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宝塚記念 2021【回顧】素晴らしいレースに感謝&私たちが最も伝えたいこととは?

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、客観的な視点でのレース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

 

勝負の明暗 はここだった!

【回顧】宝塚記念 2021 における勝負の明暗

2021年 6月27日(日) 3回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第62回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・内 2200m 13頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 単勝 体重 ± 調教師
5 7 クロノジェネシス 牝5 56 ルメール 2.10.9   04-04-03-04 34.4 1 1.8 478   (栗)斉藤崇史
1 1 ユニコーンライオン 牡5 58 坂井瑠星 2.11.3 2 1/2 01-01-01-01 35.1 7 27.8 524 -4 (栗)矢作芳人
2 2 レイパパレ 牝4 56 川田将雅 2.11.4 クビ 02-02-02-02 35.0 2 3.5 432 +10 (栗)高野友和
7 10 カレンブーケドール 牝5 56 戸崎圭太 2.11.7 2 05-06-06-04 35.2 3 6.7 480 0 (美)国枝栄
8 13 キセキ 牡7 58 福永祐一 2.12.1 2 1/2 02-02-03-02 35.7 5 16.6 508 +4 (栗)辻野泰之
8 12 ミスマンマミーア 牝6 56 岩田望来 2.12.2 クビ 12-12-11-12 34.9 9 79.6 460 0 (栗)寺島良
6 8 カデナ 牡7 58 浜中俊 2.12.2 クビ 13-13-13-10 34.9 8 74.0 482 +2 (栗)中竹和也
7 11 モズベッロ 牡5 58 池添謙一 2.12.2 ハナ 08-09-06-04 35.7 6 23.5 486 0 *(栗)森田直行
6 9 アリストテレス 牡4 58 武豊 2.12.4 1 1/4 07-06-06-08 35.7 4 9.5 470 -4 (栗)音無秀孝
10 4 4 ワイプティアーズ 牡6 58 和田竜二 2.12.8 2 1/2 05-04-03-04 36.3 13 246.8 526 -6 (栗)加用正
11 3 3 メロディーレーン 牝5 56 幸英明 2.12.8 10-10-10-10 35.7 10 153.9 344 -2 *(栗)森田直行
12 B4 5 アドマイヤアルバ セ6 58 酒井学 2.13.4 3 1/2 11-11-11-12 36.1 12 213.8 462 -6 (美)柄崎孝
13 B5 6 シロニイ 牡7 58 松若風馬 2.13.6 1 1/4 08-06-06-09 36.7 11 195.3 510 +8 (栗)池江泰寿

 

「強いとは思っていたが、これほどまでとは、、、」

これが、レース後、真っ先に私の頭の中を占めた思いだ。

 

幸い、私たちは絞った馬連3点勝負で2,780円の的中に成功!

「レイパパレは3着まで」とご会員様に断言した上で、3連単万馬券もダブル的中に成功。

もちろん、嬉しかったし絶叫した。

ご会員様が喜ばれているであろう姿を想像してグッときた。

そして、指名した各馬に感謝もした。

だが、それ以上に!あまりの強さに呆気にとられた。

 

前半での行きっぷり。道中での安定した走り。末脚の破壊力。元々、どこを切り取ってもスキのないタイプではあるが

スキのなさが「スケールアップ」している印象

昨年の【宝塚記念】や【有馬記念】の頃と比べても、今は一弾上だろう。

歴史的名牝ではなく「歴史的名馬」と言い切るべきだ。

参考⇒先週の的中実績

 

結果よりも考え方を伝えたい

さて、スケールアップの度合いが想像以上だったとはいえ、クロノジェネシスが勝つことはわかっていた。

もちろん、今回のレースでは不動の軸馬に指名している。

また、7番人気ながら2着に激走したユニコーンライオンに関しては、レース前の段階で公開していた「前哨戦まとめ」の記事や、youtubeでのスタッフ座談会など、各所で何度も取り上げた。

目にされていた方も多いだろう。

参考⇒座談会の動画

 

だが、いつまでも「獲ったやった」と騒ぐつもりはない。

レースは終わってしまえば過去の話。もう、7月競馬は目の前に迫っているのだから。

ただし!結果はともかく「結論に至る考え方」についてはしっかりと振り返り、皆様にお伝えすべきだろうと考えた。

皆様の「明日の勝利に役立つはず」だから

ということで、この点を今回のコラムの主旨としたい。

 

大一番で上位人気馬を選択する際の考え方とは?

