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【先週の重賞回顧】関屋記念&小倉記念 2024 ⇒「リピーター」は馬だけじゃない!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

関屋記念 2024 の回顧&未来の主役

2024年 8月11日(祝) 3回新潟2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回関屋記念
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 15 トゥードジボン 牡5 57 松山弘平 1.32.9    01-01 33.3 3 (栗)四位洋文
7 14 ディオ 牡5 57 岩田康誠 1.33.1 1 1/2    04-04 33.2 8 (栗)辻野泰之
3 6 ジュンブロッサム 牡5 57 戸崎圭太 1.33.2  1/2    16-16 32.5 1 *(栗)友道康夫
4 8 ロジリオン 牡3 54 永野猛蔵 1.33.3 クビ    07-07 33.1 5 (美)古賀慎明
7 13 プレサージュリフト 牝5 55 ルメール 1.33.3    07-07 33.2 2 (美)木村哲也
6 11 サンライズロナウド 牡5 57 横山典弘 1.33.3 ハナ    16-16 32.5 11 (栗)安田翔伍
8 18 ラインベック セ7 57 荻野極 1.33.4 1    02-02 33.7 14 *(栗)友道康夫
6 12 アスクコンナモンダ 牡5 57 津村明秀 1.33.5 クビ    12-12 33.0 10 (栗)中内田充
1 1 ディスペランツァ 牡3 55 M.デム 1.33.5    14-14 32.8 4 (栗)吉岡辰弥
10 3 5 メイショウシンタケ 牡6 57 泉谷楓真 1.33.7 1 1/4    14-14 33.0 12 *(栗)千田輝彦
11 8 16 オニャンコポン 牡5 57 菅原明良 1.33.7    10-09 33.4 9 (美)小島茂之
12 4 7 タイムトゥヘヴン 牡6 57 柴田善臣 1.33.8 クビ    18-18 32.9 16 (美)戸田博文
13 2 4 サクラトゥジュール 牡7 58 佐々木大 1.33.8 ハナ    02-02 34.0 6 (美)堀宣行
14 5 10 パラレルヴィジョン 牡5 58 三浦皇成 1.34.2 2 1/2    09-09 33.9 7 (美)国枝栄
15 1 2 ダディーズビビッド 牡6 57 丸山元気 1.34.2 クビ    06-06 34.1 15 *(栗)千田輝彦
16 2 3 コレペティトール 牡4 58 石川裕紀 1.34.4 1 1/4    10-09 34.0 13 (栗)中竹和也
17 5 9 グランデマーレ 牡7 57 田辺裕信 1.34.5  1/2    12-12 34.0 17 (栗)藤岡健一
18 B8 17 ワールドウインズ セ7 57 松岡正海 1.35.0 2 1/2    04-04 35.1 18 (栗)笹田和秀

夏競馬といえば!?

いきなりで恐縮だが、皆様は

「夏競馬といえば?」

と問われたなら、どのようにお答えになるだろうか?

もちろん、十人十色、様々な考え方、答えはあるだろうが、私たちなら「リピーター」と答える。

 

この夏の重賞回顧でも何度か触れてきたと思うが、夏競馬を予想する際には、どうしても厳しい気候を意識する必要がある。

例えば【関屋記念】や【小倉記念】に出走する馬の陣営からも「暑さへの対応がどうか?」という、気になるコメントが少なからず出ていた。

一方で「暑さには自信がある」という強気のコメントをしていた陣営もあった。

確かに、長年競馬を見てきた中で、明らかに「暑さに強そうだな」という馬も数多く見たが同じくらい「苦しそうだな」という馬も見てきた。

そして、夏競馬で活躍した経験のある馬は、間違いなく暑さに強い!

