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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】NHKマイルC 2025 など ⇒今こそ、東京競馬に対する「先入観」に変化をもたせる時だ!

【先週の重賞回顧】NHKマイルC 2025 など ⇒今こそ、東京競馬に対する「先入観」に変化をもたせる時だ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

NHKマイルC 2025 の回顧&未来の主役

2025年 5月11日(日) 2回東京6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第30回NHKマイルカップ
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 11 パンジャタワー 牡3 57 松山弘平 1.31.7      10-09 34.2 9 (栗)橋口慎介
5 10 マジックサンズ 牡3 57 武豊 1.31.7    17-16 33.7 3 *(栗)須貝尚介
B2 3 チェルビアット 牝3 55 ディー 1.31.7 ハナ    10-09 34.3 12 (栗)高野友和
1 1 モンドデラモーレ 牡3 57 戸崎圭太 1.31.8  1/2    07-07 34.7 6 (美)千葉直人
3 5 ランスオブカオス 牡3 57 吉村誠之 1.32.0 1 1/4    04-06 35.0 4 (栗)奥村豊
8 16 サトノカルナバル 牡3 57 レーン 1.32.2  3/4    12-12 34.5 7 (美)堀宣行
6 12 マピュース 牝3 55 田辺裕信 1.32.2    12-12 34.6 5 (美)和田勇介
5 9 マイネルチケット 牡3 57 横山武史 1.32.2 ハナ    15-15 34.4 13 (栗)宮徹
2 4 ヤンキーバローズ 牡3 57 岩田望来 1.32.3  3/4    14-12 34.6 10 (栗)上村洋行
10 8 18 コートアリシアン 牝3 55 菅原明良 1.32.4  3/4    18-18 34.1 11 (美)伊藤大士
11 3 6 イミグラントソング 牡3 57 ルメール 1.32.4 ハナ    04-04 35.5 2 (美)辻哲英
12 7 13 ミニトランザット 牡3 57 鮫島克駿 1.32.4    15-16 34.5 14 (栗)杉山佳明
13 7 15 アルテヴェローチェ 牡3 57 佐々木大 1.32.5  1/2    07-07 35.3 8 *(栗)須貝尚介
14 4 8 アドマイヤズーム 牡3 57 川田将雅 1.32.7  3/4    03-02 36.0 1 (栗)友道康夫
15 8 17 ヴーレヴー 牝3 55 浜中俊 1.33.0 2    01-01 36.6 17 (栗)武幸四郎
16 1 2 ショウナンザナドゥ 牝3 55 池添謙一 1.33.5 3    09-09 36.1 15 (栗)松下武士
17 7 14 ティラトーレ 牝3 55 木幡巧也 1.33.7 1 1/2    04-04 36.8 18 (美)牧光二
18 B4 7 トータルクラリティ 牡3 57 北村友一 1.34.5 5    02-02 37.7 16 (栗)池添学

 

NHKマイルCといえば!

【NHKマイルC】の最大の特徴といえば「大荒れ」ではないだろうか。

というのも、2016年から昨年まで、9年連続で「単勝7番人気以下の馬が馬券圏内に絡んでいる(合計11頭)」という実績がある。

参考→N HKマイルC 過去10年「7番人気以下の馬券圏内馬」

 

じゃあどうして荒れるのか?

実はすごく単純で「様々な路線の馬がここを狙ってくるので、序列が定まっていないから」

 

イメージに頼るから

これが、クラシック路線であれば、そこを狙おうという馬は、いわゆる「王道」を歩もうとする。

例えば皐月賞を狙う馬なら【ホープフルS】からの直行、もしくは年明けに一度使うなら【共同通信杯】か【弥生賞】といったような、明確な路線がある。

しかし【NHKマイルC】の場合1200Mや1400Mから距離を延ばしてきた馬もいるし、逆にクラシック路線から距離を短縮してくる馬もいる。

また、牝馬路線からこちらに参戦してくる馬も。

「馬の数ほど路線がある」といったら少々大袈裟か。笑

 

そうなるち、当然「未対戦の馬」も多いから、馬券を買う側も、どうしても「イメージ」に頼る部分が少なくない。

したがって、真の能力と、単勝人気が必ずしも一致しないケースも数多く出てくる。

 

振り返ってみれば「本物」

そこで、上でご紹介した「近い10年の単勝7番人気以下の激走馬」を見直してほしい。

レインボーラインやソングラインを筆頭に、当時の立場こそ伏兵だが、その後、しっかりと活躍している「本物」ばかりじゃないか!

