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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】宝塚記念 2025など ⇒「やっぱりあの馬が強い!!」グランプリレースから感じたこと&未来の主役もご紹介

【先週の重賞回顧】宝塚記念 2025など ⇒「やっぱりあの馬が強い!!」グランプリレースから感じたこと&未来の主役もご紹介

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

宝塚記念 2025 の回顧&未来の主役

2025年 6月15日(日) 3回阪神4日 天候 : 晴  馬場状態 : 稍重
【11R】 第66回宝塚記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・内 2200m 17頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
6 12 メイショウタバル 牡4 58 武豊 2.11.1   01-01-01-01 36.0 7 (栗)石橋守
1 1 ベラジオオペラ 牡5 58 横山和生 2.11.6 3 04-04-02-02 36.4 1 (栗)上村洋行
B4 7 ジャスティンパレス 牡6 58 ディー 2.11.6 クビ 14-14-15-14 35.1 10 (栗)杉山晴紀
8 16 ショウナンラプンタ 牡4 58 幸英明 2.11.8  3/4 11-11-09-07 35.9 11 (栗)高野友和
B3 5 チャックネイト セ7 58 レーン 2.11.8 12-11-12-10 35.8 14 (美)堀宣行
6 11 ソールオリエンス 牡5 58 松山弘平 2.12.1 1 3/4 17-17-17-16 35.2 8 (美)手塚貴久
5 10 リビアングラス 牡5 58 坂井瑠星 2.12.1 02-02-04-03 36.8 13 (栗)矢作芳人
8 15 ロードデルレイ 牡5 58 川田将雅 2.12.3 1 1/4 13-13-12-14 35.9 3 (栗)中内田充
1 2 ドゥレッツァ 牡5 58 横山武史 2.12.4  1/2 06-06-06-07 36.7 4 (美)尾関知人
10 3 6 ボルドグフーシュ 牡6 58 内田博幸 2.12.4 クビ 09-10-11-10 36.2 12 (栗)宮本博
11 8 17 レガレイラ 牝4 56 戸崎圭太 2.12.6 1 1/4 08-08-06-05 37.0 2 (美)木村哲也
12 4 8 シュヴァリエローズ 牡7 58 北村友一 2.12.9 1 1/2 16-16-16-16 36.2 17 (栗)清水久詞
13 2 4 プラダリア 牡6 58 高杉吏麒 2.13.4 3 04-05-06-07 37.7 15 (栗)池添学
14 7 13 アーバンシック 牡4 58 ルメール 2.13.5 クビ 14-14-12-10 37.3 6 (美)武井亮
15 2 3 ローシャムパーク 牡6 58 菱田裕二 2.13.8 1 3/4 09-09-09-10 37.8 9 (美)田中博康
16 7 14 ジューンテイク 牡4 58 藤岡佑介 2.14.4 4 02-02-02-03 39.2 16 (栗)武英智
17 5 9 ヨーホーレイク 牡7 58 岩田望来 2.14.4 ハナ 06-06-05-05 38.9 5 (栗)友道康夫

 

人馬に心からの祝福を!

レースの細かい部分を振り返るよりも、今回に関しては「人馬への祝福」を先にお伝えすべきだろう。

メイショウタバル&武豊騎手、優勝おめでとう。

馬主さんであるメイショウ軍団と武豊騎手との関係性、メイショウと石橋守調教師の関係性、さらに武豊騎手と石橋守調教師の関係性。

このコラムを読んでくださるような競馬に精通された皆様には、改めて紹介するまでもないだろう。

レース後に武豊騎手が語っていた

「馬が繋いでくれた縁というか、人が繋ぐ馬との縁というか、そういったものを感じる」

というコメントが、その象徴。

【宝塚記念】は【有馬記念】と同じくグランプリレースでありドリームレース。

そんなレースだからこそ、最高に夢のある「メイショウ×武豊騎手×石破守調教師」に栄冠が訪れたのは、必然だったのかもしれない。

それと同時に、武豊騎手はこれで中央G1「84勝目」。しかもこれまでの83勝はすべて1〜4番人気だった。56歳にして初めての「5番人気以下でのG1勝ち(メイショウは7番人気)」は、未だ衰えぬ技量の証明だろう。

上に「優勝おめでとう」と記したが、いつまでも競馬界の中心で輝き続けるレジェンドに、心からの「ありがとう」もお伝えしたい。

 

