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ホーム勝負の明暗マーメイドステークス 2021【回顧】勝ち馬の評価と「次に買いたい1頭」を断言!

マーメイドステークス 2021【回顧】勝ち馬の評価と「次に買いたい1頭」を断言!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】マーメイドステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 6月20日(日) 3回阪神2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第26回マーメイドS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (牝)(国際)(特指) 芝・内 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 シャムロックヒル 牝4 50 藤懸貴志 2.00.4 01-01-01-01 35.3 10 20.5 490 0 (栗)佐々木晶
7 13 クラヴェル 牝4 51 横山典弘 2.00.4 クビ 14-13-11-13 34.6 5 9.7 450 0 (栗)安田翔伍
3 5 シャドウディーヴァ 牝5 55 福永祐一 2.00.5 クビ 06-06-06-05 35.1 6 10.1 476 -2 (美)斎藤誠
6 12 アンドラステ 牝5 55 岩田望来 2.00.8 1 3/4 06-05-04-02 35.4 3 6.9 476 +6 (栗)中内田充
2 3 ホウオウエミーズ 牝4 50 丸田恭介 2.00.8 09-09-11-09 35.2 12 36.1 446 -2 (美)池上昌和
1 2 アブレイズ 牝4 56 浜中俊 2.01.1 2 03-03-04-05 35.6 9 13.7 494 +10 (栗)池江泰寿
5 9 イズジョーノキセキ 牝4 52 西村淳也 2.01.2 クビ 06-06-06-05 35.7 2 5.7 456 -2 (栗)石坂公一
4 8 ソフトフルート 牝4 54 横山和生 2.01.2 クビ 04-03-02-02 35.9 1 5.3 480 +10 (栗)斉藤崇史
5 10 キングスタイル 牝4 50 高倉稜 2.01.4 1 1/4 16-15-14-14 35.4 14 58.1 412 +2 (栗)田中克典
10 4 7 レッドベルディエス 牝5 53 幸英明 2.01.5 クビ 14-15-14-14 35.6 11 20.9 472 -4 (美)鹿戸雄一
11 7 14 サンクテュエール 牝4 55 川田将雅 2.01.5 クビ 02-02-02-02 36.2 4 9.5 468 -2 (美)藤沢和雄
12 B2 4 カセドラルベル 牝5 54 和田竜二 2.01.5 ハナ 09-09-08-09 35.8 7 11.1 552 -4 (栗)西村真幸
13 8 16 アッシェンプッテル 牝5 54 太宰啓介 2.01.6  1/2 13-13-16-16 35.5 16 98.9 522 +6 (栗)奥村豊
14 3 6 フィリアプーラ 牝5 54 菊沢一樹 2.01.7  1/2 04-06-08-09 36.0 13 53.8 460 -2 (美)菊沢隆徳
15 8 15 ミスニューヨーク 牝4 53 加藤祥太 2.01.9 1 1/4 09-09-11-08 36.3 8 11.2 464 +8 (栗)杉山晴紀
16 6 11 パッシングスルー 牝5 54 荻野極 2.01.9 09-09-08-09 36.3 15 60.2 480 -10 (美)黒岩陽一

 

【マーメイドS】といえば「荒れる重賞」というフレーズが最も似合う一戦のひとつ。

何と言っても、直近5年の3連単平均配当は18万馬券を超えている!

牝馬限定の重賞、ハンデ戦、さらには馬場が荒れやすい季節という、波乱の条件が揃っているだけに、今年も一筋縄ではいかないだろうと考えていた。

そして結果は!案の定だった。

3連単では平均を大きく超える33万馬券超えの高配当!

10番人気馬が優勝しただけではなく、上位人気3頭全てが馬券圏外に沈むとは、、、

競馬の難しさと面白さを感じさせてくれた一戦となった。

 

人馬共に見事な重賞初制覇!

そんな波乱のレースで逃げ切りを決めたのがシャムロックヒルだった。

シャムロックヒルは、格上挑戦という立場をものともせずに重賞初制覇!