まさに彼らは、真の能力と、単勝人気が一致しない馬たちだったということ。

懐かしのソングラインも伏兵の立場で好走

要するに【NHKマイルC】というのは

「高く評価された馬が好走するのではなく、好走した馬を高く評価すべき」

そうしたタイプのレースであることを、改めて心に刻む必要があるだろう。

そういった意味でいえば、2着のマジックサンズは既に名前があり、今回も3番人気に評価されていたが、1&3着馬はそれぞれ9番人気&12番人気という低評価。

だが、しっかりと高く評価すべきだし、特に優勝したパンジャタワーに関していえば、中身の濃いレースをしていたと強く感じた。

 

トレンドは「距離延長」

ということで、優勝したパンジャタワー、G1初勝利おめでとう!

松山ジョッキーも中央では2021年以来のG1制覇になる。ともに挑んだ昨年末の【朝日杯FS】で4番人気を裏切り12着に終わっただけに、感慨もひとしおだろう。

そんなパンジャタワーの勝因は?

もちろん、細かくみていけば、いくつもあるだろう。例えば、今回のレースの前半1000Mの通過は56秒台!馬場状態がよかったことを差し引いても、非常に速かったと思うし、だから中団あたりでレースを運べたことはプラスになったに違いない。

だが、そのこと以上に個人的に注目したのは「豊富な1400M実績」

 

上に記したように、非常に速いペース。前にいった馬には特に厳しい流れだったとは思うが、もちろん中団以降の馬たちにとっては、決して楽ではなかった。

だが、パンジャタワーは【京王杯2歳S】の優勝馬であり、前走、中京芝1400Mの【ファルコンS】も休み明けの仕上がり途上ながら、勝ち馬から0.1秒差にまとめている。

とにかく、1400Mで実績を積み重ねてきた馬なのだ。

そんな馬だけに「マイルとしては速い今回の流れも、1400Mでの戦いで経験済み」

スピードに対する余裕度が周囲の馬とは違っていたように見えたし、その分の余力がラストの脚につながった部分は少なからずあったとみている。

 

東京のイメージにも変化が必要かも

そういえば、今回の3着馬チェルビアットも、1200Mで未勝利を勝ち上がっているような馬。

また惜しくも4着だったモンドデラモーレも、デビューは1800Mだが、前走【ファルコンS】では好位抜け出しで2着に入るという、豊かなスピードを披露しての参戦だった。

これまで、東京といえば

「広く、直線も長くタフさが求められるだけに、プラス1ハロンのスタミナが必須」

というのが定番の考え方だったように思う。

だが、どんどん時計が速くなってきている今の東京、特にマイル以下の距離のレースにおいては

「スピードに対する余裕度」

こそが最大の必須条件になるのではないか。

競馬に先入観が禁物であることは、この回顧のコラムでも常に申し上げきたことだが、東京に対する考え方についても、先入観から脱却する時がきたようだ!

 

最後に!このレースの未来の主役は2着マジックサンズで。

楽しみなマジックサンズ

ここまで記した内容とは真逆の「スタミナ型(今回のメンバーの中ではという意味)」

いくら、速い流れに巻き込まれない位置でレースを運んでいたにせよ、上がり3ハロン最速となる33秒台の脚であそこまで追い込むとは。

また、後ほどご紹介する【京都新聞杯】でのキングスコールの惨敗(皐月賞7着の高速決着のダメージがあったとみる。そこで、ひとつ上の6着だったのがマジックサンズ)を鑑みれば、心身両面におけるタフさも相当なもの。

今後の路線はまだわからないが、中長距離路線に絞れば、これから長きにわたって活躍できる馬ではないだろうか。楽しみに追いかけてみよう!

 

