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ホーム勝負の明暗札幌2歳ステークス 2020【回顧】勝ち馬はもちろん3着馬も強い!次走への一言メモも

札幌2歳ステークス 2020【回顧】勝ち馬はもちろん3着馬も強い!次走への一言メモも

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】札幌2歳ステークス 2020 における勝負の明暗

2020年 9月 5日(土) 2回札幌7日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
2歳・オープン・G3(馬齢) (国際)(特指) 芝 1800m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
8 13 ソダシ 牝2 54 吉田隼人 1.48.2   04-04-03-01 36.7 2 4.7 474 +2 *(栗)須貝尚介
5 8 ユーバーレーベン 牝2 54 戸崎圭太 1.48.2 クビ 14-14-05-03 36.6 5 10.6 478 +20 (美)手塚貴久
4 6 バスラットレオン 牡2 54 坂井瑠星 1.48.5 1 3/4 02-02-02-02 37.2 1 3.9 462 0 (栗)矢作芳人
8 14 アオイゴールド 牝2 54 団野大成 1.48.6  1/2 06-09-05-04 37.0 12 42.5 456 +8 (美)和田雄二
2 2 ヴェローチェオロ 牡2 54 大野拓弥 1.48.7 クビ 06-06-05-07 37.1 9 26.0 454 -2 *(栗)須貝尚介
7 12 ヴィゴーレ 牡2 54 池添謙一 1.48.9 1 1/2 12-11-10-05 37.1 10 29.3 454 +2 (栗)松永幹夫
5 7 コスモアシュラ 牡2 54 丹内祐次 1.49.1 1 1/4 10-10-10-09 37.3 11 41.3 484 0 (美)中野栄治
7 11 ウイングリュック 牡2 54 和田竜二 1.49.5 2 1/2 02-03-03-07 38.1 4 10.4 464 +2 (栗)宮徹
6 9 ウインルーア 牝2 54 横山武史 1.49.5 クビ 06-06-05-10 37.8 6 10.7 436 -2 (美)青木孝文
10 6 10 リキサントライ 牡2 54 柴山雄一 1.49.7 1 12-13-10-13 37.9 14 146.2 484 0 (栗)池添兼雄
11 3 3 ジオルティ 牡2 54 ルメール 1.50.2 3 06-06-10-10 38.3 7 15.8 472 0 (栗)杉山晴紀
12 3 4 カガフラッシュ 牡2 54 江田照男 1.50.4 1 1/4 10-11-14-10 38.3 13 44.9 446 -2 (美)萱野浩二
13 1 1 ピンクカメハメハ 牡2 54 武豊 1.50.5  3/4 01-01-01-05 39.2 3 5.6 458 +20 (栗)森秀行
14 4 5 スライリー 牝2 54 石川裕紀 1.50.8 1 3/4 04-04-05-14 39.2 8 21.6 430 -2 (美)相沢郁

 

毎年恒例、夏の札幌競馬のラストを飾る重賞【札幌2歳S】。

これまで、後の活躍馬を何頭も輩出してきた出世レースらしく、今年も将来性抜群の馬が揃った。

「どういったレースが繰り広げられるのか?」

非常に楽しみにしていたが、内容は想像以上!

前半から厳しい流れで底力が問われる展開に。

そういった中で上位に入線した面々は、素直に高く評価すべきだろう。

 

堂々の優勝!ソダシ

何と言っても優勝したソダシ。まずは重賞初制覇、おめでとう!

デビュー2戦目でいきなり重賞勝ちを収める走力はもちろん、白毛という美しいルックス(白毛馬初の重賞勝ちでもある)も含め、これから競馬界を代表する人気馬になるかもしれない。

楽しみじゃないか。

また鞍上の吉田隼人騎手はこの夏3つ目の重賞勝ち!

間違いなく乗れている。

秋G1シーズンも、目立ったお手馬はいないかもしれないが、騎乗の機会があるようなら、例え伏兵でも注意が必要だろう。

 

さて今回のレースだが、冒頭でも記した通り

「前半から厳しい流れで底力が問われる展開に」

そんなレースを制したソダシだから、単に重賞を勝ったという事実以上の価値があるとみたい。

 

ご覧になっていた方ならおわかりの通り、武豊騎手のピンクカメハメハが作った流れは、この時期の2歳重賞としてはタフなものだった。

近年の【札幌2歳ステークス】と比較してみよう。

今回と同じ良馬場ということなら2016年~2018年の3年が挙げられるが

▼前半2ハロンのラップ&5ハロンの通過タイム

2016➡12.3-11.7 61.6 (1ハロンと2ハロンのタイム差➡0.6)

2017➡12.7-12.0 62.4 (1ハロンと2ハロンのタイム差➡0.7)

2018➡12.4-11.7 60.4 (1ハロンと2ハロンのタイム差➡0.7)

今年➡12.3-11.0 59.2 (1ハロンと2ハロンのタイム差➡1.3

 

開催最終週という馬場の荒れた時期、ましてや2歳限定戦での前半5ハロン通過59秒2は速い。

だが、それに加えて「1ハロンと2ハロンのタイム差」も見逃せない。

 

急激に上がったペース

例年、0.6秒~0.7秒差のところ、今年は1.3秒!

