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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】マイルCS 2025 など⇒昨年の優勝馬が教えてくれたジャンタルマンタルの強さ&各重賞の未来の主役も

【先週の重賞回顧】マイルCS 2025 など⇒昨年の優勝馬が教えてくれたジャンタルマンタルの強さ&各重賞の未来の主役も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

マイルCS 2025 の回顧&未来の主役

2025年11月16日(日) 4回京都4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第50回エリザベス女王杯
3歳以上・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝・外 2200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 7 レガレイラ 牝4 56 戸崎圭太 2.11.0 09-10-10-08 34.2 1 (美)木村哲也
1 1 パラディレーヌ 牝3 54 岩田望来 2.11.3 1 3/4 07-06-06-05 34.7 4 (栗)千田輝彦
6 12 ライラック 牝6 56 藤岡佑介 2.11.4 1 15-15-16-16 34.2 9 (美)相沢郁
8 16 リンクスティップ 牝3 54 C.デム 2.11.4 06-04-04-03 35.0 2 (栗)西村真幸
7 13 ココナッツブラウン 牝5 56 北村友一 2.11.5  1/2 11-12-12-12 34.6 3 (栗)上村洋行
5 10 セキトバイースト 牝4 56 浜中俊 2.11.6  1/2 04-04-03-03 35.3 10 (栗)四位洋文
3 5 サフィラ 牝4 56 西村淳也 2.11.6 ハナ 11-10-10-11 34.8 15 (栗)池添学
4 8 ヴェルミセル 牝5 56 鮫島克駿 2.11.7  1/2 13-13-14-12 34.7 13 (栗)吉村圭司
6 11 フェアエールング 牝5 56 丹内祐次 2.12.0 1 1/2 04-06-07-08 35.2 14 (美)和田正一
10 1 2 ステレンボッシュ 牝4 56 ルメール 2.12.0 クビ 09-09-07-08 35.4 6 (美)国枝栄
11 5 9 ボンドガール 牝4 56 津村明秀 2.12.1 クビ 13-13-12-14 35.1 12 (美)手塚貴久
12 3 6 エリカエクスプレス 牝3 54 武豊 2.12.1 ハナ 01-01-01-01 36.0 5 *(栗)杉山晴紀
13 2 3 シンリョクカ 牝5 56 木幡初也 2.12.2 1 02-02-02-02 36.0 11 (美)竹内正洋
14 7 14 ケリフレッドアスク 牝3 54 岩田康誠 2.12.4  3/4 03-03-04-05 35.9 16 (栗)藤原英昭
15 2 4 カナテープ 牝6 56 レーン 2.12.6 1 1/4 07-08-07-05 36.1 7 (美)堀宣行
16 8 15 オーロラエックス 牝4 56 松山弘平 2.13.0 2 1/2 16-16-14-14 35.9 8 *(栗)杉山晴紀

 

「別格の証」

終わってみれば、単勝1番人気ジャンタルマンタルの完勝だった。

私たち自信も、当然高く評価していた一頭だったし、例えばレースの前に実施した「キング予想アンケート」でも、高い支持を得ていた。

そういった意味では、結果としては順当だったと言えるかもしれない。

参考→的中率9割!キング予想アンケート

 

一方で「実績」だけをいえば、それほど大きくは負けていない馬もいる。

例えばソウルラッシュ。

昨年の【マイルCS】は堂々の優勝。7歳を迎えた今年に入ってからも、相変わらず能力が衰えていないことは、昨今のレースが証明している。

だが、図らずも、そのソウルラッシュ(陣営)が、ジャンタルマンタルの「別格」ぶりを証明した。

 

ジャンタルマンタルを「意識させられた」

レースが始まると、例によってジャンタルマンタルが自慢のスピードを活かして前の位置を確保する。

それを見たライバル勢の騎手たちはどう乗るか?