エプソムC 2025 の回顧&未来の主役

2025年 5月10日(土) 2回東京5日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第42回エプソムカップ
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1800m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B8 16 セイウンハーデス 牡6 57 幸英明 1.43.9    06-08-08 34.3 6 (栗)橋口慎介
2 4 ドゥラドーレス 牡6 57 ルメール 1.44.2 1 3/4  16-15-14 34.1 1 (美)宮田敬介
3 6 トーセンリョウ 牡6 57 団野大成 1.44.4 1 1/2  16-16-16 34.1 10 (美)加藤征弘
4 8 クルゼイロドスル 牡5 57 横山武史 1.44.4  08-06-06 35.0 4 (栗)高橋義忠
4 7 コントラポスト 牡5 57 田辺裕信 1.44.5 クビ  08-08-08 34.9 8 (美)菊沢隆徳
8 17 ダノンエアズロック 牡4 57 レーン 1.44.7 1 1/4  06-06-06 35.3 2 (美)堀宣行
6 12 ディープモンスター 牡7 57 ディー 1.44.7 クビ  11-11-11 34.8 7 (栗)池江泰寿
2 3 エヒト 牡8 57 古川吉洋 1.45.0 1 3/4  13-11-11 35.1 15 (栗)森秀行
7 14 デビットバローズ セ6 57 岩田望来 1.45.1  1/2  05-04-04 35.9 5 (栗)上村洋行
10 7 15 カラテ 牡9 57 杉原誠人 1.45.2  1/2  11-11-11 35.3 13 (栗)東田明士
11 6 11 トップナイフ 牡5 57 横山和生 1.45.3  3/4  04-03-02 36.3 11 (栗)昆貢
12 3 5 コレペティトール セ5 57 柴田裕一 1.45.5  3/4  14-16-16 35.2 17 (栗)中竹和也
13 1 2 シュトラウス 牡4 57 北村宏司 1.45.5 クビ  02-01-01 36.7 3 (美)武井亮
14 1 1 キョウエイブリッサ 牡5 57 津村明秀 1.45.6 クビ  18-18-16 35.2 12 (美)武市康男
15 5 9 ラケマーダ 牡5 57 鮫島克駿 1.46.2 3 1/2  14-14-14 36.1 16 (栗)千田輝彦
16 5 10 ジューンテイク 牡4 59 藤岡佑介 1.46.3  3/4  08-08-10 36.5 9 (栗)武英智
17 B8 18 ビーアストニッシド 牡6 58 西村太一 1.47.1 5  03-04-04 37.9 18 (美)堀内岳志
18 7 13 メイショウチタン 牡8 57 吉田豊 1.47.7 3 1/2  01-02-02 38.8 14 (栗)本田優

 

驚いてばかりはいられない

「1分43秒9!レースレコードです!!」

この日はキングスポーツの事務所にて、グリーンチャンネルでレースをチェックしていたが、画面からは耳を疑うような実況が。

確かに、人気の一角だったシュトラウスが、序盤から暴走気味に飛ばしたことで、時計が出やすい流れになったことはある。

(参考までに、シュトラウスの北村宏騎手は「メンバーと並びを考えてできる限りリズムを保っていこうと思ったが、隣の馬との距離も近いぶん、息を入れるという意味では前回より難しくなりました。最後までもたせられなかったです」と語っていた。私たちも期待していたが、、、この馬にとっては2番枠は厳しかったのかも)

それにしても、稍重の馬場でここまで時計が出るとは、、、

さすがは、東京競馬場といったところだろうか。

ただ、驚いてばかりはいられない。

今回の結果から気づいたことを今後の予想に活かさなければもったいないじゃないか。ということで、備忘録的な意味も込めて、共有しておきたい。

 

ヒントは上位2頭にあり

東京競馬場の芝のレースに関しては、もう雨がふろうがなんだろうが、よほどの道悪、例えば不良馬場とか、それに近い重馬場ではない限り、まず時計は速くなる。

それに関しては間違いない。

一方で「じゃあ、東京では常にスピード型、軽い芝向けの馬を買っておけば良いのか?」

という考え方にもなりそうなものだが、どうやらそうでもないようだ。

 

例えば優勝したセイウンハーデス。

屈腱炎による長期休養も経験した実力馬が、復帰後の3戦目で、約2年ぶりの重賞制覇を達成。ぐっときた方も多かっただろうが、実はセイウンといえば、かつて「不良馬場」の【新潟大賞典】で2着に好走した実績がある。

また、2着のドゥラドーレス

母父に入っているハービンジャーの影響なのか力の要る馬場を得意としており、過去に道悪で2勝を挙げた経験をもっている。

 

例え時計は速くても

おめでとう!セイウンハーデス

彼ら2頭からわかるように、今回の【エプソムC】は

「確かに時計は速いが、上位にきたのはパワー型(厳密にいえば、スピードにパワーを兼備したタイプということか)」

だったのだ。

要するに、どれだけ時計が速かろうと「道悪は道悪」だということ。

「東京=どんな馬場でも高速=スピード型」ではない。

良馬場での高速馬場と、道悪での高速馬場は、似ているようで、狙いを変える必要がある。

個々の馬どうこうよりも、今回の結果における最大の収穫は、これではないだろうか。

言うまでもなく、来月まで東京開催は続く。そして当たり前だが「梅雨」がくる。道悪でのレースも多くなるだろう。

ここで記した内容を活かして、ガンガン好配当をゲットしようじゃないか!

