キングスポーツへのお申し込みはこちら
ホーム勝負の明暗【回顧】高松宮記念 2018 勝負の明暗「短距離路線の新エース誕生!」

【回顧】高松宮記念 2018 勝負の明暗「短距離路線の新エース誕生!」

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】高松宮記念 2018 における勝負の明暗

2018年 3月25日(日) 2回中京6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良

第48回高松宮記念

4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 18頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 単勝
5 9 ファインニードル 牡5 57 川田将雅 1.08.5   2 5.5
4 8 レッツゴードンキ 牝6 55 岩田康誠 1.08.5 ハナ 3 6.3
4 7 ナックビーナス 牝5 55 三浦皇成 1.08.6  1/2 10 41.2
6 11 ダンスディレクター 牡8 57 武豊 1.08.7  1/2 4 8.1
B2 3 ブリザード セ7 57 ティータ 1.08.7 クビ 6 13.4
1 1 セイウンコウセイ 牡5 57 松田大作 1.08.8 クビ 5 12.8
7 13 レーヌミノル 牝4 55 和田竜二 1.08.8 クビ 7 19.3
3 6 レッドファルクス 牡7 57 M.デム 1.08.9  1/2 1 2.3
2 4 スノードラゴン 牡10 57 大野拓弥 1.09.0  3/4 15 130.0
10 8 17 キングハート 牡5 57 北村宏司 1.09.1 クビ 12 46.5
11 6 12 ネロ 牡7 57 ミナリク 1.09.3 1 1/2 9 40.8
12 8 16 シャイニングレイ 牡6 57 北村友一 1.09.4 クビ 8 32.6
13 3 5 ノボバカラ 牡6 57 武藤雅 1.09.5  1/2 17 356.7
14 B1 2 リエノテソーロ 牝4 55 吉田隼人 1.09.5 ハナ 13 114.7
15 8 18 ラインスピリット 牡7 57 森一馬 1.09.5 ハナ 16 264.4
16 7 14 ラインミーティア 牡8 57 西田雄一 1.09.7 1 1/2 18 449.3
17 7 15 ジューヌエコール 牝4 55 福永祐一 1.09.9 1 1/4 14 120.3
18 5 10 ダイアナヘイロー 牝5 55 松山弘平 1.09.9 ハナ 11 45.5

 

昨年の馬連2150円的中に続く「2連覇」を狙って勝負に挑んだキングスポーツ。
数いる有力馬の中から「上位人気馬ならレッツゴードンキ」と確信し、3連単の軸馬に指名した。2着に激走してくれたことには感謝の思いでいっぱいだが、大混戦ということもあり、3着馬を拾い切れず。

無念の一言に尽きるが、もう目の前には次のG1が迫っている。また、スプリント路線ということに絞っても、またすぐに重賞が行われるし、秋には再びG1もある。「明日の勝利」のためにも、ここは冷静に回顧しておきたい。

 

?2着レッツゴードンキ・・・思いが走りにつながった!

まず、レッツゴードンキを軸馬にして最大の理由を記しておきたい。
改めて語るまでもなく、昨年の【スプリンターズS】での2着などからも、スプリント能力は十分の馬。だが、それに加えて、陣営の「意気込み」を感じたのだ。

ご存知の方もいるかもしれないが、もともと、昨年暮れの【香港スプリント】を最後に引退する話もあった。現役の競走馬としては、やり切ったと言っても良いほどの十分な実績を積んでいたし、6歳という年齢を考慮しても引退&繁殖入りは妥当かなと、私もみていた。

アワヤの競馬で2着!レッツゴードンキ

それにもかかわらず、年明け後の状態が素晴らしいため、先日の【フェブラリーS】(5着)そして今回の【高松宮記念】への挑戦を決めたのだ。
引退の決断は、将来を左右するかもしれないほど大きなもの。その時期を敢えて延期してまで、陣営には得たいもの(つまりは桜花賞以来の3年ぶりのG1勝ち)があったのだろうし、それが可能な態勢を作れる自信もあったのだろう。その思いを私は買ったのだ!

結果は2着。陣営は悔しさを感じているだろうが、あれだけのメンバーを相手に堂々と戦った上での結果だ。胸を張ってほしいし、英断を称えたい。今後、どこまで戦い続けるのかわからないが、出走してくる以上は、常に要注意で良いと思う。

 

 

?8着レッドファルクス・・・強い馬であることは確かだが・・・

率直に言って、昨年の【スプリンターズS】時点までのレッドファルクスは、スプリント路線においては一枚抜けていたと思う。本当に強かった。
それほどに思っていた馬の評価を何故下げた?

実は先月行われた前走【阪急杯】の内容が大味すぎたと感じたからだ。
確かに、4角15番手から、上がり3ハロン最速の脚を繰り出し、勝ち馬ダイアナヘイローと同タイムまで追い込んだ姿は、派手に見えたと思う。だが「それだけ」の競馬だった。
道中の行きっぷりがイマイチで、ただ何とか前に着いていくだけ。爆発的な末脚も、私には「必死にまとめた」ようにしか見えなかった。

衰えなのか?距離なのか?レッドファルクス

確かに強い。だが昨年のような完璧さはない。
短距離戦は、距離が短い分、ゴマカシがきかない。ほんの僅かな「ほころび」であっても、敗戦に直結してしまう。8着は負けすぎだが、敗戦自体は案の定だった。
さて、行きっぷりの悪さの理由は、能力自体の衰えなのか?あるいは、単純にスプリント能力の問題(つまりマイルあたりなら今まえ通りにやれる)なのか?

