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マーチステークス 2019【回顧】オープン&重賞で強いシンボリクリスエス産駒

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】マーチステークス 2019 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
5 10 サトノティターン 牡6 55 石橋脩 1.52.3   12-12-13-12 36.6 8
6 12 ロンドンタウン 牡6 57.5 吉田隼人 1.52.5 1 1/4 06-05-04-04 37.6 11
6 11 リーゼントロック 牡8 56 松岡正海 1.52.5 クビ 03-03-03-02 37.7 12
3 6 ヒラボクラターシュ 牡4 57 戸崎圭太 1.52.5 05-05-04-04 37.5 2
8 15 サンマルデューク 牡10 53 武士沢友 1.52.6 クビ 16-16-16-15 36.6 16
2 4 ロードゴラッソ 牡4 55 藤岡佑介 1.52.6 ハナ 09-09-10-08 37.2 3
7 14 グレンツェント 牡6 56 ミナリク 1.52.6 クビ 12-12-07-07 37.4 9
2 3 ジョーダンキング 牡6 55 蛯名正義 1.52.7  1/2 15-15-10-10 37.3 6
8 16 センチュリオン 牡7 57.5 内田博幸 1.52.9 1 1/4 09-09-10-12 37.5 10
10 4 8 テーオーエナジー 牡4 57 田辺裕信 1.53.0  1/2 03-03-04-04 38.0 1
11 3 5 アスカノロマン 牡8 56 太宰啓介 1.53.3 1 3/4 14-14-13-15 37.7 13
12 1 1 アルドーレ 牡4 55 古川吉洋 1.53.3 クビ 09-11-13-14 37.7 5
13 B4 7 ハーベストムーン 牡4 54 三浦皇成 1.53.5 1 1/4 06-07-07-08 38.3 15
14 5 9 エイシンセラード 牝4 52 津村明秀 1.54.2 4 02-02-02-02 39.5 7
15 1 2 マイネルオフィール 牡7 56 柴田大知 1.54.7 3 06-07-09-10 39.4 14
16 7 13 ハイランドピーク 牡5 57 横山和生 1.54.8  1/2 01-01-01-01 40.2 4

 

予想を超えた大波乱に!

いや~驚いた。

8番人気⇒11番人気⇒12番人気での決着

という大波乱で、3連単では驚異の124万馬券が飛び出したのだから。

 

実は、レース前の段階で公開していたコラム「マーチステークスの狙い」において、以下のようなことを記した。

3月25日(日)恐らく、殆どの競馬ファンの注目は中京競馬場へ、つまりG1【高松宮記念】に集まっているに違いない。当然だと思うが

穴ファンのあなたは、それではいけない!

なんと言っても、中山競馬場において、直近5年の3連単の平均配当が15万馬券を超えるダート重賞【マーチステークス】が行われるのだから。

 

荒れることはわかっていた。だが、これまでの荒れ方とはレベルが違った。

ここで、2014年から昨年まで、5年間のマーチステークスの結果を見てほしい。

【マーチステークス】直近5年の上位入線馬&主な配当

日付 着順 人気 馬名 性齢 騎手 調教師 馬連 3連単
180325 2 センチュリオン 牡6 幸英明 (美)田村康仁 2540 153570
180325 5 クインズサターン 牡5 津村明秀 (栗)野中賢二
180325 10 ロワジャルダン 牡7 真島大輔 [地]荒山勝徳  
170326 10 インカンテーション 牡7 勝浦正樹 (栗)羽月友彦 10760 466890
170326 2 ディアデルレイ 牡6 木幡巧也 (美)牧光二
170326 11 アルタイル 牡5 田中勝春 (美)手塚貴久
160327 8 ショウナンアポロン 牡6 松岡正海 (美)古賀史生 3060 50080
160327 1 バスタータイプ 牡4 内田博幸 (栗)佐藤正雄
160327 2 ドコフクカゼ 牡6 石川裕紀 (栗)友道康夫
150329 6 マイネルクロップ 牡5 丹内祐次 (栗)飯田雄三 6530 70600
150329 5 イッシンドウタイ 牡6 田辺裕信 (美)伊藤圭三
150329 1 マスクトヒーロー 牡7 横山典弘 (美)新開幸一
140330 3 ソロル 牡4 蛯名正義 (栗)中竹和也 2060 34910
140330 2 ジェベルムーサ 牡4 田辺裕信 (美)大竹正博
140330 5 ドコフクカゼ 牡4 後藤浩輝 (栗)友道康夫

ポイントは、各馬の単勝人気順。

一昨年に飛び出した3連単46万馬券を筆頭に、毎年高配当が出ているが、意外にも

単勝2番人気までの馬が必ず馬券圏内に食い込んでいた

要するに、どんなに荒れようとも、伏兵だけの決着はなかったのだが、今回はそのパターンを崩す結果となった。

 

