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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】スプリンターズS&シリウスS 2025⇒おめでとう三浦騎手&「明日の勝利」に向けて、今こそ復習しておくべきこととは?

【先週の重賞回顧】スプリンターズS&シリウスS 2025⇒おめでとう三浦騎手&「明日の勝利」に向けて、今こそ復習しておくべきこととは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

スプリンターズS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 9月28日(日) 4回中山9日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第59回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B8 16 ウインカーネリアン 牡8 58 三浦皇成 1.06.9    02-02 33.0 11 (美)鹿戸雄一
7 13 ジューンブレア 牝4 56 武豊 1.06.9    01-01 33.2 7 (栗)武英智
3 6 ナムラクレア 牝6 56 ルメール 1.07.2 1 1/2    11-09 32.7 2 (栗)長谷川浩
4 7 サトノレーヴ 牡6 58 モレイラ 1.07.2 ハナ    06-07 33.0 1 (美)堀宣行
1 2 ヨシノイースター 牡7 58 内田博幸 1.07.3 クビ    06-07 33.1 14 (栗)中尾秀正
2 3 ダノンマッキンリー 牡4 58 横山典弘 1.07.3 ハナ    11-12 32.8 13 (栗)藤原英昭
2 4 ママコチャ 牝6 56 岩田望来 1.07.3 同着    05-05 33.2 3 (栗)池江泰寿
1 1 ピューロマジック 牝4 56 松山弘平 1.07.4 1    03-03 33.4 5 (栗)安田翔伍
3 5 カンチェンジュンガ 牡5 58 坂井瑠星 1.07.6 1    13-14 32.8 8 (栗)庄野靖志
10 6 11 トウシンマカオ 牡6 58 横山武史 1.07.6    03-03 33.6 6 (美)高柳瑞樹
11 B5 10 ラッキースワイネス セ7 58 リョン 1.07.7 クビ    09-11 33.3 10 [外]マン
12 8 15 ルガル 牡5 58 川田将雅 1.07.7  1/2    09-09 33.3 4 (栗)杉山晴紀
13 4 8 ペアポルックス 牡4 58 松若風馬 1.07.7 ハナ    16-14 32.8 12 (栗)梅田智之
14 5 9 ドロップオブライト 牝6 56 丹内祐次 1.07.8  3/4    13-12 33.1 16 (栗)福永祐一
15 6 12 ヤマニンアルリフラ 牡4 58 団野大成 1.08.2 2    13-14 33.4 15 (栗)斉藤崇史
16 7 14 カピリナ 牝4 56 戸崎圭太 1.08.2  1/2    06-05 34.0 9 (美)田島俊明

おめでとう!三浦騎手

デビュー以来、G1に騎乗すること127回、三浦皇成騎手が、ついに悲願を達成した。

G1初勝利、本当におめでとう。

2008年、あの武豊騎手の新人騎手最多勝記録を更新(91勝)したことで、武豊の再来だとか、新しい天才ジョッキー登場と騒がれた。

だが、どれだけ乗ってもG1を勝てず、天才どころか年齢を重ねて「中堅の騎手」に。

騎手の世界の難しさと奥深さを誰より私たちに教えてくれた一人だと思うし、それほどの男が初G1を掴んだパートナーは「単勝11番人気(50倍)」の伏兵。このあたりも何とも味わい深い。

 

三浦騎手はこんなことを語っていた。

「誰もが、自分でも本当に勝てないんじゃないかって思った時期もありましたけど、逆に120何回も勝てない自分を応援してくださるオーナー、これだけのたくさんのファンがいて、諦めずに僕を応援してくれてたんで、僕はなんとかその気持ちに応えなきゃっていう気持ちで焦ってた時期もありましたけども、こうやって叶うことができて良かったと思っています」

もちろん、世の中には、頑張ったからと言って、叶わないこともあるだろう。だが、某有名マンガのセリフではないが、諦めたら試合終了。どんなに苦しくても諦めることなく戦い続けた三浦騎手、結果もそうだが、その過程に対して心をより敬意を表したい。

元々技術には定評のある騎手。重しがとれたことで、ここから一気に突き抜けることがあっても何ら驚けない。ここからの2~3年、三浦騎手には特に注目しよう。今回に関しては、敢えて馬ではなく三浦騎手を未来の主役としたい。

ちなみにこんなデータも

ここで補足ではないが、せっかく三浦騎手がG1初制覇を達成したということで、参考までにひとつ面白いデータを持ってきた。

ここまで「初」が続いているとは、、、

驚くべきことに、スプリントG1は「飛躍への登竜門」になっている。

さあ、次の【高松宮記念】で「初」を掴むのは誰かな?笑

 