まずは大一番で人気馬を見極める際の考え方から。

ということで、軸馬クロノジェネシスについて。

ここで、実際にご会員様に公開した「解説文」をご紹介してみたい。
(少々長い文章のため、一部抜粋で)

(略)

さて、能力の高さに関しては改めて申し上げるまでもない。
スピードシンボリ、グラスワンダーに続いて、史上3頭目のグランプリ3連覇に挑むのだ。
道悪の強さが強調されがちだが、休み明けで決して万全ではなかった昨秋【天皇賞秋】では1分57秒9の好タイムで3着に好走。当日、例え道悪にならなくても、何ら問題はない。

その一方で、今回は大きな懸念材料があった。
「鞍上の乗り替わり」
「海外遠征帰りの初戦」

まず、鞍上に関して。デビューから常にコンビを組んできた北村友騎手は誰よりも彼女を理解している。いくらルメール騎手への交代とはいえ、プラスとは言えないだろう。
それでも、1週前の追いきりでまたがった際に、ルメール騎手は次のようなことを語っていた。
「乗りやすい馬だと感じましたし、いい状態でレースにいけば勝てると思います」
完全に、馬を信頼しきっているようだ。

乗り替わりで一番心配なのは、いざという時に信頼関係が揺らぐこと。馬を信じきれない鞍上が一瞬の判断を迷ったことで、無念の結果をなったケースを何度も見てきた。
その点、ルメール騎手は信頼関係を築けている。だから、プラスとは言えなくともマイナスはないと判断!

また、上でも記したルメール騎手との1週前追いの素晴らしい動きからも、海外遠征帰りは全く問題なし!最近の競馬界は調教技術が格段に進化したと言われるが、それをクロノジェネシスが証明してくれるに違いない。

力のある馬が、懸念材料は完全に払拭した。となれば、もはや迷いはない。
【有馬記念】に続いて、皆様と共に歓喜を味わえることを楽しみにしている。

 

ご覧いただければおわかりの通り、私たちは

「懸念材料が払拭できたか否か?」

という部分に解説文の多くを割いてる。

実は、この点が大きなポイントなのだ。

 

強いのは当たり前!懸念材料は払拭できたのか?

G1において、上位人気に推される馬は強くて当たり前。

今回でいえば、クロノジェネシスだけではなく、レイパパレだってG1を勝つほどの実力を備えている。単純な能力比較だけをしていては、なかなか結論は出ないだろう。

それだけに、大事になるのは

「最も懸念材料が少ないのは誰なのか?」

という部分。マイナス材料の少なさだ。

上の通り、クロノジェネシスの解説文でもその点をじっくり検討し、問題がないことを判断した。

 

レイパパレはどうだった?

対照的に、レイパパレに関しては

「来ても3着までの馬」

とご会員様に対して断言した。

その理由についての解説文も、ここに載せてみたい。

クロノジェネシスと人気を分け合う形となる【大阪杯】ウイナーのレイパパレ。
素晴らしい馬であることを認めた上で、今回の彼女への評価は「来ても3着まで」

実は理由は極めてシンプルだ。
「宝塚記念は逃げ馬にとって鬼門」
これに尽きるのではないだろうか。

あのキタサンブラックでさえ、2度挑戦しても勝てず!(一度は逃げ、一度は好位追走だった)
人気の逃げ馬で勝った馬といえばサイレンススズカとタップダンスシチーのみ。

阪神内回りコースは直線が長くない。どうしても、後続の馬たちは前をとらえようと早めに動く!必然的にペースは上がり、前を走る馬にとってはタイトな流れになる。
前走【大阪杯】の時のように、伏兵の立場だったら話は違ったかもしれない。だが、今回は全ての馬が彼女をマークする!元来、力みやすい面もあるだけに、簡単な戦いにはならないはずだ。

