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紫苑ステークス 2018【回顧】アーモンドアイに通用するのか?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】紫苑ステークス 2018 における勝負の明暗

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F
7 14 ノームコア 牝3 54 ルメール 1.58.0   05-04-06-05 33.6 2
1 1 マウレア 牝3 54 武豊 1.58.5 3 05-06-08-07 34.0 1
4 8 ランドネ 牝3 54 吉田隼人 1.58.6  1/2 01-01-01-01 34.8 7
2 3 パイオニアバイオ 牝3 54 木幡巧也 1.58.6 クビ 10-10-11-11 33.8 6
6 11 ハーレムライン 牝3 54 大野拓弥 1.59.0 2 1/2 03-03-04-03 34.8 10
6 12 アヴィオール 牝3 54 戸崎圭太 1.59.2 1 08-06-08-07 34.7 11
3 6 クイーングラス 牝3 54 丸田恭介 1.59.3  1/2 05-06-10-10 34.7 4
B1 2 オハナ 牝3 54 石橋脩 1.59.3 クビ 03-04-04-03 35.0 13
4 7 メサルティム 牝3 54 内田博幸 1.59.4 クビ 10-10-11-11 34.6 12
10 5 9 カレンシリエージョ 牝3 54 松山弘平 1.59.4 クビ 12-10-02-02 35.4 9
11 3 5 ロサグラウカ 牝3 54 石川裕紀 1.59.5 クビ 14-14-13-13 34.5 8
12 5 10 ロマンテソーロ 牝3 54 北村宏司 1.59.5 クビ 15-15-15-15 34.3 14
13 2 4 サラス 牝3 54 田辺裕信 1.59.7 1 1/2 13-13-13-13 34.7 3
14 8 15 レッドベルローズ 牝3 54 三浦皇成 1.59.9 1 08-06-06-07 35.5 5
15 8 16 ロフティフレーズ 牝3 54 松岡正海 2.00.6 4 02-02-03-05 36.5 16
16 7 13 ホクセンジョウオー 牝3 54 菊沢一樹 2.00.8 1 1/4 15-15-15-15 35.5 15

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ご存知の方も多いと思うが、最近の紫苑ステークスは、完全に「出世レース」としての地位を確立している。

それもその筈で、2年前の2着馬ヴィブロスと、昨年の勝ち馬ディアドラは、そのまま10月のG1【秋華賞】を制し、今や現役最強牝馬の座を争うレベルにまで到達しているのだ。

 

それだけに、このレースは、単に馬券の当たり外れという部分だけではなく「今後の日本競馬界を担う牝馬はいるのか?」という視点で見ていた。

その結果、圧倒的な強さを見せた勝ち馬の将来性が楽しみになったのと同時に「未来の名マイラー候補」を見つけることができた!

その正体に関しては、本記事後半の「次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!」に記しておいたので、是非最後までお読み頂きたい。

 

強さはわかったが、問題はそこではない

さて、優勝したノームコアに関しては「とにかく強かった」というのが率直な印象だ。

外側の14番枠をものともせずに、スタート直後から好位4~5番手付近を確保したかと思えば、リラックスして楽な手応えのままに道中を進む。

とにかく強かった勝ち馬

そのまま直線に入ってギアをあげたのだが、抜け出す時のスピードには本当に驚かされた。「これが3歳牝馬か?」と。ラストまでグングン伸びて、結局2着馬マウレアには3馬身もの大差をつけた。

 

ノームコアの強さは十分にわかった。だが、実は最大の問題は「強いかどうか」ということではない。「女王アーモンドアイに通用するか否か?」という点ではないだろうか。

春2冠の流れを見ていれば簡単にわかるが、アーモンドアイの強さは飛び抜けている。

一方、もしも彼女を倒せる可能性があるとすれば、春2冠で2着&3着を分け合ったラッキーライラック&リリーノーブルだったが、彼女達の今後は、脚部不安などにより流動的だという。

 

