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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】大阪杯 2025 など ⇒素晴らしき優勝馬に対し「唯一逆転する可能性のあった馬」について熱く語る!

【先週の重賞回顧】大阪杯 2025 など ⇒素晴らしき優勝馬に対し「唯一逆転する可能性のあった馬」について熱く語る!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

大阪杯 2025 の回顧&未来の主役

2025年 4月 6日(日) 2回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第69回大阪杯
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・内 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
3 5 ベラジオオペラ 牡5 58 横山和生 1.56.2 04-04-03-03 34.1 2 (栗)上村洋行
7 13 ロードデルレイ 牡5 58 西村淳也 1.56.4 1 08-09-08-08 33.8 4 (栗)中内田充
4 7 ヨーホーレイク 牡7 58 岩田望来 1.56.5 1 14-14-14-14 33.5 8 (栗)友道康夫
8 14 エコロヴァルツ 牡4 58 M.デム 1.56.5 ハナ 08-08-10-10 33.8 10 (栗)牧浦充徳
2 2 ホウオウビスケッツ 牡5 58 岩田康誠 1.56.6 クビ 02-02-02-02 34.8 5 (美)奥村武
4 6 ジャスティンパレス 牡6 58 鮫島克駿 1.56.6 クビ 07-07-07-06 34.2 6 (栗)杉山晴紀
6 10 シックスペンス 牡4 58 横山武史 1.56.6 ハナ 03-03-03-03 34.6 1 *(美)国枝栄
1 1 ボルドグフーシュ 牡6 58 吉田隼人 1.56.8 1 1/4 12-11-11-12 34.0 12 (栗)宮本博
5 9 コスモキュランダ 牡4 58 丹内祐次 1.56.8 同着 05-06-05-05 34.6 9 (美)加藤士津
10 3 4 ソールオリエンス 牡5 58 松山弘平 1.56.9  1/2 15-15-15-15 33.5 11 (美)手塚貴久
11 2 3 ラヴェル 牝5 56 北村友一 1.56.9 ハナ 08-09-08-08 34.4 13 (栗)矢作芳人
12 5 8 カラテ 牡9 58 和田竜二 1.57.1  3/4 12-11-13-12 34.2 15 (栗)東田明士
13 7 12 ステレンボッシュ 牝4 56 モレイラ 1.57.3 1 1/2 11-11-11-10 34.5 3 *(美)国枝栄
14 6 11 デシエルト 牡6 58 池添謙一 1.57.7 2 1/2 01-01-01-01 36.6 7 (栗)安田翔伍
15 8 15 アルナシーム 牡6 58 横山典弘 1.58.3 4 05-04-05-06 36.1 14 (栗)橋口慎介

 

能力拮抗の時代だからこそ

注目の大一番【大阪杯】を制したのは、単勝2番人気のベラジオオペラ!

昨年に続いて、見事な2連覇達成となった。横山和生ジョッキーの派手なガッツポーズ、お父さんの典弘騎手を思わせるかのようで、非常に決まっていたね(笑)

ジョッキーをはじめとした陣営・関係者の皆様には、心から祝福を申し上げたい。

では、なぜ2連覇を達成できたのか?

1番人気シックスペンス、3番人気ステレンボッシュが圏外に沈む中、驚くほど安定したレースぶりだったが、結局のところ

「能力拮抗という時代背景」

が大きなポイントではないだろうか。

 

勝負を分けた「適性」

決まってる~!笑

単勝1番人気シックスペンスのオッズが4.8倍!

そのシックスペンスを含め、5番人気までが一桁台のオッズ。

今の競馬界にはイクイノックスやドウデュースのようなスーパーホースはいない。能力拮抗の時代だ。だから皆が迷った。その表れがオッズだった。

そして、能力拮抗の時代だからこそ、勝負を分けるのは「プラスアルファ」の部分。

特に、器用さだったり、出入りが激しくなしやすい分だけ落ち着きが求められる、今回のような内回りコースでの中距離戦では

「コース適性」

が本当に重要になる。

 