それは次走(去年と同じローテーションなら京王杯SC⇒安田記念)のレースぶりで明らかになるだろう。要注目。

 

?1着ファインニードル・・・またもやアドマイヤムーン産駒

まずは優勝という結果に対して、陣営関係者、何よりファインニードルに、心からの「おめでとう」を送りたい。

戦前のイメージは、あくまでも「前哨戦に強い馬」。昨年の【スプリンターズS】で、窮屈な場面があったにせよ惨敗に終わった印象が強かったのかもしれない。

鮮やかなブルーが眩しいぜ!ファインニードル

だが、結果を見る限り完全に一皮剥けている。今回も着差はハナ差だが、後方からの伸びてしっかりと差し切ったあたりから、かなりの底力を感じた。完全に、短距離路線の新エースと言えるだろう。
そして、ゴドルフィンのロイヤルブルーの勝負服には、勝負強さをまとわせる何かがあるのかもしれないし、率直に言って格好良い!

 

ちなみに、昨年のセイウンコウセイ、そして今年のファインニードルと、いずれもアドマイヤムーン産駒だという点も見逃せないだろう。
そういえば【スプリンターズS】3着のワンスインナムーンも同じだ。短距離路線をこの馬の産駒が席巻する日も近い!

 

?3着ナックビーナス・・・今年の三浦は違う!

最後に10番人気の低評価を覆して3着に激走したナックビーナスについて。
このところのレース振りから、馬が強くなっていることも確かだが、それ以上に鞍上の三浦皇成の最近の充実ぶりが素晴らしい。

長期離脱から復帰して以降の彼は、これまで以上に「馬に乗れることの幸せ」を感じているのだろう。一鞍一鞍、魂がこもっているようにみえる。
それが、先日の【フェブラリーS】における大穴インカンテーションの3着好走に続いての、激走を生んだのだろう。

また、川田将雅騎手が、ダノンプレミアムというクラシック主役候補の愛馬がいることで、いつも以上に気合の入ったレース内容を続け、ファインニードルの勝利も掴んだように、三浦騎手は来週G1【大阪杯】のおけるジャパンCウイナー・シュヴァルグランの騎乗依頼が、更に彼を高めているのかもしれない。【大阪杯】そして今後の三浦に注目していきたい。

 


 

【高松宮記念 2018】を見逃した方は下記からご覧下さい。

【高松宮記念 2018】のレース後の関係者のコメント

~レース後のコメント~
1着 ファインニードル(川田将雅騎手)
「届いていてホッとしました。道中はスムーズで、この馬のリズムで良い形で運べました。左回りも全く問題なくスムーズでした。中京の直線は長いですから急ぎすぎないようにしましたが、最後は何とか届いてくれという思いでした。(馬主の)ゴドルフィンにとって最初のGIを勝つことができたので感謝したいです」

2着 レッツゴードンキ(岩田康誠騎手)
「状態はすごく良かったですし、ロスなく行けました。結果的に仕掛けが早かったかもしれません。坂を上がってからちょっと脚色がにぶりました。よく走ってくれましたが…」

3着 ナックビーナス(三浦皇成騎手)
「無理に行かず我慢させる、理想的な競馬が出来ました。ソラを使うところがあると聞いていたので、じっくりと運びましたが差はわずかでしたし、あそこまでいったら勝ちたかったです」

5着 ブリザード(K・ティータン騎手)
「スタートもよく、良い位置でレースが出来ました。直線も馬に力はありましたし、馬場の荒れていない所へ出せたまでは良かったです。ただ、初めてのちょっと深い馬場で、力が空回りしたような感じになってしまいました。もう少し硬い馬場なら、もう少し上位にいけたかもしれません。ただ、馬は全力を出してくれました」

5着 ブリザード(P・イウ調教師)
「良馬場でしたが、馬場が乾ききっておらず、馬には少し合いませんでした。キックバックも多く、また、芝の長さも香港より長く、馬には初めての経験でした。スプリンターズSと同じ5着でしたが、非常に良い走りをしてくれて嬉しいです。また機会があれば日本に馬を連れてきたいです」

6着 セイウンコウセイ(松田大作騎手)
「良い感じだったのですが…。ダイアナヘイローが行くだろうと考えていましたし、あの形になると思っていました。頑張ってくれているのですが…。残念でした」

8着 レッドファルクス(M・デムーロ騎手)
「スタートは出ましたが、進んで行きませんでした。3~4コーナーでは手応えがなく、直線は頑張って伸びてくれたのですが…」

(via ラジオNIKKEI 

 

勝負の明暗バックナンバーは下記をクリック

勝負の明暗バックナンバーはこちら

関連記事

最新記事

カテゴリー

YouTube

よく読まれている記事