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ホーム勝負の明暗クイーンカップ 2021【回顧】現時点では「勝ち馬は抜けている」次走への一言メモも

クイーンカップ 2021【回顧】現時点では「勝ち馬は抜けている」次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】クイーンカップ 2021 における勝負の明暗

2021年 2月13日(土) 1回東京5日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第56回デイリー杯クイーンカップ
3歳・オープン・G3(別定) (牝)(国際)(特指) 芝 1600m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
3 6 アカイトリノムスメ 牝3 54 戸崎圭太 1.33.3      06-05 34.4 2 4.9 450 +4 (美)国枝栄
5 9 アールドヴィーヴル 牝3 54 松山弘平 1.33.3 クビ    10-10 34.1 5 9.5 428 -18 (栗)今野貞一
1 2 ククナ 牝3 54 ルメール 1.33.4 クビ    08-07 34.3 1 3.2 452 +2 (美)栗田徹
6 11 エイシンヒテン 牝3 54 団野大成 1.33.5  3/4    01-01 35.1 8 21.0 440 -10 (栗)渡辺薫彦
2 3 イズンシーラブリー 牝3 54 三浦皇成 1.33.5    12-11 34.2 12 65.0 430 -2 (美)加藤征弘
4 7 ステラリア 牝3 54 福永祐一 1.33.6  1/2    14-15 34.1 4 6.5 476 0 (栗)斉藤崇史
5 10 サルビア 牝3 54 横山典弘 1.33.7  3/4    03-03 34.9 10 47.5 458 +4 (栗)鈴木孝志
8 16 ハッピーオーサム 牝3 54 岩田望来 1.33.9 1 1/4    13-14 34.5 9 41.0 472 -2 (栗)藤原英昭
7 14 インフィナイト 牝3 54 北村友一 1.34.0  1/2    02-02 35.3 7 19.2 496 +12 (栗)音無秀孝
10 1 1 スライリー 牝3 54 石川裕紀 1.34.3 1 3/4    10-11 35.0 16 148.9 430 +6 (美)相沢郁
11 7 13 ミヤビハイディ 牝3 54 吉田豊 1.34.5 1 1/2    08-07 35.4 14 89.1 474 -4 (美)高橋文雅
12 4 8 カイトゲニー 牝3 54 柴田大知 1.34.6 クビ    03-03 35.8 11 52.8 484 +12 (美)和田雄二
13 2 4 リフレイム 牝3 54 木幡巧也 1.34.6  1/2    05-05 35.7 3 5.4 490 +2 (美)黒岩陽一
14 3 5 メインターゲット 牝3 54 田辺裕信 1.34.7 クビ    06-07 35.6 15 135.1 496 -4 (美)杉浦宏昭
15 6 12 カナリキケン 牝3 54 M.デム 1.34.8  3/4    15-11 35.5 13 85.5 480 -2 (美)竹内正洋
16 8 15 レッジャードロ 牝3 54 藤田菜七 1.35.0 1 1/4    16-16 35.3 6 12.2 442 -4 (美)戸田博文

 

改めて申し上げるまでもないが【クイーンカップ】といえば出世レース。

一昨年の優勝馬クロノジェネシスは、今や現役最強クラスの1頭に!

その他、数多くの後の名牝を輩出してきた。

それだけに、私たちキングスポーツも、予想する上では

未来の主役を狙える馬は誰なんだ?

という点を重視した。

 

予告の☆穴馬は必ず良くなる!

だからこそ、今回ははじめに、包み隠さず指名馬についてお話しておきたい。

その馬とは、勝ち馬から0.3秒差の6着に終わったステラリアだった。

そんなステラリアに対しての今の感想は?

