キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】 根岸S&シルクロードS 2025 ⇒勝ち馬は「必然」その理由とは?もちろん未来の主役も見逃すな!

【先週の重賞回顧】 根岸S&シルクロードS 2025 ⇒勝ち馬は「必然」その理由とは?もちろん未来の主役も見逃すな!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

根岸S 2025 の回顧&未来の主役

2025年 2月 2日(日) 1回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第39回根岸S
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
5 9 コスタノヴァ 牡5 57 横山武史 1.22.6      08-07 35.9 2 (美)木村哲也
B7 13 ロードフォンス 牡5 57 横山和生 1.23.3 4    09-09 36.5 3 (栗)安田翔伍
6 11 アルファマム 牝6 55 キング 1.23.6 2    14-14 35.7 7 (栗)佐々木晶
3 5 サンライズフレイム 牡5 57 藤岡佑介 1.23.8 1    02-02 38.0 4 (栗)石坂公一
1 1 クロジシジョー 牡6 57 浜中俊 1.23.9  3/4    11-10 36.9 8 (栗)岡田稲男
4 8 フリームファクシ 牡5 57 M.デム 1.24.0  1/2    12-12 36.7 1 (栗)須貝尚介
B7 14 スレイマン 牡7 57 西村淳也 1.24.1 クビ    07-07 37.4 9 (栗)池添学
8 15 ショウナンライシン 牡5 57 菅原明良 1.24.2  3/4    09-11 37.1 13 (美)大竹正博
2 4 アームズレイン 牡5 57 岩田望来 1.24.5 1 1/2    04-04 38.2 6 (栗)上村洋行
10 B6 12 サトノルフィアン 牡6 57 横山典弘 1.24.6  3/4    02-02 38.8 10 (栗)高橋康之
11 2 3 メイショウテンスイ 牡8 57 吉田豊 1.24.7  1/2    05-05 38.3 16 (栗)河内洋
12 B8 16 スズカコテキタイ 牡6 57 内田博幸 1.24.8  1/2    14-14 36.9 15 (美)奥村武
13 1 2 ドンフランキー 牡6 57 池添謙一 1.25.2 2    01-01 39.5 5 (栗)斉藤崇史
14 4 7 エイシンスポッター 牡6 57 津村明秀 1.25.3  1/2    13-13 37.7 14 (栗)吉村圭司
15 3 6 バルサムノート 牡5 57 松岡正海 1.26.5 7    06-06 40.0 12 (栗)高野友和
B5 10 タガノビューティー 牡8 59 石橋脩         11 (栗)西園正都

この結果は「必然」

今年の【根岸ステークス】は、ダート転向後、素晴らしい走りで3戦2勝の成績を残しているフリームファクシに注目が集まった。

だが、有料会員様に向けて、あるいはYouTubeなどのSNSでもご紹介したが、フリームファクシが結果を出してきた中京ダート1400Mと、今回の舞台となる東京ダート1400Mには決定的な違いがある。

前者は「芝スタート」で後者は「オールダート」

中京は、フリームファクシのような、芝出身のスピード型にとって、絶好の舞台なのだ。

それだけに、東京に替わって、さらに相手強化となれば「スキあり」と見ていたが、、、案の定だった。(6着)

今、記した考え方は、今回に限らず使える場面もあると思うので、頭に入れておいてほしい。

そんな1番人気馬の苦戦尻目に、1&2着に入ったのは、単勝2&3番人気の2頭、コスタノヴァとロードフォンス(私たちの☆軸馬)だった。

彼ら2走の好走に関しては「必然」だと言わせてほしい。

 

馬場も後押しした

今回は1&2着の差も4馬身差と大きかったが、実は2&3着の差も2馬身差と大きかった。

1400Mという距離でのこの着差は決定的と言ってよいし、恐らくどんな馬場状態でも彼らが力を見せつけた可能性は高い。

とはいえ、やはり、スピードが出やすい「稍重」のダートがそれを後押ししたことは間違いない。

というのも、こんなデータがある。

昨年、東京ダート1400M(良馬場)では68レース行われたが、その勝ち馬68頭の走破時計のワンツーが、実は彼ら2頭だったのだ。

ちなみに、コスタノヴァの時計は、道悪も合わせた全92レースの中でも「第2位」という、相当にハイレベルなもの。(参考までに、昨年の【根岸ステークス】の勝ち時計は1分24秒1)

それだけに、時計勝負となれば、彼らを上回れる馬はそう多くはない。
そして、速い時計が出せるというのは、もちろんレース展開による面もあるにせよ、それ相応の底力の証だろう。

