こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。
もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!
勝負の明暗 はここだった!
【回顧】武蔵野ステークス 2020 における勝負の明暗
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1600m 16頭立
着 | 枠 | 馬 | 馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 通過順位 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | ± | 調教師 |
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1 | 3 | 6 | サンライズノヴァ | 牡6 | 58 | 松若風馬 | 1.35.0 | 13-12 | 35.4 | 3 | 5.1 | 530 | +1 | (栗)音無秀孝 | |
2 | 6 | 12 | ソリストサンダー | 牡5 | 56 | 北村宏司 | 1.35.1 | 3/4 | 10-10 | 35.6 | 11 | 54.9 | 480 | 0 | (栗)高柳大輔 |
3 | 4 | 7 | エアスピネル | 牡7 | 56 | 三浦皇成 | 1.35.3 | 1 1/4 | 07-06 | 36.1 | 8 | 18.0 | 494 | +6 | (栗)笹田和秀 |
4 | 4 | 8 | ワンダーリーデル | 牡7 | 57 | 横山典弘 | 1.35.4 | 1/2 | 16-15 | 35.6 | 5 | 10.5 | 524 | -8 | *(栗)安田翔伍 |
5 | 6 | 11 | タイムフライヤー | 牡5 | 57 | ルメール | 1.35.4 | 頭 | 07-08 | 36.1 | 1 | 2.8 | 476 | -14 | (栗)松田国英 |
6 | 5 | 9 | メイショウワザシ | 牡5 | 56 | 浜中俊 | 1.35.9 | 3 | 01-01 | 37.3 | 9 | 38.6 | 536 | +2 | (栗)南井克巳 |
7 | 1 | 2 | モズアスコット | 牡6 | 59 | 横山武史 | 1.35.9 | クビ | 10-12 | 36.3 | 2 | 4.8 | 490 | -1 | (栗)矢作芳人 |
8 | 3 | 5 | スマートダンディー | 牡6 | 56 | 津村明秀 | 1.36.1 | 1 1/4 | 15-15 | 36.3 | 12 | 106.5 | 500 | -4 | (栗)石橋守 |
9 | 2 | 3 | ロードグラディオ | 牡4 | 56 | 柴田大知 | 1.36.3 | 1 1/4 | 10-10 | 36.8 | 16 | 351.0 | 494 | +6 | (栗)西浦勝一 |
10 | 8 | 15 | レピアーウィット | 牡5 | 56 | 石橋脩 | 1.36.4 | 頭 | 03-03 | 37.5 | 7 | 17.5 | 546 | +2 | (美)堀宣行 |
11 | 2 | 4 | ケンシンコウ | 牡3 | 56 | 丸山元気 | 1.36.8 | 2 1/2 | 04-04 | 37.7 | 6 | 17.5 | 484 | +6 | (美)小西一男 |
12 | B5 | 10 | エメラルファイト | 牡4 | 57 | 石川裕紀 | 1.37.0 | 1 1/4 | 13-14 | 37.3 | 14 | 115.0 | 460 | -4 | (美)相沢郁 |
13 | B8 | 16 | オメガレインボー | 牡4 | 56 | 大野拓弥 | 1.37.2 | 1 1/4 | 02-02 | 38.4 | 10 | 40.8 | 452 | -2 | *(栗)安田翔伍 |
14 | 7 | 13 | デュードヴァン | 牡3 | 55 | M.デム | 1.37.3 | クビ | 05-04 | 38.2 | 4 | 7.8 | 482 | +10 | (美)加藤征弘 |
15 | 1 | 1 | フィードバック | 牡4 | 56 | 田辺裕信 | 1.38.2 | 5 | 07-08 | 38.9 | 13 | 110.2 | 496 | +2 | (美)鈴木伸尋 |
16 | B7 | 14 | バティスティーニ | 牡7 | 56 | 戸崎圭太 | 1.40.0 | 大差 | 05-06 | 40.8 | 15 | 185.4 | 494 | -2 | (栗)池添学 |
ご存知の通り【武蔵野ステークス】は「荒れる重賞」
例えば、当時9番人気だったワンダーリーデル(今年も出走!5番人気で4着)が優勝した昨年などは
3連単で超特大235万馬券!
競馬ファンの度肝を抜いた。
大荒れの理由は?
ではどうして荒れるのか?
