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ホーム勝負の明暗【先週の重賞回顧】七夕賞 2025 ⇒必見!勝負の明暗を分けた最大のポイントは「◯◯」にあり!

【先週の重賞回顧】七夕賞 2025 ⇒必見!勝負の明暗を分けた最大のポイントは「◯◯」にあり!

こちらのコラムでは「キングスポーツの予想結果」とは別に、私たちなりの視点で、レース回顧をお届けしています。それこそが「明日の夢馬券獲得」の糧となると考えています。

もちろん、会員の皆様も、回顧を読んで頂く中で競馬の引き出しをドンドン増やして頂きたい。間違いなく、今後の競馬ライフは充実したものになりますのでご活用ください!

七夕賞 2025 の回顧&未来の主役

2025年 7月13日(日) 2回福島6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第61回七夕賞
3歳以上・オープン・G3(ハンデ) (国際)(特指) 芝 2000m 15頭立

馬 名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過順位 上3F 調教師
2 2 コスモフリーゲン 牡5 56 柴田大知 2.00.5   01-01-01-01 36.0 2 (美)畠山吉宏
8 15 ドゥラドーレス 牡6 57.5 戸崎圭太 2.00.5 07-07-05-04 35.4 1 (美)宮田敬介
4 7 オニャンコポン セ6 55 菅原明良 2.01.1 3 1/2 08-08-08-08 35.7 11 (美)小島茂之
7 12 シルトホルン 牡5 57 大野拓弥 2.01.3 1 1/4 04-04-03-04 36.3 4 (美)新開幸一
1 1 ドラゴンヘッド 牡5 52 横山琉人 2.01.6 2 14-14-14-14 35.6 10 (美)武藤善則
B7 13 セブンマジシャン 牡5 54 丸山元気 2.01.7 クビ 10-08-08-08 36.4 7 (栗)高野友和
5 9 ニシノレヴナント セ5 55 田辺裕信 2.01.7 クビ 13-11-08-10 36.3 6 (美)上原博之
5 8 シリウスコルト 牡4 58.5 古川吉洋 2.01.8  3/4 03-03-03-02 36.9 3 (美)田中勝春
6 11 パラレルヴィジョン 牡6 57.5 津村明秀 2.02.2 2 1/2 12-11-12-11 36.5 12 (美)国枝栄
10 6 10 ショウナンマグマ 牡6 56 三浦皇成 2.02.3  1/2 02-02-02-02 37.6 15 (美)尾関知人
11 8 14 バラジ セ6 56 荻野極 2.02.3 05-05-05-06 37.2 5 (美)鹿戸雄一
12 2 3 ダンテスヴュー 牡6 54 内田博幸 2.02.8 3 08-08-11-11 37.2 13 (栗)友道康夫
13 4 6 ギャラクシーナイト 牡6 55 菊沢一樹 2.02.9  1/2 10-11-12-14 37.1 14 (美)菊沢隆徳
14 B3 4 マテンロウオリオン 牡6 56 横山典弘 2.03.6 4 15-15-14-11 37.5 9 (栗)昆貢
15 3 5 リフレーミング 牡7 58 M.デム 2.04.1 2 1/2 05-05-07-06 38.9 8 (栗)藤野健太

おめでとう、柴田大知騎手

今回の【七夕賞】を一言で表すなら

「おめでとう、柴田大知騎手」

これに尽きるかもしれない。

今回の勝利が、実に5年ぶりの重賞制覇となった。

かつて「花の12期生」と呼ばれた黄金世代のひとり。

ただ、世代の顔だった福永騎手は調教師としても活躍をはじめ、和田騎手は相変わらずの存在感を放ち、また今回も戦った古川騎手は、先日の【新潟大賞典】で4年ぶりの重賞制覇を決めた。

普通に考えれば、焦りだったり、もどかしい思いだったりは、どこかにあったに違いない。

だが、序盤から先頭に立ったコスモフリーゲンを、マイペースで淡々と運ばせる姿からは、そうした思いを全く感じさせなかった。

「焦ったって仕方がない。まずは馬の良いところを引き出してあげなきゃ」

長きにわたる経験、葛藤、苦悩の末にそうした境地にたどり着いたのだろうか。

 

下半期は熱いぞ!

そして、直線で後ろから迫ってきたドゥラドーレスの脚をしのぎきれたのも、柴田騎手の無理のない騎乗により、脚が溜められた部分も大きかったと思う。

もちろん、2番人気に支持されたほどの馬だから力はある。

だが、それを「勝利」という目に見える結果に繋げられた立役者は、まぎれもなく柴田騎手だと思うのだ。

これほどのジョッキーが、今年まだ4勝!

