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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】新潟記念など3重賞 2024 ⇒「レースの核になる騎手」を意識せよ!2歳戦攻略に向けての考え方も

【先週の重賞回顧】新潟記念など3重賞 2024 ⇒「レースの核になる騎手」を意識せよ!2歳戦攻略に向けての考え方も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

新潟記念 2024 の回顧&未来の主役

2024年 9月 1日(日) 3回新潟8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第60回農林水産省賞典新潟記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・外 2000m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
4 4 シンリョクカ 牝4 54 木幡初也 1.58.0    02-02 34.4 8 (美)竹内正洋
B6 7 セレシオン 牡5 56 荻野極 1.58.0 ハナ    09-10 32.8 3 *(栗)友道康夫
7 9 キングズパレス 牡5 57 松岡正海 1.58.1  1/2    07-07 33.4 1 (美)戸田博文
1 1 ゴールドプリンセス 牝4 53 菊沢一樹 1.58.2 クビ    03-03 34.3 7 (栗)寺島良
8 12 レッドラディエンス 牡5 58.5 戸崎圭太 1.58.3  1/2    09-08 33.4 2 *(栗)友道康夫
5 5 ファユエン 牝6 53 北村宏司 1.58.3 クビ    07-08 33.3 9 (美)勢司和浩
8 11 エーデルブルーメ 牝5 54 川田将雅 1.58.4  1/2    11-11 33.1 4 (栗)福永祐一
7 10 バラジ セ5 56 菅原明良 1.58.5  1/2    04-04 34.3 10 (美)鹿戸雄一
3 3 ジューンアヲニヨシ 牡4 55 池添謙一 1.58.9 2 1/2    06-06 34.4 6 (栗)松下武士
10 6 8 アリスヴェリテ 牝4 53 柴田裕一 1.59.4 3    01-01 36.4 5 (栗)中竹和也
11 B5 6 アスクワイルドモア 牡5 56 小沢大仁 2.00.0 3 1/2    04-04 35.7 11 (栗)藤原英昭
2 2 ライトバック 牝3 52 坂井瑠星 (栗)茶木太樹

「まさか」はあったけど

「波乱の重賞」として知られる【新潟記念】ではあるが、まさかレース前の段階から波乱があるとは、、、

1番人気・ライトバックの放馬には驚かされたが、これもまた競馬ということか。

いずれにせよ、人馬とも、大きな負傷はなかったようで何より。

特にライトバックに関しては、3歳にして古馬相手に1番人気に支持されるほどの逸材なのだ。

また元気な姿を見せてほしい。

 

さて、そうした事態を受けて始まったレースを制したのは8番人気の伏兵・シンリョクカ。

やはり、一筋縄ではいかない【新潟記念】らしい結果になったのだが、、、恐らく、多くの競馬ファンはこんな想像をしたに違いない。

「ライトバックが出走していたら、結果は違っただろうか?」

見方は色々あるだろうが、個人的には、大きくは変わらなかっただろうと考えている。

 

核になる騎手は誰か?

なぜ、そう思うのか?

答えはシンプルで「レースの核になる騎手が後ろにいたから

 

まさかのレースを制したシンリョクカ

上がり3ハロン最速のタイムがセレシオンの「32秒8」という点からも明白だが、レースは序盤から非常にゆったりと流れた。

はたから見ると「後ろの馬たちは大丈夫なのか?」と思うのだが、上位人気のキングズパレスやレッドラディエンスは中団~後方待機からなかなか位置をあげていかない。

差し脚質のライトバックも、恐らく似たような位置でレースをしていたと想像できる。

では、なぜなかなか動かなかったのか?それは「川田騎手が一番後ろにいたから」

つまり川田騎手は、上で記した「レースの核になる騎手」だということ。

 

全盛期の武豊クラスの存在感

今の日本競馬界において、川田・ルメールは、他馬を2枚は上回る圧倒的な存在と言ってよいだろう。

全盛期の武豊騎手に匹敵する存在感を放っていると言ってもよいだろう。

だとすれば、当然他の騎手にはこういった意識が働く。

「川田が後ろにいるのだから、その位置取りが正しいのだろう」

他の騎手たちお超一流のプロフェッショナル。とはいえ、彼らも人間だ。

意識的にせよ、無意識にせよ、そちらに寄っていってしまうのだと思う。

川田の存在感は圧倒的

そして、結局のところ、後ろに意識をとられているうちに、時すでに遅し。無念の結果になってしまった。

もちろん、シンリョクカの重賞勝ちは本当に素晴らしいことだし心から祝福していることを前提に、やはりそうしたジョッキーたちの意識という恩恵はあっただろう。

また「レースの核になる騎手は誰か?」という考え方は予想をする上で非常に重要になるので、頭に入れておいてほしい。

 

未来の主役を挙げるなら

それはそれとして、今回のメンバーの中で、さらに上の舞台、つまり秋G1でも活躍できる可能性のある馬がいるとしたら!