理由は実に単純だ。
有力馬ほど、先に大目標があるため仕上が途上だから
これしかない。
大一番へのステップレースは本当に難しい。
ここ最近も、似たようなタイプのレースが多い。
例えば【エリザベス女王杯】のステップレース【府中牝馬ステークス】では、何と単勝のワースト人気3頭が上位を占めた。
また【マイルチャンピオンシップ】のステップレース【富士ステークス】でも、1&2番人気馬が9着&10着に沈んでいる。
▼参考⇒富士ステークス 2020 回顧▼
当然、競馬ファンはこうした流れをわかっている。
今回の各馬の人気にも、そのあたりが反映されたのではないだろうか。
例えば3番人気だったサンライズノヴァ。
いくら58キロの斤量を背負っていたにせよ、今年のG1【フェブラリーS】3着を筆頭に、ここ東京ダートコースで何度も活躍している実力派。
「もう少し売れても良さそうだが、皆、慎重になっているのか!?」
などと感じていたが・・・
ファンの心配をあざ笑うかのように豪快に突き抜けた!
それだけ力が違うのだ
サンライズノヴァの調教の動きを見る限り、明確に先を意識していたかどうかはわからないが、決して完璧な仕上げとは思えなかった。
だが、結果的には2着に3/4馬身差!
もちろん上がり3ハロンでも最速タイムをマーク!
2着馬とは斤量が2キロ違うから、着差以上の完勝と言って良いだろう。
もちろん、細かく掘り下げれば、様々な要因が浮かんでくる。
だが!今回の突き抜けっぷりを見る限り、あれこれと語る必要はないだろう。
これに尽きる。ここでは競走馬としてのレベルが頭1つ、いや2つは抜けていたのではないか。
鞍上も読めなかった脚
そして、見逃したくないコメントがある!
鞍上の松若騎手は、直線で「これで届くのかな?」と感じたそうだ。
過去2戦でもコンビを組んでいた鞍上でさえ読み切れなかった脚。
上で「強い」と記したが
6歳馬にしてまだ力を伸ばしている
というのが正確かもしれない。
今ならチャンス
次走はG1【チャンピオンズカップ】に向かうことになるようだ。
2年前に出走した際は6着に敗戦。
1800Mを走るのはその時以来。実際、ベストはマイルだとは思うが
今の充実ぶりなら1ハロン延長くらいなら何とかするのではないだろうか。
ライバルは強力だが3着以内なら!
本番を楽しみにしたい。
キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」
ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。
今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。
せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。
今回は、順当に2着&3着に触れてみよう。
数行程度の解説にはなるが、どこかで皆様のお役に立てる内容だと思う。
頭に入れておいてほしい。
2着・ソリストサンダー
レースぶりを見て率直に感じたのは
とても11番人気の伏兵とは思えないレースぶり
伏兵が好走する時のパターンを考えてみると、思い切って逃げたり、あるいは一か八かの後方待機で末脚にかけたり、といったような極端な競馬をすることが少なくない。
だが、今回はそうではなかった。
普通にスタートし、中団でじっくり脚をため、直線でも堂々と伸びた。
まだ5歳馬だし、これからが非常に楽しみ。
当然、未来の主役に指名したい。
3着・エアスピネル
やはり大器。
ダート転向後の3戦目と経験は浅いが、先への期待を残しての3着好走!
期待を残してというのはどういうことか?
そのあたりは、鞍上・三浦騎手のコメントをご紹介したい。
全くの同感。
流れひとつで、更に上の着順があったと思う。
恐らくベストは1400M~1600M。
今後もそのあたりに出走なら迷わず指名だ!
【武蔵野ステークス 2020】のレース後の関係者のコメント
レース後のコメント
1着 サンライズノヴァ(松若風馬騎手)
「終始手応え良く回ってこられました。こういう大味な競馬が良いタイプです。58キロを背負っていましたが、59キロでも勝っていますし、馬格もあるので、強気に行きました。直線では、これで届くのかなと思いましたが、しぶとく脚を使いました。このまま無事に行って欲しいです」
(音無秀孝調教師)
「この馬はこういう競馬しかないですね。今日は4コーナーでもあせっていなかったですし、良かったと思います。権利をいただいたので、次走はチャンピオンズカップに向かう予定です」
2着 ソリストサンダー(北村宏司騎手)
「惜しかったです。最後内にモタれた分、勝ち馬に追い付かれました。それでも自分のリズムを守って、よく伸びてくれました」
3着 エアスピネル(三浦皇成騎手)
「良いところにつけて、前もうまくあいてくれました。結果的にスムーズに行きすぎて、長く脚を使うことになってしまいました」
5着 タイムフライヤー(C.ルメール騎手)
「今日は反応が遅かったです。勝負どころで前に入られて、怖がっていました。フルパワーを使えませんでした。スムーズなレースができれば、勝つことができたと思います」
7着 モズアスコット(横山武史騎手)
「斤量が重かったです。直線で前走のような反応がありませんでした。残り2ハロンで脚が上がっていました。やはり59キロの斤量ですね」
14着 デュードヴァン(M.デムーロ騎手)
「久しぶりで少しイライラしていました」
(via ラジオNIKKEI )
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