-06 33.3 6 (美)堀宣行
7 12 ヨーホーレイク 牡6 57 岩田望来 1.45.4 ハナ  07-05-06 33.4 3 (栗)友道康夫
6 10 マテンロウスカイ セ5 58 横山典弘 1.45.6 1  07-08-08 33.4 8 (栗)松永幹夫
5 8 トップナイフ 牡4 57 横山和生 1.45.6 ハナ  14-13-12 33.0 12 (栗)昆貢
10 6 9 ローシャムパーク 牡5 57 戸崎圭太 1.45.6 クビ  09-08-09 33.3 2 (美)田中博康
11 3 4 カラテ 牡8 57 杉原誠人 1.45.7  1/2  11-13-12 33.1 13 (栗)音無秀孝
12 8 13 オフトレイル 牡3 55 田辺裕信 1.45.8  3/4  12-10-09 33.5 7 (栗)吉村圭司
13 3 3 ニシノスーベニア 牡5 57 大野拓弥 1.45.9  1/2  09-10-09 33.6 10 (美)上原博之
14 B4 5 エアファンディタ 牡7 57 佐々木大 1.45.9 ハナ  12-12-12 33.4 14 (栗)池添学

「まさか」の結末

今回のレース、いわゆる「いったいった」の競馬に近い結果。

というのも、上の着順表の「通過順」の項目をご覧いただければ一目瞭然だが、掲示板に入った5頭は、いずれも4角を上位で通過した馬たちだったのだ。

(そのまま押し切りそうだった前の2頭をとらえたシックスペンスに関しては、さすがの一言だが)

実はこの結末、私たちにとっては「まさか」だった。

恐らく皆様の中には「開幕週が前有利の結果で決まるなんて、よくあることじゃないか」と思われる方もいるだろう。

だが、実は毎日王冠に関してはそうではない。

以下、直近10年の毎日王冠における「4角8番手以降」で通過した馬たちのリストだ。

なんと10年中で8年、つまりほとんどの年で、4角を8番手以降で通過した差し・追い込み馬が馬券に絡んでいるレースなのだ。

 

今年はなぜ「差し追い込みが台頭しなかった?」

そして、私たちは、今年もそうなると思っていた。

だから、前有利の決着は「まさか」だったのだ。

問題は、どうして、差し追い込み馬は台頭できなかったのだろう?

理由は一つ「岩田康誠騎手の巧みな騎乗」これに尽きる。

 

実は今回、5着でゴールした6番シルトホルン陣営より、逃げ宣言のような趣旨のコメントが事前に出ていた。実際、シルトホルンは「逃げてこそ」の馬だから、津村騎手もそう考えていたはず。

一方で、内の2番を引いた岩田康誠騎手&ホウオウビスケッツ。

枠を考えれば、普通にゲートを出れば好位追走になるだろう。だが、自らシルトホルンをとらえに行く形ではスタミナも消費するし、後続の目標にされてしまう。

とはいえ、差し脚勝負になると、瞬発力に欠けるこの馬には分が悪い。

一番良いのは「逃げて、自分のペースでレースを支配すること」

 

後続は動けず

結果論かもしれないが、あとからVTRを見直すと、岩田康誠騎手はスタートに懸けているようにも見えた。

実際にポンと飛び出すと、すぐに先頭を主張。津村騎手の性格を考えて、自分が主張すれば交わしにはこないという思惑もあったかもしれない(笑)

数々の名馬を導いてきた名手・岩田康誠

また、人気の一角ローシャムパークが後ろにいたことで、他の有力馬はそちらも気にする必要もあり、動くに動けなかった。

隊列を決めたあとはペースを落とし、開幕週&G2の1800M戦としては決して速くはない59秒4。

この時点で、ホウオウビスケッツの上位入線&前の馬たちが上位を占めることは約束されたようなものだった。

 

イメージを超えた勝ち馬

だから、今回ふるわなかった差し馬たちも、決して悲観することはない。

実際に9着馬&11着馬が、上がり最速&2番目をマーク。位置取りひとつのレースだったことは明らか。

その中で、岩田康誠騎手の巧みさと、上でも少し記したが、勝ったシックスペンスは素晴らしかった。

春の時点でのレースを振り返ると、速い上がり(今回は33秒3)という脚を使えるタイプというイメージがなかった。

ひと夏を超えて、大きく成長したということだろう。

今後の展望は大きく広がったに違いない。

改めて「未来の主役」というまでもない馬ではあるが、新たな古馬中長距離路線の主役候補が誕生したことのお祝いをいう意味を込めて指名しておきたい。

 

