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ホーム勝負の明暗【回顧】マーチステークス 2018 勝負の明暗「G1上位組の壁は厚いが」

【回顧】マーチステークス 2018 勝負の明暗「G1上位組の壁は厚いが」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】マーチステークス 2018 における勝負の明暗

2018年 3月25日(日) 3回中山2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良

第25回マーチステークス

4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 単勝
4 8 センチュリオン 牡6 57 幸英明 1.52.1   2 6.1
B7 14 クインズサターン 牡5 55 津村明秀 1.52.1 ハナ 5 11.4
2 4 ロワジャルダン 牡7 56 真島大輔 1.52.2  3/4 10 49.1
B6 12 アルタイル 牡6 57 田中勝春 1.52.2 6 13.3
5 10 コスモカナディアン 牡5 56 柴田大知 1.52.4  3/4 8 20.5
8 15 ロンドンタウン 牡5 57.5 松岡正海 1.52.6 1 1/2 7 18.1
B4 7 ディアデルレイ 牡7 57 勝浦正樹 1.52.8  3/4 4 10.7
3 5 サクラルコール 牡7 53 柴田善臣 1.52.9  3/4 9 32.5
7 13 ハイランドピーク 牡4 55 横山典弘 1.53.0 クビ 1 2.0
10 2 3 サンマルデューク 牡9 55 蛯名正義 1.53.1  1/2 13 110.2
11 8 16 オールブラッシュ 牡6 58 石橋脩 1.53.2  1/2 12 95.6
12 1 1 ブレスアロット 牡5 53 丹内祐次 1.53.6 2 1/2 15 133.6
13 3 6 ジョルジュサンク 牡5 54 藤岡康太 1.53.7  1/2 14 111.2
14 5 9 エピカリス 牡4 56 ルメール 1.53.8  1/2 3 8.2
15 B1 2 ストロングサウザー 牡7 55 木幡巧也 1.53.9  3/4 16 365.4
16 6 11 メイショウウタゲ 牡7 57 内田博幸 1.54.1  3/4 11 54.3

 

このマーチステークスをどういう位置づけとしてとらえるべきなのか?
私はといえば「【フェブラリーステークス】上位組に食い込めそうな馬の発掘」というイメージ。

キングスポーツが3連単で4万馬券を射止めた【フェブラリーステークス】だが、優勝したノンコノユメ、2着のゴールドドリームを筆頭に、ハッキリ言って上位陣は強い!
だが「彼らが強い」というだけで話が完結してしまえば、この先のダート路線は、レース内容も馬券的にも堅すぎ。穴のキングスポーツとしては、それでは困る!

ということで、このマーチSに限らずだが、ダートのレースは常に「G1上位組への挑戦者発掘という視点で見ていくつもりだ。

 

?1着センチュリオン・・・唯一の「挑戦権獲得」

今回出走した全ての馬が頑張っていることは十分に認めた上で申し上げるが、G1上位組へ絡める可能性があるとすれば、この馬くらいではないだろうか。

スタート直後から確実に好位を確保できるスピードと、直線でも渋太く粘れるスタミナを兼備しているスタイルは、ノンコノユメやゴールドドリームといった一線級が「後ろから」の馬だけに、有効なのではないか。ラストで2着馬にハナ差まで詰められたが、これはハンデ2キロ差の分だけに、全く問題視することはない。

前々で攻められるスタイルが頼もしい!センチュリオン

ちなみに、レース後、鞍上の幸は「これからどんどん強くなると思います」と語っていた。

私は、レース前の関係者のコメントは殆ど参考にしないが、レース直後のコメントは、常に頭に入れておくようにしている。何故なら、レース前というのは、大抵の人が「希望・期待」を込めて語るのに対し、レース直後というのは、良くも悪くも熱くなっているため、本音が出やすいからだ。

「これからどんどん強くなると思います」はまさに本音だろう。年齢においては6歳とベテランだが、経験を積むほど強くなれるダート路線(だからダートは高齢の活躍馬が多い)だけに、引き続き注目していきたい。

 

?9着ハイランドピーク・・・よもやの惨敗だがもう一度見たい

続いて「今回はダメだったけど、可能性を感じるなら・・・」ということで、ハイランドピークをご紹介したい。

単勝2.0倍という圧倒的な1番人気を裏切ってしまったハイランドピーク。スタート直後からスピードの違いで逃げて、1000万&1600万を連勝・圧勝してきた馬だけに、スタートで躓いて後方からの競馬になった時点で万事休すだったか。

まだ、見限れない。ハイランドピーク!