それと同時に、上のデータにおける、コスタノヴァとロードフォンスの時計の差は0.8秒。

今回のレースの彼らのタイム差は0.7秒だから、ほぼ妥当な結果と言えそうだ。

 

road to フェブラリーS

レース前に公開した「狙いの記事」でもご紹介しているが、近年の【根岸S】は

「月末のG1【フェブラリーS】に直結するレース」

になっている。以下のデータから、単なるトライアルの枠を超えていることがおわかりいただけるだろう。

直近9年 フェブラリーSの上位3頭&前走レース名

日付 馬名S 性齢 騎手 前走レース名
240218 ペプチドナイル 牡6 藤岡佑介  東海ステークス
240218 ガイアフォース 牡5 長岡禎仁 チャレンジT
240218 セキフウ 牡5  武豊 兵庫GT
230219 レモンポップ 牡5 坂井瑠星 根岸SG3(1着)
230219 レッドルゼル 牡7 川田将雅 JBCスプリント
230219 メイショウハリオ 牡6 浜中俊 東京大賞典
220220 カフェファラオ 牡5 ルメール  チャンピG1
220220 テイエムサウスダン 牡5 岩田康誠 根岸SG3(1着)
220220 ソダシ 牝4 吉田隼人  チャンピG1
210221 カフェファラオ 牡4 ルメール チャンピG1
210221 エアスピネル 牡8 鮫島克駿 チャンピG1
210221 ワンダーリーデル 牡8 横山典弘 根岸SG3(2着)
200223 モズアスコット 牡6 ルメール 根岸SG3(1着)
200223 ケイティブレイブ 牡7 長岡禎仁 川崎記G1
200223 サンライズノヴァ 牡6 松山弘平 武蔵野SG3
190217 インティ 牡5 武豊 東海SG2
190217 ゴールドドリーム 牡6 ルメール 東京大G1
190217 ユラノト 牡5 福永祐一 根岸SG3(2着)
180218 ノンコノユメ セ6 内田博幸 根岸SG3(1着)
180218 ゴールドドリーム 牡5 ムーア チャンピG1
180218 インカンテーション 牡8 三浦皇成 東京大G1
170219 ゴールドドリーム 牡4 M.デム チャンピG1
170219 ベストウォーリア 牡7 戸崎圭太 根岸SG3(2着)
170219 カフジテイク 牡5 津村明秀 根岸SG3(1着)
160221 モーニン 牡4 M.デム 根岸SG3(1着)
160221 ノンコノユメ 牡4 ルメール チャンピG1
160221 アスカノロマン 牡5 太宰啓介 東海SG2

 

一目瞭然だが、一昨年以前は、8年連続で本番フェブラリーSの馬券圏内馬を輩出(合計9頭)していた。(むしろ昨年は異例の決着だった)

そして9頭全てが、単に【根岸ステークス】をステップにしているのではなく、好走(全て2着以内)の勢いを本番での激走に繋げているのだ。

ここと本番では距離の違い、タイトなローテと、条件は厳しく思えるが、結局は、G1でも活躍する馬は、G3くらい活躍して当然ということだろう。

 

今年も「繋がる」

今年の場合、何と言ってもコスタノヴァに注目が集まるが?

結論としては、間違いなく「繋がる」

本番でもやれる!

一躍ダート界の新星、そして【フェブラリーS】の優勝候補に名乗りを挙げたと言ってよいだろう。

というのも、今回は1400Mでの勝利だが、元々は、東京ダート1600Mで2勝クラスと3勝クラスを勝ち上がっている馬でもある。

実は1800Mでの好走経験もあり、距離面での守備範囲は実は広いのだ。

さらに、上でご紹介した昨年5月の【欅S】において、2着に退けたのは、今年の【フェブラリーS】の1番人気候補エンペラーワケア。

こうした条件を総合的に鑑みれば、よほどのことがない限り、本番でも力を発揮してくるに違いない。

 

もう1頭挙げるなら

ちなみに、今回のレース後、横山武騎手は

すごくいい馬だなと。過去にルメールさんがいい競馬をしていて、(自分が)乗ってみて想像以上にいい馬で、もちろんルメールさんが、ここまで馬をうまくつくり上げてくれたと思うので、何とかそれを壊さずにしっかりと走れてよかったと思う。

という趣旨のコメント。

謙遜しているし、本番は乗れないだろうが、力のある馬の力をきちんと発揮させる導きができるのは、騎手の技量だと思う。改めて、横山武史騎手の実力を見直す必要があるだろう。

それと最後に、今回は勝ち馬が強すぎたが、強いてもう1頭、今後にも注目したい馬がいるとすれば、4着のサンライズフレイム。

レースを見れば一目瞭然だが、序盤から2番手で競馬をするなど、かなりタイトな競馬になってしまった。課題の気性の若さには、改善の余地はあるだろう。

一方で「それでも最後まで必死に粘っていた」

展開的にはもっとずるずるいってもおかしくない場面だったが、やはり力がある。

今回は休み明けの分で気負ってしまったところもあるかもしれない。ガス抜きがすんだ次走、必ずもう一度注目したい!

