こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】マイラーズカップ 2019 における勝負の明暗
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 6 | ダノンプレミアム | 牡4 | 57 | 川田将雅 | 1.32.6 | 02-02 | 32.2 | 1 | |
2 | 7 | 8 | グァンチャーレ | 牡7 | 56 | 池添謙一 | 1.32.8 | 1 1/4 | 01-01 | 32.5 | 5 |
3 | 2 | 2 | パクスアメリカーナ | 牡4 | 56 | 藤岡佑介 | 1.32.8 | 頭 | 03-03 | 32.1 | 4 |
4 | 3 | 3 | インディチャンプ | 牡4 | 56 | 福永祐一 | 1.32.8 | クビ | 03-03 | 32.1 | 2 |
5 | 1 | 1 | ストーミーシー | 牡6 | 56 | 北村友一 | 1.33.0 | 1 1/4 | 07-07 | 32.0 | 8 |
6 | 8 | 9 | ケイアイノーテック | 牡4 | 58 | シュタル | 1.33.2 | 1 1/4 | 07-07 | 32.1 | 6 |
7 | 4 | 4 | モズアスコット | 牡5 | 58 | ルメール | 1.33.6 | 2 1/2 | 06-06 | 32.8 | 3 |
8 | 8 | 10 | メイショウオワラ | 牝5 | 54 | 武豊 | 1.34.1 | 3 | 03-03 | 33.5 | 7 |
9 | 5 | 5 | コウエイタケル | 牡8 | 56 | 小牧太 | 1.34.2 | 3/4 | 09-09 | 33.0 | 9 |
10 | B7 | 7 | トーアライジン | 牡6 | 56 | 松山弘平 | 1.34.8 | 4 | 09-10 | 33.5 | 10 |
別に手抜きをするわけではないが、今回のレース、回顧を書く必要があるかな?笑
率直に言って、あまり見どころのないレースだったからだ。
何と言っても、前半1000Mの通過が60.3!
ぜひ、直近5年のタイムと比較してほしい。
マイラーズC 直近5年の前半1000M通過タイム
2014年→57.8
2015年→59.4
2016年→57.9
2017年→58.8
2018年→57.2
明らかに、ゆったりとした流れだった。これなら前を走っていた馬は楽だし、後ろにいた馬はどんなに良い脚を使っても辛い。(実際に、上がり最速&2番手タイの脚を使っていたのは、3着~6着の4頭だった。)
先頭を走っていたグァンチャーレが2着に粘り、2番手を追走していたダノンプレミアムが優勝したのは当然だろう。
後ろの馬たちには「もう少し突っつけよ」と言いたくもなるが、前哨戦だから仕方ないのかも。
G1なら何がなんでも勝ちにいくだろうが、G2あたりで、無理に自分の形を崩して馬がおかしくなったら困る、という思いが陣営にはあるはずだ。後続の馬たちには次走で頑張ってほしい。
とはいえダノンは桁違い
展開から考えて、結果は当然。とはいえ、それを別にしてもダノンプレミアムの強さには恐ろしさを感じる。
直線での走りにも相当余裕があったし、本気で走っていたら、とんでもない上がりタイムが出たかもしれない。大げさではなく、全盛時代の父ディープインパクトを見ているかのような迫力だった。
これだけ強ければ、後のG1【大阪杯】優勝馬アルアインらを完全に子供扱いした、前走【金鯱賞】の結果にも納得だ。
ダノンがマイル路線に回ったことを最も喜んでいるのはアルアイン陣営かもしれないね。笑
さて、順調にいけば【安田記念】に出走することになる。
ということは、同世代の怪物アーモンドアイとの初対決が見られるということだ!
間違いなく史上最高の【安田記念】になる!
では、どちらが強いのか?率直に言って、現時点ではなんとも言えない。これからじっくり検討することが必要になるだろう。
ただ、あくまでもこれまでのレースぶりからの印象だと、究極の瞬発力勝負になればダノン、底力勝負ならアーモンドアイだろうか、、、
そのあたりについての詳細は、5月26日夜に公開予定の「安田記念の狙い」に記す予定だ。
少し先だが、絶対にお見逃しなく!