 

京都新聞杯 2025 の回顧&未来の主役

2025年 5月10日(土) 2回京都5日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第73回京都新聞杯
3歳・オープン・G2(馬齢) (国際)(指定) 芝・外 2200m 10頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 8 ショウヘイ 牡3 57 川田将雅 2.14.7   02-02-02-02 33.8 5 (栗)友道康夫
5 5 エムズ 牡3 57 松山弘平 2.15.1 2 1/2 03-04-05-04 33.8 3 (栗)池江泰寿
7 7 デルアヴァー 牡3 57 荻野極 2.15.2  1/2 06-06-04-04 34.0 6 (栗)松永幹夫
8 9 トッピボーン 牡3 57 武豊 2.15.2 クビ 09-08-05-07 33.8 1 (栗)笹田和秀
4 4 ネブラディスク 牡3 57 シュタル 2.15.3  1/2 03-04-05-04 34.1 4 (栗)福永祐一
6 6 ナグルファル 牡3 57 浜中俊 2.15.5 1 1/4 01-01-01-01 34.6 7 (栗)杉山晴紀
2 2 コーチェラバレー 牡3 57 北村友一 2.15.6  1/2 10-10-09-09 33.9 8 (栗)安田翔伍
3 3 ロットブラータ 牡3 57 和田竜二 2.15.8 1 08-08-08-07 34.3 9 (栗)平田修
1 1 キングスコール 牡3 57 坂井瑠星 2.15.8 クビ 06-06-09-09 34.2 2 (栗)矢作芳人
10 8 10 オーシンエス 牡3 57 高杉吏麒 2.16.0 1 03-03-01-02 35.1 10 (栗)宮徹

 

的中は的中として

おかげさまで、馬連29.1倍という好配当をゲットすることができた。

勝負レースだったこともあり、多くの皆様より、お褒めの、あるいはお礼のメッセージをいただいた。

中には的中画像を送ってくださった方も。

心より「おめでとう!ありがとう!」とお伝えしたい。

参考⇒京都新聞杯の的中など先週の結果

 

ただ、あくまでも結果は結果。

このコラムでは「明日の勝利の糧になる内容」にこだわって記したい。

ではご紹介したい内容とは?シンプルに「勝ち馬・ショウヘイの強さ」これに尽きる。

 

今回の私たちの軸馬は2着にはいったエムズ。同時に、1週前から予告した☆穴馬が、6番人気ながら3着に頑張ったデルアヴァーだった。

では、どうして彼らを高く評価したのか?

 

「完璧」に近い2頭を問題にせず

能力の高さもさることながら、シンプルに「京都芝2200Mという舞台に非常に向くタイプ」だと考えたからだ。

エムズに関して言えば、前走を勝ち上がった際に、徐々に速くなる流れの中を追走し、早めに抜け出して押し切るという「京都芝2200Mの必勝法」とも言えるスタイルを披露していた。

また、デルアヴァーに関しては、徐々にスピードに乗ってそのまま加速していける馬。

陣営もレース前に語っていたが、それが、京都名物である下り坂から直線にかけてのスピードアップにマッチすると考えていた。

「能力拮抗」に思えたからこそ、適性の部分が勝負をわけると考えたし、実際に両馬とも、イメージ通りに力をしっかりと出してくれた。ほぼスキのないレースをしていたと言ってよい。

そんな2頭を、何事もなかったかのように置き去りにしたのが、優勝したショウヘイだった。

だからこそ、単にこのレースを制したという事実以上に「本当に強い一頭」だと感じるのだ。

 

強かった!ショウヘイ

そして、ダービーを見据えた時、今回のキングスコール(9着)の姿からも

「皐月賞の超レコードの上位入線組は、意外とダメージがあるのかも!?」

(坂井騎手曰く、雰囲気は良かったが、ペースが上がった時に手応えがなくなったそうだ)

そう考えると、例年ハイレベルな皐月賞組とはいえ、簡単に信じすぎるのはどうかという面もある。ショウヘイの台頭は十分に考えれると思う。

だからこそ、勝ち馬ではあるが、敢えて「未来の主役」に指名し、追いかけてみたい。

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