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ホーム勝負の明暗皐月賞 2021【回顧】見事な大一番!さあダービーはどうなる?

皐月賞 2021【回顧】見事な大一番!さあダービーはどうなる?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】皐月賞 2021 における勝負の明暗

2021年 4月18日(日) 3回中山8日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第81回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(国際)(指定) 芝 2000m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
4 7 エフフォーリア 牡3 57 横山武史 2.00.6 03-04-04-04 36.7 2 3.7 504 -10 (美)鹿戸雄一
7 13 タイトルホルダー 牡3 57 田辺裕信 2.01.1 3 02-02-01-01 37.5 8 17.0 462 -4 (美)栗田徹
2 3 ステラヴェローチェ 牡3 57 吉田隼人 2.01.1 クビ 13-10-10-08 36.7 6 14.3 500 0 (栗)須貝尚介
1 1 アドマイヤハダル 牡3 57 ルメール 2.01.2 クビ 06-07-07-07 37.1 3 8.8 482 -2 (栗)大久保龍
3 6 ヨーホーレイク 牡3 57 岩田望来 2.01.2 クビ 10-13-13-08 36.6 11 21.5 504 -2 (栗)友道康夫
8 15 グラティアス 牡3 57 M.デム 2.01.3  1/2 06-09-07-08 37.2 7 15.7 500 +2 (美)加藤征弘
6 11 ディープモンスター 牡3 57 戸崎圭太 2.01.4 クビ 14-14-13-14 36.8 10 19.6 444 -8 (栗)池江泰寿
8 16 レッドベルオーブ 牡3 57 福永祐一 2.01.8 2 1/2 06-04-03-03 38.1 9 18.8 478 +2 (栗)藤原英昭
3 5 ヴィクティファルス 牡3 57 池添謙一 2.02.1 1 3/4 10-10-10-12 37.7 4 10.1 478 -2 (栗)池添学
10 2 4 イルーシヴパンサー 牡3 57 大野拓弥 2.02.2  3/4 14-14-16-12 37.2 15 179.9 472 +2 (美)久保田貴
11 5 10 シュヴァリエローズ 牡3 57 三浦皇成 2.02.4 1 1/4 10-12-10-14 38.0 13 109.1 440 -4 (栗)清水久詞
12 6 12 ワールドリバイバル 牡3 57 菱田裕二 2.02.4 ハナ 01-01-02-02 38.8 14 158.0 506 0 (栗)牧田和弥
13 5 9 ラーゴム 牡3 57 北村友一 2.02.6  3/4 06-07-07-08 38.5 5 13.8 516 +4 (栗)斉藤崇史
14 1 2 ルーパステソーロ 牡3 57 木幡巧也 2.02.9 1 3/4 16-16-13-16 38.4 16 194.7 534 0 (美)加藤士津
15 4 8 ダノンザキッド 牡3 57 川田将雅 2.03.1 1 03-03-04-05 39.3 1 3.3 504 -8 (栗)安田隆行
16 7 14 アサマノイタズラ 牡3 57 嶋田純次 2.03.6 3 1/2 05-04-04-05 39.8 12 32.7 494 -6 (美)手塚貴久

 

レースを振り返る前に!

まずは牡馬3冠G1初戦という大舞台にまでたどり着いた全ての馬を讃えたい。

全ての生産者、関係者は、それぞれの馬に【ダービー】を中心とした3冠路線出走の夢を託すのだ。

それほど価値のある大一番に、何千頭の中から辿り着いた精鋭。

それが、今回出走した16頭なのだ。

残念ながら着順はついてしまうが、勝った馬も負けた馬も、今日の経験を誇りと自信にして、これからの競走馬生活を歩んでいってほしい。

 

皐月が終わりダービーへ

さて、いつものレース回顧では、勝ち馬を中心にレース全体を振り返る形をとっている。

だが、恐らく競馬ファンの方の中では

「皐月賞が終われば次はダービー」

終わった【皐月賞】よりも未来の【ダービー】へと意識が向いているのではないだろうか。

 

そこで今回に関しては!キングスポーツが

ダービーを楽しませてくれそうな馬

だと考える3頭をピックアップして、それぞれ簡単にご紹介してみたい。

まずはもちろん、優勝したエフフォーリアだ。

 

最も驚いたこととは?