鵜呑みにしすぎるな

そういった意味で、ベラジオオペラはずば抜けていた。

スタート直後、すぐにほしい位置がとれるスピード、途中から暴走をはじめてデシエルト&それにつられたのか、かかってしまったホウオウビスケッツらとは対象的。

まったく動じることなく、気持ちよさそうなフットワーク&コーナリング。

レースのどこを切り取ってもスキがなく、結果論にはなるが、今回の条件においては、抜けていたと言わざるを得ない。

もちろん、去年も勝っているくらいだから、この時期に調子が上がるタイプという部分もあるとは思うが、それ以上に適性だろう。

必然の勝利だったということだ。

逆に言えば、今回見せた完勝を鵜呑みにして、他の条件のレースでも「抜けている存在」だと考えてはいけないということ。

例えば同じ2000Mでも、立ち回りが今回ほどは求められない東京の【天皇賞・秋】なら、あくまでも「有力馬の一頭」だと思う。

繰り返すが、能力拮抗の現代競馬では「プラスアルファ」が大事になる。そして、そのプラスアルファもレースによって変わってくる。

それを見抜くことが予想家としての腕だし、私たちも「キングのキーワード」という形で、有料会員様には毎回ご紹介していくから、楽しみにしていてほしい。

唯一「可能性があった馬」

そんなベラジオオペラを逆転する可能性が唯一あったのが、8番人気の低評価を覆す形で3着に入った、私たちの不動の軸馬でもあった「ヨーホーレイク」。

率直にいって、もったいない競馬だった。

ジョッキーや陣営はもちろん、予想した私たちも、これまで好成績を残した際のパターンでもある「好スタートからの好位追走」をイメージしていた。

それこそ、ベラジオオペラのすぐ後ろあたりにつけ、楽に好位追走をしながら、直線で一気に抜け出す。

それが、スタートで立ち遅れるとは、、、これも競馬の要素のひとつとはいえ、もったいない。

レース後、岩田望騎手が

「今日はゲートが全てです。ハイペースのGIともなるとこの一つのミスが響きます。3着でしたがゲートさえ出ていればと思います。そこに悔しさはあります」

と語っているが、偽らざる本音だろう。

 

いいぞ!ヨーホーレイク(写真は京都記念優勝時)

ちなみに、上がり3ハロンも最速タイとなる33秒5。その上がりは勝ち馬を0秒6、2着のロードデルレイを0秒3も上回るもの。

この上がりのタイム差こそが「逆転する可能性が唯一あった」と考える根拠。

タラレバは禁物だが、ジョッキーも言うように、ゲートさえ出ていれば全く違う結果になっていただろう。そして、この馬に関しては、直線での動きからも、適性というより「底力」で追い上げたという見方で良いだろう。

かつて2年以上にもいよぶ脚部不安による休養を強いられた馬。その分、7歳とはいえ、まだまだ馬は若い。必ずG1を獲るチャンスはもう一度やってくる!楽しみにしたい。

頂点は決して遠くない

素晴らしかったのはヨーホーレイクの走りだけではない。

鞍上・岩田望騎手の手綱さばきにも心底驚かされた。

もちろん、立ち遅れは残念。だが、ゲートに関しては、どれほどの名手でもどうしようもないことがあるというのは、競馬の世界では常識。武豊騎手だろうが、川田騎手だろうが、出遅れるケースはいくらでもある。

だから、問題はその後だ。

上記の通り、騎手&陣営が好位追走をイメージしていたことは間違いない。そこで出遅れた。普通なら焦りそうなものだし、多少なりとも、騎乗ぶりにそういった部分が表れそうなもの。

だが、彼には全くそれがない。「出遅れた以上、腹を括ればいいじゃないか」

そうでも言いたげに、後方2番手から、ロスのないインコースを追走。直線に入って追い出すと、狭いところをぬうように、馬を導いて3着まで進出。

いくら力のあるヨーホーレイクでも、出遅れた以上、この競馬をしていなければ、馬券圏内はなかったと思う。

振り返ってみれば、彼は若いときから「待てる、我慢できる、差せる

ジョッキー」だった。

実は2年少々前、まだ若手だった彼を特集したコラムを書いたことがある。

その中でも、いかに彼が差せるか、そしてそれがどれほど重要なことであるか、書かせてもらった。

▼よろしければ、参考までに

 

