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【先週の重賞回顧】札幌記念&CBC賞 2024 ⇒プログノーシスをどう評価すべきなのか?「未来の主役」のお話も

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

札幌記念 2024 の回顧&未来の主役

2024年 8月18日(日) 2回札幌4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第60回札幌記念
3歳以上・オープン・G2(定量) (国際)(特指) 芝 2000m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
8 12 ノースブリッジ 牡6 58 岩田康誠 1.59.6   02-02-02-02 35.0 5 (美)奥村武
2 2 ジオグリフ 牡5 58 横山武史 1.59.9 1 3/4 03-03-03-03 35.0 3 (美)木村哲也
7 9 ステラヴェローチェ 牡6 58 横山典弘 2.00.0 1 06-06-06-05 34.9 4 (栗)須貝尚介
8 11 プログノーシス 牡6 58 川田将雅 2.00.1 クビ 11-10-10-09 34.4 1 (栗)中内田充
4 4 シャフリヤール 牡6 58 武豊 2.00.2 1 05-03-06-06 35.1 2 (栗)藤原英昭
5 6 トップナイフ 牡4 58 田辺裕信 2.00.4  3/4 08-08-08-06 35.1 7 *(栗)昆貢
6 8 アウスヴァール セ6 58 古川吉洋 2.00.4 クビ 01-01-01-01 36.3 9 *(栗)昆貢
B5 5 チャックネイト セ6 58 佐々木大 2.00.5 クビ 06-06-03-04 35.6 8 (美)堀宣行
7 10 モズゴールドバレル 牝5 56 池添謙一 2.00.7 1 1/4 08-08-08-09 35.4 10 (栗)藤岡健一
10 1 1 ドゥラエレーデ 牡4 58 藤岡佑介 2.01.0 1 3/4 10-10-10-11 35.4 6 (栗)池添学
11 6 7 ホウオウアマゾン 牡6 58 菱田裕二 2.01.8 5 03-03-03-06 37.0 11 (栗)矢作芳人
3 3 ボッケリーニ 牡8 58 浜中俊           (栗)池江泰寿

どうした、プログノーシス!?

今回の【札幌記念】を振り返れば、様々なトピックがある。

重賞常連のノースブリッジが強豪を相手に完勝を収め、ついに「本気でG1の勝ち負けが見えてきた」ことはまず大きい。

また、2&3着馬の2頭は、春の【大阪杯】の4&5着馬でもあるように、改めて2000Mへの適性の高さを見せた。

勝ち馬と同様に【天皇賞・秋】では侮れない存在になってくるだろう。

本当に素晴らしいことではあるが、とはいえ、彼らの好走は、ある程度は予想できた部分もある。

例えばノースブリッジは、今回の私たちの「好調教馬」でもあったように、ここにきて、心身両面で非常に充実していた。

だが、その一方で、単勝1倍台の圧倒的な人気を背負い、連覇を狙ったプログノーシスが、敗れるだけならまだしも、馬券圏外に沈むシーンを想像した人は、それほど多くはなかったはずだ!

 

敗因がどこにあった?

それだけに、レース回顧の目的である「糧」という意味では、プログノーシスについて見直すことが最も必要ではないだろうか。

秋のG1シーズンでは、この馬の評価ひとつで、馬券の組み立てが変わってくるケースも考えられるのだから。

ということで、この後は、プログノーシスに特化したお話になる。

 

あれほど強いプログノーシスが、、、どうした!?

さて、上で「見直す」と記したが、別に大袈裟なものではない。要するに

敗因はどこにあったのか?

という部分を考えるということだ。

例えば、状態なのか?あるいは、位置どりをふくめた騎乗ミスなのか?もしくは、急激に能力的な衰えが出てきたのか?それとも?

そこで、注目したのは、レース後のジョッキーコメント。

 

注目していた川田騎手のコメント

何と言っても、本音を語ることでは定評のある川田騎手

「具合は良かったけど、今までにない弾けなさでした」

確かに、ゲートが開く前は随分となだめるのに苦しんだようだし、はたから見ると、それも敗因の一部のように思える。

だが、繰り替えるようだが、川田騎手は本音を語る男。

もしも、その部分が「大きな敗因」であれば、言い訳ではなく「事実」として、言及したに違いない。

だとすると「それでも十分に差しきれる」という思いでレースをしていたということ。

つまり、川田騎手の感覚としては、仕上がりには問題がなかったということだし、能力が急に衰えた訳ではない、ということなのだろう。

 

結論⇒疑う目も必要に

それだけに、競馬ファンの多くはこういった考え方になるかもしれない。

今回はたまたま弾けなかったのだ。改めて、次に期待だ!

だが、現時点での私の感覚としては「この秋は、疑う目が必要かも?

確かに、力のある馬が、たまたま走らないケースはある。競走馬は生き物だから仕方ない。

ただし、プログノーシスは、これまではそういったケースが全く見られない馬だった。

着順の良し悪しとは別に、常に、その時点での力を出し切れるタイプ。

なのに今回は、、、だから、川田騎手が「今までにない」という表現をしたのだろう。

 

たった一度の異変、しかし「初めての異変」。それが6歳にして起きた。「もう一度」を疑うことも大事なのではないだろうか?

