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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】桜花賞 2023 など⇒「感謝」しつつ「オークス」はどうだ!?&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

【先週の重賞回顧】桜花賞 2023 など⇒「感謝」しつつ「オークス」はどうだ!?&「次に買いたい未来の主役」をご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

桜花賞 2023 の回顧&未来の主役

2023年 4月 9日(日) 2回阪神6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第83回桜花賞
3歳・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 3 リバティアイランド 牝3 55 川田将雅 1.32.1      15-16 32.9 1 (栗)中内田充
5 9 コナコースト 牝3 55 鮫島克駿 1.32.3  3/4    02-02 34.5 6 *(栗)清水久詞
7 14 ペリファーニア 牝3 55 横山武史 1.32.3 クビ    04-04 34.1 5 (美)鹿戸雄一
3 5 ハーパー 牝3 55 ルメール 1.32.6 1 3/4    06-06 34.2 3 (栗)友道康夫
2 4 ドゥアイズ 牝3 55 吉田隼人 1.32.7  1/2    09-08 34.1 4 (栗)庄野靖志
6 11 シンリョクカ 牝3 55 吉田豊 1.32.7 クビ    11-11 33.8 9 (美)竹内正洋
6 12 シングザットソング 牝3 55 岩田望来 1.32.9  3/4    04-04 34.7 11 (栗)高野友和
1 2 ライトクオンタム 牝3 55 武豊 1.32.9 ハナ    08-08 34.3 2 (栗)武幸四郎
1 1 ブトンドール 牝3 55 池添謙一 1.32.9 ハナ    06-06 34.5 16 (栗)池添学
10 5 10 エミュー 牝3 55 松山弘平 1.32.9    13-12 33.9 15 (美)和田正一
11 8 17 ラヴェル 牝3 55 坂井瑠星 1.33.0  1/2    13-15 33.9 10 (栗)矢作芳人
12 4 8 キタウイング 牝3 55 杉原誠人 1.33.0 クビ    16-17 33.6 12 (美)小島茂之
13 3 6 モズメイメイ 牝3 55 和田竜二 1.33.2 1    01-01 35.6 7 (栗)音無秀孝
14 7 13 ドゥーラ 牝3 55 戸崎圭太 1.33.2    16-12 34.2 8 (栗)高橋康之
15 B4 7 コンクシェル 牝3 55 丸山元気 1.33.3 クビ    09-08 34.6 14 *(栗)清水久詞
16 7 15 ジューンオレンジ 牝3 55 富田暁 1.33.4  3/4    16-17 33.9 18 (栗)長谷川浩
17 8 16 ムーンプローブ 牝3 55 北村友一 1.33.9 3    11-12 34.9 17 (栗)上村洋行
18 8 18 トーセンローリエ 牝3 55 横山和生 1.34.4 3 1/2    02-03 36.4 13 (美)小笠倫弘

 

素晴らしい馬に出会えたことに感謝

今回の【桜花賞】を振り返った時、何よりも、頭の中を占めるのは

「感謝」

の思いだ。

もちろん、馬券を獲れたことに対する感謝の思いも持っている。だが、それ以上に

「歴史的な名牝と出会えたこと」そして「歴史的な名牝の圧倒的なレースぶりを堪能させてもらえたこと」

これらに対する感謝の方が大きいかもしれない。

参考→先週の的中実績

 

今さら申し上げるまでもないが、私たちキングスポーツは、創業以来40年以上の歴史を持つ。

その間に、様々な馬を、そしてレースを見てきた。そのため、滅多なことでは驚かないようになっているのだが、そんな私たちにとっても、今回のリバティアイランドの末脚は「いいものを見せてもらった」と感謝したくなるほど強烈だったし、度肝を抜かれた。

 

名手が見せた自信

皆様もお感じだと思うが、普通は届かない位置どり。ましてや、今週からのBコースがわりの影響か、明らかに内の芝の方が走りやすそうだった。つまり、コナコーストの勝利で終わっているはずのレース。

