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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】関屋記念&東海S 2025 ⇒キング騎手の最大の魅力とは?両重賞の「未来の主役」もご紹介

【先週の重賞回顧】関屋記念&東海S 2025 ⇒キング騎手の最大の魅力とは?両重賞の「未来の主役」もご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

関屋記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年 7月27日(日) 2回新潟2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【7R】 第60回関屋記念
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝・外 1600m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
7 14 カナテープ 牝6 54 キング 1.31.0    15-14 32.5 1 (美)堀宣行
1 1 オフトレイル 牡4 57.5 菅原明良 1.31.0 クビ    11-11 32.7 10 (栗)吉村圭司
6 11 ボンドガール 牝4 56 ルメール 1.31.0 同着    09-09 32.8 2 (美)手塚貴久
5 10 トランキリテ 牡6 56 荻野極 1.31.2 1 1/4    14-14 32.7 11 (栗)松永幹夫
4 8 シヴァース 牡4 56 内田博幸 1.31.2    03-03 33.5 4 (栗)友道康夫
3 6 ニシノスーベニア 牡6 56 大野拓弥 1.31.3 クビ    04-04 33.5 12 (美)上原博之
2 4 レガーロデルシエロ 牡4 56 戸崎圭太 1.31.3 クビ    06-06 33.4 6 (美)栗田徹
6 12 メイショウシンタケ 牡7 55 菊沢一樹 1.31.6 1 1/2    12-12 33.2 15 (栗)千田輝彦
8 16 フォーチュンタイム 牡4 56.5 三浦皇成 1.31.6 クビ    09-09 33.4 3 (栗)吉岡辰弥
10 1 2 シンフォーエバー 牡3 53 江田照男 1.31.7  1/2    01-01 34.8 8 (栗)森秀行
11 7 15 イミグラントソング 牡3 55 石川裕紀 1.31.9 1 1/4    16-16 33.1 5 (美)辻哲英
12 2 3 ジョウショーホープ 牡5 56 西塚洸二 1.31.9 クビ    08-08 33.8 18 (栗)新谷功一
13 8 18 ダイシンヤマト 牡5 56 吉田豊 1.31.9 クビ    12-12 33.5 9 (美)戸田博文
14 5 9 キョウエイブリッサ 牡5 55 丸田恭介 1.32.3 2    16-16 33.5 14 (美)武市康男
15 8 17 アルセナール 牝4 53 杉原誠人 1.32.3 クビ    04-04 34.6 7 (美)木村哲也
16 4 7 ハクサンバード 牡5 54 小崎綾也 1.32.4  1/2    02-02 34.8 13 (栗)高橋一哉
17 7 13 リフレーミング 牡7 58 石橋脩 1.32.6 1 1/2    18-18 33.6 16 (栗)藤野健太
18 3 5 ゴールデンシロップ 牡7 54 原優介 1.32.8 1 1/4    06-06 34.9 17 (美)鈴木慎太

 

凄すぎるキング騎手

今回のレース結果を受けて最初に思ったことは?

激闘を繰り広げた各馬に対してよりも前に、まずは

「キングジョッキーの凄まじさ」

ではないだろうか。

 

振り返ってみると【フェブラリーS】でのコスタノヴァでの優勝など、今年前半の活躍は「キング旋風」と呼ぶに相応しいものだった。

多くの競馬ファンが、そして関係者が彼女の再びの来日を心待ちにしていたと思うし、早速その機会がやってきたわけだ。

ただ、以前の「女性ジョッキーとしては凄い」という時代は終わっている。

性別を超えたレベルで凄い騎手として皆が認めるようになった今、周囲からのプレッシャー、マークは、大幅に厳しいものになったはず。

それでも彼女は結果を出すのだ。

 

キング騎手の最大の魅力とは?

来日初週となった【函館2歳S】において、9番人気の伏兵・エイシンディードを逃げ切らせたかと思えば、一転、今週の【関屋記念】では、全く逆の競馬!

4角14番手から、上がり3ハロンで最速の脚を引き出し、1番人気・カナテープを優勝に導いた。

参考⇒小倉記念&函館2歳Sの重賞回顧

 

どんな競馬もできて、結果を残せる!

