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ホーム勝負の明暗安田記念 2022【回顧】ソングラインを☆穴馬(軸馬)に指名した際にイメージした「2つのこと」

安田記念 2022【回顧】ソングラインを☆穴馬(軸馬)に指名した際にイメージした「2つのこと」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】安田記念 2022 における勝負の明暗

2022年 6月 5日(日) 3回東京2日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第72回農林水産省賞典安田記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 13 ソングライン 牝4 56 池添謙一 1.32.3      10-10 32.9 4 8.2 482 -4 (美)林徹
5 9 シュネルマイスター 牡4 58 ルメール 1.32.3 クビ    13-10 32.9 2 4.9 490   (美)手塚貴久
8 17 サリオス 牡5 58 レーン 1.32.3    07-09 33.0 8 15.7 528 -22 *(美)堀宣行
7 15 セリフォス 牡3 54 藤岡佑介 1.32.4  1/2    10-13 32.8 5 8.7 490 0 (栗)中内田充
4 7 ファインルージュ 牝4 56 武豊 1.32.5 クビ    05-03 33.5 3 7.8 500 0 (美)木村哲也
2 4 ダノンザキッド 牡4 58 川田将雅 1.32.5 ハナ    02-02 33.7 7 10.9 526 +4 *(栗)安田隆行
5 10 エアロロノア 牡5 58 幸英明 1.32.5  1/2    17-16 32.6 16 135.0 504 +4 (栗)笹田和秀
4 8 イルーシヴパンサー 牡4 58 田辺裕信 1.32.5 ハナ    17-16 32.6 1 4.5 476 0 (美)久保田貴
8 18 ナランフレグ 牡6 58 丸田恭介 1.32.7  3/4    15-13 33.1 12 52.1 490 +4 (美)宗像義忠
10 2 3 ロータスランド 牝5 56 M.デム 1.32.7 クビ    09-06 33.5 11 36.2 484 +8 *(栗)辻野泰之
11 8 16 レシステンシア 牝5 56 横山武史 1.32.7 クビ    05-06 33.6 9 21.0 512 +2 (栗)松下武士
12 3 5 ホウオウアマゾン 牡4 58 坂井瑠星 1.32.8  1/2    01-01 34.1 15 60.1 512 +4 (栗)矢作芳人
13 B7 14 ソウルラッシュ 牡4 58 浜中俊 1.32.9 クビ    13-13 33.3 6 10.0 498 -2 (栗)池江泰寿
14 6 12 ダイアトニック 牡7 58 岩田康誠 1.33.0  1/2    03-03 34.1 17 142.7 478 +4 *(栗)安田隆行
15 1 2 ヴァンドギャルド 牡6 58 岩田望来 1.33.2 1 1/2    07-06 34.0 13 56.3 466   (栗)藤原英昭
16 3 6 カラテ 牡6 58 菅原明良 1.33.2 クビ    10-10 33.8 14 57.9 540 +10 *(栗)辻野泰之
17 1 1 カフェファラオ 牡5 58 福永祐一 1.33.3    03-03 34.4 10 21.6 524 -2 *(美)堀宣行
18 B6 11 カテドラル 牡6 58 戸崎圭太 1.34.0 4    15-16 34.2 18 203.4 484 -10 (栗)池添学

 

おめでとう!そしてありがとう!

「レース史上最大の混戦」

このように評された今年の【安田記念】を制したのは、単勝4番人気の4歳牝馬ソングラインだった。

念願のG1初勝利おめでとう!

尚、管理する5年目の林徹調教師もこれでG1初勝利だ。

ご存じの方もおられるだろうが、開成高校から東大に進んだエリート中のエリート!しかし、何故か調教師の座へ。

レース後、林師は

「この世界に入るとき、両親には反対されたのですが、こうやって(GIを)勝つことができて、両親には少しは恩返しできたのかと思います」

と語っていたが、ご両親の猛烈な反対は容易に想像ができる(笑)それだけに、本当に良かった。

 

それと同時に、ソングラインは今回の大一番における、私たちの予告の☆穴馬であり軸馬でもあった。

勝利馬券をプレゼントしてくれたことに対して、心から「ありがとう」と申し上げたい。

それにしても、これで一昨年のグランアレグリアに続いての牝馬の優勝であり、また5年連続での牝馬の連対(全て前走ヴィクトリアM組)となった。

常識が通用しない時代と言われる昨今の競馬界だが、牝馬のレベルの高さだけは相変わらずなのだから、面白いものだ。

 

指名の際にイメージしたこととは?