ドンピシャだった大局観

話を戻そう。

素晴らしい勝利を見せてくれた三浦騎手とウインカーネリアンだが、馬券的な話とは別に、私たちの中では

「こういった馬が好走する」

というビジョン、大局観は明確にあった。

後ほど詳しくご紹介するが、ポイントは大きく分けて「2つ」

それは有料会員様だったり、無料記事、メールマガジンなどでも明言させてもらったことでもあるのだが、実はウインカーネリアン、さらにいえば2着のジューンブレアも、見事に当てはまっていた。

だから、伏兵同士の決着で驚かれた方もいるかもしれないが、2頭の激走は、決して偶然の産物ではない。

 

誤解のないように申し上げるが、私たちのビジョン、大局観がドンピシャだったことを誇ろう、などということではない。

私たちが重視した「2つのポイント」は、今年だから、というより【スプリンターズS】における「普遍的なもの」。即ち、来年以降、このレースを迎える際にも必ず役立つと思う。

あくまでも、次の勝利を掴むために!

既に頭に入っている方とは一緒に復讐を!初めてしる方とは一緒に勉強をしたい。ということで【スプリンターズS】を攻略する際に頭に入れておきたいポイント、まず1つ目は「とにかく前」

 

1⇒とにかく前

前が有利だと言い切れる最大の理由は「上がりの速さが通用しないレース」という部分にある。

力のある馬の代名詞といえば「末脚の破壊力=上がりの速さ」
ただ、過去20回(中山開催)の勝ち馬を画面にお出ししているが上がり最速をマークしたのは、グランアレグリアのたった一度だけ。

さらに、その勝ち馬20頭の4角通過位置はこちらの通り。

4角3番手以内の馬が半分の10勝。さらに10番手以内なら19勝!それ以降の馬はほぼノーチャンスだ。まさに昨年のナムラクレアがわかりやすい例で、4角12番手から上がり最速をマークしたが3着まで。(結果的に、今年も上がり最速をマークしたナムラクレアは、4角9番手から3着までだった)

どうしても狭くてごちゃつきやすい舞台。何が何でも前、できればスムーズに3~4番手以内を確保できるスピードを持つ馬が圧倒的に戦いやすい舞台だし、紛れを起こし、夢馬券の主役になれるならこういったタイプしかいないのだ。

2⇒狙いは「外枠の先行馬」

上のデータは、過去20年(中山の19回)の枠別成績。

ご覧の通り7枠に良績が残っているが、その勝ち馬6頭のうち5頭が「4角5番手以内」の先行馬。

なぜこうした成績が残るのか?

理由はシンプルで、皆が勝ちだけを目指すG1なら、ごちゃつき必至の内枠より、多少の距離ロスがあっても、スムーズに前を狙っていける外枠の方が「自分の力を出し切りやすいから」

外枠は距離ロスがある分だけ嫌われがちだが、むしろ外枠の先行馬こそ買い!

 

東京&京都開催も「大局観」は必見!

ここまでご紹介した内容(繰り返すがレース前の段階で、皆様にお伝えしていたことでもある)に、まさにドンピシャでハマるのが今回の1&2着馬であることはおわかりいただけだと思う。

ましてや、武豊騎手が先頭に立ち主導権を握れば、後ろの馬たちは無茶なことはできない。前半3ハロン通過33秒7は、昨年より1秒6も遅い。

結果的には、三浦騎手のG1勝利は武豊騎手がアシストした部分も多かったわけだ。

 

尚、本音を言えば、私たちが期待していたペアポルックスが出遅れず、いつものようにスタートしていれば、確実にあの2頭と一緒に前にいたはずだし、アワヤの場面もあったのでは、、、

と言いたくなるが、それも含めてケイバ(苦笑)

結果は結果として反省し、切り替えて明日の勝利へとすぐに一歩を踏み出すのもプロの予想家としての大事な資質だと理解している。

毎週のように申し上げていることだが、今回の結果から、より一層皆様に「大局観の重要性」を感じていただけたと思う。

例えば今週の【毎日王冠】や【京都大賞典】に対してはどんなことを考えているか?「どこ」とは言わないが「どこか」でしっかりとヒントをご提示するから、できるだけ、私たちが公開する記事なり動画なりはチェックしてほしい。熱い10月にしようぜ!!!