馬券から完全に消すことも一時は考えたほどだが、、、
やはり私たちは予想家であり競馬ファン。
レースの主役の1頭であり、尚且つG1馬でもある名牝を軽んじすぎるのは失礼だと判断。
3連単の3着のみ加えることにした。

最後まで「力みやすい」という懸念材料が、私の中では解消できなかった。

案の定、レース中にも難しそうなところが見られていた。

ただでさえ、人気馬は周囲からのマークを集めやすいというマイナス材料もあるだけに、懸念材料が消えない以上3着以下もあるかと見ていたが、案の定だった。

 

改めて、大一番での人気馬の選択においては

「懸念材料の少なさ」

を最も重視すべきだと申し上げたい。

 

穴馬の発掘について

一方、穴馬の発掘はどうすべきなのか?

こちらは、上位人気馬の選択とは全く異なる考え方でOK。

言葉は悪いが、人気薄の穴馬というのは実績が劣るのだから、凡走して当然の面もあるのだ。

そういった馬たちを発掘するのに、懸念材料を考えてはいけない。

細かいことは抜きに、良い面だけを見てあげればよい!

何かひとつでも、メンバー中でトップと言える面があれば(極論を言えば、他の面が全てメンバー中で下位だとしても)十分に穴馬の資格あり!

 

ユニコーンライオンの良かった部分とは?

例えばユニコーンライオンはどうだったか?

スタッフ座談会の中で、以下のように話した。(一部抜粋で)

まともに能力比較だけをすれば、クロノジェネシスなど
牝馬3頭が一枚上のレースということになるだろう。

だが、宝塚記念の直近20年のうち、上位人気3頭で決着したのは一度だけ。トリッキーな阪神芝2200Mという舞台だったり、道悪になりやすい点などを含め、何が起きても驚けない!能力だけで決まらないレースなのだ。

だとすれば!大事になってくるのは条件、状況を問わずに自分の力を出し切れる「能力面の充実度」ではないかと判断した。

そこで、ここにきて急激に力をつけており、メンバー中で最も上り調子の中で今回の大一番を迎えられたユニコーンライオンに注目!

実績どうこうなど細かいことをいえば、なかなか買いにくい馬。

何と言っても、前走で初重賞勝ちを収めたばかりなのだから。

だが、上にもある通り、私たちの中では、少なくとも「上り調子」という部分ではメンバー中でNo1だと確信できた!

もちろん、他にも細かなポイントはあるが、やはり最大の理由はそこなのだ。

 

皆様にお伝えしたいこと

長々と書いてきたが、最もお伝えしたいのは、結局のところ

「人気馬の見極め」と「穴馬発掘」は同じ目線で考えたらダメ

という点だ。

意外と競馬ファンの方の中には、この点を理解しきれていない方が多いように思える。

 

このコラムをご覧下さる方は、恐らく大半が穴党だろう。

だから、ハッキリと申し上げるが、

ユニコーンライオンをクロノジェネシスと同じ土俵に立たせるような予想の仕方をしていたら、永久に高配当馬券は獲れない!

この機会に、ぜひ穴馬発掘の予想にチャレンジしてほしい。

細かいことは抜きで、良い面だけを見てあげてほしい。

夏競馬でガンガン鍛えて、秋には一緒に「次の高配当馬券」を掴もうじゃないか!