結果は残念だが、改めて将来性に期待

 

本当にもったいないレースだったと思う。

レースをご覧の方ならおわかりの通り、スタート後、躓いてしまい位置取りが悪くなった。

このあたりについては、鞍上・福永騎手のコメントをお伝えしておこう。

「スタートは上手に出ましたが、その後つまずいてしまいました。元々1600mは忙しいかなと思っていましたが、ポジションが悪くなってしまいました。それでも最後はよく伸びてきています」

ポジションが悪くなり、当然4コーナーでも10番手から外を回す厳しい展開に。

率直に言って、その時点では惨敗もあるかと思ったが・・・

終わってみれば、上がり3ハロンでは最速タイムを繰り出し、勝ち馬から0.3秒差まで迫った。
つまり、上位勢との差は、能力というよりは位置取りの差だということ。

 

精神面でのレベルの高さを感じる

クロノジェネシスを輩出した出世レース

もちろん、私たちが期待して馬だから、上がり最速だとか、0.3秒差だとか、その数字自体に対しては驚きはない。

一方で、彼女は3歳牝馬だ。

経験の浅い馬が、レースにおいて不慣れな流れを強いられた場合、戸惑って力を出しきれずに終わるケースも少なくない。

しかし、ステラリアはそうではなかった。動じることなく、しっかりと力を出し切った。

今回彼女が見せた精神力の強さ!負けん気の強さ!

まぎれもなく大一番向きの馬だと確信する!

 

この先はどうだ?

重賞で、上位勢と変わらぬ走力を示した。また精神的な強さも示した。

ならば気になるのは今後だ!

鞍上が「1600Mは忙しい」と語る以上、G1を狙うなら【オークス】しかない。

東京コースとの相性も悪くなさそうだ。

4月後半のトライアルに出走なら、権利を掴む可能性は十分にある。

今回指名したから言うわけではなく、順調にいけば【オークス】でも台風の目になれる!

未来の主役に指名しておきたい。

 

ステラリアは素晴らしい馬だ。

だが、それを前提として、やはり勝ち馬アカイトリノムスメに関しては

現時点においては「一枚上の存在」

と認めざるをえない。

ご存知、3冠牝馬アパパネの産駒。父ディープインパクトと合わせて「G1・12冠馬」などと話題になってきたが、決して話題先行の馬ではなさそうだ。

 

勝ち馬はセンス抜群

印象を一言でまとめるなら

とにかく競馬が上手い

ということになると思う。

前半からスピードに乗って好位を確保したかと思えば、落ち着いた手応えでの道中追走。直線では、じっくりとタイミングをはかった鞍上が追い出すと、瞬発力を使って一気に弾けた!そういえば、母親のアパパネも似たようなタイプだった。

 

鞍上の戸崎騎手は

気を抜くことなくしっかり走って後はしのいでくれという感じでしたが、頑張ってくれました。

と謙虚に語っていたが、これは他陣営に配慮したコメントだと私はみる。

追い出しを待った分、上がりは速くないし着差は大きくないが、単純に鞍上が確実に勝ちにいっただけ。後続も良い脚を使っていたが、余裕はあったように見えた。

 

現時点では「ソダシに次ぐ存在」に

スキのない競馬、余裕のある走り。

重賞でこれだけの走りができるのだから、もう「上」を見るしかない。

やはり気になるのは【阪神JF】を完勝したソダシだろう。

ソダシとどう戦う?

ソダシもかなりレベルの高い馬だから、アカイトリノムスメと言えど決して楽な戦いは望めまい。

しかし、管理する国枝調教師は

「【桜花賞】では紅白(アカイトリ対白毛)だな」

などと冗談が出ているように、手応えはあるのだろう。

さあどうなるか?もちろん私たちキングスポーツも、レース前のYoutube番組、あるいは狙いのコラムでは両者の取り捨てについて語らせてもらうことになる。

楽しみにしていてほしい!

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は、1頭ご紹介することにした。

数行程度の解説にはなるが、どこかで役立つ場面もあると思うので、ぜひ、目を通していただきたい。

 

2着アールドヴィーヴル

今回のコラムのタイトルにおいて「現時点では」というフレーズを使った。

アカイトリノムスメは本当に素晴らしい馬だが、将来性という部分まで考慮すれば、他にも楽しみな馬がいたからだ。

その筆頭が、コラム前半でご案内したステラリアであり、このアールドヴィーヴルでもある。

どの点に将来性を感じるか?