本当に、自分のパートナーの能力に自信があれば「自分の競馬」をすればよい。

競走馬は、自分のリズムで、いつもの形で競馬をすることで、最も力が発揮できることは間違いないのだから。

ソウルラッシュでいえば、やはり「中団~後方でじっくりと構えて、末脚を活かす形」だろう。

一方、今回はスタートが上手くいったこともあるだろうが、中団よりやや前で競馬をする。つまり、間違いなくジャンタルマンタルを意識した、いやいや

「意識させられた」

騎乗をしていた。

 

序盤で「勝負あった」

要するに、Cデムーロ騎手を含めたソウルラッシュ陣営が、最初からジャンタルマンタルを「別格」だと認めていたということだ。

別格!ジャンタルマンタル

ソウルラッシュほどの馬にそこまで思わせるジャンタルマンタルって、どんだけ凄いんだよという感じだが、終わってみれば

「確かにそうなんだな」

という感じでもある。全くスキがなかった。

これで、ジャンタルマンタルにとっては出走が可能な国内のG1を完全制覇!

諸条件に違いがあるため、過去のトップマイラーとの能力比較は難しい面もあるが「時代における突出度」では、歴代でも最高レベルと言ってもよいだろう。この先、どこまで勝ち続けるのか?想像するだけでワクワクしてくる。

 

ちなみに、ソウルラッシュに話を戻すと、仮にジャンタルマンタルを無視して、自分の競馬に徹していれば、2~3着はあったと思う。上でも記したように、7歳にはなったが、決して力は衰えてはいない。

相手を意識し、リズムを乱したがゆえに、早めのガス欠を迎えてしまったのだ。

 

こんなことがあった

そういえば、少し古い話になって恐縮だが、、、こんなことがあった。

あれは2008年の【有馬記念】

1番人気に支持されたのは、懐かしの名牝ダイワスカーレット。

本当に、どんなレースでも、展開でも止まらない絶対的な逃げ馬。

当然、ライバル陣営たちも、いくらダイワが強くても、有馬記念ほどのビッグレースでは簡単には逃せない。積極的に好位で追いかける、あるいは後方型の馬も早めに動かなくてはいけない。

その結果、2番手追走したメイショウサムソン(4番人気/9着)など、有力馬は軒並み苦戦。

2着に入ったのは「単勝最下位人気」であるがゆえに「無欲」で自分の競馬をすることができた、アドマイヤモナーク。4角11番手から上がり最速の脚で突っ込んだ。

ちなみに、そのアドマイヤモナークに乗っていたのは川田騎手だった。

 

評価したいのは「あの馬」

そうした点でいえば、3着のウォーターリヒト、4着のオフトレイルの激走は本当に素晴らしい、それは大前提だが、ウォーターリヒトの場合は単勝人気、オフトレイルの場合は、そもそも差す競馬以外ができないという事情があり

「必然的に自分の競馬に集中できた」

という側面があったように思う。

その点、個人的に評価したいのはエルトンバローズ。

3歳時から活躍を続けるエルトンバローズ

この馬も単勝ではなぜか低い評価になっていたが、何と言っても、昨年のこのレースの2着馬だ。

脚質的にも先行タイプということもあり、ある意味、ジャンタルマンタルを意識して果敢にぶつかっていった面もあると思う。

それでもジャンタルマンタルから0.4秒差、2着ガイアフォースには0.1秒差。やはり底力があるなと。

来年は6歳にはなるが、まだまだ衰え知らず。ジャンタルマンタルとぶつかるレースで「勝つ」のは難しいかもしれないが、流れひとつで馬券圏内に絡む可能性はたっぷり残っていると思う。楽しみにしたい。

 