また、鞍上の藤懸騎手も11年目での重賞初制覇となった

人馬両者に対して、心からのおめでとうを申し上げたい!

 

迷いがないからチャンスを逃さない

藤懸騎手といえば、今年は、例の岩田康誠騎手の問題で名前が取り上げられてしまったが、結果的には、開き直りというか、良いキッカケになったのだろうか。

最近の彼の騎乗を見ていると「迷いがないな」と感じる。

今回は積極的な逃げ切り勝ちだったが、逆に、じっくりと待てるケースも多い。

今年はハギノピリナでオークス3着に好走

その他【オークス】3着(ハギノピリナ)の際は、マクリ気味に上がっていく際のタイミングがドンピシャだった。

昔から、競馬の世界では「小事が大事」と言われる。

ほんの僅かな判断の遅れが、致命傷に繋がる。

逆に言えば、小さなチャンスの瞬間を逃さなければ結果はついてくる!

「迷いがないからチャンスを逃さない=結果が出る」

そんな感じに思える。

 

勝ち馬をどう考えるべきか?

藤懸騎手の最近の充実ぶりに対して、シャムロックヒルをどう評価すべきだろう?

今回の重賞は勝ちは素晴らしいが、やはり彼女の「今後」を考えるなら、冷静にレース内容を判断した方が良さそうだ。

ロスなく運べる最内1番、ノーマークでの逃げ、ハンデ50キロ。

ハッキリ言って条件が恵まれたことは確か。

何かひとつでも条件が整わなければ、違う結果になっていた可能性も否定はできないだろう。

「フロックの勝利ではないか?」という声も出てくるはず。

 

だが、それを理解した上で!

少なくとも格上挑戦という馬の走りではなかった!
走りも馬体の雰囲気も十分に「オープン馬レベル」

こう感じたことはハッキリと申し上げておきたい。

 

思い出した先日の鳴尾記念

今回のシャムロックヒルを見ていて思い出したのが、先日の【鳴尾記念】

もちろん、レースの細かい条件は色々と異なるが、同じように伏兵の立場だったユニコーンライオンが逃げ切り勝ちを収めた重賞。

【鳴尾記念】は、完全に先行馬有利の流れ(2000Mのレースでスロー。5秒以上も後半の1000Mが速かった)こともあり、やはりフロックではないかという声が出ていた。

だが、そんなユニコーンライオンを、私は「評価できる」と感じた。

その理由については、鳴尾記念の回顧に記したが、一部抜粋してみたい。

※全文はコチラからどうぞ

 

1着⇒ユニコーンライオン

流れが向いたことは確かだが

流れは向いたが

ハッキリ言って恵まれたレースであったことは間違いない。

もう少し後続の馬がユニコーンライオンを突く展開だったら、違う結果だった可能性も考えられなくはない。

ただ、結果どうこうとは別に

ここにきてかなり力を伸ばしていることは間違いない!

というのも、直線での末脚の伸びは、楽に運べていたにしても力強かった。

重賞を勝つに相応しい馬のそれだったと私の目には映った。

上がり3ハロンのタイムは3着ブラストワンピースに続いてメンバー中で2番目だったし、後続を寄せ付けそうな雰囲気が全くなかった。

 

直線の脚も悪くなかった

イメージとしては、上のユニコーンライオンの解説とほぼ同じ。

シャムロックヒルも、条件が恵まれたとしても、直線での脚はなかなか見応えのあるものだった。

上がり3ハロンのタイムもメンバー中で4番だったことも合わせてお伝えしておこう。

また、牝馬としては大型な490キロの馬体重を誇るが、それ以上に馬体から迫力を感じた。

だからこそ、上でも記したように

「オープン馬レベル」

という結論に達したのだ。

 

良くも悪くも内容を!