2年前の時点でも素晴らしかったが、あれから経験を積み、さらに大きく進化を遂げたことは間違いない。

そんな彼だから、若手Nlo1というより、日本人ジョッキーNo1の座も、将来的には決して夢ではないと思うし、これからいくつもビッグレースを勝っていくだろう。

その内のひとつが、ヨーホーレイクとの戴冠になることを心から祈って!この人馬を未来の主役に指名する。

ダービー卿CT 2025 の回顧&未来の主役

2025年 4月 5日(土) 3回中山3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第57回ダービー卿チャレンジT
4歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1600m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 2 トロヴァトーレ 牡4 57.5 モレイラ 1.32.4  09-06-08 34.0 1 (美)鹿戸雄一
5 7 コントラポスト 牡5 55 田辺裕信 1.32.5 クビ  04-06-06 34.1 3 (美)菊沢隆徳
5 8 キープカルム 牡4 56 シュタル 1.32.6  3/4  09-09-11 33.9 6 (栗)中竹和也
B6 9 マテンロウオリオン 牡6 56 横山典弘 1.32.6 ハナ  13-13-11 33.7 8 (栗)昆貢
8 13 ゾンニッヒ 牡7 57.5 荻野極 1.32.6 クビ  04-09-08 34.0 11 (栗)池江泰寿
7 12 シャンパンカラー 牡5 58.5 内田博幸 1.32.7 クビ  09-12-13 33.9 7 (美)田中剛
6 10 タシット 牡6 56 横山和生 1.32.7 クビ  02-03-03 34.6 4 (美)中川公成
7 11 ゴートゥファースト 牡5 55 石川裕紀 1.32.8  3/4  09-09-08 34.1 12 (栗)新谷功一
8 14 ロジリオン 牡4 58.5 松山弘平 1.32.8 ハナ  04-06-06 34.4 2 (美)古賀慎明
10 4 6 シュバルツカイザー セ7 57 大野拓弥 1.33.1 1 1/2  04-05-04 34.9 13 (美)大竹正博
11 1 1 アサカラキング 牡5 58 斎藤新 1.33.1 ハナ  01-01-01 35.2 5 (美)斎藤誠
12 3 4 ノーブルロジャー 牡4 57.5 津村明秀 1.33.2 クビ  04-03-04 35.1 9 (栗)吉岡辰弥
13 4 5 メイショウチタン 牡8 57 吉田豊 1.33.5 1 3/4  02-02-02 35.5 10 (栗)本田優
3 3 エコロブルーム 牡4 57.5 横山武史 (美)加藤征弘

 

勝ち馬をどうみる?

いきなりだが【ダービー卿CT】のレース前に公開していた「狙いの記事」をチェックしていただいただろうか?

実はその中で、近年の優勝馬における「安田記念の成績」について紹介させてもらった。

以下、該当部分を抜粋してみよう。

━━━━━━━━━━━━
ということで、近年の勝ち馬を対象に、同年【安田記念】の結果をご紹介したい。

▼近年の優勝馬▼

19年フィアーノロマーノ⇒安田記念14

20年クルーガー⇒安田記念14

21年テルツェット⇒安田記念は出走せず

22年タイムトゥヘヴン⇒安田記念は出走せず

23年インダストリア⇒安田記念は出走せず

24年パラレルヴィジョン⇒安田記念13

━━━━━━━━━━━━

要するに【ダービー卿】はマイル重賞でありながら、その路線の頂点である【安田記念】には全くつながっていないということ。

ただ、今年の優勝馬トロヴァトーレは「単勝1倍台」の馬。

圧倒的な評価に応えて結果を出したのだ。これまでとは違う?新しい歴史が生まれる?

私たちの中での現時点での答えは「NO」だ。

 

注目すべき鞍上のコメント

実はレース後、勝利に導いたモレイラ騎手がこんなことを言っている。

能力が高く、成長も見せてくれると思いますし、いつかはGIにも出られると思います

要するに【安田記念】での好走どころから、そこへの出走さえも、今の能力では物足りないと感じていることがわかる。

ジョッキーの中には、リップサービスをする人はいるし、本音を包み隠さずに話す人はいるが、わざわざパートナーを下げる人はいない。

つまり、よく見積もっても「いつかはG1」だということ。

結果そのものは素晴らしいが、、、

直線で、内でスペースが開いたところをしっかり伸びたことは素晴らしいが、ジョッキー自身、自らが上手く乗ったという感覚があったのかもしれないし、私たちにも率直にそう見えた。

 

もちろん、トロヴァトーレはまだ4歳で、素晴らしい素材であることは間違いないから、ここから大きく進化を遂げる可能性もある。G1を制覇する未来だってあるだろう。

だから決して貶めたい訳ではなく、あくまでも「現時点では過大評価は禁物」だと言わせてほしい。

 

G1云々は抜きにして

勝ち馬に対しての評価が上の通りだから、その他の馬に対して「G1好走が狙えるかも」などということはできない。

だから、ひとまずG1云々は抜きに「これからもっと良くなりそうな馬」ということで一頭。

3着キープカルム

レースをご覧の方ならおわかりの通り、道中はトロヴァトーレの後ろあたりを進むことに。

良い手応えながら、直線では前があくのを少し待つ場面も。

だが、鞍上に促されたからの反応が実に速かった。そして実際の直線での走りにも素晴らしいキレが感じられたし、個人的にはトロヴァトーレ以上のインパクトだった。

恐らく、タイプ的には広いコースよりも、キレをいかせる、直線の短いコース向きではないか。

上手く走れたら、G3くらいは十分に勝てると思うし、ぜひ、皆様にも追いかけてほしい。

 

チャーチルダウンズC 2025 の回顧&未来の主役

2025年 4月 5日(土) 2回阪神3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第34回チャーチルダウンズカップ
3歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(指定) 芝・外 1600m 11頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 7 ランスオブカオス 牡3 57 吉村誠之 1.32.2    02-05 33.9 2 (栗)奥村豊
6 6 アルテヴェローチェ 牡3 57 佐々木大 1.32.5 1 3/4    08-05 34.1 1 (栗)須貝尚介
5 5 ミニトランザット 牡3 57 鮫島克駿 1.32.5    08-09 33.7 8 (栗)杉山佳明
4 4 スリールミニョン 牝3 55 幸英明 1.32.6  1/2    05-07 34.0 5 (栗)高橋康之
8 11 モンテシート 牡3 57 西村淳也 1.32.7 1 1/4    02-02 34.6 4 (栗)牧田和弥
7 8 アスクセクシーモア 牡3 57 岩田望来 1.32.7 ハナ    05-03 34.5 3 (栗)福永祐一
2 2 ジーティーマン 牡3 57 北村友一 1.32.8 クビ    11-11 33.8 7 (栗)小栗実
B7 9 ワンモアスマイル 牡3 57 岩田康誠 1.33.1 1 3/4    10-09 34.4 6 (栗)藤岡健一
8 10 ツーエムクロノス 牡3 57 団野大成 1.33.1 クビ    01-01 35.1 11 (栗)本田優
10 1 1 モンタルチーノ 牡3 57 浜中俊 1.33.8 4    05-07 35.3 9 (栗)庄野靖志
11 3 3 フォルテム 牡3 57 池添謙一 1.34.0 1 1/4    02-03 35.8 10 (美)千葉直人

 

上位2頭もいいけど

注目の3歳重賞は、単勝人気2頭のワンツフィニッシュに終わった。

とはいえ、彼らは単勝人気からもわかるように、既に実績のある馬。改めて、ここでどうこう語るまでもないだろう。

それよりも驚かされたのは、メンバー中・唯一の牝馬

4着スリールミニョン

もちろん、昨年暮れのG1【阪神JF】5着馬だから、力があるのはわかっていた。

だが、今回のレースをみると、走力だけではなく「精神的」にも非常にレベルが高い馬であることがわかる。

実は3着だったミニトランザットに寄られるような場面があった。

相手は牡馬、それも馬体重も相手が30キロ近く重い。

怯んでもおかしくないところで、最後までしっかりと脚を伸ばした点は、高く評価すべきだろう。

動じない精神力は大一番向き!また、走り自体も、昨年末よりもさらにパワーアップした印象。

賞金の問題もあるから、すぐにG1とは言えないが、必ずどこかで出てくる馬だと思う。

未来の主役に指名し、追いかけていきたい。

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