もちろん「疑いありき」で勝負するつもりはない。

ただ、盲目的に「次は買い」と思われている方が多いのだとしたら「ちょっと冷静になりましょう」という思いがあり、書かせてもらった。参考にしていただけたら幸いだ。

 

CBC賞 2024 の回顧&未来の主役

2024年 8月18日(日) 2回中京4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第60回CBC賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 1200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 ドロップオブライト 牝5 54 幸英明 1.07.5      03-03 33.6 6 (栗)福永祐一
3 6 スズハローム 牡4 56 鮫島克駿 1.07.5 クビ    07-06 33.4 3 (栗)牧田和弥
3 5 グランテスト 牝4 52 坂井瑠星 1.07.6  3/4    01-01 34.0 2 (栗)今野貞一
7 15 メイショウソラフネ 牡5 56 酒井学 1.07.7  1/2    06-06 33.6 16 (栗)石橋守
4 7 ジャスティンスカイ 牡5 57.5 北村友一 1.07.7    11-11 33.2 5 (栗)友道康夫
6 12 カンチェンジュンガ 牡4 55 斎藤新 1.07.9  3/4    14-15 33.1 8 (栗)庄野靖志
1 2 キタノエクスプレス 牡6 55 国分優作 1.08.0  1/2    08-08 33.7 1 (栗)坂口智康
2 4 スコールユニバンス 牝5 51 藤懸貴志 1.08.0 ハナ    14-14 33.4 18 (栗)矢作芳人
5 9 ブーケファロス 牡4 55 和田竜二 1.08.0 クビ    11-11 33.6 13 (美)清水英克
10 6 11 グレイトゲイナー 牡7 56.5 吉村誠之 1.08.1  1/2    02-02 34.4 11 (栗)森秀行
11 2 3 バースクライ 牝4 54 横山和生 1.08.1    18-18 33.0 7 (栗)千田輝彦
12 5 10 ヤクシマ 牡4 55 西塚洸二 1.08.1    16-16 33.2 17 (栗)寺島良
13 B7 14 レッドヒルシューズ 牝4 53 団野大成 1.08.2 クビ    03-03 34.3 9 (栗)武英智
14 B8 17 カリボール 牡8 56 杉原誠人 1.08.2    16-16 33.3 14 (栗)西村真幸
15 7 13 ショウナンハクラク 牡5 56 小沢大仁 1.08.2 クビ    13-11 33.8 12 (栗)松下武士
16 4 8 サウンドビバーチェ 牝5 56 永島まな 1.08.3  1/2    08-08 34.1 10 (栗)高柳大輔
17 8 16 アグリ 牡5 58.5 西村淳也 1.08.5 1    08-08 34.3 4 (栗)杉山晴紀
18 8 18 アネゴハダ 牝5 53 角田大和 1.09.1 3 1/2    03-03 35.2 15 (栗)佐々木晶

対象的な「盟友」

【札幌記念】で、川田騎手がまさかの敗戦を喫する直前、中京では「盟友」が見事な勝利を収めた。

福永祐一調教師が重賞初勝利を達成!本当におめでとう。

川田騎手にとっては、悔しさ半分、嬉しさ半分の一日になったかもしれないが、これもまた一つのドラマ。

できれば、予想家としては、この場面を馬券の的中で決めたかったのが本音だが、、、

フォーメーション勝負の1着軸の1頭に指名していた点は、素直に自信にしたい。

 

さて、勝利を挙げたドロップオブライト、6番人気という評価は、いわゆる「中穴サイドの馬」

だが、福永調教師のレース前のコメントは、自信に満ちあふれていた。

「夏場に調子を挙げるタイプだし、今回は目一杯に仕上げて絶好調」

川田騎手同様、本音を言ってくれる調教師だから、私たちも指名に自信が持てた。

 

高松宮記念でも!

ただ、ドロップオブライトの魅力は状態の良さだけではない。

とにかく「中京芝1200M」に強いのだ。

とにかく、昨年12月、3勝クラス勝ちの【知立特別】のレースぶりがすごかった。行きっぷりの良さ、コーナリングのスムーズさなど、明らかにコース適性の高さが見られた。

この点は福永調教師も認めており、当時から「【CBC賞】に使いたい」と思っていたそうだ。

 

中京コースに合っている

そして、改めて今回のレースを振り返ると、ロスなく運べる最内枠がプラスした面もあっただろうが、それにしても、着差以上の余裕ある勝ちっぷりは、コース適性の高さがあればこそだろう。

G3とはいえ、今回のメンバーはそれほど軽くはない。

そうしたレースで完勝を収めたのだから、当然、さらに上の舞台も視野に入ってくる。

ましてやこの舞台では【高松宮記念】が行われるのだ。

福永調教師の元でもう少し力をつけられたら!十分に3着以内は狙えるだろう。

 

右回りなら違うのかも

ドロップオブライトへの期待と共に「未来の主役」として注目したいのは、1番人気を裏切る形になってしまった、7着のキタノエクスプレス

直線に入るまでは余裕のあるレースぶり。当然、勝ち負けも視野に入ったはずだが、、、

なかなか鞍上思った通りの進路がとれなかったようで、あっちへいったり、こっちへいったり。

鞍上の国分優作騎手は「盛り返しましたが、あの不利が痛かったです」と語ったし、確かにその通りだと思う。

 

ただ、一方で、意外に馬の反応がもう一つで、抜けられそうなところで抜けられない場面も見受けられた。

福島で戦った前走は、むしろ反応の良さが目立った馬なのだが、ひょっとして、左回りはそれほど合わないのかも!?

だから、できれば次は右回りで再び見たい。

そこでのレースぶり次第では、もっと大きなところも見えてくるかも。少し「期待値込み」にはなるが、未来の主役に指名する。

 

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