鞍上の横山典の騎乗についても、馬券を買っている人からすれば賛美両論あるだろうが、彼曰く「返し馬の時から馬が伸びていた(疲れていた)」ということらしいし、躓いた時点で、批判覚悟で無理しないことを決めたのだと思う。直線でも一応追っていたが、あくまでも流れに任せて、といった印象で力を入れているように見えなかった。

だからこそ、この馬の場合は、もう一度見てみないとよくわからない、というのが本音だ。タイプ的にはテイエムジンソクのようになれそうな気もするし、とにかく次走!キッチリと立て直してきてほしい。

 

?14着エピカリス・・・よもやの惨敗だがもう一度見たい

エピカリスの場合、レース前の段階から、会員様には「危険な人気馬」としてご紹介していた。

9番エピカリス
「世界にも通用する」その事が頭から、こびり付いている競馬ファンが多く、凡走しても人気が上がってしまう馬だ。しかし、いまだ中央の重賞を1つも勝っていない。しかも昨年の【みやこS】では久々だった割引がありながら、1.6秒も離されての8着は、あまりにも情けなかった。強豪の古馬が集結した今回は苦しい戦いになりそうだ。管理する萩原調教師も最終追い切りが悪く「アノ動きでは厳しいだろう」と本音を漏らしていた。

この通り、まず厳しい戦いになるだろうと確信していた。

レース後、ルメール騎手は「道中ハミを取って良い感じで行けたのですが、4コーナーで仕掛けてからの反応がありませんでした。敗因はわかりません」と語っていたが、なんとコメントしても、馬や陣営を責めることになりそうだから、気を遣って「わからない」ということになったのだと思う。

完全復活までは、少々時間がかかるだろう。だが、センチュリオンの解説の際にも記した通り、ダートは高齢の活躍馬が多い。4歳のこの馬にとっては、活躍できる機会はいくらでもあるのだし、焦らず、じっくりと作り直してほしい。素材は間違いないのだから。

 


 

【マーチステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【マーチステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 センチュリオン(幸英明騎手)
「初騎乗でしたが、とても乗りやすかったです。ゲートもスッと出て、良いポジションを取れたし、追ってからもしっかりしていました。言うことないです。力をつけている途中だと思うので、これからどんどん強くなると思います」

1着 センチュリオン(田村康仁調教師)
「中山なら重賞を取れる可能性が高いと思っていましたし、負けられないという思いでした。レースは思ったより前の位置でしたが、最後もよく踏ん張ってくれました。これからはひとつひとつ、ステップを踏んで進めたいです」

2着 クインズサターン(津村明秀騎手)
「いつもより前に出して行って、内からスルスルと上がっていけました。うまく行きすぎた分なのか、最後はいつもほど脚を使えませんでしたが、それにしても力のある馬です」

3着 ロワジャルダン(荒山勝徳調教師)
「目一杯に仕上げて馬体重マイナス22キロ、細くは見えなかったので気にしていませんでした。今日はリズムに任せた走りを、と指示しましたが、良い位置をとれて最後もよく踏ん張ってくれました。また中央のレースに来たいです」

4着 アルタイル(田中勝春騎手)
「スタートをポンと出て集中した良い走りでした。前に壁を作って道中進められたらもっと良かったです」

5着 コスモカナディアン(柴田大知騎手)
「勝ち馬の外に出すか迷って内にこだわった進路を取ったところ、グーンと伸びてくれました。今日のような形のレースがこの馬には合っているのでしょう」

9着 ハイランドピーク(土田稔調教師)
「ジョッキーによれば、返し馬の時から馬がのびていたとのことです。もしかすると、使ってきた疲れがあったのかもしれません。それでも最後は脚を使っていましたし、今日の経験が活きてくればと思います。今後はひとまず厩舎に戻して、様子をみてから考えます」

14着 エピカリス(C・ルメール騎手)
「道中ハミを取って良い感じで行けたのですが、4コーナーで仕掛けてからの反応がありませんでした。敗因はわかりません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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