では、私たちは「混戦」と言われるレースの中から、どういった考え方でソングラインを指名したのか?

詳しくは以下の的中実績の記事や、レース前の段階で公開していたYouTubeにてご案内している。

特にYouTubeは詳しく解説し、また皆様の参考になる部分もあるかと思うので、ご覧いただき、よろしければチャンネル登録もしていただけるとありがたい。

 

参考→的中実績の記事

 

参考→YouTubeの安田記念特集

 

 

ご覧いただければおわかりの通り、前走【ヴィクトリアマイル】の「中身」に関する価値だったり、そこからの中2週のローテーションが問題ないことなど、細かく書かせてもらった。

だが、これらの解説は、もちろん私たちの本当に思いであると同時に、ある意味では「肉付け」的な部分になっていたりもする。

 

思いはシンプル!「最も勝つイメージが湧いた」

実は、ソングラインの指名を決めた際のイメージ、その「幹」の部分は極めてシンプルだったりする。

「最も勝つイメージが湧いた馬」

 

ところで、皆様ご自身が予想をされる際、どういったイメージで軸馬を決断されるだろうか?

恐らく、比較的多いのは

「確実に上位争いをしてくれそうな安定感のある馬」

ではないかと思う。これは考え方としてはよくわかる。
大切なお金をかける勝負である以上、少しでもリスクを抑えて、安心して勝負に挑みたいというのは当然だろう。

しかし、皆様に申し上げたいのは

「安心ありきの勝負になっていませんか?」

ということ。特に大一番の場合は、全ての騎手が「ライバルを出し抜いて一発かましてやるぞ!」とうずうずしているのだ。

安定感のある馬は素晴らしいが、そういった馬たちの目標にされやすい難しさもある。

 

人馬共に備える「骨太な精神面」

その点、ソングライン&池添騎手には、解説文でも記したが、前走【ヴィクトリアマイル】でも披露した「出し抜いての一発」が可能な圧倒的な瞬発力の持ち主だ。

見事に突き抜けて!

それと同時に、逆境に立たされながら、何度も立ち上がってきた「骨太な精神面」がある。

例えば、昨年の【桜花賞】でも大きな不利を受けて15着に敗戦。

経験の浅い3歳馬だけに、特に精神的に大きなダメージを受けてもおかしくなかったにもかかわらず、次走【NHKマイルカップ】で2着に激走した。

こうした強さは、混戦でごちゃつきやすい今回のようなレース(つまり普通の馬なら嫌がるような状況)では、余計に追い風になったと思う。

海外帰りだった前走を一度使われたことによる良化なども含めて、冷静に考えて、ソングライン&池添騎手以上に勝つイメージの浮かぶ馬がいなかった。

どうか皆様も「勝つイメージの追求、精査」は必ず行ってほしい。

 

もう一つの思い!競馬にはロマンがある

そして、指名の際にもうひとつイメージしたこと。

それは「ロマン」について。

「何を漠然としたことを言っているんだ?」

と思われるかもしれない。

だが、皆様は、競馬のロマンを感じて、心を揺さぶられたことはないだろうか?

オグリキャップやディープインパクトのラストランなど見て、涙したことはないだろうか?

長年、この世界で生きてきた人間として、これだけは責任を持って言える。

「競馬には、人知を超えたロマンがある。だから私たちの心を捉えて離さない」

競馬場に多くの観客が戻ってきたからの初めての【ダービー】だった先週は、今考えても競馬界の顔である武豊騎手が勝つべきレースだったと思う。もちろん、私たちは指名して5万馬券を射止めることができた。

だが、今回は武豊騎手ではなく、池添騎手、そして林調教師が勝つべきレースだと感じずにはいられなかった。

 

同学年コンビが新時代の主役に!