だから、夏競馬を予想する際は、基本的には「リピーター」がベースになる。

この夏、私たちは8週連続での勝負レース的中を含め、何本も勝負レースを射止めてきたが、こうした考えが、好結果の一因であることは間違いない。

 

ただし!馬だけじゃない

ただし、実は私たちが考えるリピーターというのは馬の話だけではない。

騎手、あるいは管理する調教師に「夏の実績」があることも、実は非常に重要だったりする。

「夏ならではの馬の導き方、仕上げ方」は間違いなくある。

そういった点でいえば、今回の1着トゥードジボン&2着ディオは、ある意味では「必然の好走」だったように思うのだ。

まずはトゥードジボン。注目は鞍上の松山弘平騎手

ご紹介したいのは、近年の「夏競馬での重賞勝ち実績」。

このように、毎年、確実に重賞勝ちを重ねているのだ。

それも、決して人気馬にばかり乗っている訳ではない。例えば昨年【中京記念】優勝のセルバーグは「8番人気」だった。

間違いなく「夏の導き方」を熟知している騎手と言えるだろう。

 

騎手も、調教師も

頼もしき鞍上に導かれた勝ち馬に対し、2着のディオに関しては「調教師」

管理するのは、初出走から4年目の若き名将・辻野調教師だ。

あの名門・角居厩舎で長く調教助手をつとめ、数多くの名馬に携わった経験を活かし、開業以来、毎年重賞勝ちを収めている。

そんな辻野厩舎の重賞初勝利が、実は2021年の【関屋記念】(ロータスランド)だったのだ。

厩舎の初重賞勝ちは3年前の関屋記念

さらにいえば、辻野厩舎は、その翌年の【新潟記念】も勝っている。

「夏の馬の仕上げ方」を手の内に入れていることは、こうした実績がハッキリと証明している。

どうしても、予想をする上では、まず「馬」に目がいくのは当然だし、それが競馬の基本だとも思う。

ただ、特に夏競馬に関しては「人の夏実績」も非常に重賞だというのが、長年の経験上の結論だ。

この先、夏競馬はもう少し続くし、迷った時には、ぜひそんなところもチェックしてほしい。

 

ただし「能力も確か」

ただし、誤解のないように申し上げておくが、彼ら2頭は、適性にばかり助けられたという訳では決してない。

上で、出走全馬の着順表を載せたが、その中に「通過順位」の項目があるから、特に上位の馬注目してほしい。

逃げた馬がいれば、好位の馬もいる。追い込んだ馬もいる。

要するに、どの位置からレースをしようとも、十分に上位に食い込める可能性があった展開のレースだということ。

そうした中で1着&2着に入るのは、やはり基本的な能力の高さがあればこそ。

 

特にディオは、スタートで少々立ち遅れ気味かと思いきや、すぐに好位をとりにいって、そのまま直線でもしっかりと脚を伸ばすなど、強さを感じさせてくれた。

ということで、今回の未来の主役はディオで決まり。

今すぐG1となるとわからないが、もう少し経験を積めば、、、来年の【安田記念】あたりでは、上位争いをするとみた!

 