私の言葉より、鞍上・松山騎手のコメントをお伝えすることが正解だろう。

「勝ち馬を見ながら良いところで脚を溜められて、最後もよく伸びてきてくれました。キャリアが浅いので勝負どころでズブさを見せたり、直線でも外へ張ったりと幼さを見せていましたが、これからの馬ですので、修正していって次は逆転できたらと思います」

鞍上が語るように、決して褒められた内容ではなかった。

それでいて勝ち馬とクビ差!まさに大器。

 

強いて言えば体質だろう。今回は、新馬勝ちの前走から約4ヶ月ぶり。

「無理をさせていなかったのか?それとも期間を開けなければ難しかったのか?」

この点は今後を見ないとまだわからない部分。大器だからこそ、じっくり注目していきたい。

 

【クイーンカップ 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 アカイトリノムスメ(戸崎圭太騎手)
「いい内容で強い勝ち方ができて嬉しいです。今回も追い切りに乗せていただき、成長を感じて順調にきていると感じていました。無理せずにあのポジションを取れて、いいリズムで直線に向いても手応えがありましたし、しっかり反応して伸びてくれました。気を抜くことなくしっかり走って後はしのいでくれという感じでしたが、頑張ってくれました。新馬戦のときは非力な感じもありましたが、これだけの成長は素質があるからこそだと思いますし、楽しみです。国枝厩舎でアパパネの仔にずっと乗せていただいていながら勝ち切ることができず、ようやくこうして重賞を勝てて、嬉しく思います。ファンも多いでしょうし、期待に応えられるように走ってくれると思います。応援してください」

2着 アールドヴィーヴル(松山弘平騎手)
「勝ち馬を見ながら良いところで脚を溜められて、最後もよく伸びてきてくれました。キャリアが浅いので勝負どころでズブさを見せたり、直線でも外へ張ったりと幼さを見せていましたが、これからの馬ですので、修正していって次は逆転できたらと思います」

(今野貞一調教師)
「(馬体重−18kgについて)初戦は余裕残しでしたし、(馬体重が)減るのは想定内でした。思っていたよりは減りましたが、飼葉も食べていたので体調は良かったです。キャリアが浅くて4コーナーの反応が鈍かったり、直線も外へフラフラして若さを見せていましたが、センスがよく今回のレースで収穫もありました。体がしっかりしてくればさらに良くなると思います」

3着 ククナ(C.ルメール騎手)
「良いレースをして、精一杯頑張ってくれました。良馬場の内枠でいい感じでした」

4着 エイシンヒテン(団野大成騎手)
「楽に先手を取れました。道中物見をしていたり、直線でももたれたりと若さを見せていましたが、このメンバーでよく走れています」

5着 イズンシーラブリー(三浦皇成騎手)
「ゲートをポンと出て、位置を取りに行きましたが、もう一列二列前で競馬をしたかったです。馬群の中で競馬をしたことがなかったので道中はひるんでいましたが、最後は伸びが良くて本当に良い切れ味を見せてくれました。これが良い経験になると思います」

6着 ステラリア(福永祐一騎手)
「スタートは上手に出ましたが、その後つまずいてしまいました。元々1600mは忙しいかなと思っていましたが、ポジションが悪くなってしまいました。それでも最後はよく伸びてきています」

9着 インフィナイト(北村友一騎手)
「すごく良い雰囲気で4コーナーを回ってきたのですが、伸びきれませんでした」

16着 レッジャードロ(藤田菜七子騎手)
「新馬の頃と比べてテンションが高く、気も入りすぎていました。追い切りでは落ち着いているのですが、競馬に行くと一気に上がってしまって、コントロールが効きませんでした」

(via ラジオNIKKEI 

 

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