ユニコーンライオンは宝塚記念へ出走を予定

さて、昨今の競馬における馬券の売れ方を見ると

前走の「着順」を評価する人が多いんだな

と感じることが非常に多い。

確かに着順が良いに越したことはない。だが、それ以上に重要なのが「内容」であることは間違いない。

着順が良くても内容が悪くては先に繋がらないし、その逆のパターンもある。

また、今回のシャムロックヒルのように「フロックだと思われても、実は中身がある走り」ということも。

自らへの戒めという意味も込めるが、ぜひ、このコラムをご覧の皆様には「内容」に目を向ける癖をつけていただきたい。

きっと、多くの勝利に繋がるはずだ!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

ここまでシャムロックヒルの話になったが、4着アンドラステも質の高い競馬をしていた。

 

4着アンドラステ

1コーナー6番手から、少しずつ位置取りを上げて、4角を2番手で通過!

良い手応えで道中を進んでいただけに弾けるかとも思われたが、思いの外伸びなかった。

レース後、鞍上の岩田望騎手は次のように語っている。

2000mの距離は問題ありませんでした。

もちろん、実際に騎乗している騎手にしかわからない感覚があるはずだから、それを否定するつもりはいない。というか、否定できる立場ではない。

ただ、私の予想家としての長年の感覚から申し上げれば、今回のような「意外に伸びなかった」パターンの原因の多くは、距離が長いか、もしくは仕上がりに問題があるか。

アンドラステの場合、仕上がりは良かった。

やはり距離が長かったような気がするのだが、、、

次走、もしも1600M~1800Mに出走なら、迷わず期待したい!

未来の主役に指名する。

 

【マーメイドステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

1着 シャムロックヒル(藤懸貴志騎手)
「本当に直線まで手応えも良かったですし、追って反応も良く、ずっと先頭でしたから何も来ないでくれと無我夢中でした。ゴールした時は離れていたので分かりませんでしたが、馬番が1着のところにあったので勝利を実感しました。僕が重賞を勝つなんて誰も思っていなかったと思いますが、こうやって依頼してのせてくださる方がいるので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。長く脚を使うタイプと思いましたし、一枠一番でしたし、メンバーを見てスタートが良ければ行こうと思っていました。引き付けるのもハイペースも良くないと思い、ちょうどいいペースで手応え良く進めました。11年目、まだ100勝していない僕がこうして乗せていただき、一鞍一鞍、一つでも上の着順にと思っていますのでこれからも頑張ります」

(佐々木晶三調教師)
「今日は良いスタートを切ってくれましたからね。中途半端な競馬をされるのが好きではないので、逃げてくれていい形になったなと思って見ていました。最後もよく盛り返してくれましたね。これがキズナの根性ですかね。今日は父の日で、キズナが父になって僕にプレゼントをしてくれたのかなと思います。1枠1番で重賞を勝つことが多くて、良い枠を引いたと思っていました。このレースを姉のサラスも軽量で勝っていますしね。今日は良い日になりました」

2着 クラヴェル(横山典弘騎手)
「よく頑張ってくれました。テンションの難しい馬を厩舎が上手にやってくれています。今日は返し馬が上手くできましたが運がなかったです」

3着 シャドウディーヴァ(福永祐一騎手)
「最後内にもたれましたが、それでも交わせそうな感じでした。並んでから斤量差がきいた感じです。レースは良い立ち回りが出来ていましたし、競馬ぶりが良くなっていたのは収穫です」

4着 アンドラステ(岩田望来騎手)
「2000mの距離は問題ありませんでした。今日の結果はポジション取りが全てという感じです」

5着 ホウオウエミーズ(丸田恭介騎手)
「内からしっかり脚を伸ばしてくれました。ただまだ狭い所に入っていけないところがあります。スタートに課題のある馬ですが、もう少しうまく出て、前でレースができたらスムーズだったと思います」

7着 イズジョーノキセキ(西村淳也騎手)
「良いポジションを取れて理想的な形でしたが、最後に弾けませんでした」

8着 ソフトフルート(横山和生騎手)
「3勝クラスを勝ったばかりですからそれを考えるとよく頑張っていると思います。馬の状態は良かったのですが、直線では少し馬場を気にしていたようです」

10着 レッドベルディエス(幸英明騎手)
「1コーナーで引っ掛かったのが最後に響きました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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