急激にペースが上がっているのだ。

もちろん、逃げたピンクカメハメハは辛かったと思うが、それを追っていった面々も楽ではない。

そういった流れの中、好位追走から早めに先頭に立ち押し切ったソダシ。

 

走力の高さはもちろんだが、もう1点、精神的な強さも見逃せない。

ここで、吉田隼人騎手のコメントを一部抜粋の形でご案内したい。

4コーナーで2着馬(ユーバーレーベン)に来られて早めに動く形になったけど、よくしのいでくれた

経験の少ない2歳馬にとって、外から来られるのは嫌なものだろう。

だが、全く動じることなく力を出し切っている。

走力の裏付けがあることは大前提だが、精神的な強さが光る。

こういったタイプは大舞台向き。

近い将来、G1での活躍も見られそうだ。

 

3着馬も見逃せない

ソダシ同様、高く評価したいのは3着馬バスラットレオン。

前半からピンクカメハメハに次ぐ2番手追走だから、必然的に消耗度は勝ち馬よりも大きかった。

ピンクが二桁着順に沈んだように、こちらも惨敗でもおかしくなかったが

終わってみれば勝ち馬から0.3秒差でまとめた

 

新馬戦とは違う持久力勝負。

慣れない展開でも踏ん張るあたり、勝ち馬に匹敵する走力&精神力を感じる。

ということで、今回のレースにおける「未来の主役」に指名したい。

 

タイプ的には1600M~1800Mがベストだろうか。

また、スローからの瞬発力勝負が最も嵌りそうな印象。

メンバー構成次第では、例え重賞でも警戒すべき存在になるだろう。

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。笑

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は2頭をピックアップ!

1頭につき数行程度だが、気になる方は頭にとどめておいてほしい。

 

2着・ユーバーレーベン

前半は急流に巻き込まれることなく後方でじっくり待機。

その分、1着馬&3着馬よりは流れに恵まれた気もするが、それでも道中で自ら動き、マクリ気味に上がりながら2着にまとめた内容は、力があればこそ。

もちろん、鞍上・戸崎騎手の仕掛けのタイミングもさすが。

精神的にまだ幼い面があるようだし、ノビシロにも期待できる。

その部分の成長が必須にはなるが、やはり2000M以上は距離がほしい。

父ゴールドシップのような息の長い馬になることを期待している。

 

13着・ピンクカメハメハ

3番人気という高い評価を集めたが、まさかの惨敗。

評価が分かれそうな馬だが、個人的には悲観することはないと考える。

レース後、鞍上・武豊騎手は

「向正面で息を入れたかったのですが、早目に来られて厳しくなり、最後は止まりました」

と語っている。

ハッキリとは語らないが、要するに「上手く乗れなかった」と言いたいのだろう。

確かに難しい流れだった。

精神的な成長も必要だろうが、いずれにせよ、評価を下すのはもう1走見てからにしたい。

 

【札幌2歳ステークス 2020】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 ソダシ(吉田隼人騎手)
「ホッとしています。瞬発力勝負になるよりは、長く脚を使わせたいと思っていましたが、外枠からスムーズに並んで行く競馬ができました。2着馬も外から来たので、その分早目に動かされる展開になりましたが、よく押し切ってくれました。1度使って思った以上にハミ掛かりが良くなっていましたし、口向きに難しいところもあるので、そのあたりは注意していかないといけませんが、連勝するだけに力はありますし、順調にいって欲しいです。(吉田隼人騎手はこの夏重賞3勝)たくさん良い馬に乗せて頂いて、チャンスを頂いたおかげです」

2着 ユーバーレーベン(戸崎圭太騎手)
「精神面で成長が欲しいです。気持ちにオンとオフがあって、オフの時は流れに乗れません。今日は大雑把な競馬になりましたが、それでも頑張ってくれたと思います」

3着 バスラットレオン(坂井瑠星騎手)
「馬は落ち着いていて、ゲートの出も速かったです。新馬戦と違い、持久力勝負になりました。最後まで頑張ってくれましたし、良い馬なので、今後も期待できると思います」

4着 アオイゴールド(団野大成騎手)
「外枠が良かったです。スムーズに動けました。大人し過ぎるところがあり、もう少し反応すれば、もっと良いと思います」

5着 ヴェローチェオロ(大野拓弥騎手)
「思ったよりも上手く立ち回れました。枠も良く、ロスなくレースをすることが出来ました。連闘でも力を出してくれたと思います」

13着 ピンクカメハメハ(武豊騎手)
「向正面で息を入れたかったのですが、早目に来られて厳しくなり、最後は止まりました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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