 

レースを見逃した方はコチラ

 

キングスポーツ流「次走へ向けての一言メモ」

ここからは「私の独り言」だととらえていただきたい。

今後へ向けて、気がついたことをメモ帳に走り書きしているようなイメージ。

せっかくなので、それを皆様と共有してみようかと考えた。

今回は、先ほどから名前を挙げているユニコーンライオンについて。

鞍上・坂井瑠星騎手のコメントが印象的だったので、ご紹介したい。

 

2着ユニコーンライオン

坂井騎手は何を語ったのか?

悔しいですね。

7番人気の伏兵、ましてやG1初挑戦の馬が、G1馬レイパパレを退けて2着に入ったのだ。大喜びの場面かと思える。

もちろん、彼はインタビューの後半で馬へのねぎらいも語っているが、やはり本音は第一声に表れるもの。悔しかったのだ

だが、彼は単なる負けず嫌いではない。

さすがは名門・矢作厩舎で揉まれている騎手らしく、これまでのコメントを振り返ってみても、非常に理にかなっている。それだけに、今回の「悔しいですね」も

「もっとやれる馬」だという実感があればこそ!

なのだと確信する。

確かに、序盤から楽に行けた面があったとはいえ、直線でレイパパレを差し返すのは、並の馬ではない証拠だし、ただの逃げ馬でもないはず。

さらなる秋の飛躍に期待を込めて!
前走【鳴尾記念】に続いて、未来の主役に指名したい!

 

【宝塚記念 2021】のレース後の関係者のコメント

レース後のコメント
1着 クロノジェネシス(C.ルメール騎手)
「今日のコンディションは良かったです。とても綺麗でした。返し馬も良い感じでした。道中も完璧でした。レイパパレの後ろにつけて、良いところで我慢して直線を待ち、良い脚を使いました。だんだん加速していって、ラスト200mも楽でした。
クロノジェネシスはヨーロッパ血統で、柔らかい馬場でも良いパフォーマンスができます。海外、特にフランスでは良い結果を出せると思います。宝塚記念を初めて勝てて、すごく嬉しいです」

2着 ユニコーンライオン(坂井瑠星騎手)
「悔しいですね。ペースも想定内でイメージ通り運べて、3コーナーから早めに動かしていって、直線は(レイパパレに)出られながらも差し返す脚を見せてくれました。このメンバーの中で本当によく頑張ってくれました」

3着 レイパパレ(川田将雅騎手)
「チャレンジカップに比べたら、遥かに我慢しながら道中進んでくれていたので、良い雰囲気でレースを進めることができました。直線も頑張る中で3着という結果になりましたが、よくここまで我慢して走ってくれたなと思います」

4着 カレンブーケドール(戸崎圭太騎手)
「(位置取りが)もう一列前でも良かったかなと思います。外からキセキも来ましたし、ペースは落ち着いていて、その中でリズム良く行けました。4コーナーは少し我慢したかったところですが、外から(他馬が)来ていたので、動かしていきました。あのペースですから、来られるのは仕方ありません。もう少し内枠が欲しかったですね」

5着 キセキ(福永祐一騎手)
「イメージ通りのレースはできました。早めに動きたかったのですが、頭が上がってしまい、コーナーの加速が今ひとつでした。直線はよく盛り返しているのですが」

6着 ミスマンマミーア(岩田望来騎手)
「馬のリズムを大切に行きました。直線は外に出して、坂上からもうひと伸びしてくれました。このメンバーでこれだけやれる力を見せてくれましたし、重賞でも結果を残してくれると思います」

7着 カデナ(浜中俊騎手)
「前半はあまり進まなかったのですが、終いを活かすタイプですからね。最後も強い相手によく追い上げています」

9着 アリストテレス(武豊騎手)
「狙ったポジションは取れましたが、4コーナー手前あたりから馬場の悪くなるところで、手応えが悪くなってしまいました。綺麗な馬場の方が良さそうです」

11着 メロディーレーン(幸英明騎手)
「もう少し馬場が良くなってくれた方が、この馬には良かったと思います。よく頑張ってくれました」

(via ラジオNIKKEI 

 

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