最後まで高配当を諦めるな
最後に、恐らく今回のレース、ほとんどの方が
「ダノンプレミアムが勝ち負けして、インディチャンプ、モズアスコット、パクスアメリカーナが2着を争い、ガチガチの堅い決着になる」と考えていただろう。
だが、結果は5番人気が2着に入り、馬連で1000円超え!
単勝1.3倍の馬が勝って1000円を超えたのだから、それなりに高配当が出た、という見方をしても良いだろう。私達が戦前にご紹介したものと近い結果になった
別に、私達の読みがあたったことを自慢したいわけではない。
ただ!改めて皆様には
競馬に絶対はない&先入観は禁物
だということを理解してほしい。
どうせ馬券を買うなら「堅い」などと決めつけたら面白くないじゃないか。
結果云々はひとまず置いておいて、最後まで高配当を諦めずにとことん攻める姿勢を持つ!その先に、歓喜が待っているかもしれないぞ!
次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!
今回の「未来の主役」としてご紹介するのは
6着のケイアイノーテック
勝ち馬から0.6秒差の6着という結果自体は、かつてのG1馬としては物足りないかもしれないが、冷静に条件を確認してほしい。
前走でダートに初挑戦&再び芝に戻るという難しいローテーション、それに加えてメンバー中でトップとなる58キロを背負わされていたのだ。
「それでも6着にまとめた」
という考え方が正解ではないだろうか。
一時の不調からは完全に抜け出した印象だし、次あたり一発があっても驚けない!
レースを見逃した方はコチラから
【みんなのKEIBA 次回4月28日(日)午後3時】
安田記念前哨戦「マイラーズC・GⅡ」
1番人気の⑥ダノンプレミアムが制しました。これで重賞5勝目!
2着は5番人気⑧グァンチャーレ、3着は4番人気②パクスアメリカーナ。
3連単は4680円の払い戻し。#フジテレビ競馬 pic.twitter.com/xJhDsiXcdK— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) April 21, 2019
【マイラーズカップ 2019】のレース後の関係者のコメント
~レース後のコメント~
1着 ダノンプレミアム(川田将雅騎手)
「グァンチャーレとの兼ね合いと思っていましたが、向こうが行ってくれたので控える形のレースになりました。道中はゆっくり行って上がりのレースになりました。ですからこの着差(1馬身1/4)になりましたが、とにかく素晴らしい馬には違いありません。大一番に向けていい時間を過ごせたらいいと思います」
2着 グァンチャーレ(池添謙一騎手)
「自然とあのような(ハナに立つ)レースになりました。速い上がりにもしっかり対応していました。ラスト3ハロンの競馬をしようと思ったのですが、勝ち馬が馬なりでついてきましたからね。しっかり力は出しています。普通なら勝っているレースでした」
(北出成人調教師)
「この馬としてはこのような(ハナに立つ)レースしかありませんからね。賞金も加算できましたしGIに向かいたいですね」
3着 パクスアメリカーナ(藤岡佑介騎手)
「狙い通りではありましたが、欲を言えば勝った馬が逃げていればよりチャンスがあったと思います。スローペースの内枠で少し置かれましたが、もう一度伸びてくれました。賞金加算できれば良かったのですが、この上がりでよく差を詰めてくれています」
4着 インディチャンプ(福永祐一騎手)
「スタートも練習通り出てくれて、ポジションもイメージ通りでした。好位からのレースに馬がすぐに納得せず怒っていましたが、納得した後はスムーズでした。今までにない好位からのレースでスローペース。そこで我慢するしかなかったのですが、ラスト伸びあぐねたのは久々の分でしょう。次は良くなります」
5着 ストーミーシー(北村友一騎手)
「思ったよりもついていけました。上位馬は強かったですが、最後は凄い脚で頑張ってくれました」
7着 モズアスコット(C.ルメール騎手)
「休み明けでスローペース。頑張ったけど、前の馬が強すぎました」
(矢作芳人調教師)
「体重は理想的にもってくることができました。でも、この馬は休み明けは難しいです。使えば使うほど良くなる馬なのですが、脚のことがありますから難しいです。斤量の関係から次は京王杯スプリングカップしかないのですが、難しいですね……」
8着 メイショウオワラ(武豊騎手)
「流れに乗った競馬はできましたが、上がりが速すぎました」
(via ラジオNIKKEI )
勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック