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ホーム勝負の明暗クイーンカップ 2022【回顧】勝ち馬の先にクラシックが見えた!4着馬にも注目だ!

クイーンカップ 2022【回顧】勝ち馬の先にクラシックが見えた!4着馬にも注目だ!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】クイーンカップ 2022 における勝負の明暗

2022年 2月12日(土) 1回東京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第57回デイリー杯クイーンカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
7 13 プレサージュリフト 牝3 54 戸崎圭太 1.34.1      13-11 33.5 2 3.7 464 +12 (美)木村哲也
5 9 スターズオンアース 牝3 54 横山武史 1.34.2 クビ    05-03 34.2 1 3.4 474 0 (美)高柳瑞樹
1 2 ベルクレスタ 牝3 54 松山弘平 1.34.3  3/4    13-16 33.4 3 3.7 464 -2 (栗)須貝尚介
2 4 ラリュエル 牝3 54 坂井瑠星 1.34.5 1 1/4    03-03 34.5 6 16.9 428 -10 (栗)矢作芳人
5 10 モズゴールドバレル 牝3 54 M.デム 1.34.6  3/4    03-03 34.6 7 19.7 434 -4 (栗)藤岡健一
3 5 ウインエクレール 牝3 54 松岡正海 1.34.7  1/2    08-06 34.4 5 15.8 464 +2 (美)畠山吉宏
4 7 ロムネヤ 牝3 54 ルメール 1.34.8 クビ    06-06 34.6 8 26.9 416 -4 (美)国枝栄
4 8 モカフラワー 牝3 54 石川裕紀 1.34.9  3/4    02-02 35.1 4 10.4 448 +2 (美)相沢郁
6 12 アオイモエ 牝3 54 石橋脩 1.34.9 ハナ    15-14 34.1 12 66.1 400 -4 (美)中舘英二
10 3 6 ハピネスアゲン 牝3 54 江田照男 1.34.9 クビ    11-11 34.3 13 157.5 446 0 *(美)萱野浩二
11 2 3 ショショローザ 牝3 54 岩田望来 1.34.9    08-09 34.5 10 29.6 452 -4 (栗)友道康夫
12 8 15 スタティスティクス 牝3 54 池添謙一 1.35.0  1/2    11-09 34.6 9 29.2 432 -2 (栗)石坂公一
13 8 16 スマイルアップ 牝3 54 野中悠太 1.35.4 2 1/2    01-01 35.7 16 473.7 434 -4 *(美)萱野浩二
14 6 11 コントディヴェール 牝3 54 大野拓弥 1.35.7 1 1/2    06-06 35.5 15 188.6 466 0 (栗)清水久詞
15 7 14 アメリカンスター 牝3 54 田辺裕信 1.35.7 ハナ    16-14 34.9 11 44.8 478 -4 (栗)武幸四郎
16 1 1 ショウナンアメリア 牝3 54 菅原明良 1.35.7 ハナ    10-11 35.1 14 165.2 454 -4 (美)奥村武

 

新たなスター候補が今年も!

改めて申し上げるまでもないだろうが【クイーンカップ】といえば、誰もが認める出世レース。

昨年末に引退した、グランプリ3連覇のクロノジェネシスは2019年の優勝馬。

また、昨年優勝のアカイトリノムスメも、その後G1【秋華賞】を制した。

こうした背景もあるだけに、今年も例年同様、魅力あふれる素質馬が集結したが、結果としては2番人気のプレサージュリフトが優勝!

尚、私たちキングスポーツにとっても、彼女は3連単勝負の軸馬だった。

配当的には堅いレースになってしまったが、こればかりは致し方ない。

まずは勝利を届けてくれたことを心から感謝したい。

そして、新たなスター候補の座を掴んだこと、本当におめでとう!

参考⇒先週の成績速報

 

力上位はわかっていたが

さて、私たちは軸馬に指名していたように、彼女が勝つ可能性が高いことはわかっていた。

実際に、有料会員様には、以下のように紹介させていただいた。

昨秋は東京マイルで新馬勝ちを決めたが、スタートで2馬身の出遅れ、道中は外々を回っての差し切り勝ち!それも軽く仕掛けただけで圧勝!マークした上がり33秒3は2位を1秒4も上回っていたように、他馬が止まっているかのようだった。
最終追い切りの南W調教で84秒9⇒12秒2を馬なりでマークしており、スケールの違いを感じさせた。普通に走れば確勝と見て3連単の1着軸に指名!

 

それほどの馬ながら、唯一気になったのがローテーション。

実は近年、プレサージュリフトのように「新馬勝ちからの参戦」の馬が【クイーンC】を勝った例がなかったのだ!

直近20年 クイーンC優勝馬⇒「前走レース名」に注目

日付 馬名S 着順 人気 騎手S 調教師S 前走レース名
210213 アカイトリノムスメ 2 戸崎圭太 国枝栄 赤松賞・1勝*
200215 ミヤマザクラ 2 福永祐一 藤原英昭 京都2歳G3
190211 クロノジェネシス 1 北村友一 斉藤崇史 阪神ジュG1
180212 テトラドラクマ 3 田辺裕信 小西一男 フェアリG3
170211 アドマイヤミヤビ 1 ルメール 友道康夫 百日草特500*
160213 メジャーエンブレム 1 ルメール 田村康仁 阪神ジュG1
150214 キャットコイン 2 柴田善臣 二ノ宮敬 ひいらぎ500*
140218 フォーエバーモア 1 蛯名正義 鹿戸雄一 阪神ジュG1
130209 ウキヨノカゼ 4 ビュイッ 菊沢隆徳 フェアリG3
120211 ヴィルシーナ 2 岩田康誠 友道康夫 エリカ賞500*
110212 ホエールキャプチャ 2 池添謙一 田中清隆 阪神ジュG1
100220 アプリコットフィズ 1 蛯名正義 小島太 フェアリG3
090221 ディアジーナ 4 内田博幸 田村康仁 菜の花賞500*
080223 リトルアマポーラ 1 武幸四郎 長浜博之 京成杯G3
070217 イクスキューズ 3 北村宏司 藤沢和雄 菜の花賞
060218 コイウタ 1 ルメール 奥平雅士 菜の花賞
050219 ライラプス 1 武豊 松田国英 シンザンG3
040221 ダイワエルシエーロ 1 福永祐一 松田国英 紅梅S
030222 チューニー 1 後藤浩輝 鈴木伸尋 赤松賞500*
020216 シャイニンルビー 2 岡部幸雄 藤沢和雄 菜の花賞

 

あっさりと常識を超えていった

競走馬にとって、特に経験の浅いこの時期の3歳馬にとって、実戦経験は何よりの財産。

競馬の世界には、昔から

「十回の調教よりも、一回の実戦」

という格言があるほどなのだから。

特に、他馬に揉まれるような形になった時に、他馬との経験の差がでるかもしれないとも考えたが、、、

調教も大事だけど、、、やはり実戦

鞍上の戸崎騎手が上手く外を回したという部分もあったが、終わってみれば完勝。

いとも簡単に、これまでの私たちの常識を超えていった。

これまで、競馬界を彩ってきたスーパーホースは、皆、私たちの目の前で、常識ハズレのパフォーマンスを披露してきたが、インパクトでは今回のプレサージュリフトも全く引けをとらない。

本当に驚かされたし、同時に、改めて競馬に先入観は禁物であることを感じずにはいられない。

 

もちろん相手のレベルも高かった

一方でこうした声も出てくるだろう。

「素晴らしい勝利は認めるが、新馬勝ち直後に重賞を勝てるというのは、相手のレベルがそれほどでもなかった部分もあるのでは?」と。

だが、レース後、鞍上の戸崎騎手はこんなことを語っている。

今日も期待していました。強いメンバー相手にこれだけのパフォーマンスを見せてくれたので楽しみです。乗りやすい馬で、2戦目でもテンションが上がらずに落ち着いていましたし、筋肉の質なども良さそうな感じがします

百戦錬磨の名手が「強いメンバー」とハッキリと言い切っている点は見逃せない。

特に2着のスターズオンアースは、前走重賞【フェアリーS】において、ノメる面がありながら2着に激走しているほどの馬。

私たちも、プロの予想家として、責任をもって

相手のレベルも高い中でプレサージュリフトは勝った=真の大器

だと言い切れせてもらおう。

 

強いて課題を挙げるなら

無敗で重賞を勝った以上、視野に入ってくるのはクラシック路線。

【阪神JF】上位勢とも戦うことになる。

当然、伸びしろも他馬に比べれば大きいだろうからチャンスは十分にあるだろう。

その上で、強いて課題を挙げれば、やはり精神的な部分になると思う。

実は戸崎騎手は、こんなことも語っている。

(ゲートの)扉が開く時に怖がるところがあるということだったので、覚悟していました。

どうやら、現時点においては、決して「動じない」というタイプではないようだ。

今回も鞍上の手綱さばきによって厳しい競馬は経験せずにすんだだけに、さらに相手がタフになる大一番ではどうなるか?

私たちも、できるだけプレサージュリフトの今後の調教は追っていくつもりだ。
恐らく、精神的な部分の変化も見えてくるだろう。

だからこそ、G1でも再びプレサージュリフトを指名することがあれば!「進化があったんだ!」と思っていただいて結構だ!

 

最後にもう1頭だけ

正直に言って、プレサージュリフトは別格に思えるが、それを前提として、今後に期待が持てそうな馬をもう1頭挙げるなら、こちらも1戦1勝からの参戦だった

4着ラリュエル(坂井瑠星)

を挙げておきたい。

ラリュエルに関しては、レース後の坂井瑠星騎手のコメントが全てだと思う。

「イレ込みは許容範囲でした。良いリズムでレースを進められたのですが、直線で上手く捌けませんでした。スムーズならもうひと伸びできたと思います」

惜しい競馬だった。

それでも、早めに好位を確保し、直線でもしっかりと脚を伸ばせる形は非常に安定して、若駒離れして競馬センスを感じる。

次走がどこになるかはわからないが、順調に自己条件あたりで経験を重ねれば、すぐに上での戦いも見込めるのではないだろうか。

兄弟にも活躍馬がいるように血統背景もしっかりしているから、近い将来、プレサージュリフトにとっては、非常に厄介な相手になっているかも!?

ぜひ、ご注目いただきたい。未来の主役に指名だ!

 

【クイーンカップ 2022】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 プレサージュリフト(戸崎圭太騎手)
「とても嬉しいです。(ゲートの)扉が開く時に怖がるところがあるということだったので、覚悟していました。外枠でしたし、ゴチャゴチャしたところは嫌だなと思っていましたので、外目をリズム良く運べました。乗りやすくて非常に良かったです。手応えも十分でした。しかし、外を回っていましたし、内の馬たちがどこまで伸びるかと思っていました。この馬も伸びてくれましたし、フットワークも良く、強い内容でした。新馬戦も素晴らしい勝ち方をしていたので、今日も期待していました。強いメンバー相手にこれだけのパフォーマンスを見せてくれたので楽しみです。乗りやすい馬で、2戦目でもテンションが上がらずに落ち着いていましたし、筋肉の質なども良さそうな感じがします」

2着 スターズオンアース(横山武史騎手)
「良いポジションで競馬ができました。もう少し引っかかるかと思いましたが、思った以上にスムーズでした。ただ、坂の所で右にモタれてしっかり追えないところがありました。能力は良いものがあります。今後は張る面が課題になります」

3着 ベルクレスタ(松山弘平騎手)
「内枠は良かったと思うのですが、思った以上にポジションが下がってしまい、良い位置でレースができませんでした。甘くなりやすい馬なので、折り合いなど我慢して進め、終いは良い脚を使ったのですが、ポジションが下がったのが残念です」

4着 ラリュエル(坂井瑠星騎手)
「イレ込みは許容範囲でした。良いリズムでレースを進められたのですが、直線で上手く捌けませんでした。スムーズならもうひと伸びできたと思います」

5着 モズゴールドバレル(M.デムーロ騎手)
「よく頑張っています。直線でも脚は使ってくれたのですが、坂のあたりで甘くなりました。まだこれから良くなる馬です」

6着 ウインエクレール(松岡正海騎手)
「少しイレ込んでいました。気の悪い面が出てきています。スタートも立ち遅れ気味で、直線も伸び切れませんでした。今後はテンションが課題になります」

7着 ロムネヤ(C.ルメール騎手)
「精一杯頑張っています。まだパワーが少し足りない感じです」

8着 モカフラワー(石川裕紀人騎手)
「まともに勝負に行きました。2番手からの競馬でしたが、最後は脚が上がってしまいました。距離はもう少しあってもいいかと思います」

(via ラジオNIKKEI

 

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