先週とは違う

痺れる勝利!メイショウタバル&武豊

今記した通り、本当に素晴らしいレースだったと思うし、勝ち馬をはじめとした出走各馬に対しては、心からリスペクトしている。

ただ「それとこれとは別」ではないが、率直に申し上げて、先週の【安田記念】とは、少々タイプが違うレースだったと考えている。

具体的には「すべての馬が(ほぼ)平等に能力を出せる条件下でのレース」だった安田に対し、今回は

「能力以外の要素が結果に絡んだ部分もあるレース」

だったという見方をしているのだ。

参考→G1安田記念の重賞回顧

 

馬場&レジェンドのテクニック

レース時点では「稍重」の発表だったが、馬場の掘れ具合、レース中の土の飛び具合を見る限り、恐らく、かなり「重」に近い馬場だった想像する。

しかも、走破時計(2分11秒1)からもわかる通り、阪神の芝は「重くて力が必要な状態でもそれなりに時計が速くなる」

それは、まさにメイショウタバルのスイートスポットだ。

例えば、3歳だった昨年の春、重賞【毎日杯】では、重馬場にもかかわらず、歴代2位タイ(当時)の時計となる「1分46秒0」で走破している。

ちなみに、2013年、良馬場で優勝したキズナの勝ち時計が「1分46秒2」だから、メイショウの時計の凄さがおわかりいただけるだろう。

そんな馬が先頭に立ち、さらに、レース後から話題になっているレジェンドラップで逃げる。

12.4-11.0-11.4-12.1-12.2-12.2-11.9-11.9-11.8-11.7-12.5

最も追いかけにくい、それなりに速いタップをひたすら刻み続ける。これでは、後続のジョッキーたちもなすすべがない。

馬自身の能力が大前提にせよ、馬場状態、レジェンドのテクニックが後押しした勝利だったように思う。

 

無欲の3着馬

条件が追い風になったという部分では、3着のジャスティンパレスも同様。

ただ、こちらに関しては、道悪の馬場は決して歓迎ではない。これまでの戦績からも明らかだし、今回のレースに臨むにあたり、改めて陣営はそういった部分を示唆していた。

その分、陣営としては

「この馬場でガチンコでやっても勝負にならない」

という、ある意味で開き直りの部分があったのではないだろうか。

 

ディー騎手の騎乗は、完全に無欲の後方追走であり、自分の競馬に集中できた分、通りたい馬場を通れた分、ラストに脚が溜められたということだろう。

もちろん、かつてのG1馬でもあるし、それ相応の実力があればこその走りではある。

とはいえ、さすがは心境著しい杉山晴紀調教師。

「目の前の条件下において、馬が最も良いパフォーマンスができるには?」という部分を常に考慮しているのだろうし、だからこそ安定してハイレベルな数字が残るのだ。

この下半期も、この厩舎から目が離せない。

 

やはり強い!

そういった点において、やはり「1番強い」と感じさせてくれたのは、やはり1番人気のベラジオオペラということになるだろう。

私たちもレース前に各所でお話したが、本質的には決して道悪に向く馬ではないと思う。

また、最内の1番枠ということもあり、動ける場所も限られる。

さらに、1番人気であるがゆえに、自ら前をとらえに動いていかなくてはならない。

極めて厳しい条件を乗り越えての2着。本当に価値があるし、繰り返しになるが「1番強い」と素直に感じた。

少なくとも、右回りコース&内回りコースにおいて、現状、総合力でこの馬にかなう馬はいない。

 

強い!ベラジオオペラ(大阪杯・優勝時)

今年の最大目標は、恐らく年末の【有馬記念】になるだろうが、よほどのことがない限り、昨年4着以上の結果は手にするだろう。

だから、未来の主役に指名させてもらうが、とはいえ「上位人気」になるだろうから、配当的には楽しめない(笑)

これだけ強いベラジオにも勝てるチャンスがある!そんな「新星」の登場にも期待したいし、良い馬がいれば、もちろん共有させていただくつもりだ。

下半期の古中長距離路線も、存分に楽しもうじゃないか!