強豪が集うG1における3馬身差は決定的と言ってよい。

昨年に続いての無敗の【皐月賞】馬が誕生!

コントレイルのレースぶりにもインパクトを感じたが、エフフォーリアも負けてはいない。

だが、馬の強さ以上に、今回のレースにおいて何より驚いたのは

その強さを完璧に引き出した鞍上の横山武史騎手の騎乗ぶりだ!

とにかく落ち着いていた。

 

「勢いで終わる騎手」と「本物へと進化する騎手」
違いはどこにあるのか?

昨年あたりからの横山武騎手の台頭は素晴らしい!

リーディングで上位に食い込んだ昨年に続いて、今年はこれで重賞4勝だ。

もちろん、横山武騎手に近い活躍をしてきた若手の騎手というのはこれまでに何人もいる。

しかし、その多くが段々と勢いを失い、中堅の騎手へと変っていく。

では横山武騎手はどうだろう?

間違いなく「本物へと成長する騎手」

今回の【皐月賞】のレースぶりでハッキリと確信した。

 

注目したのは3コーナーから4コーナー付近。

最大のライバルだと見られていたダノンザキッドが早めに仕掛けた。

対象的にエフフォーリアは動きにくい位置に。

経験の少ない若手騎手なら焦るところだが、横山武騎手はじっくり待った。

焦るそぶりなど全く見せることもなかった。

ここが凄いのだ!

これまで様々騎手を見てきた経験から、本物へと進化する騎手は

焦ることなく待てる騎手!

だと確信する。

 

横山武騎手は待てる!

止まらない横山武騎手!先日の日経賞も快勝!

結果的に勝利を収めたが、仮にエフフォーリアが負けていたとしても、私は「ナイス騎乗」だと讃えたと思う。

何事もそうだが、無理なものは無理。できないことはできない。こういったことは必ず存在する。
そこで焦っても仕方がないのだ。

特に競馬の場合は繊細なサラブレッドと共に戦っているのだ。

鞍上の焦りは必ずパートナーへと伝わる。そしてそうなった時の競走馬が力を出し切れるとは思えない。

今回のエフフォーリアは、最後まで鞍上が動じなかったから、安心して最後まで走れたはず。

力のある馬が安心して走れたら、結果が出て当然だろう。

 

ダービーへ王手!

さあ【ダービー】はどうか?

唯一スキがあるとすれば、トリッキーな中山の舞台かと思っていたが、それをあっさりとクリアしたのだ。ましてや鞍上も信頼できる男。

となれば、2年連続の無敗の3冠馬誕生の可能性は大きくなった!

穴のキングスポーツとしても認めざるを得ない。

本当に楽しみな馬が出てきたものだ。

 

ただし!相手関係はまだまだわからない!

組み合わせ次第では【ダービー】でも高配当の可能性は残されている!

諦めることなく、攻めていくつもりだ。

ということで、冒頭でも記した「ダービーを楽しませてくれそうな馬」を記して、コラムを終わろうと思う。

 

ダービーで期待①⇒ステラヴェローチェ

ダービーでも

まずは3着のステラヴェローチェ。

レース前半からステラヴェローチェを見ていて感じたのが

ここというより先を意識しているのか?

ということだった。

これまで1800Mまでしか走っていない馬。速い流れには慣れていたから好位を確保することも可能だったはずだが、最初のコーナー13番手から、じっくりと落ち着いて上がっていく形を選択。

1頭だけ、2000Mというより2400Mのレースをしているように感じたが、案の定、レース後に鞍上の吉田隼人騎手が

(ダービー)2400mを意識しながらレースができましたし次に繋がる競馬だったと思います

と語っていた。

それでいて3着に入るのだから素晴らしい。

鞍上の指示なのか、鞍上の判断なのかはわからないが、いずれにしても「さすがは乗れている男」だと感じる。

さあ【ダービー】の予行演習は完了だ!楽しませてもらおうじゃないか!
未来の主役はこの馬に。

 