福島記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年11月15日(土) 5回東京3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第30回武蔵野S
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 16 ルクソールカフェ 牡3 56 レーン 1.35.2    04-04 34.9 3 (美)堀宣行
2 4 コスタノヴァ 牡5 59 ルメール 1.35.8 3 1/2    14-14 34.8 1 (美)木村哲也
1 1 ビダーヤ 牡4 57 川田将雅 1.35.8 ハナ    11-11 35.0 4 (栗)矢作芳人
8 15 サンライズフレイム 牡5 57 菱田裕二 1.35.8    07-07 35.3 7 (栗)石坂公一
B2 3 ロードフォンス 牡5 57 横山和生 1.35.8 クビ    07-07 35.3 8 *(栗)安田翔伍
1 2 ヴァルツァーシャル 牡6 57 菅原明良 1.36.0 1 1/4    14-14 34.9 16 *(美)高木登
6 11 オメガギネス 牡5 57 岩田康誠 1.36.1 クビ    11-11 35.3 2 *(栗)安田翔伍
6 12 ラタフォレスト 牡4 57 マーカン 1.36.1 クビ    07-10 35.5 11 *(美)加藤征弘
B7 14 ペプチドナイル 牡7 58 藤岡佑介 1.36.2 クビ    03-02 36.2 5 (栗)武英智
10 5 9 マテンロウコマンド 牡3 57 松山弘平 1.36.3  3/4    04-04 36.0 9 (栗)長谷川浩
11 5 10 ダノンスコーピオン 牡6 58 小崎綾也 1.36.4 クビ    04-04 36.1 14 (栗)福永祐一
12 7 13 ウェットシーズン セ4 57 三浦皇成 1.36.4 クビ    02-02 36.5 6 (美)田中博康
13 3 6 アサカラキング 牡5 57 津村明秀 1.36.5  3/4    01-01 36.8 12 (美)斎藤誠
14 4 7 アドマイヤデイトナ 牡3 57 横山武史 1.36.6  1/2    07-07 36.1 13 *(美)加藤征弘
15 3 5 バトルクライ 牡6 57 戸崎圭太 1.37.0 2 1/2    11-11 36.2 10 *(美)高木登
16 4 8 サンライズホーク セ6 57 佐々木大 1.37.2 1    16-16 36.0 15 (栗)牧浦充徳

 

強いのは2着馬だが

今回の【福島記念】において、最も「強い」競馬をしたのは、エコロヴァルツだろう。

結果的には、1番人気を裏切る形での2着。

だが、58.5キロというトップハンデ(タイ)を背負った上で、4角では7番手から外を回す形に。

それでも、54キロの勝ち馬から0.2秒差のところまで追い込んでいる。

上がり3ハロンも、勝ち馬より0.2秒速かった。

そもそも、G1【大阪杯】4着などの実績から

「ローカルのG3、それもハンデ戦に出ていい馬ではない」

といった気もするが、改めて底力を見せつける形になったし、休み明け3戦目となる次走(中山が得意な馬だけに、ひょっとしたら有馬記念あたりにチャレンジするのか?)に関しても、十分に期待して良いと思う。

その一方で、4連勝での重賞勝ちを決めたニシノティアモには

「来年のヴィクトリアMでの活躍も見えてきた」

 

完全に「東京で活躍する走り」

まずは、1勝クラスからの「4連勝」での重賞初制覇、おめでとう!

一族に、歴史的名牝・ニシノフラワーがいる、ニシノ軍団としては至宝ともいえる存在だけにファンも多い馬。競馬場が非常に盛り上がっていた姿も印象的だ。

そんな馬に対しては、1馬身1/4差を「完勝」とする声がある一方

「展開に恵まれたのではないか?」

という声もあるようだ。

 

ニシノや恵まれたの!?

確かに、前半1000Mの通過は1分01秒1の超スロー。

レースの上がり3ハロンも【11.9-11.3-11.0】と、加速ラップですべて11秒台。

仮に序盤がスローでも、途中からレースが動き、ラストはタイムがかかりがちな小回りコースの重賞としては異例の瞬発力勝負になった。

だから「恵まれた」という声もわかるのだが、一方で「いかにも東京の大一番で起こりそうなスローからの瞬発力勝負で牡馬相手に重賞を勝った」ということも事実。

ましてや、倒した相手が牡馬でもトップクラスのエコロヴァルツだ。

牝馬限定なら、例えG1でも見劣らないし、ならばドンピシャでハマるのは【ヴィクトリアM】だろう。

今後のローテはわからないが、仮に【ヴィクトリアM】に出走する日がくるなら、大きな期待を寄せようということで「未来の主役」に指名する。

 