それでも、最終的には3/4馬身差とはいえ、そこには大きな余裕があった。近年の名牝との比較でいえば、アーモンドアイを見ているかのようだった。

今年のライバルたちは、生まれた年が悪かったとしか言いようがないね(笑)

振り返ってみれば、最終追い後の共同会見で、川田騎手が

「(相手関係については)気にしていません。この馬自身が気持ち良く走ってくれれば」
「リバティとともに仕事をするだけですね」

と語っていた。

「競馬では嘘をつきたくない」という川田騎手が、言葉の端々に自信をのぞかせた時点で、勝負は決まっていたのだろう。

それほどの馬だが「先」を見据えると少々気になる点があることも事実。

 

たまたまなのか?ムラっぽいのか?

レース後、JRAが、以下のYouTube番組を公開した。

 

既にご覧になられた方も多いかと思うが、要するに、川田騎手がカメラをつけてレースに臨み、その際の映像を公開してくれたのだ。

非常に臨場感があり、レース後の川田騎手の喋り声なども聞けるでぜひご覧いただきたいが、実はさかんに、周囲の騎手や関係者に「進んでいかなかった」という旨を語っていた。

勝ったが、、、進んでいかなかったようだ

進んでいかなかったがゆえに、騎手自身にとっても想定外の、最後方に近い位置からのレースになってしまったのだろう。

それが今回たまたまだったら問題ない。だが、もしムラっぽい面があり、同じような面を【オークス】(あるいはダービー挑戦もある?)で出してしまったらどうだろう?

それでも底力の違いでねじ伏せるのかもしれないが、ただ、今回の結果だけで、盲目的に「絶対大丈夫」という感覚になるのだけは避けることをお勧めしたい。

 

オークスでチャンスがありそうな馬は?

ここからは、リバティアイランドを抜きにして「オークスで好走が期待できそうだ」と率直に思える一頭をお伝えしておきたい。

結論から申し上げてしまうと「2着コナコースト」ということになる。

「2着なんだから、オークスで期待するのは当然だろ!?」という声が聞こえてきそうだ。

だが、そうではない。例え【桜花賞】で好走しようが、凡走しようが「オークスでイチオシ」としてご紹介することは決めていた。

というのも、実は私、この馬の前走【チューリップ賞】のレース回顧(弥生賞週の回顧)で、以下の内容を記した。

ゴール前、鋭い脚で追い込んだが、惜しくもハナ差2着。

レース後、鞍上の鮫島駿騎手はこんなことを語っている。

「枠はもう少し内枠が欲しかったです。レースが上手な馬で、続けて騎乗して、一緒にやってきたことを多頭数の競馬で生かすことができました。もう一完歩でもあればという感じです。申し訳ないです。あの差なので何とかしたかったです」

僅かな差だっただけにジョッキーも悔しいだろうし、きっと「桜花賞こそは」と燃えているだろう。

だが、あくまでも個人的な見解を申し上げるなら、この馬は「オークスでこそ」のそうな気がする。

理由は非常にシンプルだが「瞬発力よりも息の長い末脚が魅力」だから。
今回、詰まりそうで詰まらなかった差が、ゴール前で一気に縮まった。これぞ息の長さの証明。

阪神の外回りも決して短くはないが、それでも、やっぱり東京の直線の長さ(タフさも含め)別格。

キタサンブラック譲りのスタミナの追い風と共に、輝きを見せてくれるのではないだろうか。

未来の主役に指名した上で、今後も注目していきたい!