林師、林厩舎は、2018年の3月に管理馬を初出走させて以来これまでに73勝を挙げているが、実は池添騎手と共に勝ったのは昨年【富士ステークス】の一度だけ。

美浦の厩舎に対して、栗東所属騎手という関係もあるが、そもそも騎乗も10回しかない。

つまり、決して関係が深い訳ではない。

それでも、ソングラインは乗せ続けている!

それだけ、ソングライン&池添のコンビに魅力やパワーを感じていたのだろう。

さて、ご存じの通り、今年の2月をもって、あの藤沢和雄調教師が引退。

間違いなく調教師の世界は新しい時代に移る過渡期だし、現場にいる池添騎手もそれはハッキリと感じていると思う。

そんな時に、まさに若手の代表格とも言える林師が自分を頼ってくれて、尚且つ彼らは1979年生まれの同学年でもあるのだ。

「俺の手で何としてもG1初勝利をプレゼントして、林師を新時代の旗手へと導いてみせる」

男気あふれる池添騎手は、きっと燃えたはず。そんな熱い思いが、今回の結果を生んだ要因のひとつだと確信する!

実際に、レース後には「厩舎の期待に応えたい一心だった」との旨を語っている。

こうして結果がでて、彼らの関係は強固になるだろうし、本当に新しい時代の主役になるような気がして楽しみだ。

 

長くなってしまったが、改めて

「勝つイメージ」そして「ロマン」

この2点は必ず覚えておいてほしい。きっと、今後の皆様の競馬ライフの一助になると思う。

 

レースを見逃した方はコチラ

 

【安田記念 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ソングライン(池添謙一騎手)
「何とかこの馬でGIタイトルをと思っていましたし、厩舎の期待に応えたい一心で騎乗して、ソングラインがしっかり応えてくれました。中2週というきついローテーションでしたが、しっかり攻めて追い切りもしっかり消化して、それにソングラインがよく耐えてくれて、よく頑張ってくれたと思います。
しっかりポジションを取りたいと思っていましたし、良い形でスタートを切ってくれたので、取りに行きたいと思っていましたが、サリオスが外にいたので、この馬の動きでどうしようかと考え、そこは我慢させる判断をして、サリオスの後ろにつけました。前回うまく乗れなかったので、この馬の持ち味を出していこうと思い、4コーナー手前から出していきました。直線もステッキに反応して、よく伸びてくれたと思います。最後、グイっとひと伸びしてくれたので勝ったと思いましたし、嬉しさがこみ上げてきました。ソングラインと林厩舎とGIを一緒に取りたいと思い、そこだけだったので、今日取れて本当に嬉しく、良かった思います」

(林徹調教師)
「まだ正直地に足がつかない感じで、GI制覇の実感がないです。レースも半分見ているようで半分見ていないようで、ゴールしそうな瞬間に、これは勝てそうだということで、ようやく見ることができました。
レースに向けては、中2週でも牡馬相手ということで、追い切り以外の運動を強くするなど、攻めた調教をしました。それに馬がよく応えてくれました。厩舎スタッフや支えてくれた装蹄師さん、獣医師さんたちに感謝です。サウジアラビアの遠征を経験して、慣れない環境で過ごしたことで精神的に強くなりました。そうした強さが、今日最後に競り勝ったことに繋がったのではないかと思います。
この世界に入るとき、両親には反対されたのですが、こうやって(GIを)勝つことができて、両親には少しは恩返しできたのかと思います。
とにかく今日は、レースを半分見て半分見ていないような感じだったので、次のことを考える前にレースをしっかり見て、振り返りたいと思います」

2着 シュネルマイスター(C.ルメール騎手)
「休み明けでもすごく良い状態でした。この馬の能力が戻ってきました。勝てなかったのは残念です。ラスト150mではすごく良い脚を使ってくれました。次走も楽しみです」