必ず例外はある。ブレないこと

こういった結果を目の当たりにした時、大切なのは

一度の結果に引っ張られすぎないこと

だと思う。

どんなに分析したところで、絶対に「例外」はある。その例外が今回だと思い、ある意味での割り切りが必要ではないだろうか。

というのも、毎回「100万馬券級が出るかもしれない、伏兵だけの決着があるかもしれない」などと警戒していたら、予想がぶれるからだ。

結果は結果として受け止め、しかし切り替えて、いつものスタンスでこれからも勝負をしようと思うし、皆様にもそうしてほしい。

 

シンボリクリスエス産駒はダートで強い

とはいえ、これでコラムが終わってしまってもつまらないだろうから、優勝したサトノティターンから得た教訓(改めて学んだこと)をひとつだけ記しておこう。

それは、シンボリクリスエス産駒の「ダートのオープン、重賞(上級クラス)」における強さだ。

以下、2016年以降の、ダートのオープン、重賞における種牡馬ランク。距離は問わず。

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ゴールドアリュール 18- 16- 6-125/165 10.9% 20.6% 24.2%
キングカメハメハ 14- 15- 13-127/169 8.3% 17.2% 24.9%
シニスターミニスター 12- 12- 5- 68/ 97 12.4% 24.7% 29.9%
クロフネ 9- 11- 11- 75/106 8.5% 18.9% 29.2%
カネヒキリ 9- 2- 6- 37/ 54 16.7% 20.4% 31.5%
ネオユニヴァース 6- 9- 9- 40/ 64 9.4% 23.4% 37.5%
アグネスデジタル 6- 5- 7- 75/ 93 6.5% 11.8% 19.4%
ロージズインメイ 6- 2- 8- 48/ 64 9.4% 12.5% 25.0%
キンシャサノキセキ 5- 5- 3- 30/ 43 11.6% 23.3% 30.2%
サウスヴィグラス 5- 4- 12- 78/ 99 5.1% 9.1% 21.2%
プリサイスエンド 5- 3- 10- 37/ 55 9.1% 14.5% 32.7%
シンボリクリスエス 4- 5- 7- 15/ 31 12.9% 29.0% 51.6%
ダイワメジャー 4- 4- 3- 46/ 57 7.0% 14.0% 19.3%
フレンチデピュティ 4- 3- 3- 29/ 39 10.3% 17.9% 25.6%
エンパイアメーカー 4- 2- 5- 38/ 49 8.2% 12.2% 22.4%

種牡馬によって出走頭数が違うので、大事なのは勝利数よりも「率」ということになる。

シンボリクリスエス産駒は、勝利数トップ15のうち

勝率⇒2位

連対率⇒1位

複勝率⇒1位

複勝率にいたっては50%を超えているのだ!これは凄い!

今後、シンボリクリスエス産駒がダートのオープン、重賞に出走してきたら、無条件で注目してほしい。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

4着のヒラボクラターシュ

レース後、鞍上の戸崎騎手が

乗りやすい馬です。スタートを出て好位につけられて、直線もスムースでした。ジリジリという伸びだったのは斤量も影響したかもしれません

と語っているが、本当にその通りだと思う。

道中での軽快なフットワーク、余裕度はメンバー中でも屈指だったのではないだろうか。

まだまだ経験も浅い4歳馬。今後、様々な経験を積めば、必ずもっと上のレベルで戦える馬だと思う。覚えておいてほしい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【マーチステークス 2019】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 サトノティターン(石橋脩騎手)
「元々力のある馬であることは分かっていました。ただ、精神面などいろいろ弱い面があって力を出し切れずにいました。ここに来てそのあたりが良くなって力を出すことが出来ました。潜在能力の高い馬で楽しみです」

2着 ロンドンタウン(吉田隼人騎手)
「一歩目は出ましたが、他を行かせて抑える形にしました。テンは力んでいましたが、そのあといい感じで走れました。休み明けでこれだけやれましたから、このあとがさらに楽しみです」

3着 リーゼントロック(松岡騎手)
「これ以上ないくらい思い通りにいきました。勝ちたかったのですが、悔しいです」

4着 ヒラボクラターシュ(戸崎騎手)
「乗りやすい馬です。スタートを出て好位につけられて、直線もスムースでした。ジリジリという伸びだったのは斤量も影響したかもしれません」

6着 ロードゴラッソ(藤岡佑介騎手)
「揉まれてしまって、道中は追っつけ追っつけという感じでした。それでも直線で内から伸びてきたので、伸びしろがありそうです」

7着 グレンツェント(ミナリク騎手)
「いいポジションを取ることが出来て、3コーナーから4コーナーの手応えも良かったのですが、直線では思っていたほど伸びませんでした」

8着 ジョーダンキング(蛯名騎手)
「トビが大きい馬なので、馬群の中には入れず、あえて外に出しました。4コーナーでの手応えもとても良かったです。初重賞でこれだけやれましたので、この先、楽しみです」

9着 センチュリオン(内田博幸騎手)
「うまく流れに乗れましたが、最後止まってしまいました。ただ、次につながる走りでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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