 

シルクロードS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 2月 2日(日) 1回京都2日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第30回シルクロードS
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・内 1200m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 11 エイシンフェンサー 牝5 55 川又賢治 1.08.2      07-07 34.0 9 (栗)吉村圭司
7 14 グランテスト 牝5 53 団野大成 1.08.5 1 1/2    05-05 34.6 10 (栗)今野貞一
B5 9 ウインカーネリアン 牡8 59 三浦皇成 1.08.6  1/2    03-03 35.0 4 (美)鹿戸雄一
7 13 カピリナ 牝4 54 戸崎圭太 1.08.6 クビ    09-09 34.3 2 (美)田島俊明
2 3 メイショウソラフネ 牡6 57 酒井学 1.08.6    07-07 34.5 5 (栗)石橋守
8 17 プルパレイ セ6 57 高杉吏麒 1.08.7    14-14 33.9 14 (栗)須貝尚介
6 12 マイヨアポア 牝7 54 北村友一 1.08.7 クビ    15-15 33.6 16 (美)和田正一
2 4 スリーアイランド 牝5 52 幸英明 1.08.7 ハナ    11-09 34.4 8 (栗)中竹和也
1 2 ピューロマジック 牝4 56.5 坂井瑠星 1.08.8 クビ    01-01 35.7 1 (栗)安田翔伍
10 8 15 レッドアヴァンティ 牡6 55 ルメート 1.09.0 1 1/4    12-12 34.4 11 (美)尾関知人
11 5 10 ジャングロ 牡6 57 中井裕二 1.09.2 1 1/4    12-12 34.6 15 (栗)森秀行
12 B3 6 ダノンタッチダウン セ5 56 吉村誠之 1.09.2 ハナ    09-09 34.8 13 (美)堀宣行
13 4 7 クファシル 牡5 55 松山弘平 1.09.5 1 3/4    05-05 35.7 6 (栗)池添学
14 1 1 ペアポルックス 牡4 57 岩田康誠 1.09.9 2 1/2    03-03 36.3 3 (栗)梅田智之
15 3 5 セントメモリーズ 牝4 53 石川裕紀 1.10.0 クビ    15-15 35.0 7 (美)斎藤誠
16 B4 8 シロン 牝6 53 田口貫太 1.10.4 2    02-02 37.0 12 (栗)小栗実
8 16 ソンシ 牡4 57.5 川田将雅           (栗)中内田充

 

これもまた競馬

レース前から、まさかの展開が待っていた。

1番人気候補だった16番ソンシ(川田騎手)が、右前肢のハ行(要するに歩様がおかしい状態)ということで競走除外になったのだ。

こうなると、レースは難しくなる。

というのも、かつての武豊騎手、今ならルメール騎手か川田騎手。彼らはいわゆる、レースの「柱」になるジョッキーだ。

もちろん騎乗馬による面もあるが、基本的に、ライバルジョッキーたちは、彼らの動向や位置取りを意識してレースを運ぶ。

彼らは、トップジョッキーは「そのレースに最も適したラップでレースを進めている」という前提というか、信頼があるからだ。

今回の場合、ルメールジョッキーはインド遠征で不在。

ならば川田騎手!となるところが、上でも書いたように除外となってしまったのだ。

 

馬もそうだが、川又騎手

そのせいなのか、ひょっとしたら私の先入観もあるのかもしれないが、どの騎手も乗りにくそうにしていた。

ピョーロマジックが予想通り前半から飛ばすが、スタートが良かった馬たちも、それについていってよいのか?どうなのか?

中団の馬も追いかけるべきなのか?溜めるべきなのか?といった雰囲気。

そんな中、優勝したエイシンフェンサーの川又騎手の騎乗からは一切の迷いを感じなかった。

周囲に惑わされることなくというか、自分の競馬をしよう、しっかり好位〜中団で脚を溜めようという意図が感じられた。

 

この勝利をキッカケに!

すごいぞ!川又騎手

もちろん、前走【カーバンクルS】を共に勝っているからこその自信もあったのかもしれない。

とはいえ、その自信を重賞という大きな舞台で活かして乗れた点に、彼の「心身両面での技量の高さ」を感じずにはいられない。

こんな騎手が、デビュー9年目で、ようやく重賞初勝利。

さらに通算121勝しかしていないのだから、競馬とはわからないものだ。

だが、この勝利は大きな自信になったはずだし、依頼する側の彼の見る目も変わってくるだろう。近い将来、大きく成績を伸ばすのではないだろうか?

今回はいつもとは趣向を変えて、敢えて川又騎手を未来の主役に指名しよう。

これからが本当に楽しみだ!

 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗はどこにあったのか?そして次なる栄光へのヒントはここにある!!

 

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事