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ホーム勝負の明暗新潟2歳ステークス 2021【回顧】上位馬など、今後が楽しみな「4頭」を一言解説!

新潟2歳ステークス 2021【回顧】上位馬など、今後が楽しみな「4頭」を一言解説!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】新潟2歳ステークス 2021 における勝負の明暗

2021年 8月29日(日) 4回新潟6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第41回新潟2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝・外 1600m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
1 1 セリフォス 牡2 54 川田将雅 1.33.8    06-06 32.8 3 4.5 486 +6 (栗)中内田充
6 8 アライバル 牡2 54 ルメール 1.34.0 1 1/4    06-06 33.0 1 2.9 482 +8 (美)栗田徹
5 6 オタルエバー 牡2 54 幸英明 1.34.1  3/4    01-01 33.9 2 4.0 464 -4 (栗)中竹和也
8 11 コムストックロード 牝2 54 柴田大知 1.34.2 クビ    02-02 33.8 9 36.9 432 -2 (美)中野栄治
5 5 スタニングローズ 牝2 54 松山弘平 1.34.3  1/2    12-11 32.9 5 12.1 488 +10 (栗)高野友和
7 9 キミワクイーン 牝2 54 M.デム 1.34.5 1 1/4    05-05 33.7 8 28.2 426 +2 (美)奥村武
4 4 タガノフィナーレ 牝2 54 田辺裕信 1.34.8 1 3/4    03-03 34.2 12 81.6 478 -4 (栗)浅見秀一
8 12 グランドライン 牡2 54 三浦皇成 1.34.9  1/2    09-08 33.8 11 73.3 520 +6 (美)高木登
3 3 ウインピクシス 牝2 54 丸山元気 1.35.1 1 1/2    09-10 33.8 6 17.7 428 +4 (美)上原博之
10 6 7 クラウンドマジック 牡2 54 岩田康誠 1.35.2  1/2    11-11 33.8 7 21.7 512 +16 (栗)加用正
11 2 2 クレイドル 牝2 54 福永祐一 1.35.2 クビ    08-08 34.1 4 11.3 470 +14 (美)黒岩陽一
12 7 10 サイード 牡2 54 戸崎圭太 1.35.2    03-03 34.5 10 56.6 476 +10 (栗)角田晃一

 

誰もが認める出世レース!

【新潟2歳ステークス】といえば、誰もが認める出世重賞だろう。

大物という意味では、近年では2013年のハープスターくらいだが、その他の年でも、上位入線馬の多くが後々結果を出している。

やはり、デビュー間もない2歳の段階で、タフな新潟マイルの重賞でしっかり走れる馬は、モノが違うということだろう。

中でも人気を背負って、マークを集めて、それを乗り越えて好走する馬は

「本物中の本物」

と言っても過言ではないのかもしれない。

そういった意味では、今年の上位3頭は魅力的に映る!

 

人気3頭が上位を独占

というのも、順番の違いこそあれど、上位人気3頭がしっかりと上位を独占しているのだ。

さすがにハープスターとは比較できないかもしれないが、それでも、この先も注目が必要になりそうな面々だと思う。

ただ、間違ってはいけないのは

魅力的な3頭だが、適性が同じという訳ではない

特に、私が見る限り、距離適性には違いがありそうだ。

そこで今回のコラムでは「上位3頭&プラス1頭⇒計4頭」をピックアップ!

今後への期待などを簡単に記してみようと思う。

私自身もレースを振り返ることで勉強になるし、皆さまの今後の馬券ライフにも役立てていただけると幸いだ

では、早速いってみよう!

 

1着セリフォス⇒印象を変えてくれた激走

まずはもちろん、優勝したセリフォスから。

重賞初制覇おめでとう!上がり最速タイムをマーク&2着馬に1馬身1/4差をつけているのだから「完勝」と言い切っても差し支えないだろう。

また、中内田厩舎としても、この夏は同じ新潟マイルの【関屋記念】で、3番人気アンドラステが8着に敗れるなど悔しい思いをしていた。

陣営の「今度こそは」の思いが結果を生んだのかもしれない。

 

さて、そのセリフォスだが、レース前の私たちの印象は

「競馬センス抜群の馬」

楽な手応えでの好位追走から、鞍上の指示にしたがって抜け出した新馬戦の内容は、2歳馬としては完成度が高く、父ダイワメジャーの現役時代を思わせるものだった。

だが、今回のレースを見る限り、印象が変わった。

 

想像以上の爆発力

実は今回は、レース前の段階からテンションが高かったそうだ。

鞍上の川田騎手は次のように語っている。

今日は装鞍所からテンションが高く、スタートが悪くて中団からリズムを取ることを重視していきました。

そんなこともあり4角6番手からの追走に。

だが、まさかそこから、上がり最速となる32秒8の脚を使うとは。全く想像できなかった。

良い意味で、ダイワメジャー産駒らしくない爆発力を秘めていたのだ。

前走のような好位からの競馬も、また、中団から爆発的な脚を使えることもわかった。

かなり、奥が深いかもしれない。

距離は現状ではマイルから1800Mくらいまでだろうか。

年末のG1、そして来年の【NHKマイルカップ】あたりで主役になる事を期待したい!