 

競馬センス&息の長い末脚で

潜在能力自体が高い馬だから、今回も馬券には加えたし、それで勝たせてもらったが、このように、戦前から、本質的には【オークス】向きだと考えていた。

案の定、今回のレースではそういった部分が垣間見えた。

リバティアイランドは別格にせよ、直線では、後ろからきたペリファーニアに差されてもおかしくない形だった。

だが差されそうで差させなかった脚は、まさに直線の長いコース向きだと感じる。

また【オークス】は意外と直線で後方からというのが難しいだけに、前にいける競馬センスも大きな魅力となるだろう。

ということで「オークスの未来の主役」はこの馬で決まり!

リバティアイランドを慌てさせるようなレースに期待したい!

ニュージーランドトロフィー 2023 の回顧&未来の主役

2023年 4月 8日(土) 3回中山5日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第41回ニュージーランドT
3歳・オープン・G2(馬齢) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 5 エエヤン 牡3 56 M.デム 1.33.7    04-02-03 36.0 2 (美)伊藤大士
B8 15 ウンブライル 牝3 54 ルメール 1.33.9 1 1/4  09-10-08 35.3 5 (美)木村哲也
3 6 シャンパンカラー 牡3 56 内田博幸 1.34.0 クビ  06-06-04 35.7 7 *(美)田中剛
7 14 モリアーナ 牝3 54 武藤雅 1.34.0  06-09-04 35.6 3 (美)武藤善則
6 11 ミシシッピテソーロ 牝3 54 柴田大知 1.34.2 1 1/4  12-13-12 35.4 14 (美)畠山吉宏
1 2 ルミノメテオール 牝3 54 横山武史 1.34.2  06-06-08 35.9 4 (美)金成貴史
4 8 ドルチェモア 牡3 56 横山和生 1.34.3  3/4  01-01-01 36.6 1 (栗)須貝尚介
6 12 ジョウショーホープ 牡3 56 荻野極 1.34.3  04-04-04 36.2 13 (栗)新谷功一
4 7 エイシンエイト 牝3 54 津村明秀 1.34.4  1/2  12-10-08 35.8 16 *(美)田中剛
10 8 16 シーウィザード 牡3 56 武豊 1.34.5 クビ  15-16-15 35.4 10 (美)鹿戸雄一
11 7 13 メイクアスナッチ 牝3 54 戸崎圭太 1.34.5 ハナ  09-06-08 36.2 6 (美)武市康男
12 5 10 バグラダス 牡3 56 三浦皇成 1.34.7 1 1/4  02-02-02 37.0 9 (美)嘉藤貴行
13 1 1 ミスヨコハマ 牝3 54 石橋脩 1.34.8  1/2  14-13-12 36.0 15 (美)斎藤誠
14 5 9 オマツリオトコ 牡3 56 永野猛蔵 1.35.1 1 1/2  09-10-12 36.5 12 (美)伊藤圭三
15 2 4 サンライズジーク 牡3 56 坂井瑠星 1.36.0 5  02-04-04 37.9 8 (栗)矢作芳人
16 2 3 ロードディフィート 牡3 56 田辺裕信 1.36.9 5  16-15-16 38.0 11 (美)和田勇介

 

思った以上に

私たちが1週前の段階から予告した軸馬エエヤンが見事な優勝を決めた。

祝福と共に、心からの感謝を申し上げたい。

エエヤン指名を公開した動画

 

デムーロ騎手が「化け物かも」と評した潜在能力をいかんなく発揮したのではないだろうか。

それにしても、強豪が揃ったここで、2着に1馬身1/4もの差をつけるシーンは想像できなかった。

多少、道中で若い面を見せかけたが、基本的には前半から中団、直線まで、どこを切り取ってもスキが感じられないレースぶり。

率直に言って「思った以上に、その走り、ええやん」ということになる(笑)

そして、恐らくマイル路線なら頂点が狙えるレベルにあると思う。

陣営も「中山マイルより、東京マイルの方が向く」と言い切っているだけに、本番【NHKマイルカップ】も期待しようじゃないか!