そんな彼女の手綱さばきを見ていて思い出したのが、カナテープの管理調教師でもある、堀調教師がキング騎手について語ったコメントだ。

一言一句までは覚えていないが、概ね以下のような趣旨の話だった。

きちんと能力を引き出そうと、自身の技術の全てを騎乗馬へ向けている。それに対して、日本のジョッキーも技術は確かだが、騎乗馬に対してというより、騎手同士の駆け引きに意識がいきがちな面が感じられる。

 

良い意味で周りを見ていない

もちろん、競馬というのは、相手あってのスポーツ。

そして、その相手(馬)を動かすのは人(騎手)だ。

騎手同士の駆け引きに意識がいってしまうのは、仕方がない面もあるとは思う。

ただ、現状の日本競馬界において、最も結果を出している騎手の一人は間違いなくキング騎手であり、そのキング騎手が行っているのが、良い意味で周りを見すぎずに、自分の馬にフォーカスする手綱さばきだという事実は重い。

 

フェブラリーSを制した際のキング騎手

当然、若手騎手を中心に、日本の騎手たちは勤勉だから、キング騎手の良いところ、自分のパートナーにフォーカスするスタイルを盗もうと、今頃は必死だろう。

近い将来、多くの騎手がキング騎手のように乗れるようになるかも。そうなれば、相対的にキング騎手の成績が落ちていく可能性がある。

そうなった時こそが!日本競馬界(騎手界)のレベルアップの瞬間なのだろう。いつ、その日がくるか、楽しみだ。

 

最も期待したい一頭は?

さて「レース回顧」といえば、本当に真っ正直にレースのことを振り返るものが大半だろう。だが、そんな回顧は世の中に溢れている。

私たちは、人とは違う角度で競馬を考えたい。ということでキング騎手の話が長くなったが、ご容赦いただきたい。

最後に、未来の主役を1頭ご紹介しよう。5着シヴァース。

 

実はこの馬の2走前、3勝クラス勝ちを決めた際の【夢洲S】で、私たちの軸馬だった。

勝利に感謝した一方、極めて理想的なスムーズな好位抜け出しの競馬をしながら、それほど大きな差を後続につけられなかったこともあり

「上のクラス(オープン・重賞)では、当面の間、厳しいだろう」

と見ていた。そして案の定、昇級戦の前走【しらさぎS】での10着敗戦だった。

 

しかし、そこからわずか一ヶ月で馬は一変!後ろ有利の流れの中、好位追走だっただけに直線ではバタバタになるかと思いきや、素晴らしい粘り腰で掲示板を確保。ゴール前の渋太い脚は、これまでのこの馬とは一線を画するもの。

壁にぶつかってもあっさりと乗り越えていけるあたり、さすがは良血の力(母はG1馬ヴィヴロス)ということなのだろうか。

いずれにせよ、今日の走りを見ると、もっと良くなりそうな気がする。秋を楽しみにしたい!

東海S 2025 の回顧&未来の主役

2025年 7月27日(日) 3回中京2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【7R】 第42回東海S
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(指定) ダート 1400m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B4 7 ヤマニンウルス 牡5 57 武豊 1.22.2    02-02 35.7 4 (栗)斉藤崇史
4 8 インユアパレス 牡4 57 川田将雅 1.22.8 3 1/2    06-06 35.7 3 (栗)須貝尚介
1 2 ビダーヤ 牡4 57 坂井瑠星 1.23.1 1 1/2    08-07 35.8 1 (栗)矢作芳人
2 3 オメガギネス 牡5 57 岩田康誠 1.23.2  1/2    11-10 35.6 5 (栗)安田翔伍
8 16 サンライズフレイム 牡5 57 菱田裕二 1.23.2 クビ    10-10 35.8 2 (栗)石坂公一
7 13 コンクイスタ セ5 57 松山弘平 1.23.4  3/4    06-07 36.3 6 (栗)吉岡辰弥
B8 15 リジル 牝4 55 田口貫太 1.23.7 2    01-01 37.4 13 (栗)奥村豊
6 12 アルファマム 牝6 55 団野大成 1.23.8  1/2    16-13 35.9 8 (栗)佐々木晶
3 6 ダノンスコーピオン 牡6 59 幸英明 1.24.0 1    14-13 36.2 12 (栗)福永祐一
10 7 14 サンライズホーク セ6 57 吉村誠之 1.24.2 1 1/4    13-13 36.5 7 (栗)牧浦充徳
11 2 4 エートラックス 牡4 58 バデル 1.24.2    04-04 37.4 9 (栗)宮本博
12 3 5 イグザルト 牡6 57 御神本訓 1.24.2 クビ    14-13 36.4 15 [地]荒山勝徳
13 5 10 ヴィクティファルス セ7 58 亀田温心 1.24.4 1 1/4    11-12 36.8 16 (栗)池添学
14 6 11 ロードエクレール 牡7 57 高杉吏麒 1.24.8 2 1/2    02-03 38.2 10 (美)斎藤誠
15 5 9 ライツフォル 牡5 57 小沢大仁 1.24.9 クビ    04-04 38.1 11 (栗)高橋義忠
16 1 1 アドバンスファラオ 牡5 57 松若風馬 1.25.4 3    08-07 38.1 14 (栗)森秀行