 

2着アライバル⇒まだ読めない馬

1番人気を裏切る形にはなったが、それでも2着にまとめるだから大したもの。

レース後、鞍上のルメール騎手は次のように語っている。

「ハービンジャー産駒でこういう速い馬場では反応が遅く、エンジンがかかるのに時間がかかりました。ラスト150mではすごく良い脚でした。伸びしろがあります」
今後が楽しみだ

確かに、もう少しエンジンのかかりが早ければ、どうなっていたかわからない部分もある。

ラストの伸びは本当に素晴らしかったし、スケールの大きさでは、セリフォスに匹敵、あるいはそれ以上かもしれない。

ただ、個人的には、反応が遅かったのは「馬場か?距離か?」まだわからない部分もあるように思う。

単にマイルの流れがこの馬には速かったような気もするのだが、、、

だとすると、2000M以上の馬(クラシック路線の馬)かも!

名手の結論は結論として、私たちなりに、引き続きこの馬を追っていきたい。

未来の主役は、やはりこの馬で。

 

3着オタルエバー⇒もったいなかった

正直にいって、この馬のレースはもったいなかったように思う。

実はレース後、鞍上の幸騎手が次のように語っている。

「2番手からが理想でしたが、押し出されるように前へ行きました。折り合いはつきましたが、外回りの1600mで切れのある馬にやられてしまいました。能力の高い馬ですよ」

調教の段階から、末を伸ばす形をかなり意識しているようにみえた。

 

もったいなかったオタルエバー

さすがに、新潟の長い直線を逃げ切るのは容易ではない。マークも集まる。
陣営にとっては、押し出される形は大誤算だったに違いない。

それでも、3着を確保するのだから、やはり底力は大したものだ。

では、今後はどうする?

やや気性に若い面があるため、まず結果を出すなら距離短縮もありだろう。
だが、調教の動きなど見ていると、本質的にはスタミナはありそうな気がする。

気性の成長があれば、1800M~2000Mくらいで面白そうな気がするが、どうだろうか。

ぜひ、注目していきたい。

 

5着スタニングローズ⇒鞍上の言う通り「まだ良くなる」

結果は5着。それでも、上がり3ハロンではメンバー中で2位のタイムをマーク。

位置取りひとつで、結果は違っていた可能性が高い。

もちろん陣営は悔しいだろうが、先々を考えれば、決して悲観する着順ではない。

また、頼もしいのが、鞍上の松山騎手のレース後のコメント。

これから良くなってくると思います

確かに、心身両面で、ライバルたちと比べると少々幼い面はあるかも。

だが、それは裏返せば「大きなノビシロ」を残していることの証!

今日のレースだけでは、距離面を推測するのは少々難しいが、少なくともマイル以上だとは思う。

来年の【桜花賞】へ向けて、まずは次走の活躍を楽しみにしている!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【新潟2歳ステークス 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 セリフォス(川田将雅騎手)
「今日は装鞍所からテンションが高く、スタートが悪くて中団からリズムを取ることを重視していきました。返し馬の時から左に行きたがっていたので、枠も1番でしたから内を楽に走らせようと考えました。前半はあまり良い流れではありませんでしたが、能力の高さを見せてくれたと思います。無事に結果が出て何よりです。私自身としては今年のJRAの重賞勝ちがこれで13勝となりましたが、良い馬を乗せてもらっているからで、来週もまた頑張りたいと思います」

2着 アライバル(C.ルメール騎手)
「ハービンジャー産駒でこういう速い馬場では反応が遅く、エンジンがかかるのに時間がかかりました。ラスト150mではすごく良い脚でした。伸びしろがあります」

3着 オタルエバー(幸英明騎手)
「2番手からが理想でしたが、押し出されるように前へ行きました。折り合いはつきましたが、外回りの1600mで切れのある馬にやられてしまいました。能力の高い馬ですよ」

4着 コムストックロード(柴田大知騎手)
「良い競馬だったと思います。使うごとに競馬を覚えて精神面も強くなっています。これからが楽しみです」

5着 スタニングローズ(松山弘平騎手)
「スタートでつまずいて位置を取ることができませんでした。最後には良い脚を使っていますからスタートのロスが響きました。これから良くなってくると思います」

(via ラジオNIKKEI 

 

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