だからといってアーモンドアイの独走を許しては、見ている側も面白くはないだろう。だからこそ、春2冠に未出走ながら、ここで勝利を収めたノームコアへの期待が集まるが・・・。

 

鞍上のコメントは決して大げさではない

私なりの結論を言わせてもらえれば「簡単に勝てるとまでは言えないが、迫る、あるいはアーモンドアイがスムーズさを欠いた場合に逆転を狙える可能性は十分にある」ということになる。

その根拠は、マウレアを3馬身差をつけたという点にある。(マウレアはレース後にハ行が発覚したという話もあるが)

アーモンドアイなど世代最強クラスが不在

春2冠でいずれも5着でゴールしたマウレア。陣営は悔しい思いをしたと思うが、それでも、アーモンドアイを除けば、明らかな力を差を見せた馬はいなかった。「秋華賞はラッキーライラックとリリーノーブルが不在なら上位進出できるぞ!」と燃えていた部分もあるのではないだろうか。

それだけの馬に3馬身差をつけたという事実は、様々な理由があったにせよ、大きい。

同時に、レース後の鞍上ルメールのコメントだ。

アーモンドアイの背中を知っている彼が「アーモンドアイは強いけれど、この馬にもチャンスはあると思います」語った。もちろん、サービスもあるかもしれないが、話しぶりなどを見る限り、少なからず本音も含まれていると確信。

この秋、何かが起こる予感!本当に楽しみだ。

 

今回こそ敗退するも未来で期待が持てる穴馬は必ず埋もれている!!近い将来に高確率で爆走するだろう穴馬をお知らせしています。

次走こそ狙え!この馬が未来の主役だ!

今回の「未来の主役」としてご紹介するのは

5着のハーレムライン

マイルなら面白いかも

2走前から4走前にかけて「未勝利勝ち⇒500万勝ち⇒オープン特別【アネモネステークス】」という3連勝を飾っているが、実はいずれもマイル戦だった。マイルがベストの馬にとって、今回の芝2000Mは間違いなく苦しかったはず。

しかも、レースは勝負どころから急激にペースが上がるという、ハーレムラインのように前に行った馬にとっては極めて厳しい流れ。その中で、一番キツいとされる2番手集団にいながら、大崩れすることなく掲示板に残れたのは、距離適性を凌駕するほどの「底力」があればこそ。

それでも、マイルがベストだということには変わりはないし、今後、マイル路線に特化していくなら、例え古馬が相手でも十分にやれるとみた!覚えておいてほしい。


 

【紫苑ステークス 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

 

【紫苑ステークス 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ノームコア(C・ルメール騎手)
「道中は4~5番手でリラックスして走っていました。抜け出す時も、とても良い手応えで、ゴールまでよく頑張ってくれました。アーモンドアイは強いけれど、この馬にもチャンスはあると思います」

5着 ハーレムライン(大野拓弥騎手)
「少し余裕の残しの体でしたが、見せ場はありましたし、1回使えば良くなると思います。あと1ハロンで止まったのは距離なのか久々だったのかわかりません」

7着 クイーングラス(丸田恭介騎手)
「密集した馬群の中は初めての経験でしたから、進み方がにぶくて、動き切れませんでした」

8着 オハナ(石橋脩騎手)
「今日はフレッシュさがありました。スタートを上手に出て向正面で少し流れたのが残念でした。あそこでジッとしていたかったです。ここ2戦と違って最後まで頑張っていました。少し前進があったと思います」

11着 ロサグラウカ(石川裕紀人騎手)
「とびあがるようなスタートで、遅れてしまいました。ペースが流れて前が止まるかと思いましたが、最後は脚色が同じになりました。スタートが悔やまれます」

14着 レッドベルローズ(三浦皇成騎手)
「外枠がきつかったです。距離ロスなく行きたかったです。内でうまく立ち回れたら良かったのですが。しかし、体が増えて良くなっています」

(via ラジオNIKKEI 

 

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