京都大賞典 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月 6日(日) 5回京都2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回農林水産省賞典京都大賞典
3歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・外 2400m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 4 シュヴァリエローズ 牡6 57 北村友一 2.22.9 06-06-05-05 34.2 8 (栗)清水久詞
6 7 ディープボンド 牡7 57 幸英明 2.22.9 04-04-03-02 34.8 4 (栗)大久保龍
3 3 メイショウブレゲ 牡5 57 酒井学 2.23.0  3/4 08-08-08-08 34.1 11 (栗)本田優
6 6 スマートファントム 牡4 57 藤岡佑介 2.23.1  1/2 11-11-10-10 33.9 5 (栗)石橋守
1 1 サトノグランツ 牡4 57 川田将雅 2.23.2 クビ 06-07-05-05 34.5 2 (栗)友道康夫
7 9 ドクタードリトル 牡4 57 松山弘平 2.23.2 クビ 08-08-08-08 34.3 6 (栗)今野貞一
7 8 プラダリア 牡5 58 池添謙一 2.23.3  3/4 03-03-04-04 34.9 3 (栗)池添学
8 10 バビット 牡7 57 団野大成 2.23.4 クビ 02-02-02-01 35.5 10 (栗)浜田多実
5 5 ジューンアヲニヨシ 牡4 57 田口貫太 2.23.8 2 1/2 04-05-05-05 35.1 7 (栗)松下武士
10 2 2 ケイアイサンデラ 牡4 57 藤懸貴志 2.24.9 7 01-01-01-02 37.0 9 (栗)小林真也
11 8 11 ブローザホーン 牡5 59 菅原明良 2.25.3 2 1/2 10-10-10-11 35.9 1 (栗)吉岡辰弥

想定内の結果

3連単は衝撃の141万馬券!!

単勝最低人気のメイショウブレゲが3着に食い込んだのとは対象的に、上位人気3頭が、すべて馬券圏外に沈んだ。

中でも1番人気のブローザホーンは、衝撃の最下位。

「ほんの3ヶ月前に国内の頂点に立ったほどの馬が、G2で最下位に沈むなんて、、、」

と、衝撃を受けた競馬ファンは多かったと思う。

しかしながら、私たちがレース前の段階で公開していた「京都大賞典の狙い」のコラムを読んでくださった方であれば

「驚きはしたけど、想定内」

という感想になるのではないだろうか。

 

「想定内」につながる理由

本当は、狙いのコラムに立ち戻って読んでいただくとありがたいが、、、笑

手間をとらせてもいけないので「想定内」につながる理由の部分を転載しておきたい。

この考え方は、必ず来年以降も使えるので、覚えておいてほしい。

荒れる理由は「各馬の仕上げの違い」にあると私たちは考える。

仮にあなたが【天皇賞秋】での活躍を本気で目指す実績馬のオーナーだとしたら、どのレースを叩き台に使うだろう?

そう問われたら、恐らく大半の方が【毎日王冠】と答えると思う。

舞台は同じ東京、距離も近い。

そして、3週後の【天皇賞秋】を目指しての【毎日王冠】出走となる以上、ある程度形を作るためにも、それなりの仕上げをするはずだ。

つまり、凡走の可能性は低い。だが【京都大賞典】はそうではないのだ。

キングのキーワード
各馬の目標を見極めろ!!

かつてはここから【天皇賞秋】という馬もいたが・・・。

今はどちらかと言えば「ここが最大目標の馬」、もしくは「同じ距離のジャパンカップを見据えての出走」という馬が増えている印象。
(一昨年、こことジャパンカップを連勝したヴェラアズールがまさにそうだった)

マカヒキの驚きの激走も忘れられない

そして後者の場合は大目標まで時間があるため、どうしても仕上げに余裕がでる。

そういった馬が苦しみ、波乱が生まれるのだとみている。

もちろん、今年もその可能性大だと考えている!

 

実際に、今年の出走予定馬の調教もチェックしているが、やはり馬によって仕上がりにバラツキがあるように思える。

例えば【宝塚記念】を勝ったブローザホーンも万全だとは思えない。

余計に仕上がりの差がレースに及ぼす影響は大きくなるに違いない。

細かいことを抜きに「調教だけにポイントを絞り込む」

これくらいの割り切りをもって良いレースだと考える。

 

案の定のブローザホーン

上の転載部分で「ブローザホーンも万全だとは思えない」と記したが、案の定。

もちろん、力の要る馬場を得意にする馬だけに、2分22秒台の決着が速かったという面もあるだろうが、実際にレース後、菅原騎手は「追い切りで体がついてこない感じがあった」という趣旨のコメントを残すなど、本来のデキではなかったことを認めている。

ブローザホーンはこのままじゃ終われない

それは、他の有力馬たちにも言えることだろう。

だから、基本的には、今回のレースに関しては、勝ち馬を含め、上位入線馬たちが残した「結果」自体の素晴らしさを十分に認めた上で、能力比較という部分に関しては「ノーカウント」で良いと思う。

とはいえ、本当に強い馬なら、例え仕上がり途上だろうが、馬場が合わなかろうが、大きな凡走はしない。

要するに、今の日本競馬界は、G1馬もそれ以外も、それほど大きな差はないのだ。

したがって【天皇賞・秋】も【ジャパンカップ】も、近年にない高配当のチャンスだと思う。楽しみにしようじゃないか!