私は、2着のセレシオンを未来の主役に挙げておきたい。

理由は「セレシオンには唯一無二」があるから。

 

G2、G3なら、競走馬としての総合力が高ければ、それ相応の活躍ができるだろう。

ただ、頂点を争うG1になってくると、他馬には真似のできない「唯一無二」がなければ浮上できない。長年、予想家として生きてきた中での実感だ。

今回セレシオンがマークした上がり3ハロンのタイム32秒8は、位置取りが全く違うとはいえ、勝ち馬を1秒6も上回るもの。

もちろん数字上の話だけではなく、反応も速かったし、ゴール前まで伸び続ける息の長い脚は、同じハーツクライ産駒で、同じ5歳のドウデュースを思わせるものだった。

まさに唯一無二と言って差し使えないこの脚にもう少し磨きがかかれば、秋の東京を湧かせる瞬間も決して夢ではないのかも?楽しみにしている。

 

 

小倉2歳S 2024 の回顧&未来の主役

2024年 9月 1日(日) 2回中京8日 天候 : 曇  馬場状態 : 重
【11R】 第44回小倉2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1200m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 8 エイシンワンド 牡2 55 幸英明 1.09.0    03-02 34.3 1 (栗)大久保龍
1 1 クラスペディア 牡2 55 小崎綾也 1.09.1  3/4    04-04 34.2 8 (栗)河嶋宏樹
7 10 アーリントンロウ 牡2 55 西村淳也 1.09.2 クビ    04-04 34.3 2 (栗)松下武士
4 4 レイピア 牡2 55 松山弘平 1.09.4 1 1/4    01-01 34.9 3 (栗)中竹和也
3 3 アブキールベイ 牝2 55 西塚洸二 1.09.6 1    06-04 34.7 10 (栗)坂口智康
8 13 エンドレスサマー 牡2 55 岩田望来 1.09.8 1    10-09 34.4 4 (美)上原佑紀
4 5 ポートデラメール 牝2 55 団野大成 1.09.9  1/2    08-09 34.6 6 (栗)斉藤崇史
5 7 ホウオウブースター 牡2 55 丸田恭介 1.09.9 クビ    06-07 34.8 13 (美)高柳瑞樹
6 9 タマモティーカップ 牝2 55 長岡禎仁 1.09.9 クビ    10-09 34.5 7 (栗)高橋亮
10 7 11 ジャスパーディビネ 牡2 55 岩田康誠 1.09.9 ハナ    08-07 34.8 5 (栗)森秀行
11 5 6 ベルビースタローン 牝2 55 和田竜二 1.10.0  3/4    02-02 35.4 9 (栗)西村真幸
12 2 2 ケイアイマハナ 牡2 55 永島まな 1.10.2 1    13-12 34.5 11 (栗)村山明
13 8 12 エイヨーアメジスト 牝2 55 酒井学 1.11.2 6    12-12 35.6 12 (栗)牧田和弥

厄介でも勝つ!

改めて言うまでもないことだが、2歳戦というのは非常に厄介だ。

デビュー直後の馬たちだから、当然レース経験も浅く、戦法も固まっていない。

要するに、何が起きても驚けない。

また、成長期でもあるだけに、いきなり急激に強くなる馬もいる。(もちろん、逆にほとんど伸びない馬がいる)

競馬ファンの皆様は【小倉2歳S】の予想にも随分迷ったと思うが、、、

そんなレースを射止めちゃうのが、私たちキングスポーツだ(笑)

馬連5点勝負で4,240円の的中に成功!8番人気馬(2着馬)の激走をしっかり見抜けた会心の勝利になった。

まずは、激走してくれた上位2頭に、そしていつもご支援くださるご会員様に、心からの感謝を申し上げたい。

参考⇒小倉2歳Sの的中など、先週の成績速報

 

読めないことは読まない

では、どうして厄介なレースを私たちは射止めることができたのか?

この部分が、今後の皆様の2歳戦予想に役立つと思うので、敢えて今回は個々の馬ではなく「考え方」をご紹介してみたい。

ポイントは2つ。

強い!エイシンワンド

まずひとつは「読めないことは読まない」ということ。

先ほど、上で2歳馬に関する不確定要素のお話をしたし、実際に「こんな馬じゃなかったはず」ということは山のようにある。

ただ、そうした不確定要素は、ある意味では「出遅れ」とか「前詰まり」とか「落馬」などと同じようなこと。

もちろん、何から何まで読めたら完璧かもしれないが、そこまで考慮していたら、もはや予想ではない。

細かいことを不安に思うより、あくまでも、前走のレースぶりなり直前の調教なり「目に見える部分」にフォーカスすること。

実は、2歳戦こそ「シンプル」で良いのだ。

 

頼りになるのは「騎手」

シンプルな予想が大前提にはなるが、とはいえ2歳戦だ。

現実問題として、実際にレースを走る馬たちは、どうなるかわからない部分もある。

そんな2歳馬をサポートできるのは「騎手」だけ。どんなに優秀な調教師だって、レースが始まってしまえば何もできないのだから。これこそが、2つめのポイントだ。

特に、今回の中京のような道悪で坂もあるタフなコースの場合、少しでもロスなく走らせなくはいけない。

そういった点からいえば「騎手」の「コース適性」も重要になったりする。

実際、軸馬エイシンワンドの解説では、こんなことを書かせてもらった。(該当部分を抜粋で)