小倉記念 2024 の回顧&未来の主役

2024年 8月11日(祝) 2回中京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第60回農林水産省賞典小倉記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 12頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
1 1 リフレーミング 牡6 57 川田将雅 1.56.5 08-08-08-08 34.1 1 (栗)鮫島一歩
7 10 コスタボニータ 牝5 56 坂井瑠星 1.56.6 クビ 02-02-02-02 35.2 4 (栗)杉山佳明
8 11 ディープモンスター 牡6 58.5 浜中俊 1.56.7  3/4 06-06-06-06 34.5 2 (栗)池江泰寿
5 5 ヴェローナシチー 牡5 54 団野大成 1.56.8  1/2 05-05-05-05 34.9 8 (栗)佐々木晶
8 12 セントカメリア 牝5 53 幸英明 1.56.8 クビ 11-11-10-10 34.1 9 (栗)高野友和
B2 2 グランスラムアスク 牝5 52 永島まな 1.56.9  1/2 06-06-06-06 34.7 10 (栗)矢作芳人
3 3 レッドランメルト 牡5 56 吉田豊 1.57.0  3/4 12-12-12-10 34.3 6 (美)国枝栄
7 9 ファユエン 牝6 53 菊沢一樹 1.57.2 1 09-09-08-08 34.7 5 (美)勢司和浩
6 7 シリウスコルト 牡3 54 西村淳也 1.57.3  3/4 03-03-03-03 35.6 3 (美)宗像義忠
10 4 4 メモリーレゾン 牝5 54 古川吉洋 1.57.4 クビ 03-04-03-03 35.7 7 (栗)長谷川浩
11 B5 6 テーオーシリウス 牡6 54 酒井学 1.58.0 3 1/2 01-01-01-01 37.0 11 (栗)奥村豊
12 6 8 コスモカレンドゥラ 牡8 53 和田竜二 1.58.1  1/2 10-10-10-10 35.4 12 (美)粕谷昌央

印象的なコメント

今年の【小倉記念】は「中京芝2000M」が舞台という異例の開催。

当然、予想をする側にしてみれば、前例がない分だけ誰もが迷っただろう。

波乱を予感した人も少なくなかっただろうが、終わってみれば、優勝したリフレーミングをはじめ、上位3頭は、いずれも人気サイドの馬たちだった。

だが、それも、レース後の川田騎手(リフレーミング)のコメントを聞けば納得。

次のような趣旨の話をしていた。

馬場はいい状態ですが、とてもフェアで前が残り過ぎることも無く、能力通り力のある馬が上位に来ると昨日も今日も感じていたので、その通りの結果だと思います。

本来、中京芝2000Nというのは、広く、直線も長く、比較的、まぎれの少ない舞台だと言われている。

ましてや、川田騎手がいうように「ファアな馬場状態」だったなら、波乱の入り込む余地はなかったのだろう。

 

いずれも「本物」だけど

ただ、念の為に申し上げておくと、上位人気馬は「力のある馬だと認められた面々」(だから売れる)だが、その分、周囲からのマークは厳しくなる。

つまり、すんなり人気に応えるためには、ライバルたちよりも「明確に1枚上」の力量が求められるということ。

お見事!リフレーミング&川田騎手

そういった意味では、人気馬が人気に応えることは本当に価値があると思うし、今回、上位に激走した面々は、いずれも「本物」。

少なくとも、今回の出走メンバーたちの中では、抜けた馬たちだったという見方で正解だろう。

中でも、私たちは3着ディープモンスターの走りに凄みを感じた。

正直に申し上げるが、今回、ディープモンスターは苦戦する可能性が高いと感じていた。

その理由は「仕上がり」にあった。

 

まだまだやれる!

実は、管理する池江調教師から、次の趣旨のコメントが出ていた。

「前走あたりからテンションが高く、1週前もかかり気味だった」

確かに、私たちも調教を見る限り、集中力を欠いている面が感じられ、それに伴い、本来のキレのある動きがデキずにいた。

ましてや58.5キロのトップハンデを背負ったが、終わってみれば、勝ち馬から0.2秒差の3着。

3歳時には、3冠すべてに出走(最高は菊花賞の5着)するなど、早い段階から期待を集めながら、意外に伸び悩んだ感のあるディープモンスター。

だが、今回の走りを見る限り、全く衰えは感じられないというか

「この仕上がりでこれだけ走れたなら、、、」

という思いがむしろ強い。G1となるとわからないが、G2、G3なら問題なく勝てるチャンスがある。

現在6歳とはいえ、先日の【アイビスSD】では、7歳のウイングレイテストが2着に激走したように、調教技術が進化した昨今、高齢でも活躍できるチャンスは増えている。

敢えて、今更ながら「未来の主役」に指名し、引き続き追いかけてみようと思う。

 

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