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マーメイドステークス 2018【回顧】彼女達には明るい未来が待っている!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】マーメイドステークス 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
3 アンドリエッテ 牝6 51 国分恭介 1.59.1   12-09-11-09 34.4 10
1 ワンブレスアウェイ 牝5 53 津村明秀 1.59.1 クビ 06-06-07-09 34.6 9
12 ミエノサクシード 牝5 54 川島信二 1.59.4 2 04-05-04-04 35.1 4
10 ヴァフラーム 牝6 50 富田暁 1.59.5 クビ 13-14-13-09 34.7 13
4 ミリッサ 牝4 53 岩田康誠 1.59.6  1/2 04-03-04-05 35.3 2
5 レイホーロマンス 牝5 52 岩崎翼 1.59.8 1 1/4 13-13-13-14 35.1 1
6 キンショーユキヒメ 牝5 55 秋山真一 1.59.8 ハナ 10-11-07-09 35.2 3
13 エマノン 牝5 50 松若風馬 1.59.8 ハナ 03-03-02-02 35.6 7
2 ルネイション 牝5 50 荻野極 1.59.8 08-09-11-09 35.1 8
10 15 フェイズベロシティ 牝5 51 北村友一 1.59.9 クビ 15-15-15-05 35.3 12
11 7 エテルナミノル 牝5 55 和田竜二 2.00.1 1 1/4 06-06-07-05 35.6 6
12 11 アルジャンテ 牝5 52 酒井学 2.00.1 クビ 10-11-10-15 35.4 11
13 8 スティルウォーター 牝5 48 川又賢治 2.00.2 クビ 08-08-04-05 35.8 14
14 9 ティーエスクライ 牝6 48 竹之下智 2.00.4 1 1/4 02-02-02-02 36.2 15
15 14 トーセンビクトリー 牝6 56 浜中俊 2.00.8 2 1/2 01-01-01-01 36.7 5

 

馬連では1万0840円、3連単では特大26万馬券が飛び出すという大荒れ決着となった【マーメイドステークス】。10番人気の伏兵アンドリエッテ(ハンデ51キロ)が優勝したことと合わせて衝撃を受けた方も多かったかもしれないが、私たちキングスポーツは「こういった結果もあるだろうか」と考えていた。

実際に、私は「マーメイドステークスの狙い」において、以下のように記した。一部抜粋の形で再掲しておきたい。

 


直近5年の勝ち馬と3連単配当のデータ

開催年 勝ち馬 3連単配当
13年 マルセリーナ(7人気) 19万3,030円
14年 ディアデラマドレ(1人気) 12万7,050円
15年 シャトーブランシュ(8人気) 15万1,990円
16年 リラヴァティ(6人気) 14万7,190円
17年 マキシマムドパリ(3人気) 1万4,720円

 

上記データをご覧いただければ一目瞭然だが、昨年こそ比較的堅めの配当で決着したが、13年~16年までが4年連続で3連単10万馬券超えの決着となっているように、まず一筋縄ではいかない。

では、その理由とは一体なんだ?

 

タフなコースだからこそ軽ハンデは要注意!

まず、確認しておきたいのは、阪神芝2000Mのレースをご紹介する度に記してきたことかもしれないが「タフな舞台」だということ。

阪神芝2000Mというのは、スタート直後に坂があるため、前半のペースは上がりにくい。

しかし、内回りコースで直線が短いことから、後方待機の面々もノンビリと構えてはいられない。3コーナー前後から、早めの好位進出を狙うため、全体のペースが上がり、ラストは潰し合いの底力比べに!

それだけに、少しでも楽な条件で戦える馬、つまり軽ハンデ馬が面白い存在になるのだ!

 

例えば2014年は50キロの馬が

実例として挙げるなら、2014年の2着馬コスモバルバラだろう。

上記した「直近5年の勝ち馬と3連単配当のデータ」をご覧になった貴方は、このように思わなかっただろうか?「2014年は1番人気馬が勝っているのに、随分荒れたな」と。

そう、大波乱の立役者となったのが、13番人気の伏兵だったコスモバルバラであり、1000万勝ち直後の格上挑戦ながら好走できたのは「50キロ」という軽いハンデが後押ししたからに他ならない。

 


 

まさに上記内容の通りではないだろうか。一筋縄ではいかない決着であり、その主役となったのはハンデ51キロの軽量馬だった。「マーメイドステークスらしいマーメイドステークス」だったという訳だ。

 

ここでの好走は先に繋がるか?