函館スプリントS 2025 の回顧&未来の主役

2025年 6月14日(土) 1回函館1日 天候 : 曇  馬場状態 : 良
【11R】 第32回函館スプリントS
3歳以上・オープン・G3(別定) (国際)(特指) 芝 1200m 16頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 4 カピリナ 牝4 55 戸崎圭太 1.06.6      06-06 33.4 2 (美)田島俊明
1 1 ジューンブレア 牝4 55 武豊 1.06.6 ハナ    04-03 33.7 3 (栗)武英智
B3 5 ドンアミティエ 牡5 57 丹内祐次 1.07.0 2    08-09 33.6 10 (栗)今野貞一
2 3 インビンシブルパパ 牡4 57 横山武史 1.07.0 ハナ    01-01 34.5 7 (美)伊藤大士
6 11 ペアポルックス 牡4 57 松若風馬 1.07.0 クビ    04-03 34.0 5 (栗)梅田智之
1 2 カルチャーデイ 牝4 55 酒井学 1.07.0    02-02 34.4 4 (栗)四位洋文
5 10 ジョーメッドヴィン 牡4 57 横山和生 1.07.1  1/2    13-11 33.2 12 (栗)清水久詞
4 7 ナムラクレア 牝6 57 ルメール 1.07.2  1/2    13-14 33.3 1 (栗)長谷川浩
8 15 モリノドリーム 牝6 55 佐々木大 1.07.2 クビ    10-09 33.6 8 *(美)鹿戸雄一
10 B7 13 プルパレイ セ6 57 岩田康誠 1.07.3 クビ    12-11 33.5 16 (栗)須貝尚介
11 B3 6 ウイングレイテスト 牡8 58 松岡正海 1.07.3    08-08 34.0 9 (美)畠山吉宏
12 8 16 ゾンニッヒ 牡7 57 浜中俊 1.07.3 ハナ    15-13 33.2 11 (栗)池江泰寿
13 7 14 レイベリング 牡5 57 吉田隼人 1.07.4 1    06-06 34.2 14 *(美)鹿戸雄一
14 5 9 フィオライア 牝4 55 小沢大仁 1.07.5  1/2    03-03 34.7 15 (栗)西園正都
15 6 12 ステークホルダー 牡5 57 藤岡佑介 1.07.6  1/2    16-15 33.2 13 (美)斎藤誠
4 8 ミリアッドラヴ 牝3 52 池添謙一        10-   6 (栗)新谷功一

これが函館か!?

「1分6秒6のレースレコード(コースレコード)」

テレビの画面から聞こえてきたアナウンサーの声に、思わず耳を疑った。

「いくら開幕週とはいえ、、、これが洋芝の函館の時計か?」と。

 

参考までに、過去5年の勝ち馬の優勝タイムをご覧いただきたい。1番速くても1分7秒2。

 

ちなみに、これまでのレコードは2017年のジューヌエコールで1分6秒8。

これも非常に速い時計だが、実はジューヌエコールは3歳牝馬だったこともあり「斤量50キロ」であり特例に近い(2着馬の勝ち時計は1分7秒2)

それに対し、今回は55キロの4歳牝馬2頭が1分6秒6で走りきっている。

近年の日本競馬界は、東京競馬場を中心に高速化が著しいが、本来「時計がかかる」と言われていた函館でもこれだけ時計が出るとなると、恐らく続く札幌でも、同じような状況になるだろう。

「力の要る洋芝でこそ」という馬の台頭が難しくなるのか?

それとも「時計こそ速いが、洋芝向きの馬は従来通りに力を発揮できる馬場」なのか?

今後のレースで見えてくるところがあれば、こちらのコラムで共有していきたい。

 

ポテンシャルに驚愕

いずれにせよ、これだけの時計になってしまうと

「前で競馬ができる馬」

「能力雨の絶対値が上位の馬(そう思われる人気馬)」

に結果が残るのは当然であり、上位2頭の走りはもちろん素晴らしいが、ある意味、今回の条件では「必然」と言ってよいのかも。

評価すべき馬は誰!?

そういった意味では、3着馬であり、私たちの予告の☆穴馬でもあったドンアミティエは非常に高く評価できると思う。(走破時計も従来のレコードに近い1分7秒0」

4コーナー通過が9番手、何より今回が「初めての芝挑戦」だったのだ。それでここまで走れたことは、驚くべきポテンシャルの証だと思う。

ダートでも今後が期待されるため、どちらを主戦場としていくのかはわからないが、個人的には8月終わりの【キーンランドC】でもう一度見てみたい。

体調の変動さえなければ、きっと上位に絡んでくる。

さらにそこから先、つまりG1への道が見えてくるのか?そのあたりはキーンランドCのレース回顧で(出走してくれたら。笑)

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