ダービーで期待②⇒ダノンザキッド

1番人気馬がまさかの15着に惨敗。

そこで私は、レース後の川田騎手のコメントを何よりも注目した。川田騎手はどういった結果、内容であろうとも「正直な思いを語る男」だからだ。

では、ご紹介しよう。

「返し馬の雰囲気は抜群でしたし、自信をもって競馬に向かえました。ただ、今日は能力を出せずに終わってしまいました。ダービーに向けて改めてしっかり準備をしたいです

決して力負けではないことをハッキリと語っている。

 

ダノンザキッドは2歳でG1を勝っている実績から勘違いされがちだが、決して完成度の高い馬ではない。例えば気性には若さが残っている。

ハマった時は凄いが、そうならない時は難しい。

それをここまでは川田騎手が上手く乗ってきたのだと思う。

 

逆襲へ!燃える名手

今、川田騎手の胸の中に渦巻いているのは「このままでは終われない」という思いだろう。

ましてや師匠、安田隆厩舎の馬。

日本最高レベルの騎手のプライドにかけて、全身全霊で逆襲に挑むはずだ。

馬のタイプは違うが、1番人気で【皐月賞】14着に沈んだロジユニヴァースが【ダービー】で頂点へと巻き返した2009年のようなこともある!

それだけに、ここで人気を落とすようなら、思い切って狙うべきだと考える。

 

さあ本番までの1ヶ月半、私たちが注目した彼らがどんな日々を過ごすのか!

楽しみに追っていきたい。

 

レースを見逃した方はコチラから

 

【皐月賞 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 エフフォーリア(横山武史騎手)
「最高です!デビューから乗せていただいている馬で、ここまで順調に来ていたので、良い結果をと思っていましたし、それを現実にできてよかったです。プレッシャーもすごかったのですが、自分が今出せるだけの技術を発揮して、この馬の力を発揮できれば絶対勝てると自分に言い聞かせて勝負に臨みました。ペースが思ったよりも流れなかったので、良いポジションを取れましたし、4コーナーは狭い所にいましたが良く割ってくれました。無敗でGIを取ることが出来て本当に嬉しいです。次はもっと大きなレースになると思いますが、さらなるプレッシャーがかかることになっても、僕自身もっともっと成長して挑みたいです」

2着 タイトルホルダー(田辺裕信騎手)
「ハナを取りにいきましたが取れなかったことは競馬なので仕方ないです。ペースや取りたいコースを取ることができ、この馬自身頑張っています。向正面で他の馬が来た時にムキになりそうでしたが、辛抱してくれました。最後の直線では勝ち馬にジリジリと離されてしまいました。勝った馬は力が上だと感じましたが、この馬も力をつけています」

3着 ステラヴェローチェ(吉田隼人騎手)
「ゲートが練習の時と違いましたが、(ゲートを)出た後は枠も良く人気馬を見る形で行きました。いつでも外に出られるような位置にいましたが、内が空いたので内へ切り替えて勝ち馬の後ろからよく伸びています。向正面で少し噛むところがありましたが、そのあたりは(ダービー)2400mを意識しながらレースができましたし、次に繋がる競馬だったと思います」

5着 ヨーホーレイク(岩田望来騎手)
「後ろからになりましたが、良く走れています。最後4コーナーで狭い所をつく形になりましたが、勝負根性をみせて最後まで脚が上がりませんでした。よく頑張ってくれています」

6着 グラティアス(M.デムーロ騎手)
「外枠が厳しかったです。スタートは上手く出て良いところに行きましたが、流れが少し速くて、仕掛けながらの追走で息があまり入りませんでした。馬場に脚も取られ直線に向いてぶつかったことも影響しました。良馬場ならもう少しやれると思います」

7着 ディープモンスター(戸崎圭太騎手)
「バネのある感じでフットワークは良いですね。しっかりしてくるのは先だと思います。今日は外を回って、前残りで厳しかったです」

15着 ダノンザキッド(川田将雅騎手)
「返し馬の雰囲気は抜群でしたし、自信をもって競馬に向かえました。ただ、今日は能力を出せずに終わってしまいました。ダービーに向けて改めてしっかり準備をしたいです」

(via ラジオNIKKEI 

 

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