 

シリウスS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 9月27日(土) 4回阪神8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第29回シリウスS
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(指定) ダート 2000m 14頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
B8 13 ホウオウルーレット 牡6 57 岩田康誠 2.04.8 14-14-12-11 36.4 8 (美)栗田徹
5 8 サイモンザナドゥ 牡5 55 池添謙一 2.04.9  1/2 08-08-05-05 36.7 9 (栗)小林真也
B3 3 ジューンアヲニヨシ 牡5 56 西村淳也 2.04.9 ハナ 02-02-02-01 37.2 4 (栗)松下武士
5 7 ジンセイ 牡4 56.5 川田将雅 2.04.9 ハナ 04-04-03-02 37.0 2 (栗)庄野靖志
7 11 ブライアンセンス 牡5 58.5 岩田望来 2.05.2 1 1/2 09-09-10-10 36.9 7 (美)斎藤誠
1 1 ルクスフロンティア 牡5 57 武豊 2.05.3  1/2 02-02-03-03 37.5 6 (栗)松永幹夫
4 6 テーオーパスワード 牡4 57.5 松山弘平 2.05.3 ハナ 04-06-05-05 37.2 1 (栗)高柳大輔
B8 14 タイトニット 牡5 56.5 坂井瑠星 2.05.6 2 04-06-05-03 37.6 3 (栗)今野貞一
6 9 エナハツホ 牝6 52 西塚洸二 2.06.0 2 1/2 12-12-14-14 37.5 14 (栗)吉田直弘
10 6 10 タイセイドレフォン 牡6 56 田口貫太 2.06.1  1/2 09-09-10-11 37.7 13 (栗)西村真幸
11 3 4 メイプルリッジ セ6 57 モレイラ 2.06.5 2 1/2 11-11-09-08 38.2 5 (美)堀宣行
12 4 5 ラインオブソウル 牡6 55 松若風馬 2.06.7 1 1/2 13-12-12-11 38.2 11 (栗)東田明士
13 2 2 グーデンドラーク 牡6 56 吉村誠之 2.07.1 2 1/2 04-04-05-08 39.0 12 (栗)池添学
14 7 12 ホウオウプロサンゲ 牡4 55 菱田裕二 2.10.0 大差 01-01-01-05 42.4 10 (栗)矢作芳人

なぜ、ダートには高齢の活躍馬が多い?

芝のレースとダートのレース、当然違いは色々とあれど、その内のひとつが「活躍する年齢層」であることは間違いない。

【スプリンターズS】こそ8歳馬のウインカーネリアンが優勝し、これは本当に素晴らしいことであるが、多くの場合、各世代を代表するようなトップホースの場合4歳から5歳には引退の時を迎える。

対して、ダートではG1級のレースであっても6歳~8歳くらいの馬が当たり前のようにバリバリ走っている。

この違いはどこから生まれるのか?

考え方は色々とあるだろうが、私たちは「経験がレースにもたらす影響の違い」にあると考えている。

ダートには「砂を被る」という不確定要素がある。これは、どんなに走力があろうと、経験の浅い若駒は嫌がるケースが少なくないという。

逆に言えば、この部分を全く問題にしなくなれば、それ自体が大きなアドバンテージになる。

だからこそ、高齢になって走力が多少衰えても、そうしたアドバンテージの部分で十分にカバーができる、ということだ。

 

まさに今回がそうだった

なぜ、いきなりこんなことを記したか?

もちろん、今回のレースには、そういった部分がハッキリと見られたからだ。

優勝したホウオウルーレット(6歳馬)は確かに強かった。

2~4着の3頭は、いずれも4角通過が5番手以内。そんな中、4角11番手から差し切りを決めているのだから、今後のダート重賞でも、まだまだ活躍してくれるだろう。

強かった!ホウオウルーレット

とはいえ、その脚を引き出したレースぶりは、やはり「高齢ならでは」だと思う。

実はレースが半分をすぎたあたり(1分すぎあたり)最後方から、群に突っ込んでいくかのように、内から少しずつ位置をあげていった。

モロに砂を被ることになるが、経験豊富な馬には関係ない。

落ち着いて距離ロスのない内で脚を溜められたことが、直線の動きにつながったのだと思う。

 

テーオーパスワードはもう一度みたい

その点、今回、断然の1番人気を背負ったテーオーパスワードには難しい条件だったかもしれない。

【ケンタッキーダービー】5着の実績があるにせよ、国内重賞は初出走。ましてや、今回がデビュー以来わずか7戦目だ。

それにもかかわらず、断然の人気を背負ったことでガッツリマークを集めていた。砂も被っただろう。

経験したことのない状況に、戸惑っていたのか、全く走りに集中できていいないように見えた。

 

もちろん、馬券を買った側からすれば、1番人気の7着だからガッカリしただろうが、この一戦だけで見限ってはいけないと思う。

前走までの走りっぷり、調教での動きからも、相当な大器であることは間違いない。

そんな馬に「経験」という力が加われば!

次走での一変を楽しみにしつつ、この馬を未来の主役としたい。

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