実質的な新設重賞

ご存じの通り、今年から【東海ステークス】は「生まれ変わった」

昨年までは1月開催の中京ダート2100M。格もG2だった。しかし、今年からは「夏の中京ダート1400M」

前年までこの時期に行われていた【プロキオンS】を引き継ぐ形となり、格もG3へと下がった。

つまり、生まれ変わったというよりも、全く別のレースが誕生したという書き方が正解かもしれない。

 

言うまでもないが、競馬ファンは迷う。「実質的な新設重賞。どういった考え方で攻めたらいいの?」となるわけだ。

そこで私たちは、レース前の段階で公開した「狙いのコラム」において「コース」に焦点を当てる形で、ヒントを記させてもらった。

当然、見ていないという方もいらっしゃるだろうから、実際のコラムより、該当部分を転載してみようと思う。

(ご紹介する内容は、東海ステークスに限らず、中京ダートの予想では活かせる部分になるから、必ず頭に入れておいてほしい)

 

新・東海ステークスの攻略ポイントは?

以下、実際の転載部分だ。

2つの画像をご覧いただきたい。

まず、中京ダートコースの直線では、JRA10競馬場の中で「2番目」に長い410.7M。

それも、高低断面図からもわかる通り、ただ直線が長いだけではなく、そこに至るまでに下り坂が続き、スピードに乗って、最も脚に負荷がかかるところから上りが始まる。

つまり、実際のイメージ以上にタフなのだ。

「だとすれば、後ろでじっくり溜められる馬にチャンスが訪れるのでは?」

と思われる方もいるだろう。だが、そうではない。

皆が直線を恐れるがあまり、ペースがなかなか上がらない舞台でもある。だから、結果的に前、それも逃げ馬に良績が残る!

じゃあ、実際の結果はどうだったのか?

 

上位勢は「理想のポジション」

優勝したヤマニンウルスは、4角を2番手(16頭中)で通過。

さらに2着&3着の2頭も、4角を6&7番手で通過だから、出走頭数を鑑みれば「前」の部類の馬たちと言えるだろう。

お見事!ヤマニンウルス

つまり、私たちが提示したヒントは、ほぼ正確だったことがおわかりいただけたと思う。

今回のような「わからないレース」においては、個々の馬に目を向けるより、まずはレースの全体像(重視すべきポイント)だったり、大局観を見極めることが極めて重要!

以前から申し上げてきたことではあるが、改めて皆様にもご理解いただけたと思う。

私たちキングスポーツは、今後もこうした部分には誰よりも力を入れて勝負していくから、難解な夏競馬、ぜひ私たちに頼ってほしい。

 

この走りなら

ただ、そうはいっても、ヤマニンウルスの走りには、位置どり云々を超越した強さがあった。

もちろん、元々の素材がここなら上位であることは戦績からも明らかだが、何より、武豊騎手のコメントをお借りするなら「連勝していた昨年夏頃の状態を取り戻した」ということ。

レース序盤の行きっぷりから他馬とはまるで違ったし、恐らく短い距離の速い流れをガンガンいく形も合っているに違いない。

「夏が合っている馬」という可能性もなきにしもあらずだが、今日の走りをキープしていけるなら、少なくともマイル以下なら、国内最強級と言えるだろう。恐らく、1200Mも良いとみる!

 

本来、こうしたレースでは負けた馬の中から逆襲のチャンスがありそうな馬を見つけたいが、あまりにも走りっぷりが後続と違っていただけに、中途半端なことはしたくない。

今後を楽しみに!未来の主役はこの馬で決まり!

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