東京スポーツ杯2歳S 2025 の回顧&未来の主役

2025年11月15日(土) 4回京都3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第60回デイリー杯2歳S
2歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝・外 1600m 8頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 6 アドマイヤクワッズ 牡2 56 坂井瑠星 1.33.1    06-07 34.0 1 (栗)友道康夫
7 7 カヴァレリッツォ 牡2 56 C.デム 1.33.1    03-02 34.3 2 (栗)吉岡辰弥
4 4 アイガーリー 牡2 56 武豊 1.34.0 5    04-02 35.2 7 (栗)秋山真一
1 1 エイシンディード 牡2 56 高杉吏麒 1.34.2 1    01-01 35.6 6 (栗)大久保龍
2 2 マイケルバローズ 牡2 56 岩田望来 1.34.5 2    04-05 35.6 8 (栗)上村洋行
8 8 グッドピース 牡2 56 西村淳也 1.34.8 1 3/4    06-05 35.9 4 (栗)高野友和
3 3 ガリレア 牡2 56 杉原誠人 1.34.8 ハナ    02-02 36.1 5 (美)清水英克
5 5 キャンディード 牡2 56 北村友一 1.35.0  3/4    06-08 35.8 3 (栗)松下武士

素質馬が揃った一戦

言うまでもなく、現在の日本競馬界における

「最高の出世重賞(2歳戦)」

と言えるのが【東スポ杯2歳ステークス】だ。

ここを勝って、後に名馬へと育った馬といえば、ここ数年だけでもコントレイル、イクイノックス、クロワデュノールと、歴史的な名馬がズラリと並ぶ。

そんなレースらしく、今年のメンバーも「超素質馬揃い」だった。

具体的に、どのように「素質馬」なのかといえば「時計面」で秀でたものをもった馬が多かった。

例えば2着でゴールしたソロアストロ

2走前に、新潟の芝1800Mで未勝利を勝っているが、実は新潟のマイル&1800M(2歳戦)において、ラスト4ハロン45.2以内で優勝した馬は、ゾロアストロを含め5頭だけ。それも過去4頭が

チェルヴィニア、リバティアイランド、ウーマンズハート、ダノントルネード

すべてが、重賞連対以上を果たしている。

広くラフな新潟だけに、ラスト3ハロンより、より長い4ハロンで良い脚を使える馬は、並の素質馬ではないということなのだろう。

 

必然的に!勝ち馬には「輝かしい未来が待っている」

また、私たちの軸馬の1頭でもあった、3着のライヒスアドラーもそう。

新馬勝ちを収めた前走(中山芝1800M/2番手から抜け出して、2着に3馬身半差)だが、この時にマークした上がり3ハロン33.1は、中山芝1800Mでの2歳戦としては「史上最速」それもラスト100Mは、完全に流していた。

こうして、誰もが認めるざるを得ない「時計」という指標の元で素質馬ぶりを示してきた面々を抑える形で優勝したのがパントルシーフ。

熱いゴール前のデッドヒート

細かいことを抜きにして、今ご紹介してきた事実だけで、パントルシーフには輝かしい未来が待っていること、偉大な先輩に続ける可能性のある逸材であることがご理解いただけると思う。

序盤の中団追走から、少しずつ位置を上げて、早めに抜け出す競馬センスも、この時期の2歳馬としては抜けていると思う。

同時に、そんな相手に対して、上がり最速の脚で同タイムまで追い込んだ2着ゾロアストロも、やはり強い。

楽しみな馬が揃った中でも、この2頭は将来性含めて一枚上と見てよいだろう。

未来の主役は、素直にいけばパントルシーフだが、2着に負けた分、次あたりは多少の馬券妙味が出ると見て、ゾロアストロにさせてもらおうか(笑)

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