3着 サリオス(D.レーン騎手)
「良いポジションで、リズム良く競馬ができました。直線に入っても手応えが良かったです。残り300m前後では勝つ自信がありました。馬の力はすべて出し切って、ベストの競馬をしましたが、前に2頭強い馬がいました」

4着 セリフォス(藤岡佑介騎手)
「外枠からイメージ通りのレースができました。理想はサリオスの後ろ、ソングラインの位置でしたが、そこに入られてしまいました。しかし、折り合いはピッタリとついていました。追い出したら、まとめて差し切れるかなというくらいでした。しかし苦しくなって、ラスト100mで脚が上がってしまいました。その差が埋まってくればトップを目指せると思います」

5着 ファインルージュ(武豊騎手)
「ゲートがあまり速くなかったですが、その後は良いポジションにつけられました。しかし、外に出すタイミングがなくて、馬場の悪い所を通らされました。抜け出せず、もう少し外枠が欲しかったです。それでも良い馬ですし、通用すると思います」

6着 ダノンザキッド(川田将雅騎手)
「とても健康に競馬場に来られたと思いますし、その分自分から進んでの競馬を選択しました。着順はこの着順ですけど、前回よりも遥かに競馬ができたので、また改めて頑張っていけたらと思います」

7着 エアロロノア(幸英明騎手)
「持っている脚はこのクラスでも足りると思います。器用なところがないので前に行けないのですが、展開ひとつで通用すると思います」

8着 イルーシヴパンサー(田辺裕信騎手)
「二の脚がつきませんでしたし、ペースが遅くて動けないところにいました。自分で競馬を作れないタイプです。最後も、上位は前半に脚が溜まっていたので、同じ脚になってしまいました」

9着 ナランフレグ(丸田恭介騎手)
「初めてのマイルでしたが、こなせると思って、自信を持っていました。上手にこなしてくれました。しかし最後は、脚が一緒になってしまいました」

10着 ロータスランド(M.デムーロ騎手)
「調教では動いていましたが、競馬に行くとイメージとずれていました。良い位置を取れましたが、自分であまり進んでいかず、反応が悪かったです」

11着 レシステンシア(横山武史騎手)
「1600mはやっぱり少し長いですね。今回は牡馬相手で間隔が詰まって、前回に続いて輸送が2回。外枠でもありましたし、厳しい条件が多かったですからね。ただ、地力は見せてくれたと思います」

12着 ホウオウアマゾン(坂井瑠星騎手)
「今日の馬場状態とメンバーで、自分の出せる力は出せたと思います。やりたいレースができました」

13着 ソウルラッシュ(浜中俊騎手)
「ペースが流れないと思っていたので、位置を取りたかったのですが取れず、直線は前が壁になって追えませんでした。上手く自分が誘導できませんでした。申し訳ない気持ちです」

14着 ダイアトニック(岩田康誠騎手)
「結果的には、迷いなくハナに行くべきでした。スタートしてから3コーナーまでが力んでしまったので、今日はそこが敗因ですね」

15着 ヴァンドギャルド(岩田望来騎手)
「イメージ通りのレースはできたのですが、最後に伸び切れなかったのが残念でした。ただ、直線で邪魔されるところもありましたし、全部力を出し切れたかというと、そうではないのですが。またこの舞台でリベンジしたいです」

16着 カラテ(菅原明良騎手)
「少し内枠すぎました。外から自分から動いていくようなレースがしたかったのですが、内枠だったのでそれができませんでした。馬の雰囲気はとても良かったです」

17着 カフェファラオ(福永祐一騎手)
「道中は良いリズムで、前向きさもあって走れていました。良い形でした。ただ芝の分、抜け出す時に隣の馬を気にするところがあって、ダートでは集中できていたのですが、芝の分、抜け出すのに時間がかかりました。芝ではどうしてもトップスピードが足りないところは感じました。東京1600mというコース形態は良いと思います」

18着 カテドラル(戸崎圭太騎手)
「ゲートはいつもより出てくれました。ブリンカーを着けて行きっぷりも良かったです。しかし、追ってから馬の雰囲気が良くなかったです」

(via ラジオNIKKEI

 

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