 

未来の主役は、敢えて

当然、現状も、将来的にも最も期待できるのがエエヤンだが、そのまま未来の主役に指名しては芸がないので、敢えて今回は「4着モリアーナ」を未来の主役に。

さっそく、レース後の武藤騎手のコメントをご紹介しよう。

「外枠で前に壁を作ることができませんでした。内でもう少し溜める競馬がしたかったです」

このコメントの通りで、いわゆる「なし崩し的に」脚を使わされるような競馬。

必死で乗っているジョッキーに対して失礼になるが、それでも、決して上手い騎乗ではなかったように思う。

それでも、しかも牡馬相手でも、何とか4着にまとめるあたりが、この馬の潜在能力の高さだ。

本来、素晴らしい瞬発力と息の長い末脚を兼備しており、世代限定なら、十分にマイルの頂点を狙っていけるような気がする。

【NHKマイル】は賞金の都合で難しいかもしれないが、長い目で見て、応援していきたい!

阪神牝馬ステークスの未来の主役

2023年 4月 8日(土) 2回阪神5日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第66回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S
4歳以上・オープン・G2(別定) (牝)(国際)(指定) 芝・外 1600m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 9 サウンドビバーチェ 牝4 55 浜中俊 1.33.9      02-02 34.1 6 *(栗)高柳大輔
1 1 サブライムアンセム 牝4 55 岩田望来 1.34.1 1 1/4    03-03 34.1 10 *(栗)藤原英昭
2 2 コスタボニータ 牝4 55 鮫島克駿 1.34.2 クビ    06-05 34.0 9 (栗)杉山佳明
3 3 ウインシャーロット 牝5 55 石川裕紀 1.34.2 クビ    01-01 34.5 2 (美)和田正一
7 10 アンドヴァラナウト 牝5 55 吉田隼人 1.34.3 クビ    10-11 33.6 7 (栗)池添学
6 7 ルージュスティリア 牝4 55 川田将雅 1.34.4  1/2    05-08 34.1 1 *(栗)藤原英昭
5 6 テンハッピーローズ 牝5 55 藤岡康太 1.34.4 クビ    08-08 34.0 12 *(栗)高柳大輔
4 4 フラーズダルム 牝5 55 北村友一 1.34.4    10-11 33.8 8 (栗)松永昌博
5 5 ママコチャ 牝4 55 松山弘平 1.34.6 1 1/4    08-03 34.7 3 (栗)池江泰寿
10 8 11 イズジョーノキセキ 牝6 56 岩田康誠 1.34.8  3/4    03-05 34.7 5 (栗)石坂公一
11 6 8 ピンハイ 牝4 55 高倉稜 1.34.9  3/4    06-05 34.7 4 (栗)田中克典
12 8 12 ディヴィーナ 牝5 55 池添謙一 1.35.3 2 1/2    10-08 34.9 11 (栗)友道康夫

素直に力を感じたのは

馬場が稍重だったり、掛かってしまう馬はいたし、ごちゃつきはあったり、、、

勝ち負けとは別に、しっかりと力を出し切れた馬が少ないため、正直に言って回顧しにくいレースだ。

その中で「力を再確認できた」という意味で高評価したいのは、4着ウインシャーロット。

本当にスタートも上手いし、すぐにスピードに乗れる。大きくかかるようなこともない。

それゆえ、大崩れすることがないから、馬券を買う側にとっては、本当に頼もしい一頭と言えると思う。

昨年初G1を勝って勢いに乗る、鞍上の石川騎手との相性もピッタリだ。

大崩れがない!

今回も完璧に近いレースだったように思うが、それでもラストで失速したのは、単純にマイルは1ハロン長いということだろう。

過去にマイルでの好走実績もあるが、競馬というのは、上のカテゴリーにいけばいくほど、本質が問われる。

今後、重賞でバリバリやっていくなら1400Mしかない!

例えば来月の【京王杯SC】にチャレンジするのはどうだろうか?強い牡馬相手でも、十分に楽しませてくれるはずだ!未来の主役に指名して待ちたい!

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