━━━━━━━━━━
◆幸騎手が背中を押す
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幸騎手といえば、先日の【CBC賞】においてドロップオブライトで勝利!福永厩舎に初重賞制覇をプレゼントしたが、仕掛け&位置取りも完璧で中京芝1200mの戦い方を知り尽くしている。
振り返れば【高松宮記念】でセイウンコウセイを道悪の中で勝たせた実績がある。台風の影響で荒れた馬場の中でどんな戦い方をするのか!?人馬共に魅力が詰まっており、信頼の軸指名!!

最後は、解説がドンピシャでハマったことの自慢のようになってしまったが(笑)

いずれにせよ、今回ご紹介した2つのポイントは必ず意識しておいてほしい!

 

札幌2歳S 2024 の回顧&未来の主役

2024年 8月31日(土) 2回札幌7日 天候 : 晴  馬場状態 : 重
【11R】 第59回札幌2歳S
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1800m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 2 マジックサンズ 牡2 55 佐々木大 1.50.3 06-06-06-02 36.6 3 (栗)須貝尚介
1 1 アルマヴェローチェ 牝2 55 横山武史 1.50.3 ハナ 06-06-08-05 36.3 6 (栗)上村洋行
6 8 ファイアンクランツ 牡2 55 鮫島克駿 1.50.5 1 1/2 11-11-10-05 36.4 1 (美)堀宣行
8 12 モンドデラモーレ 牡2 55 杉原誠人 1.51.1 3 1/2 05-05-02-03 37.8 5 (美)千葉直人
5 5 レーヴドロペラ 牝2 55 大野拓弥 1.51.4 1 3/4 09-10-11-10 37.1 11 (美)加藤士津
3 3 マテンロウサン 牡2 55 横山和生 1.51.4 クビ 02-03-04-03 37.9 4 (栗)昆貢
8 11 アスクシュタイン 牡2 55 北村友一 1.51.5 クビ 01-01-01-01 38.4 2 (栗)藤原英昭
4 4 ショウナンマクベス 牡2 55 岩田康誠 1.51.6  1/2 06-06-06-09 37.8 7 (美)武市康男
7 10 ローレルオーブ 牡2 55 斎藤新 1.51.6 クビ 12-12-12-10 37.0 12 (栗)杉山佳明
10 5 6 ニシノタンギー 牡2 55 永野猛蔵 1.52.9 8 09-09-08-12 38.9 8 (美)水野貴広
11 7 9 トップオンザヒル 牡2 55 菱田裕二 1.53.1 1 1/4 02-02-02-07 39.9 9 (栗)岡田稲男
12 6 7 バセリーナ 牡2 55 丹内祐次 1.54.0 5 02-03-04-07 40.6 10 (美)松山将樹

間違いなく大器!

先ほどの【小倉2歳S】の解説の際に、2歳戦の予想は非常に厄介だという旨の話をした。

だが、同様に「レース回顧」も一筋縄ではいかない。

良い勝ちっぷりをしたから将来性も抜群、などと思った馬が、実は早熟で、、、といったケースは枚挙にいとまがない。

もちろん、その逆のケースだってある。

だから、なかなか自信をもって「この馬が未来の主役です!!」と書けなかったりするのだが(笑)

今回に関しては、優勝したマジックサンズは、文句なしの逸材だと言い切って良いと思う。

理由は極めてシンプルで、あらゆる面において2歳馬離れしている、古馬級の雰囲気を感じさせるということ。

例えばパドックに出た時にまずは驚かされた。

500キロいう大型の馬体だという面はあるにせよ、その迫力は一頭抜けており輝いているように見えた。

 

センスも抜群

とはいえ、大型の2歳馬の場合、実はまだ絞りきれていなくて、レースぶりがもっさりしてしまう、といったようなケースもある。

ましてや、パワー型の馬を出すケースが多いキズナ産駒だけに、重厚な走りをするのかと思った。

だが、マジックサンズはそうではない。

結果はもちろん「中身」が濃い!

もちろんパワフルさは備えつつも、鞍上の支持に対し柔軟で、反応もそれなりに速い。

素晴らしい競馬センスの持ち主と言ってよいだろう。

特に昨今の競馬界は、イクイノックスのような別格の馬を除けば、なかなか「圧倒的に飛び抜けた存在」はいない。

つまり、能力プラスアルファ、つまりレースでロスをしない「センス」が非常に大事になってきている。

それだけに、この夏、2歳重賞で堂々の2勝を挙げた若武者・佐々木騎手と共に、今後の競馬界を大いに沸かす存在になりそうな気がしてならない。

楽しみな馬が現れたことに感謝すると共に「人馬」両者を未来の主役に指名し、引き続き注目したい。

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