では、アンドリエッテの今後はどうなんだろう?

上でも名前を挙げた2014年のコスモバルバラは、このレースで2着に入って以降、重賞を4戦したが、一度も掲示板にさえ食い込めなかった。そして、そのまま引退している。

コスモの事を知っている人は「アンドリエッテにも厳しい未来が待っているのでは?」と考えると思うが、私たちの見方は違う。

見事な走り!アンドリエッテ

ここが初重賞挑戦だったコスモとは違い、アンドリエッテは3歳時には重賞でも活躍していたような馬。元々備えている能力が違う。

また、4角9番手という位置取りから、上がり3ハロン最速の脚を繰り出して差し切ったという内容は「たまたま嵌って」というようなことではない。力があればこそ!

だからこそ、G1、G2という上のレベルでは簡単ではないだろが、G3、オープン特別あたりなら、これから先も十分に馬券圏内に食い込む走りをできると思う。馬体、走りっぷりを見ていると、6歳とはいえまだまだ若そうだし、今後も注目しきたい。

 

 

1番人気レイホーロマンスはどうだ?

対象的に、1番人気の支持を集めながら、6着に敗れたのがレイホーロマンス。私たちキングスポーツも、実はレイホーロマンスから、アンドリエッテらに流して勝負をしていただけに、残念だった。

前半から、後方13番手あたりでじっくりと脚を溜めていたレイホーロマンス。その形自体にどうこういうつもりはないのだが、問題は、向こう正面で全体のペース、流れが遅くなったしまった時の対応だ。

レイホーロマンスには次がある!

鞍上の岩崎は、何もすることなく、ただ位置をキープするだけ。ペースが遅くなったことによる上がりの速い勝負では、後ろにいればいるほど不利な事は、鞍上だった十分にわかっていた筈だが・・・。

もちろん、人気を背負っていたからこそ、動くに動けなかったという事情もあるだろう。若手故の経験不足に関しても、そこまで考慮して予想しきれなかった予想する側にも問題はある。

だが、どうか岩崎騎手にはこの経験を無駄にしてほしくはない。今日の結果で本当に悔しい思いをしているファン、関係者がいることまで十分胸に刻んで精進してくれたら、必ず素晴らしいジョッキーになる筈だ。

尚、馬に関しては、直線でもあきらめることなく、必死に脚を伸ばしていた。もちろん鋭く伸びていた。次走以降も狙うべきだと考える。

 

 


 

【マーメイドステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【マーメイドステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 アンドリエッテ(国分恭騎手)
「(2010年府中牝馬Sの)テイエムオーロラ以来の重賞勝ちで、本当に久しぶりなので、何だか気持ちがフワフワして実感が湧きません。内枠をいただいてもっと雨が降ると思っていたので、そのあたりがどうかとは思いましたが、内にこだわってそこでロスなく行って脚を使えたら、いいところがあるのではないかと思っていました。もともとテンから行く馬ではないので、慌てずに外に行った馬の内を突きながらレースをしました。一瞬の脚は速かったですね。このようなチャンスをいただいて、結果を出せたことは自信になります」

2着 ワンブレスアウェイ(津村騎手)
「ゲートを何とか出てくれて、いい位置で競馬ができました。返し馬のときから雰囲気がよくて、勝負になる気配がありましたがもう少しでした」

3着 ミエノサクシード(川島騎手)
「距離の心配はありましたが、よく頑張ってくれました」

4着 ヴァフラーム(富田騎手)
「最後はよく伸びて、いい脚を使ってくれました。乗りやすい馬で、よく頑張っています」

5着 ミリッサ(岩田騎手)
「流れに乗ることはできましたが、相手の脚が上でした。直線、一緒に上がっていけませんでした」

7着 キンショーユキヒメ(秋山騎手)
「動きたかったけど他の馬との(斤量の)比較で、思ったように動けませんでした。流れに乗ってもっと行くか、下げて終いを生かすか、というレースをすればよかったかもしれません」

11着 エテルナミノル(和田騎手)
「流れに乗って運べましたが、4コーナーも直線も伸びませんでした。乗った具合はよかったのですが…」

12着 アルジャンテ(酒井騎手)
「2000mより1600mのほうがよさそうですね。コーナーで位置をキープするためには、かなり押さないといけません。バテてはいませんが、伸びる感じもありませんでした。現状は、マイルで自分のレースに徹したほうがよいかもしれません」

(via ラジオNIKKEI 

 

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