 

サウジアラビアRC 2024 の回顧&未来の主役

2024年10月 5日(土) 4回東京1日 天候 : 小雨 馬場状態 : 稍重
【11R】 第10回サウジアラビアロイヤルカップ
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1600m 7頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 アルテヴェローチェ 牡2 56 佐々木大 1.33.0      05-06 34.5 2 (栗)須貝尚介
5 5 タイセイカレント 牡2 56 横山武史 1.33.1 1    07-07 34.3 4 (栗)矢作芳人
4 4 マイネルチケット 牡2 56 戸崎圭太 1.33.2  1/2    03-03 35.2 5 (栗)宮徹
6 6 シンフォーエバー 牡2 56 菅原明良 1.33.2    01-01 35.5 6 (栗)森秀行
3 3 アルレッキーノ 牡2 56 ルメール 1.33.3 クビ    04-04 35.2 1 (美)国枝栄
2 2 ニシノルアノーヴァ 牡2 56 永野猛蔵 1.34.1 5    06-05 35.8 7 (美)古賀慎明
7 7 フードマン 牡2 56 松山弘平 1.34.2  1/2    02-02 36.3 3 (栗)小栗実

勝ち馬が「本物」だと言い切れる理由

近年、ここで好走した馬の多くが、年末のG1【朝日杯FS】で活躍している。

つまり誰もが認める出世レースを制したのは、単勝2番人気のアルテヴェローチェだった。

まずは重賞初制覇、おめでとう。

 

さて、出世レースで2番人気に評価されるほどの馬ながら、意外と、レース前の段階での競馬ファンの印象は薄かったのではないだろうか。

どうしても、血統的な背景もあり、アルレッキーノに注目が集まっていたからだ。(今年のオークス馬・チェルヴィニアの弟)

だが、私たちキングスポーツは、自信をもって、アルレッキーノではなく、アルテヴェローチェを「出世レースを制するに相応しい存在」だと考え、3連単1着軸の1頭に据えた。

そして、レースが始まる前も、終わった今でも、変わらず「本物」だと考えている。

なぜか?

ということで、そのあたりについて記した、有料会員様への解説文の一部をここでご紹介しようと思う。

 

師が絶賛した素質

福永元騎手や、川田騎手が「良い時も悪い時も、思いを率直に伝えてくれる人」というのは今や有名だが、実は調教師の中にもそういった人はいる。その一人が須貝調教師だと私たちは考えている。

期待しているほどの馬であっても「よほど」でなければ強気なことを言わない人が、アルテヴェローチェに対して「先々は大きなところを狙っていける素材」とまで言い切っていること自体が「大きな買い要素」なのだ。

もちろん「よほど」の期待を送られるだけの逸材であることは、新馬勝ちでの動き、調教での動きからも明らかで、厩舎が「次世代の主戦」と考えているであろう、佐々木騎手を配してきた点も力が入っていることの証。

もちろん、これまでのレースぶり、あるいは調教での動きから「もっと上まで狙える素材」だと私たちも確信していた。

だが、その思いを後押ししたのは、間違いなく「率直な」須貝調教師の見解に他ならない。

そして、今回の直線で見せた爆発的な末脚から、大器ぶりを再確認させてもらった。

 

頼もしき若武者

そして、そんな名将から、今や「主戦」の評価を集めているのが、3年目の若武者・佐々木大輔騎手。

今年ここまで63勝で全国リーディング3位!また、今年の【函館2歳S】で重賞初制覇をして以来、早くも重賞3勝目(いずれも2歳重賞)と勢いは止まらない。

札幌2歳はマジックサンズで制覇

さて、競馬ファンの中には、若くして勝ち星を多く稼ぐ騎手が現れると

「質の良い馬をたくさん回してもらってるんじゃないの!?」

という穿った見方をする人も少なくない。

ひょっとしたらそういった騎手もいるかもしれないが、少なくとも佐々木騎手に関しては、馬同様「本物」だと思う。

 

その象徴はまさに今回の騎乗ぶりだ。レース後、佐々木騎手は

(ゲートの)出がすごく良かったので、少し引っ張り殺すのももったいないかと思いましたが、先行集団で力ませ続けるよりは、一段引いて、折り合いに専念する形を選びました。

と語っている。

スタートの良さ、1枠だったことを考えると、ついつい前で勝負したくなるところ、冷静に位置を下げられる判断力と勇気。並大抵ではないと思うし、結果的に、そこで我慢した分がラストの脚に繋がったことは間違いない。

この騎乗をしていたら、すぐにG1を勝つだろう。

菅原騎手・岩田望騎手らの黄金世代、一つ上の西村騎手ら、若手の活躍が目立つ昨今だが、佐々木騎手を見ていると、魅力的な先輩たちを一気に飛び越えていくんじゃないか?そんな気さえする。

今回は、この「人馬」を未来の主役にさせてほしい。

ということになるんじゃないかな。

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