いかに、馬を集めるのが難しいか、教えられたような気がする。

それでも、今回の結果から、改めて「乗れる騎手」だなと感じた関係者は多いだろう。きっと下半期(さらには来年以降も)勝ち星を伸ばすはずだ。注目したい。

 

一方で、まさかの、、、

さて、コスモフリーゲンは勝った。改めて素晴らしい走りに心からの祝福を!

そして上でも名前を挙げたドゥラドーレスは、惜敗ではあるが、上がり3ハロンは最速。コスモの上がりを0.6秒も上回っている。

大外枠というロスもあったことを考慮すれば、1番人気らしい走りをしたといってよいだろう。

素晴らしかった上位2頭

そんな両者の走りに関しては、馬券の的中、不的中にかかわらず、多くの競馬ファンが「あれくらいは走っても不思議ではないな」と感じたはず。

一方で、まさかの凡走に終わったのが、前走で重賞の【新潟大賞典】を勝っている3番人気のシリウスコルト。

直線に入るまでは、楽な感じの雰囲気だったのに、全く伸びずにズルズルと後退した。一体何があったのだろう?

上位2頭を掘り下げるより、ある意味、この馬の凡走の理由を見つけることが、来年以降の【七夕賞】を攻略する上でも大きなカギになるかもしれない。

 

ポイントは「◯◯」にあり

尚、レース後、鞍上の古川吉騎手はこんなことを語っている。

「結果的にはハンデですね。あの感じでいつもは抜け出して来ますし、この時計なら動けるはずなのですが。仕方ないです」

確かにコスモフリーゲンの56キロ、ドゥラドーレスの57.5キロに対し、この馬は58.5キロ。

まぎれもなく、これも大きな敗因のひとつだろう。

ただ、昔から、ハンデ0.5キロを「0.1秒相当」だと換算する説がある。

そうだとすると、コスモとの差は「0.5秒」ならトントンながら、実際には1.3秒差。少し離れすぎではないか?

やはり、ハンデだけが原因ではないのだ。

そこで私見にはなるが、ひとつのポイントとして「隊列」のお話をさせてほしい。

 

鞍上のストレスがパートナーに

どうしたシリウスコルト?(新潟大賞典の優勝時)

具体的には「人気3頭の間隔が詰まった中で、シリウスコルトが真ん中になってしまった」という部分。

序盤から3番手を走ったシリウスコルトだが、鞍上の古川騎手は、常に前でマイペースで運ぶコスモフリーゲンを意識しながらの騎乗に。

一方で、今回はドゥラドーレスの戸崎騎手の騎乗が実に巧みだった。

大外枠をものともせずに、序盤から中団あたりにつけたかと思えば、どんどんシリウスコルトとの距離つめ「良い目標」にできた。

要するに、マイペースで運ぶコスモフリーゲン、前に良い目標ができたドゥラドーレスに対し

「前も意識しなけれっばいけない、後ろからも圧力を感じる」

古川騎手にとっては相当なストレスだったと思うし、繊細なサラブレッドにはそれが伝わり、必要以上の消耗があったのではないか。

 

前門の虎、後門の狼

もちろん、皆様もご存知だとは思うが

「前門の虎、後門の狼」

ということわざがある。本来の意味は「一つの災いを逃れたところで、またまた新しい災いがやって来ること」の例えだと言われるが、今回のシリウスコルトに関しては、文字通り、前にも後ろにも厄介なライバルがいて、それに近い距離で挟まれるという厳しい形になってしまった。

恐らく、もしもドゥラドーレスの位置取りがもう少し後ろで(例えば10番手以降くらいで)シリウスコルトとの間に距離があれば、最終的な着順はともかく、少なくともあそこまで沈むことはなかったと思う。

そういった意味では、戸崎騎手の騎乗も実に見事だったということだろう

 

いずれにせよ、今回の結果から学ばなくてはいけないのは、能力拮抗の現代競馬、特に夏競馬やハンデ戦の場合は、本当に細かいところまで、隊列をシミュレーションする必要があるということ。

そうすることで、よりレースの流れの上で恩恵を受ける馬は誰か、苦しい馬は誰か、という部分も見えてくる。

隊列予想がまるで外れてしまったら仕方がない。それくらいの覚悟がなければ勝ち抜いていけないのが現代競馬。ぜひ、意識しておいてほしい。

※尚、今回は上位2頭とそれ以降に明確な差があったので、敢えて未来の主役はお出ししない。素直に2頭のこれからに期待しよう。

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